●17日午前の事務協議
北朝鮮側から拉致事件に関する安否の通報があった。横田めぐみさんの娘が現在、平壌に住んでいることが確認された。朝鮮赤十字会が、生存者の家族・親せきとの面会、本人が希望する場合は日本への帰国が実現するよう便宜を図り、亡くなった方の状況を家族に話すと説明があった。
日本側は極めて遺憾だと伝えた。日本政府関係者による本人確認、家族の早急な面会、本人の自由意思による帰国、亡くなった人の経緯を含む徹底的な調査、再発防止の保証を求めた。
●午前の首脳会談
小泉首相「直前の事務協議で情報提供がなされたことに留意するが、国民の利益と安全に責任を持つものとして大きなショックであり、強く抗議する。家族の気持ちを思うといたたまれない。継続調査、生存者の帰国、再びこのような事案が生じないよう適切な措置をとることを求める」
●午後の首脳会談
金正日総書記「背景には数十年の敵対関係があるが、誠に忌まわしい出来事だ。特別委員会を作って調査した結果がお伝えした報告だ。70年代、80年代初めまで特殊機関の一部に妄動主義者がいて、英雄主義に走ってこういうことを行ってきたと考えている。2つの理由があると思う。1つは特殊機関で日本語の学習ができるようにするため、1つは人の身分を利用して南(韓国)に入るためだ。私がこういうことを承知するに至り、責任ある人々は処罰された。これからは絶対にない。この場で遺憾であったことを率直におわびしたい。二度と許すことはない」
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政府関係者が午後に面会した結果、生存者の4人は、身体的特徴、本人の発言からほぼ(本人に)間違いないと確認されている。横田めぐみさんの娘は家族に確認していただく。(死亡者の死因は)病死ないし災害等による死亡ということだ。経緯をきちんと調査して、家族の方々にお話しするということだ。
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