remove
powerd by nog twitter

神話・伝説系蔵書一覧

ここでは、泉獺が所持している、神話・伝説関連の本を紹介します。

神話総合
太丸伸章・編『宗教と民族』学研 1996.3.10
 世界中の宗教・民族について概説したもの。
草野巧著『幻想動物事典』新紀元社 1997.5.3
 幻獣、霊獣、神獣、怪物、妖怪などの事典。イラスト付きで文章も簡潔。
大林太良+吉田敦彦『[徹底討議] 世界の神話をどう読むか』青土社 1998.7.25
 二人の著者の対談形式で、世界の神話を比較してゆく。
『世界四大文明ガイドブック ジュニア版』NHK 2000
 世界四大文明展の子供向けガイドブック。子供向けだけにイラストや写真が豊富で説明の内容が薄い。世田谷美術館で購入した。
『世界の神話がわかる』日本文芸社 H9.8.25
 監修:吉田敦彦。著者:高橋清一、和田義治、山本和信、高橋雅子、鰆木周見夫。
 世界中の神話を、豊富なイラストと写真を交えて解説。巻末には「世界の神々がわかる小事典」が収録されている。

日本神話
『新訂 古事記』角川文庫 S52.8.25
 武田祐吉=訳注、中村啓信=補訂解説。大学の教科書として使われた。
『日本書紀(一)』岩波書店 1994.9.16
 坂本太郎・家永三郎・井上光貞・大野晋=校注。大学の教科書として使われた。
『神道の本 八百万の神々がつどう秘境的祭祀の世界』学研 1992.3.10
 日本の神話ならびに神道を解説したもの。
『別冊歴史読本「伝記シリーズ」(2) 歴代天皇百二十四代』新人物往来社 S52.1.20
 近所の古本屋で購入した。天照大神から昭和天皇まで扱っている。古代天皇制に関する考察もさることながら、特に「歴代天皇総覧」は圧巻。
吉田敦彦『日本神話の源流』講談社 1976.1.26
 日本神話のルーツはどこにあるのか? 世界中の神話との比較を通してそれを探り出してゆくという、比較神話学の書。
折口信夫『ちくま日本文学全集 折口信夫』筑摩書房 1993.8.20
 折口信夫の代表作を集めたもの。おすすめは「死者の書」だが、他にも神話・伝説の考証もある。
松前健『出雲神話』講談社 S51.7.20
 『古事記』『日本書紀』『出雲国風土記』の出雲神話を説き明かしたもの。
石ノ森章太郎『マンガ日本の古典1 古事記』中央公論新社 1999.6.3
 マンガと侮るなかれ。その叙情性は見事と言うより他はない。
宮田登『神の民族誌』岩波書店 1979.9.20
 「ゆりかごから墓場までの日本人の一生の折り目に合わせて、そのつど、人がどのような形で作り上げていたのかを考えてみることにした」(本書序文より引用)もの。
上田正昭『日本神話』岩波書店 1970.4.25
 「日本神話についての最近の考えを、新書のかたちでまとめてみ」(本書の後書きより引用)たもの。
『日本超古代文明のすべて』日本文芸社 H8.4.26
 著者:佐治芳彦、高橋良典、鈴木旭、幸沙代子、関裕二、他。
 超古代、日本には高度な文明があった! ということで古史古伝や神代文字、日本ピラミッドなどがこれでもかこれでもかと出てくる。尚、学会では日本の超古代文明について殆ど相手にしていない。
『抹殺された古代民族の謎』日本文芸社 H13.2.25
 著者:鈴木旭、内田由紀。
 ヤマト朝廷に抹殺された先住民の神話を探り出そうというもの。アラハバキ、『東日流外三郡誌』などが出てくる。尚、『東日流外三郡誌』は他の古史古伝の書と同様、偽書説が主流であることをお忘れなく。
井沢元彦『逆説の日本史(1)古代黎明編』小学館 1998.1.1
 古代日本の歴史・神話について、大胆な仮説を提起している。曰く、ヒミコは殺されたゆえに神として祀られ、アマテラスになった、云々。

ギリシア神話
高津春繁訳『アポロドーロス ギリシア神話』岩波文庫 1953.4.25
 ギリシア神話の原典の一つ。異説が併記されているのが特徴。
山室静『ギリシア神話<付北欧神話>』社会思想社 1962.7.30
 ギリシア神話と北欧神話をわかりやすく述べたもの。
呉茂一『ギリシア神話』新潮社 S44.12.15
 ギリシア神話を1から10まで、学識豊かに述べた良書。
ブルフィンチ『ギリシア・ローマ神話 付インド・北欧神話』岩波書店 1991.1.24
 野上弥生子訳。メインはギリシア神話で、他は添え物程度の存在。
ホメロス『イリアス(上)』岩波書店 1992.9.16
 松平千秋訳。トロイア戦争を舞台にした、壮大な叙事詩。古代の言い回しがかえって新鮮。
ソポクレス『オイディプス王』岩波書店 1967.9.16
 藤沢令夫訳。古代ギリシア悲劇の最高傑作。
森本哲郎編『驚異の世界史 古代地中海 血ぬられた神話』 文藝春秋 1988.1.10
 クレタ、ミケーネ、ポンペイの遺跡・神話について、専門化との対談形式で紹介したもの 。「ビジュアル版」と銘打ってあるだけあって、画像(写真)が豊富です。

中国神話
『中国の古典シリーズ 抱朴子・列仙伝・神仙伝・山海経』平凡社 S48.6.13
 平成17年の神保町古書祭りで購入(\300-)。とにかく神仙が豊富に登場するので神々の辞典作成に大いに役立った。
松村武雄・編、伊藤清司・解説『中国神話伝説集』社会思想社 1976.2.15
 各種文献(巻末の解題に列挙)から多種多様な神話・伝説を抜粋している。
安能務訳『封神演義(上)』講談社 1988.11.15
安能務訳『封神演義(中)』講談社 1988.12.15
安能務訳『封神演義(下)』講談社 1989.1.15
 近所の公園で開催されたフリーマーケットで購入。冒頭に天地生成、三皇五帝の神話がある。

ユダヤ・キリスト・イスラム系神話
『聖書 新共同訳―旧約聖書続編つき』日本聖書教会 1997
 欧米人の基礎的な教養が詰まっている。ただし、分厚いので通読するのに数ヶ月かかる。
ウィリアム・M・ギャロット監修、松村あき子・飛田茂雄訳『新約聖書』角川文庫 H11.6/25
 新約聖書の平明訳。しかし、『使徒行伝』や『ヨハネの黙示録』などは省かれている。
『日亜対訳・注解 聖クルアーン』宗教法人 日本ムスリム教会 S57.12.10
 いわゆるコーランのこと。妹がどこぞから貰ってきたのを泉獺が譲り受けた。日本語とアラビア語が併記されている。
山本七平『聖書の常識 聖書の真実――日本人は「旧約・新約」を誤解している』講談社 1999.10.20
 「創世記からヨハネの黙示録までの、『筋書きの解説』」(本書の後書きより引用)。日本人が聖書に対して持っている誤解を指摘し、「実は…」と説いている。又、短いがマンガも挿入されている。
『モルモン書』末日聖徒イエス・キリスト教会
 キリスト教三大異端の一、モルモン教の聖典。聖書とは異なる壮大な物語が展開される。

仏教神話
『和文 仏教聖典』財団法人 仏教伝道協会 S48.4.8
 仏のありがたい教えがこれでもかこれでもかと出てくる。
『密教の本 驚くべき秘儀・修法の世界』学研 1992.1.10
 密教を解説したもの
ひろさちや『現代版 福の神入門』集英社 1995.6.25
 日本の副腎信仰を仏教からやさしく解説したもの。
おおえまさのり訳『新訂 チベット死者の書――経典「バルドゥ・トェ・ドル」』講談社 1994.1.20
 人は死んだらどうなるか? その答えを解き明かした壮大な物語。ただし、英語の文献を翻訳しているらしく(例:「光明」を「クリヤーライト」とルビを振っている)、正確さには疑問符がある。

インド神話
蔡丈夫『インド曼荼羅大陸 神々/魔族/半神/精霊』新紀元社 1991.12.6
 インド神話を手広く解説したもの。イラストも注釈も豊富。
上村勝彦『インド神話――マハーバーラタの神々』筑摩書房 2003.1.8
 下北沢の雑貨屋で購入した。学問的批判に耐えうる良書。
伊藤武『図説 インド神秘事典』講談社 1999.11.15
 近所の古本屋で購入。インド文化を色々と記したものだが、インド神話が数多く挿入されている。

その他の神話
知里幸恵編訳『アイヌ神謡集』岩波書店 1978.8.16
 アイヌ人の「ユーカラの叙事詩」から神謡13篇を選び取ったもの。
松村武雄編『マヤ・インカ神話伝説集』社会思想社
 知的教養文庫。中南米の神話・伝説を集めたもの。質・量ともに重厚とはいえないが、日本ではこの地域の神話に関する文献が少ないため、貴重といえる。

日本の昔話・伝説
武田静澄『日本伝説の旅(上)』社会思想研究会 S37.3.15
武田静澄『日本伝説の旅(下)』社会思想研究会 S37.4.15
 近所の古本屋にて二束三文で購入。日本各地のローカルな伝説が豊富に採録されている。
『陰陽道の世界 日本史の闇を貫く秘儀・占術の系譜』学研 1993.5.15
 日本の陰陽道を解説したもの。
阿部正路『にっぽん妖怪の謎』KKベストセラーズ 1992.8.5
 神代から現代に至る日本の妖怪の席史書とでも呼ぶべきもの。
柳田国男『遠野物語――付遠野物語拾遺――』角川文庫 S30.10.5
 岩手の遠野郷の口承文学の貴重なる記録で、柳田國男の代表作。
柳田國男『柳田國男全集13』筑摩書房 1990.4.20
 「先祖の話」「日本の祭り」「神道と民俗学」「祭礼と世間」「人を神に祀る風習」など収録。
水木しげる『カラー版 幽霊画談』岩波書店 1994.6.20
 主に日本の幽霊(怨霊・精霊を含む)をカラーイラスト付きでわかりやすく説明している。
水木しげる『カラー版 妖怪画談』岩波書店 1992.7.20
 日本の妖怪をカラーイラスト付きでわかりやすく説明している。
小泉八雲『小泉八雲集』新潮社 S50.3.15
 上田和夫訳。「影」「日本雑記」「骨董」「怪談」「霊の日本にて」などの代表作を編集&収録したもの。

海外の昔話・伝説
トマス・ブルフィンチ『新訳 アーサー王物語』角川文庫 H5.1.10
 訳・大久保博。アーサー王の伝説を一冊の本に著したもの。
野尻抱影『星の神話・伝説』講談社 1997.7.10
 世界中の、星にまつわる神話を集めたもの。メインはギリシア神話。
植田祐次訳編『フランス妖精民話集』社会思想社 1981.8.15
 フランスの昔話を集めたもの。「アモールとプシュケ」型の民話が収録されている。
水木しげる『カラー版 妖精画談』岩波書店 1996.7.22
 ヨーロッパの妖精の数々を、カラーイラスト付きでわかりやすく説明している。
池内紀『幻獣の話』講談社 1994.2.20
 日本を含む世界中の幻獣(一角獣、ヤマタノオロチ、ケンタウロス、ゴーレム、ゴジラなど)について述べたもの。

都市伝説
宇佐和通『THE 都市伝説 THE URBAN LEGEND』新紀元社 2004.12.12
 トイレの花子さん、人面犬、ダルマ人間、TDL誘拐未遂事件などの都市伝説を数多く紹介している。主に日本の都市伝説を扱ったものなのに、表紙はなぜかアメコミ調の外人女だらけでかえって不気味である。


↓文献を探すなら一度覗いてみては?↓

【ホーム】 【本棚】 【論文】

著・泉獺(H18.9/12)