銀行との対決
泉獺 H15.11/24
(「縄の預言」から続く)
その同じ年、21世紀初頭、9・11テロから2年後に、テレビの生放送番組において、Mずほ銀行の主任研究員が、司会者と経済評論家たちの前で竹中H蔵に言った。
「日本の景気は回復する。2年のうちに、アメリカの一極支配が崩れ、日本が力をつけてきてアメリカの支配を脱する。なぜならアメリカの縄が断ち切られるからである。」
そこで、アメリカンスクールの代弁者・竹中H蔵は収録スタジオにいた経済評論家たちの前で、Mずほ銀行の主任研究員に言った。
「南無アメリカ合衆国、どうかそううまい具合に事が運んでいきますように(そんなにうまくいくわけがねーだろ)。どうかあなたの言う通りに日本の景気が回復しますように(そしてアメリカ様の商品をいっぱい買って貿易赤字を解消してくださいますように)。
だが、わたしがあなたと国民すべてに告げるこの言葉をよく聞け。アメリカ様なくして世界平和も景気回復もあるはずがない。」
するとMずほ銀行の主任研究員は、竹中H蔵の縄を断ち切って縄を取り去った。
「このように、2年のうちに、アメリカの縄は切られて束縛を脱することができる。」
そこで、テレビ番組の放送時間が終わった。
竹中H蔵を縛っていた縄が切られた後、アメリカンスクールの言葉が竹中H蔵に臨んだ。
「行って、あいつに言え。アメリカ様はこう言われる。お前はロープを切ったが、その代わりに、鎖を用意しておいた。わたしは、縄の代わりに鉄の鎖でこれらの国すべてを縛り、アメリカ大統領ジョージに仕えさせる。彼らはその奴隷となる。お前たちは国民の魂までもアメリカに売り渡す。」
更に、竹中H蔵は、Mずほ銀行の主任研究員に言った。
「楽観論者よ、よく聞け。アメリカ様はお前を気に入らないそうだ。お前は日本国民を安心させようとしているが、それは偽りだ。それゆえ、アメリカ様はこう言われる。『お前のところの銀行は外資の手に渡される』と。お前とお前の銀行がアメリカ様に逆らっているからだ。」
年が明けてMずほ銀行は、外資の手に渡った。
(終わり)
元ネタ:「エレミヤ書」28.1-17 ハナンヤとの対決
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