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桃の子桃太郎(二一)

 あとに残ったのは桃太郎。未成年の桃太郎は少年法の厚い壁に守られて、過去の罪の数々を誰何(すいか)されることなくヌクヌクと、自分のバブルを満喫していました。

 さて、桃太郎は鬼ヶ島から持ち帰った財産を使って田園調布に豪邸を建て、父母と共に住んで孝養を尽くしました。
 又、同じく鬼ヶ島から持ち帰った喜び組を身の回りにはべらせて、ハーレムを作りました。毎日ヤリ放題です。
 そして、講演や自伝の印税などでガッポリ稼いだ大金を、投資信託に回してお金がひとりでに稼いでくれるようになりました。金が金を生む世の中ならではのブルジョアジー生活です。
 こうして桃太郎は一生安楽に、しかも酒池肉林の日々を過ごしましたとさ。めでたしめでたし。
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©IZUMI_Kawauso
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