極上生徒会録カイジ
- 1 名前:メロン名無しさん :2006/01/08(日) 01:13:14 ID:bTJSFSU50
- _ __
/´=:ミ´二.ヾ\
/ '/ '´rー=、ヽ.ヽ 、ヽ
i / 〃,イ| | |_L| l l 当スレは誰でもウェルカム
|.l.l ル'__リヽ ヘl_Nヽ!.l | ROMも職人も感想も
| |.バ ̄o` ´o ̄,"|l | どうぞお気になさらず
レ1  ̄ 〈|:  ̄ !`| ご自由にお楽しみください
ド」 、ー-----‐ァ ,lイ!
_,,... -‐| l ト、`¨二¨´ ,.イ.l lー- ...._
. ⊂.ヽ、 ,ィ''"´:::::::::::::::| l.l ::::ヽ、__, .::´ :l.l |:::::::::::::::::`¨lヽ r'つ
. r──ァー;ゝ \ /:::|:::::::::::::::::::::::W \ ::::::::::: /lル:::::::::::::::::::::::|:::ヽ / 丶-‐''つ
⊂ニニ7 i /( ゝ、 /::::::::|::::::::::::::::::::::::l. \ / .l::::::::::::::::::::::::|::::::ヽ ,.< )ヽヾニニ⊃
⊆二ニl i .//\. /:::::::::::|:::::::::::::::::::::::::l /\ .l::::::::::::::::::::::::|::::::::::ヽ /\\ i lニ二⊇
‘ー─‐ヽ---く/::::::::::::\ /:::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::l/\_/\.!::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::ヽ /::::::::::::\.ゝ-─'ー-- '
. \:::::::::::::::::::\ /:::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::l ハ /:::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::\ /::::::::::::::::::::/
\::::::::::::::::::::\:::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::! ./ ヽ ./::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::/
ヽ::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::;イ:::::::::::::::::::::::::::V V::::::::::::::::::::::::::::ト、:::::::::::::/::::::::::::::::::::::/
ヽ::::::::::::::::::::::::::::::/ :| :::::::::::::::::::::::::::ヽ ./::::::::::::::::::::::::::::::| ヽ::::::::::::::::::::::::::::/
\::::::::::::::::::::/ |:::::::::::::::::::::::::::::::∨::::::::::::::::::::::::::::::::| ヽ::::::::::::::::::/
\:_::/ |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| \_:/
- 2 名前:メロン名無しさん :2006/01/08(日) 01:14:31 ID:bTJSFSU50
- __」ヽ./|/レ1イィ-z_
,> <、
. ,> ,vヘ/V∨Vv'Vvヘィ, <、
. 7 、く、‐-、 , -‐,.ゝ, ゝ
. l ト!\.\.ij`ー-‐' /./ム.l
| {___\_`j| |!´_/___} | 板違い臭えっ………!
r'コ.|T::==。=;;ニ;;=。==::T|.lニヽ
!にl.! l:::::`ニ´:::j| |、::`ニ´::::ノ !|コ ! ぷんぷん臭うぜ……!
ゞニ|:ij`,二フ´ | | `ニ二´ |ニン
/ ハ / ._ ‘‐∪‐’ _ ヽ ハ ヽ. 何か納得の
.-‐''7 | i {__二ニニ二__} / :| i`ー- いかない空気……
,' | l --- ./ | :!
. i. ト、 i_ ! ! ! ! ! ! / ,.| | 違和感が………!
│ | \ 三三三三三 / | |
. | | \ 三三三 / | |
| | \ ./ | |
- 3 名前:メロン名無しさん :2006/01/08(日) 07:13:16 ID:PGe5lRIsO
- まゆら「ちょ…ちょっと……!
予算はどうすんの……?
この借りた予算……!
この金はどう予算編成案にかかわるわけ…?」
聖奈「どうぞご自由に〜♪」
まゆら「はぁ…?」
聖奈「最初に申し上げましたように説明は一度。質問は一切受け付けませ〜ん♪」
奈々穂「遊撃の予算はどうなる……!?
遊撃の予算案について詳しく聞きたい……!
話してくれ……!」
まゆら(あ……それあたしも聞きたい……)
奈々穂「私は隠密の久遠から聖奈に聞けと言われたんだ……!」
聖奈「……残念ながら………
質問には一切お答えできません☆」
奈々穂「なっ…何を言うかっ……!
馬鹿にする気か!きさまっ
遊撃の予算案には我々の運命がかかっている………!
話して当然…!
我々には知る権利がある…!」
れいん「そうだっ……!」
小百合「右に同じっ……!」
まゆら「うう…そうだ……!」
聖奈「Fuck You」
まゆら「え…?」
聖奈「あなたは触れてはいけないものに触れようとしている……
私を本気にさせないで……!」
ざわ… ざわ…
まゆら「う…うう……この女…」
- 4 名前:メロン名無しさん :2006/01/08(日) 07:58:35 ID:???0
- /:::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、:::::::::::::::::::ヽ
/:: :::::::::; 、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、;;_:::::::ヽ::::: :::ヘ
. l :::l::::::::::::|:::|:::|::::i``;、;;;_:::::::::::::::::::::::::::::`` :、;ヾ::....,-, ~,-
. |..::::::::;;;;|::::::::::;;|l::|::i.`-ゝ:::::::::::::`:':':':―--.,,,,,,, -i::i:::.l://:::... l.
. |:::::::::;;;;;;|::::::::::;;|i.|:l-i..,_: : : : : : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::/シ.i::i':::/:::::l`、
|::::::::;;;;;;;|:;:::::::;;;|:i,.|l::i ^‐-,., : : : : : : : : : : ::.:.:.:.;_;.;.i::|'i:'´::::::::i,,:ゞ
. |:::::::;;;;;;;;|;|;:::::;;;;i;;ゞli .,,,,,_ ゙゙- _,,.:-‐゙゙゙: :i/:|;::i:|::::::|:|i,
. |:;::::;;;;;;;;;|;|;;:::;;;;ll, /゙゙ ´''`iヾ、 _,,,... `|;;;;;;|i:;:::||:;ゞ
. |::;;:;;;; -、|;|;;;;:;;;;|l, {`´,,::::|` ._,,.‐i'''i ̄ヾ .|;;;;;;;;|,::l:||ゝ
. |;;;;;;l. > |:ト;;;;;;;;|;;ゞ ー‐‐‐--- .l゙::':::| /;;;;;;;;;||;;::シ|.'
. |;;;;;| ヾl| ヾ::::|  ̄ ゙゙゙゙゙̄ /:/;;;:::::l::i,-
. |;;;;;、 .| ヾ、、 /''ノ;;;::::/!;シ
|;;;;;;丶 ゝ ` l /;;;;:::::::ニ-
|;;;;;;;;;;;`ヾ、`_. 〉 /;;;;;:::|!,,シ >>1予算使って糞スレ立てんな……!
. |;;;;;;;;;;;;;;;;l;;;|;;;;ヘ /;;;;;;:::|;;i
|;;;;;;;;;;l;;;;;|;;;|;;;;;;;;ヽ. , ‐-.、 /;;;;;;;;;::|,;:シ
|;;;;/|;;;|;;;;;|;;;|;;;;;;;;;;;;| 、 ゙ -- ' ./;;;;;;;;l;i;;:::|
. l:/ |;;|;;;;;|;;;|;;;;;;;;;;;;| \. ''' _,,-''´;;;;;;;;|l;;;|;;;;|;;ゝ
'' .l;l、;;;;|;;|;;;;;;;;;;;;;l.i, \ _, -''´,,,,_;;;;;;;;;;;;;;|l;;|.l;;;|;;ゝ
llヾ;;|;|;;;;;;;;;;;;;;ヽゞ `>-‐''''''´____;;;;;;;;;;;;|.|`;;ヾ゙ニ-
ヾ ヾ|;;;;;;;;;;;;;ヘ-ミ,,_ ||〈〉||〈〉〈〉〈〉〈〉||::|;;;;;;;;l|l .|l. `゙
_,,,-ヘ.;;;;;;;;;;;;;ヘ .\. ||〈〉||〈〉〈〉〈〉〈〉||::|‐-'、,,_
,-|:::|. \;;;;;;;;;ヘ ``||〈〉||〈〉〈〉〈〉〈〉||::| ``‐--─-.、
. _,,-''´ .|:::| `l''- ;;`.、 ||〈〉||〈〉〈〉〈〉〈〉||::ト , l
_,,-''´ .|:::|. ヘ ``''_,,,,,||〈〉||〈〉〈〉〈〉〈〉||::|ヽ .l .|
,-'''´ |:::|. ゝ‐'''´: : : ||〈〉||〈〉〈〉〈〉〈〉||::| ト l |
|:::| -''´ : : : : : : : ||〈〉||〈〉〈〉〈〉〈〉||::|:|゙ l .|
- 5 名前:メロン名無しさん :2006/01/08(日) 12:38:27 ID:???0
- , ' , ' f | l ', ヽ. ,' __ノヽ、_ノヽ_ノヽ_ノヽ、_ノヽ_ノヽ
. / ./ {. { j , } .! / )
,' ,' i ヽ、,\-┘ '-y、 i |, ' < 奇跡の踊り子ナージャ・アップルフィールドが
! , ! ! ./,, ==ゝ、 _ノ__,ヽノ 丿 i ! ! 在庫の山を掻き分けながら>>5get!!
t | t ヽ、/ '' 〃_)i. ` ´ rf´)iヾ,ヽ/ 丿ノ 丿「明日のナージャ」は東映アニメの最高傑作!
. \ t. ゝ-v’ { i、リ! |f_j| ,'_ / ´ ∠__ ナージャは日曜8:30枠の真のヒロイン!!
` ‐- !ゝf ‐、 -‐‐' ヽ .ヒタ .fノ ヽ,.-‐- 、,. -‐-、,. -‐- 、,. -‐-、,. -‐- 、,. -‐-
', l } .:::::::::. ,〜-┐ .::::::. }| ヾ、
l ゝ、_` / l ,.' ! }.} 、
おねが>>1マイメロディ キティの噛ませ犬のくせに図に乗ってんじゃねーよヴォケ!!
>>2りはプリキュア 超作画なんとかしろよ、スタッフ!
か>3風怪盗ジャンヌ 原作もDQNならアニメも主演の声優もDQNね!!
夢のクレ>>4ン王国 12の欠点て、シルバー王女は人格障害じゃないの!?
>>6ゼンメイデン ヒキーとウザイ人形ども、妙に気が合うのはなぜかしら(プゲラ
は>>7より男子 j美、あんたこの頃から全然演技に進歩が無いわね!!
キューティー>>8ニー リメイクするたびに糞アニメになっていくわね!!
お邪魔女どれみどっ>>9ぁーん! 瀬川音符の存在が むかつくわ!!
超GALS!こ>>10ぶき蘭 よりによっておジャ魔女の裏でやるなんて・・・相手が悪すぎたわね(ププププ
>11-1000は家に引きこもって、呪い人形の世話でもしてなさい!!!
- 6 名前:メロン名無しさん :2006/01/08(日) 17:27:35 ID:???0
- 440 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日:2006/01/07(土) 01:08:54 ID:vI9NYoh5
これが、、、蘭堂りのの強さかっ (琴葉
442 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日:2006/01/07(土) 04:23:00 ID:DCGrxxry
その時 和泉に… 電流走る……っ
443 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日:2006/01/07(土) 09:06:01 ID:WRN06qQt
市川「せいぜい上手な麻雀を打ってくれ…私は下手でいい…ただ、予算があればいい…!」
444 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日:2006/01/07(土) 09:16:11 ID:YfnyMYKh
http://kjm.kir.jp/pc/?p=12014.jpg
あぁーまた生徒会の予算勝手に使って〜
445 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日:2006/01/07(土) 19:48:48 ID:xekH0Zn8
まゆらは自らの血…血液…!
奏は最後に残った命の予算
5億っ…!
(昭和40年の5億は現在の50億)
互いに破滅を賭けた博打……!
狂気のデスマッチ…!
奏「キキキ…ククク…コココ…!では始めるか…!」
- 7 名前:メロン名無しさん :2006/01/08(日) 22:42:27 ID:???0
- ____
,-‐.::.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ、
/(:, -‐.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.__)ヽ
/__,;辷_‐-.:.:.::.__;|:.~;.;.;」
l:.:.:.:|/|;/V |ノ ノ;ノj|:.:.:l:.:|`、
ソ:.:.:.:| ||\ ∠ jハ.:.:|.:.|ゝ またこんな…
ノ:.r{:.| /¨|-i i-i゙ヽ|:.:|l.:ヽ スレたてやがって……
ノ:| |!. .~ ~,,i.i,,|イ |:| ゝ
r--?ll:ヽ_,! ' .~i.i~ヒノ.:ゝ 予算が沸いて出てくると…
/ i 以:八 -=ニニッ. ,仆:ト{ 思ってるのか…!
「 八 :.:`l 、 / .:.リ:.:|:\
/ \ ヽト|_,></|イ.メ:ノ \ あんた悪魔だ……
/ \ :| 〈 -=只 ̄\ || , ' ̄| 口から牙が生えてる…!
r′ -─‐、/ ̄ヾ| く\./|∧__/__」| / !
| |厂``ー--、| llヽ__人__〉 ̄ ./ |
\ 「! /7--‐┴‐-|/_ノ′ { :/ |
``┴-、 ト、L_,、 , l l| ̄ `:| |
`ヽ__|/ |└'┴|」ryゥ ノ! |
. {韮韮韮韮「´ / 「}韮韮韮韮韮} |
〉 └、___丁| ̄ ̄「| ̄\ |
/ ‐-〈〈 ヽ__ノ // _」
〉 `゙゙| |  ̄ ̄ ̄丁 ̄
- 8 名前:メロン名無しさん :2006/01/08(日) 22:48:42 ID:???0
- , .<二三ヽ、 ____ >>1
/ ´'⌒j .) ̄ j { `ー--、 なあに?この粗末なモノは? 私の小指よりスモールで小さいじゃない。
イ / ,rt匕イ =‐ヾ、 )ヽ、まさかこんなモノで満足する女がいると思ってるんじゃないでしょうね?
| / / / /メ ´' ‐ 、ヾ ハ何よ、その期待に満ちた目は? 罵られて勃起してるなんて真性の変態ね。
|ィ′ /. : / `'ー' ー'` ハしかも包茎まで真性だなんて、あなたにいいところ、何かあるの?
|/ィ/: / / //::| !どうせそれもオナニーや自慰にしか使ったことないんでしょ。
|: :: | | :/--、/::::/::::j |いつまでも妄想で果てるのが似合ってるわよ、この早漏。
| : rく| : : |:/:,∠ ヽ、/:.:.:/,__|_:| : |i童貞なんて信じられない。私はあなたの半分の歳で性交やSEXしてたけど?
| : | }| | |!イッぅ`ヽ //__||: : j一体今まで何してたの? 童貞なんてオスに属してるだけじゃん。
| : ハ ハi儿| {妙′ ,:ぅハ|川i/そのチャチなモノをしごくしか能のないあなたと私は全然違うの。分かる?
| : `ー、 .妙 .::/リ/ あなたが私より上回ってるものって何? どうせ年齢だけでしょう?
| | 川小 j :// 入れたって1分と持たないでしょうね。私が膣を締めたらイチコロ。
__ノ | ||ハ、 fー-、 :.:/ _ __クスクス…負けたような気分になったけど、今すっごく萌えてるでしょ?
`ーァ .、以_ \ ` ´_,;:</ \: 童貞にはどんな感触か分からないもんね、膣を締めるなんて淫乱でエッチなテク。
弋_ ,二斗‐- `rイ´ . く \無様にWhiteで白いの出す瞬間、私がラストで最後まで見ててあげるからさ! あっははは!
- 9 名前:メロン名無しさん :2006/01/09(月) 06:27:14 ID:???0
- ちょwww良スレになりかけてるじゃねーかw
- 10 名前:メロン名無しさん :2006/01/09(月) 17:23:08 ID:br08DWfxO
- 「Gカード(極上札)バトル」22話
みなも「殺した…!このカードで…!ククク……クク……ククク……」
りの「みなもちゃん…私が蛇に見えた……?」
みなも「蛇だろうがっ……!」
りの「そう……ならあなたが蛇なんだっ……!」
みなも「え…?」
プッチャン「こんなふうな……物言わぬカードを使っての心理戦は鏡を覗きこむようなもの
相手の心を読んでるつもりが気が付けば……自分ならどうするかという自己への問いかけとなり……いつしか読みもくそもない…
ただ自分の心をなぞっているだけ……つまり……
オレが蛇に見えたおまえこそ蛇なんだっ……!」
みなも「ククク…それがどうした……?見苦しい………もう死ねっ…!聞きたくもない……
この最後の時に具図具図と醜い……泣き言…恨み言など……!」
りの「ううん……
………そんなんじゃないよ……
お礼だよ…
蛇でいてくれてありがとう……!疑ってくれてありがとう……!」
みなも「?……?……?……」
りの「奴隷は………二度刺すっ……!」
りのファイブカードっ……!!
- 11 名前:メロン名無しさん :2006/01/09(月) 17:56:34 ID:???O
- 二度…刺すっ…!
うおっ…!おおおおおおおっ
奈々穂「りのっ……!」
小百合「りの……!」
れいん「りのぉっ……!」
奈々穂「よくやったぞ……りの…!」
れいん「りのの優勝で勝利でビクトリーだねっ……!」
小百合「すごいぞりの……!」
みなも「ぐうっ……!バカなっ……!どうしてりのファイブカードっ……!?どうしてっ……!?」
みなも「………りの………
りのぉっ……!なぜ手札にりのカードが五枚もきたんだっ……!?す……すり替えたんじゃないのか」
プッチャン「ククク……残念だが……確かに……その時間はあった……しかし…すり替えはしなかった……!オレはただ単純にカードを引いただけだ」
みなも「バカな……!そんなバカなことがあるかっ……!そんな…考えてもみろっ…!手札を全てつかいきってりのカードが五枚もこなかったら……おまえはただ無為にわたしのカードで死っ……!しんでいたじゃないかっ…!」
ドンッ…
みなも「りのぉっ……!考えられぬっ……!りのっ……!どうしてっ…!どうしてっ…!どうしておまえは……!りのファイブカードを引いたんだっ……!りのぉ〜〜〜っ………!」
- 12 名前:メロン名無しさん :2006/01/09(月) 18:38:27 ID:br08DWfxO
- みなも敗れるっ…!
ワガママであるがゆえの合理と驕りを衝かれ敗れるっ……!劣性の意地……りのファイブカードの捨て身の前にっ…!
りのは生き残り…そして…得るっ……!Gカード発売中止の権利を……!
(奏)会長「フフ……クククク……素晴らしいっ……!りのは実に素晴らしい……!それに比べてこの女はとんだ恥じさらし……醜態だ……当然許されぬっ……!
してもらおう……!償いだけは……きっちりと……!ククク……りの……確か……金を得て終わりではなかったな……ククク」
ハッ…
りの「そ……そうっ…!」
(奏)会長「ククク……」
りの「そうだっ…!みなも……土下座だっ……!謝ってもらうぞっ……!副会長や小百合先輩やれーちゃん先輩にっ……!」
(奏)会長「ククク……わかってないな…りの……」
りの「え……?」
(奏)会長「人間いよいよとなれば…頭などいくらでも下げる
問題なのはその行為ではなく………誠意だろ……!本当にすまないという気持ちで……胸がいっぱいなら…!どこであれ土下座ができる……!たとえそれが…
肉焦がし…骨焼く……鉄板の上でもっ………!」
(奏)会長「ククク…それでこそ誠意というものっ…!できるっ……!本当にすまないという気持ちで胸がいっぱいなら……謝れるっ……!いや謝らずにはおれんはずなのだ…!のう………みなもっ…!」
- 13 名前:メロン名無しさん :2006/01/09(月) 20:19:28 ID:???O
- (奏)会長「さあさあ皆も飲んで飲んで……!遠慮せず……!私達はおなじ極上生徒会メンバー……!兄弟よ……!」
シンディ「yes………」
(奏)会長「制裁っ…!」
シンディ「……?」
(奏)会長「今やる気なくyes……と言ったおまえ………制裁……!」
シンディ「why……!?」
(奏)会長「兄弟とはいえ…序列はあるのよ…!圧倒的に……!」
シンディ「ソーリー……!ソーリー……!」
ズズズ…(シンディを連行する琴葉と歩)
(奏)会長「ククク…さあ……飲んで飲んでっ………!」
奈々穂・久遠「は…はいっ…!いただきます……!」
(奏)会長「フッ…フッフッフッ……!クククク……カカカ……!コココ……!キキキ……!」
- 14 名前:メロン名無しさん :2006/01/09(月) 21:48:03 ID:???0
- イイw
もっと頼むよw
- 15 名前:メロン名無しさん :2006/01/09(月) 23:54:43 ID:br08DWfxO
- 小百合「あの〜〜〜まゆら先輩お菓子を買うために借りた予算返したいんですけど」
まゆら「小百合ぃ〜〜」
小百合「この……ぐっ……んぐぐっ……ぷはっ……!言ったろれいん……お菓子はもう…え……?」
れいん「…………」
小百合「……どうした……?れいん……」
れいん「………………ダメだ……このお菓子も予算もあしのもの手放さない……放したくない………」
小百合「な………何言ってるんだ…!この借りた金は今月の全ての予算……!これ以上使ったら肝心のまゆら先輩に返す金が無くなるじゃないか……!」
れいん「小百合…そのあんまりをしなきゃあし達だって窮する…
冷静になってよく考えてよ
まゆらさんに金を返したら来月まで遊撃の予算はゼロ……!わかってよあの人をきらなきゃ決して救われない
でも…まゆらさんを切る勇気を持てば今持っている予算をあし達で山分け……」
小百合「うう………」
- 16 名前:メロン名無しさん :2006/01/09(月) 23:57:15 ID:???O
- まゆら「れいんっ……!きさま…何……勝手な…勝手な熱吹いてんだっ……!
詭弁もいい加減にしろっ…!殺すぞっ……!れいんっ……!殺してやるっ………!小百合っ……!裏切ったらお前も殺すっ……!きさまっ…!きさまっ…!きさまっ!きさまっ…!ぶっ殺すっ……!小百合っ……!れいんを殴れっ…!
殴り倒してオレを救えっ……!救うんだっっ……!」
小百合「………まゆら先輩………すみません……」
まゆら「ごめんじゃねぇっ……!小百合っ…あやまったりするなっ……!あやまるなっ……!」
れいん「いい……」
小百合(コクリ)
まゆら「よせっ……!よせぇっ……!」
その時まゆらの予算編成案……その願い……計画は破綻
残るは暗黒だけ……
まゆら「きさまらっ……きさまらっ………きさまらっ………
それでも………人間かっ……!?ううう……」
プッチャン「ククク……ククク……ククク……クク…残念だったな会計ねーちゃん……当然当然…連中にすてらるのは当然……人間感傷は一時……決断は結局実利に流れる空手では救われるわけがない………当たり前のこと……」
りの「も〜プッチャンったら!そんなこといっちゃダメだよ!」
- 17 名前:メロン名無しさん :2006/01/10(火) 00:27:21 ID:???O
- 小百合「れ……れいん……まゆら先輩が消えた……」
れいん「バーカ……消えたってことあるかよ
もう望みがないから奥に……」
小百合「ひっ……!」
れいん「あっ……!バ…バカな!そんな!ありえない!
ま…ま…まゆらさん……その……よせっ…!魔…魔がさしたのっ……!ほんのちょっとだけ………」
ドッ!!
れいん「ぐほっ……!」
バキィッ!!
小百合「ひっ…!やめようって……私はギリギリまで…その」
パァーーン
まゆら「さえずるなっ………!お前らにその資格はないっ……!
さえずらずただ黙って出せっ……!てめえらが今抱えてる薄汚ねぇ予算……その全てをっ……!出せっ!予算っ…!」
小百合「全部ですか……?」
まゆら「当たり前だっ………!」れいん「まゆらさんっ…!ひどいよ………!最後はともかく………あし達は途中まで仲間だったじゃん………!いわばその金はみんなの予算……それを全部はひどいっ……!
まゆらさんだけ得するなんて……あし達にも取分くださいよ………!取分……!取分……!」
まゆら「………」ボロ…ボロ…ボロ…
- 18 名前:メロン名無しさん :2006/01/10(火) 00:38:08 ID:???0
- ちょwwww
神ばっかじゃねーかこのスレ
どの作品も神
- 19 名前:メロン名無しさん :2006/01/10(火) 00:44:13 ID:???0
- 手紙「和泉さんへ−喜びの宴に水を差すのもなんだと思ったんだけど、こんな形で切り出すしかなかったんですぅ
私の苦しい心境を察して下さい
実は……さっきの和泉さんの計算……分配は間違っているんですよ(中略)
じゃあ名残惜しいけど私はこれで失礼するね
体に気をつけて暮らしてください、親愛なる和泉さんへ☆ 蘭堂」
香「うぐぐっ……!な…なんでこんな目に…!私が……私だけが…!おおおっ……」
れいん「香…」
香「うぐぐぐっ…!」
れいん「あ……そうそう!あっしもそろそろ行かないと
戻してペイして返さないといけないから……あっしも例の金庫の金を……
バイバイで、さよならで、失礼しまーす……!」
- 20 名前:メロン名無しさん :2006/01/10(火) 00:57:23 ID:???O
- まゆら「いい加減にしろっ……!ゴミども……!捨ててやるこんな予算……!」
れいん「は………?捨てるって一体……?」
まゆら「うんざりだ……!もう………うんざり………うんざりうんざり……!反吐が出るっ……!
私も得しなきゃいいんでしょ……!」
一方、生徒会室の隅では………
久遠「せ……聖奈さんその限定ピロットちゃん人形を私に売ってください……!奈々穂さんにプレゼントしたいのよ……!
今は400しかないけど………後で必ず300は上乗せしますわ……!」
聖奈「う〜ん♪信じられないな〜♪」
久遠「本当ですわ……!私に金はなくとも……
まゆらさんが出しますわっ……!まゆらさんが必ず出すっ……!
まゆらさんが必ず……!」
まゆら「黙れっ……!そんなクズに売るなっ……!私が買うっ……!
キャッシュで800……!どうっ……!」
聖奈「あらあら♪」
小百合「ま…まゆら先輩っ…!何をバカなことを」
久遠「……!」
聖奈「売った〜〜☆」
小百合「あ〜〜っ……!メチャクチャ……!」
まゆら「聖奈……この限定ピロットちゃん人形をあの女にプレゼントしてくれ……!」
奈々穂「ええ〜〜っ……!?こ…これは世界にたったひとつしかなくてもう売り切れたピロットちゃん人形………!ま……まさか……!本当に……?」
- 21 名前:メロン名無しさん :2006/01/10(火) 01:41:58 ID:???O
- >>20の続き
れいん「ど………どうして……?どうしてこんなリリカル奈々穂を……?」
小百合「まゆら先輩っ……!」
れいん「資産があるの……?ひょっとして………こう見えても極上寮にはスゴイ資産が……このメルヘン野郎………」
まゆら「バカ…!あるわけねえだろ……素寒貧よ………私達と同じね」
小百合・れいん「まゆら先輩っ……!」
れいん「勘弁してくださいよっ………!」
まゆら「黙れっ……!言ったでしょ……捨てるって………!
うんざりなのよっ……!損だ得だ……金だ予算だ……そんなことを話せば話すほど……私達醜く這い回っている……この釜(極上生徒会)の底を……!そしてそんな姿を見て主催者(奏様)は喜ぶ……互いに貶めあう仕組みを考えたブタ野郎(聖奈)がほくそ笑む私達が……
血道をあげればあげるほど結果的にそのゲス野郎(聖奈)の思う壷………悔しくねぇかっ…!悔しくねぇのかよ……!!くそ……!くそ……!」ボロ…ボロ…
琴葉「バカなことをほざいてますが……」
(奏)会長「ほっとけ…楽しい……いや……楽しめそうな子じゃない………」
琴葉「はっ……!」
まゆら「くそ…!くそ…!くそ…!くそ野郎…!」
ドカッズコッガシッドコッ(生徒会室の机を蹴る)
抵抗……!この極上生徒会を支配していた「利」という不文律…世界感をまゆらは最後の最後に蹴飛ばした
利に踊らされる生徒会メンバーの浅ましさにとことん嫌気がさし半ば自暴自棄気味にピロットちゃん人形を買い上げたのだ
ピロットちゃん人形購入はいうなら生徒会への抵抗レジスタンス………
聖奈「まゆらちゃん♪ピロットちゃん人形購入のおかげでまた新たに借金ができちゃいましたぁ♪異議申し立てがなければ……」
まゆら「おいっ……!こんなもん私が返すと思う……?」
聖奈「返すわよ☆……返させる……」
まゆら「フン……!」
予算黙示録まゆら
第一章
完
なんだこれorz
- 22 名前:メロン名無しさん :2006/01/10(火) 06:59:01 ID:???0
- いやスゲーいいよ。
ってか誰一人としてトリップなどつけないところがまたイイ。
- 23 名前:メロン名無しさん :2006/01/10(火) 07:02:24 ID:???0
- 聖奈が良い味出してんなぁw
- 24 名前:メロン名無しさん :2006/01/10(火) 11:07:31 ID:???O
- 奈々穂「れいん……私は予算を使わないっ……!貯めるんだっ……!」
れいん「貯めるぅ〜〜〜!?」
奈々穂「ああ……」
れいん「な……なに言ってんの副会長っ……!そんなありえないことっ…!」
奈々穂「あ″……?」
れいん「副会長っ……!貯められないんですっ……!何故ならあし達は意志が弱くて脆くて諦めやすいからっ……!」
奈々穂「ぐっ……!」
れいん「あし達が予算を手にするには………もう………ズバリ…………まゆら先輩から盗んでパクって泥棒するしかないんです……!でしょっ……!」
奈々穂(こ……こいつ……幼児体型のお子様だけに………説得力のかけらもねぇっ……!)
- 25 名前:メロン名無しさん :2006/01/10(火) 11:32:10 ID:???O
- れいん「それよりそれより副会長……!見てくださいよ隠密の久遠先輩から渡された予算編成案っ……!」
奈々穂「……!この隠というのは……?」
れいん「隠……?あ……ああ……!隠は隠密の予算のことです……!いやぁ〜〜隠密の予算はいつも高めでね……!でもそれでも毎月ってわけじゃなくて……例えば……」
奈々穂「……!ちょ……ちょっと………貸せっ……!」
れいん「は……?」
奈々穂「しっ……!」
奈々穂(偶然か……?隠密がこの一方向に偏った予算編成案を渡す時は……大抵隠密から遊撃に渡す
しかしまゆらから渡される時は何も…………
!!!!……………あっ……!まてよっ……!ひょっとすると…)
奈々穂「…………」
れいん「?」
奈々穂「隠密ってのは……こう…情報操作が得意だから……聖奈さんも……久遠も……琴葉も……
ああっ……!まさか……そんな……!)
パラ…パラ…
奈々穂(いや…この偶然は……もう………そう考えるしか………)
奈々穂「ぐっ……!」
れいん「?……」
奈々穂(汚ねぇっ……!許せないっ……!どこだっ……!?どこっ…!?会長室か……?くそっ……!くそっくそっくそ……!くそっ……!)
(札束を持って笑っている聖奈と久遠と琴葉)
(うっ……!いたっ…!野郎…!あの野郎っ……!許せないっ……!許してたまるかっ……!
ぐっ……!くっ……!しかし……殴ってどうなるっ……!?)
- 26 名前:メロン名無しさん :2006/01/10(火) 11:33:12 ID:???O
- れいん「それよりそれより副会長……!見てくださいよ隠密の久遠先輩から渡された予算編成案っ……!」
奈々穂「……!この隠というのは……?」
れいん「隠……?あ……ああ……!隠は隠密の予算のことです……!いやぁ〜〜隠密の予算はいつも高めでね……!でもそれでも毎月ってわけじゃなくて……例えば……」
奈々穂「……!ちょ……ちょっと………貸せっ……!」
れいん「は……?」
奈々穂「しっ……!」
奈々穂(偶然か……?隠密がこの一方向に偏った予算編成案を渡す時は……大抵隠密から遊撃に渡す
しかしまゆらから渡される時は何も…………
!!!!……………あっ……!まてよっ……!ひょっとすると…)
奈々穂「…………」
れいん「?」
奈々穂「隠密ってのは……こう…情報操作が得意だから……聖奈さんも……久遠も……琴葉も……
ああっ……!まさか……そんな……!)
パラ…パラ…
奈々穂(いや…この偶然は……もう………そう考えるしか………)
奈々穂「ぐっ……!」
れいん「?……」
奈々穂(汚ねぇっ……!許せないっ……!どこだっ……!?どこっ…!?会長室か……?くそっ……!くそっくそっくそ……!くそっ……!)
(札束を持って笑っている聖奈と久遠と琴葉)
(うっ……!いたっ…!野郎…!あの野郎っ……!許せないっ……!許してたまるかっ……!
ぐっ……!くっ……!しかし……殴ってどうなるっ……!?)
- 27 名前:メロン名無しさん :2006/01/10(火) 11:58:29 ID:O9h3r4mCO
- 奈々穂(発散してどうするっ……!?殴りつけ……怒鳴り散らしても………何も変わらないっ……!変わらないんだっ……!遊撃が負け組であることに……!いつも……いつもいつも……!私達は誰かに踊らされて終わりだ……!いつも……!
学べよっ……!もうっ……!
………仮に……隠密の情報操作が私の読み通りだとしても私はまだしっかりした証拠は掴んでいない……
いや……もしそれができた………つまり現場を押さえたとしても……おそらく
聖奈「あなたは触れてはいけないものに触れようとしている……私を本気にさせないで」
奈々穂(絶対に殺される……)
久遠「あら……隠密がそんなことすると思って……?」
奈々穂(久遠なら上手くはぐらかすに決まってる……口喧嘩で勝てる自信がない……)
琴葉「…………」
奈々穂(何か言う前に天井裏とかに逃げるな……嫌われてそうだし……)
「ダメだっ……!そんなことで許されるか……!そんな………
そんな世間ずれした……ぬらりとしたやり口を……!
それは……結局……敵に踊らされている範疇の出来事……!
越えるんだっ……!その枠をっ……!」
- 28 名前:メロン名無しさん :2006/01/10(火) 15:29:15 ID:XIECHWi00
- 聖奈
どうなさいましたぁ‥‥‥‥? 奈々穂さん☆
さあさあ!お気を確かにっ‥♪ がっかりするには及びませぇん☆
遊撃のカレーの材料はまだ600種もありまぁす♪
まだまだ‥‥ 大逆転の可能性は残されていまぁす♪
どうぞ☆ 存分に夢を追い続けてくださぁい!
隠密は‥‥‥‥ その姿を心から‥‥ 応援するものでぇ〜す♪
れいん
ひどい……!
ひどすぎるっ……!こんな話があるかっ……!命からがら………
やっとの思いで…
辿り着いたのに……
やり遂げたのに……
あのヘリがもぎ取ってしまった
せっかく手にした
カレーの具材… 遊撃の希望…
予算をっ……!
- 29 名前:メロン名無しさん :2006/01/10(火) 15:30:29 ID:Bq191fQo0
- 情報カイジ
- 30 名前:メロン名無しさん :2006/01/10(火) 15:34:01 ID:XIECHWi00
- 聖奈
「なんとなんと!審査員の判定は、混ぜるともっと美味しい、でしたぁ〜☆世紀の対決は、意外すぎる結末です!」
まゆら
よしゃぁがれっ・・・・・・・・・・!
よしゃぁがれっ・・・・・・・・・・・・
てんだよっ・・・・・・・・!
何がめでたいっ・・・・・・!?
どこがめでたいっ・・・・・・・・!?
えっ・・・・・・!
いくらっかかったと思ってるっ・・・・・・・・!?
ふざけるなっ・・・・・・・・・・!
出せよっ・・・・・・!
ろくでもねえ解説、実況なんて
いらねえっ・・・・・・・・・・!
金だっ・・・・・・!
無駄口たたくなっ・・・・!
金出せっ・・・・・・!
- 31 名前:メロン名無しさん :2006/01/10(火) 15:56:29 ID:XIECHWi00
- 奈々穂(頼むっ・・・・!頼むっ・・・・!頼むっ・・・・!頼むっ・・・・!頼むっ・・・・!
会長カードよ、来てくれ!もう一度っ!もう一度・・・遊撃に・・・あの予算・・・!あの日々・・・!
平凡だが・・・暖かかった・・・裕福な日々・・・余裕があった時・・・!)
奈々穂「あああ・・・!」(神様っ・・・!神様っ・・・!)
れいん「行け行けっ!来い!あと一枚、あと一枚・・・!」
行けぇ!!
(こ、ここだ。。ここで会長カードを引き当てるんだ・・・!!)
奈々穂「きっ、きぇぇぇ!!!!!」
ぺら・・・
れいん「り、りのカード・・・」
ざわざわ・・・ざわ・・・
奈々穂「あ・・・あぁぁっ・・・!あぁぁ!!」
聖奈「どうしましたぁ?奈々穂さん☆ お気をしっかり・・・!まだまだ・・・ 手札もターンも残されておりまぁす☆」
奈々穂「ぁあ・・あぁぁぁ・・・」
聖奈「どうぞ♪諦めないで、勝負を・・・今一度勝負を♪」
奈々穂「うっ・・・!!うううっ・・・!しかし・・・ううう・・・」
久遠「あら、そういえば。会長カードはあまりにもゲームバランスを崩すので絶版となりましたのですが、ご存知ないのかしら?」
奈々穂(は・・・?)
聖奈「・・・と、いうことでぇす♪」
聖奈「隠密は、ゲームバランスを崩して楽しみを著しく減らすカードの防衛策として、会長のカードを絶版としたのですが、それが何か☆」
奈々穂「あ・・・!あぁ・・・!ああぁっっ!!!!!あああ・・・・・・・・・」
聖奈「どうしましたぁ・・・?奈々穂さん♪さあさあお気を確かに・・!がっかりするには及びません・・・!
奈々穂さんのHPはあと10も残されていまぁす♪」
奈々穂「あぁぁ・・・」
聖奈「まだまだ・・・大逆転の可能性は残されていまぁす♪ どうぞ・・・存分に予算の夢を追い続けてください・・・!
我々隠密はその姿を心から・・・応援するものです・・・!」
- 32 名前:メロン名無しさん :2006/01/10(火) 19:54:06 ID:???0
- >>24
>奈々穂(こ……こいつ……幼児体型のお子様だけに………説得力のかけらもねぇっ……!)
吹いたwww
- 33 名前:メロン名無しさん :2006/01/10(火) 19:54:58 ID:???0
- >>27
>聖奈「あなたは触れてはいけないものに触れようとしている……私を本気にさせないで」
>奈々穂(絶対に殺される……)
>
>
>久遠「あら……隠密がそんなことすると思って……?」
>奈々穂(久遠なら上手くはぐらかすに決まってる……口喧嘩で勝てる自信がない……)
>
>
>琴葉「…………」
>奈々穂(何か言う前に天井裏とかに逃げるな……嫌われてそうだし……)
>
これもwww
- 34 名前:メロン名無しさん :2006/01/11(水) 00:15:00 ID:kmrSHlTPO
- 今日は月に一度の極上生徒会予算編成会議……!
久遠「あら……角元さん……!やっと見つけたましたわ……では一緒に行きましょう………ずっと探してらしたのよ………」
れいん「…………ふ〜〜〜ん………」
久遠「どうぞ………」
むわっ
奈々穂「……………」
香「………………」
小百合「………れいんか………」
れいん「………………あちゃ〜〜〜
なんだよ………こいつら(遊撃)……
どいつもこいつもマイナスのオーラにみちてやがんの
しかしまあ……考えてみりゃ……うんざりするほど隠密から借金抱えられて返済不能そういうダメ人間の集まりだもんな遊撃って………無理もないか……」
ガシャガシャ……
奈々穂「?」
香「?」
久遠「お待たせしましたわ
執行部……車両部の者を除き……今遊撃と隠密の全員が揃いましたわ」
聖奈「これより遊撃と隠密の予算編成会議を始めたいと思いま〜す♪でもその前に〜☆
遊撃のみんなにきめてもらわなきゃいけない事があるのよ〜♪」
れいん「……?」
- 35 名前:メロン名無しさん :2006/01/11(水) 00:21:03 ID:VbTdsaOa0
- Fate/stay night
原作: 奈須きのこ/ TYPE-MOON
監督: 山口祐司
構成原案: 奈須きのこ
シリーズ構成: 佐藤卓哉
キャラクター原案 / 監修: 武内崇
キャラクターデザイン: 石原恵
音楽: 川井憲次
アニメーション制作: スタジオディーン
製作: Fate Project
-CAST-
衛宮士郎(えみやしろう): 杉山紀彰
セイバー: 川澄綾子
遠坂凛(とおさかりん): 植田佳奈
間桐桜(まとうさくら): 下屋則子
藤村大河(ふじむらたいが): 伊藤美紀
アーチャー: 諏訪部順一
言峰綺礼(ことみねきれい): 中田譲治
イリヤ: 門脇舞
ライダー: 浅川悠
ランサー: 神奈延年
キャスター: 田中敦子
間桐慎二(まとうしんじ): 神谷浩史
衛宮切継(えみやきりつぐ): 小山力也
柳洞一成(りゅうどういっせい): 真殿光昭
葛木宗一郎(くずきそういちろう): 中多和宏
バーサーカー: 西前忠久
美綴綾子(みつづりあやこ): 水沢史絵
◆アニメ公式
http://www.geneon-ent.co.jp/rondorobe/anime/fate/
http://www.staynight.com/
- 36 名前:メロン名無しさん :2006/01/11(水) 00:23:17 ID:???0
- >>31が秀逸だとオモタ
- 37 名前:メロン名無しさん :2006/01/11(水) 01:16:29 ID:kmrSHlTPO
- 久遠「決めていただきたいことは今月の予算についてですわ
遊撃は先月隠密に借金(聖奈の暴利)をしてらっしゃるので私達の方で便宜をはかりまゆらさんに頼んで予算をご用意してもらいましたわ」
聖奈「これからその予算の貸し付けを行いたいと思いま〜す☆
琴葉ちゃん♪歩ちゃ〜ん♪」
琴葉「………はっ!」
歩「は……はいっ!」
スッ…
(机におかれた札束の山……)
香「ううっ………」
小百合「…………」
ざわざわ ざわ…
れいん「う……」
久遠「資金はまゆらさんが充分用意しましたわ……
ですが隠密に借金している遊撃には無制限とは言うわけにもいきませんわ
こちらの規定でそれなりに制限させてもらいますわ」
聖奈「実は〜貸し付け金の金利についてはもう久遠さんと決めちゃったのよね〜〜♪
金利についてはもう単純に来月に借りた予算に4割上乗せして返すってことでよろしいかしら〜〜♪」
久遠「つまり予定通り進めば来月の予算編成会議のさいに借りた額に4割ほど上乗せして返していただければ結構という非情にリーズナブルな金利になっていますわ」
………4割アップ……?
ざわ…ざわ…
香「………」
小百合「………」
久遠「質問がなけ
- 38 名前:メロン名無しさん :2006/01/11(水) 01:23:26 ID:???0
- ボーイ、さいもえ投票日だ
<<カイジ@GUN×SWORD>>
本部
http://saimoe-m-2nd.hp.infoseek.co.jp/
コード発行所
http://banana236.maido3.com/~bs5114/am2/
投票所
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1136899855/
共倒れ、カイジとしてはナンセンス。
だけどカイジ、カイジに入れるから。悪いけど、そういうことだから。
オーケーブラザー、ロックンロール。
- 39 名前:メロン名無しさん :2006/01/11(水) 01:30:46 ID:kmrSHlTPO
- 久遠「質問がなければこれで………」
奈々穂「待てっこらっ……!」
奈々穂「4割アップとはなんだっ!」
久遠「あら……4割アップがどれくらいかもわからないんですの………やっぱり頭悪いですわね………」
奈々穂「そーゆう意味でわない!!やっぱりとはなんだっ……!
足元見るのもいい加減にしろっ……!」
香「そうですよっ……!」
久遠「とんでもないですわ
非情に良心的金利でございますわ」
小百合「なんだとっ……!」
香「どこの世界に予算に金利をつける話があるんですか……!暴利もいい加減にしてくださいっ……!」
れいん「鬼で悪魔で悪党っ……!」
久遠「フフフ……とんでもないですわ
遊撃の活動を暖かくサポートするためにこの予算編成会議を企画した私達が悪党のわけがないですわ」
4割は非情にリーズナブル
良心的金利でございますわ…………
ざわざわ…………
- 40 名前:メロン名無しさん :2006/01/11(水) 01:41:17 ID:???0
- 良スレ
- 41 名前:メロン名無しさん :2006/01/11(水) 01:56:20 ID:???0
- http://www.hakusi.com/up/src/up7415.jpg
- 42 名前:メロン名無しさん :2006/01/11(水) 02:41:35 ID:???0
- (15年だと。ふざけるな。続けられるはずがない。重労働に加え、熱気と騒音、粉塵、悪臭、不衛生。こんな劣悪な環境では。死んでしまう。
なんで。たかが金を返さなかったくらいで、こんな目に。くそ。しかし、ここに集められた奴らは多額の負債を背負い、働かせる亡者たち。
場所はどこか知らないが、この工事は神宮司たちの核シェルターを兼ねた超豪勢な学園作りらしい。俺のやっているところは、寮になるんだと。
くそ。ふざけるな)
- 43 名前:メロン名無しさん :2006/01/11(水) 12:57:43 ID:???0
- 気がつけば……マジカル……っ!
奈々穂、二回続けてマジカル……っ!
やってしまった……!
さすがの奈々穂も二回連続マジカルは猛省…!
- 44 名前:メロン名無しさん :2006/01/11(水) 13:02:28 ID:???0
- インチキ!インチキ!インチキ!
このカードはインチキ……!
聖奈……なんちゃって…………!
なんちゃってだ……っ!
- 45 名前:メロン名無しさん :2006/01/11(水) 13:09:41 ID:???0
- 謎だ・・・・・・
まあまゆらほどじゃないが・・・・・・
多かれ少なかれ会計は皆変なことを言い出す
いわゆる守銭奴めいたことを・・・・
これは一体どういうことなんだろう・・・
まるで会計を続けると
サイフのヒモは徐々に硬化してしまうのではないか・・・・と
危ぶみたくなるような現象ではないか・・・・・・・・
- 46 名前:メロン名無しさん :2006/01/11(水) 15:24:50 ID:???0
- / , '´ \
/ _, - ´ ̄ ニ、 ヽ
/ ,. -/-ーr‐- .._ ヽ ,ノ 海、最っ高
/ _,.イ´ / __{_,.、 `ヽ} /
,'_,. イ´、:ソ -{´二,.ニ´ ´,rヘ,ノレv′ _
! ノ/^i `  ̄ ´ ゞ、ヽj,ノ、 /´ 7/ ̄ `丶、
ゝ..」::{〈' } ``/:! / / 〃 ヽ
|:::ゝr __,、 ' ノ ,'ノ'´ / 〃_ //
_.. 」::::;ハ `ー─‐-ヽ / ,'/:〃 .:.::.:`:丶//
/.:_.::j、/ i \  ̄ / l..:`〃‐--─ .:7:/
/ ..´::.:::_/ | ` / |.::./.::.:::.::::.:::.:::':/
/,.:´::.:::;:-ノ` ‐ゝ._ ` ‐7´ ',.:i .:::::::::.:::.:::::/
/.,::':::::::/ \、_  ̄ ‐-'`i 丶..:.::::::.:::::/
. __,ノ-‐=<. \` ー- ..___,.ィ\ \ __,/
/,. ‐- .._ \. \ .:| `ー- ..__ _,.. -──‐=ニ//
/ `丶、 \ \ .:.::::.::::| /´ ̄ __ `ゝ-、
\ \ \ ::: | / _,. -‐ ´  ̄ ̄`ヽ _ノ
カイジ初登場の第10話「海よサンキュー」より
カイジの出番だけを集めたムービーです。
「カイジ」 DLpass:saimoe 5:59 12.3MB
http://www.uploda.net/cgi/uploader1/index.php?dlpas_id=0000064683
- 47 名前:メロン名無しさん :2006/01/11(水) 18:43:45 ID:???0
- 誤爆?
- 48 名前:メロン名無しさん :2006/01/11(水) 22:31:51 ID:kmrSHlTPO
- キャラソンCDの「隠密VS遊撃」分かる人いるか微妙だけど
久遠「ようするに奈々穂さんはこの予算編成案にご不満があると………」
奈々穂「あるに決っている………ないほうがおかしい……!」
久遠「わかりましたわ……では隠密と遊撃の予算を賭けていつものように勝負するしかありませんわね」
奈々穂「今回は何をする……料理勝負かっ……!スポーツかっ……!勉強かっ……!」
久遠「私と奈々穂さんのEカードとゆうのはいかがかしら」
奈々穂「却下する!(単純だから)100万年たっても勝てる自信がない」
久遠「では……パチンコの沼では?」
奈々穂「久遠が打つなら受けてたとう」
久遠「打つのは奈々穂さんですわよ」
奈々穂「なら却下だ」
久遠「鉄骨渡り人間競馬や電流鉄骨渡りでも構いませんけど」
奈々穂「半永久的に却下だ」
久遠「困りましたわね……これでは勝負が決まりませんわ……」
- 49 名前:メロン名無しさん :2006/01/11(水) 22:57:45 ID:kmrSHlTPO
- 奈々穂「だったらシンプルに十七歩で決着をつけようじゃないか
ようするに……麻雀だ!」
久遠「却下しますわ」
奈々穂「なら……チンチロは……」
久遠「却下ですわ」
奈々穂「チキンランはどうだっ
ロシアンルーレットでもいい」
久遠「半永久的に却下ですわ」
奈々穂「困ったなぁ……勝負が決まらない……」
久遠「では……もっともシンプルで体力も知識も必要としない勝負………つまり限定ジャンケンで決めるというのはいかがかしら」
奈々穂「限定ジャンケン……!」久遠「ええ……限定ジャンケン…!」
奈々穂「なかなかに魅惑的な提案だが……却下させてもらおう」
久遠「どうしてですの?」
奈々穂「久遠がさりげなく限定ジャンケンに誘導してきたのがひっかかる……隠密は情報通だ……
私の手札を調べあげ統計学とバランス論で次に何を出すかを調べているかも限らんからな」
久遠「フフッ……さすがは奈々穂さん……全てお見通しですのね
侮れませんわ」
奈々穂「その言葉……そっくり返させて貰おう……」
久遠「ですが……勝負を何にするか決めなければ予算が確定しませんわよ」
奈々穂「わかっている……そうだなぁ………」
- 50 名前:メロン名無しさん :2006/01/11(水) 23:16:10 ID:e8WjulBh0
-
- 51 名前:メロン名無しさん :2006/01/11(水) 23:25:04 ID:kmrSHlTPO
- りの「ざわざわ〜〜〜……♪」
プッチャン「ざわざわ〜〜〜〜……♪」
りの「ざわざわ〜〜〜〜っ……♪」
プッチャン「ざわざわっ〜〜〜〜……♪」
コンコン……… ガチャッ……
りの「失礼しま〜〜〜す♪」
久遠「蘭堂さん……!」
奈々穂「りの……!」
りの「副会長さん……どうしたんですか?
二人揃って……」
奈々穂「りの……良いところに来たっ!
これから私達がやる勝負の種目を決めてくれっ……!
依存はないな……久遠……!」
久遠「ええ……構いませんわよ」
りの「あ……あの〜〜……勝負って何が何だか……」
奈々穂「いいから……!私と久遠がする種目を決めてくれっ!」
久遠「お願いしますわ……蘭堂さん!」
りの「えっと……その……あの……そうですねぇ……じゃあ……吸血麻雀はどうですか?☆」
奈々穂「…………吸血……麻雀……?」
りの「はいっ!お互いの血と血を賭けていくつかの透けた牌を使って通常通りの麻雀をして先に死んだ方が負けになりますっ☆☆」
久遠「それは……わかってますけど……」
奈々穂「いいだろう…!久遠っ……!吸血麻雀で勝負だ!」
久遠「わ……わかりましたわ!」
奈々穂「いくぞっ!!久遠っ!!」
久遠「ええ……!よろしくてよ!!奈々穂さん!!」
ピーポーピーポーピーポー…………
プッチャン「………急激な血の抜きすぎで貧血で倒れた二人は救急車で運ばれ一週間入院することになった……………これが極上生徒会………今月の予算編成の顛末である………まぁ……めでたくもありめでたくも無し…………」
- 52 名前:メロン名無しさん :2006/01/11(水) 23:36:28 ID:???O
- あっ……吸血麻雀じゃなくて鷲巣麻雀だった……orz
あとチキンランとロシアンルーレットはアカギのギャンブルね
いや念のため……
- 53 名前:メロン名無しさん :2006/01/12(木) 00:19:13 ID:???0
- カイジ語録
第10話「海よ、サンキューより」
「ボーイ、紙、ある?」
「センキュー」
「このスリルが好きでね」
「ガール、そんなにブルーな顔じゃ海は答えてくれないよ?
海はビッグ、ガールの悩みも包んでくれる。だから悩んでないでダイブしな。
自分の可能性に・・・」
「キャプテンカイジ」
「OK、ガール、バーイ」
「海、最っ高」
「ビッグ、ワイルド、ソルティー。陸駄目。カイジとしてはナンセンス。OKブラザー、
ロッケンロール」
「スモークオンザウォーター」
「カイジ思うんだけど、海のもの、誰のものでもないって。ってことは逆に誰のものでも
いいんじゃないかって、思うの。ってことは何?カイジが頑張ったら独占?オーライ?」
「カイジいつもそう。何かことを起こすと敵作る。みんなでこの街来た時もそうだった。
殴られ、蹴られ、罵られた。でもさぁ、なめられたことだけはない。なぜなら、必ず殴り
返したから。それがカイジ。カイジのやり方。アーユーハッピー?(ハッピー!)ヨロシク」
「カイジ逃がさないから。悪いけど、そういうことだから」
「ああ、わかってる。突き落とされても沈められても、もがいた奴だけ生き残る。
それ、カイジのポリシー。こいつもちょっと似てるかも。だけど・・・」
「OK、ラストナンバーにしようか」
「まいったねぇ、どうも」
「ガール、その笑顔だ。自分にOKと言えるものの笑顔さ。眩しいぜ。忘れるなよ、ガール。バーイ」
- 54 名前:メロン名無しさん :2006/01/12(木) 00:20:07 ID:???0
-
最終話「タキシードは明日に舞う」より
「海、最っ高」 (新しいヨロイ、『サンキュー海グレート号』に乗って)
「レディースアンドジェントルマン、アーンドおじいちゃん。そんなにブルーな顔じゃ海は答えてくれないよ?」
「(あの、どなたでしょうか?)キャプテン、カイジ」
「カイジとしてもナンセンス」
「ガール、目的を果たした男は新たな海に誘われるものなんだよ?オーケイ?」
- 55 名前:メロン名無しさん :2006/01/12(木) 02:43:40 ID:???0
- , ´ ̄ ̄ ̄`ヽ、 r'⌒
/ ヽ ( 断
/ ト厶、 ヽ ) 罪
,′ Aト 「匕}ヽ、 |i ( っ
| l代} Y ヽ | | ) :
|ト、 | ヽ | |〉 | ∠、 !
ヽハ r:_っ |イ ! `ー-‐'´
ヽ.\ |l ,ィト|
ヽ| `‐-r' リイ┴--‐==-、
^'| / / 「 ヽ__
,イ / / ノ 〜`ー- _
/ | _/-─<=、、 f ``‐- _
/ ̄うコく= / `ー{ ``フ ‐- 、_
〈 /| ト、ヽ_/ ヽr‐=‐- 、_ /´ `` ‐- _
/`ー' 」 | `ー‐┘ / ``ー- _ 〈〈 , くう
丁 ̄ l l / ``ー-ヽヽ / \
〉\ | l - ‐ / `ー- 、__. ト、_ ヽ介、\、
| |o| \ ``┴' \ン'⌒ヽ)ゝ
| | | \ 今
/| | | \ 会長の秘密を
/ } | | ヽ ̄ ̄ ̄ヽ 探った副会長………
/=| |o人  ̄ ̄ ̄ ヽ 断罪……!
/ |_] / 人 \ _____
- 56 名前:メロン名無しさん :2006/01/12(木) 17:55:37 ID:???0
- >>48
わかるよー、こういうのもおもろい
- 57 名前:メロン名無しさん :2006/01/15(日) 01:11:10 ID:5KkYvVdK0
- あげ
- 58 名前:メロン名無しさん :2006/01/15(日) 12:36:03 ID:???0
- もうネタ切れか
- 59 名前:メロン名無しさん :2006/01/15(日) 19:52:23 ID:???O
- いやネタぎれっつーか……
文章書くの面倒なのとネタ書く人少ないのと………
つーかどうせ書いても見る人いないだろ?
- 60 名前:メロン名無しさん :2006/01/15(日) 23:06:27 ID:???0
- 俺は見てるけどね。まあノリで立てられたスレだから伸びるとは思ってない
- 61 名前:メロン名無しさん :2006/01/16(月) 00:25:17 ID:???0
- でもこのスレが一番職人さんのレベルが高い
- 62 名前:メロン名無しさん :2006/01/16(月) 23:55:04 ID:???O
- 確かに和泉スレからそのまま勢いで立ったからなww
>>1はどこにいったんだろ……
一応見てる人いるんだ。
じゃ、書こ。
実際このスレにネタ書いてる暇人なんて俺ぐらいだし
- 63 名前:メロン名無しさん :2006/01/17(火) 00:11:05 ID:???0
- 次、楽しみにしてるよ
- 64 名前:メロン名無しさん :2006/01/17(火) 00:35:03 ID:???0
- >>62 蛇よ、俺は見ている…
- 65 名前:メロン名無しさん :2006/01/17(火) 00:45:10 ID:aHk6nShfO
- まゆら「ああ…………それにしても予算が欲しいっ…………!!」
(奏)会長「ククク……
むろん……と言うか……言うまでもなく……私は持っているっ……!
この宮神学園の誰よりも持っているっ……!」
会長「予算をっ……!
遊撃で……隠密で……執行部で…………持っているっ……!
ククク……どこに鼠……会計が潜んでおるかしれんから大きな声では言えんが………それぞれ……100億はくだらぬ隠し予算を持っておるっ………!」
ざわっ…… ざわ…ざわ…
会長「最近では……車両部の予算も管理することになった……ほんの50億ほどだが……転ばぬ先のなんとやらだ……!
常にリスクの分担は怠らないっ……!」
ざわ…ざわ……パチ…パチ…
パチパチパチパチパチ
ワーワーワーワー
生徒「会長っ……!」「奏会長っ……!」「奏様っ……!」
- 66 名前:メロン名無しさん :2006/01/17(火) 01:13:19 ID:aHk6nShfO
- (奏)会長「バカがっ……!」
バンッ!!
生徒「………………」
会長「足りんわっ……まるで…!」
会長「私は……もっともっと……欲しいのよっ……!
遊撃の予算……!隠密の予算……!執行部の予算……!」
会長「邁進しなさいっ……!
掻き集めるのよっ……!世界中の金をっ……!
人間の欲望は……つまるところ金につきるっ……!
それを牛耳る私達(極上生徒会)こそ…………王っ……!」
会長「築くのよっ………!楽園をっ…………!」
ワーワーワー
生徒「会長っ…!」「奏会長っ……!」「奏様っ………!」
会長「容赦なく勝ちなさいっ……!
楽園実現のためっ……!」
生徒「勝ちますっ……!勝ちますっ……!」「奏様っ……!」「奏会長っ……!」
会長「フフ………では……発表しましょう……!
楽園入りの人間をっ……!」
ざわざわ……
会長「ククク……これは長年にわたり我が極上生徒会に貢献……利益をもたらしてくれた者に私が送る超VIPルーム……皆も知ってる通り……隠密リーダー購買部部長………
桂聖奈っ………!
彼女は私達に有利な法律を…………いくつも強引に通してくれたからね……!何はともあれ………顔を立てねばならない」
- 67 名前:メロン名無しさん :2006/01/17(火) 01:57:37 ID:aHk6nShfO
- (奏)会長「だけど……今回は本来の主旨通り……我が極上生徒会の中から選出した……
次期生徒会会長を発表しましょう……!」
「彼女は我が極上生徒会の屋台骨を……長年にわたり背負い続けてくれた……まさに猛者………!
称賛に値する人物……!
今日はその功績を称え現在建設中の………別荘………例の極上寮の特A住居権を………
授与したいと思うっ……!
拍手で迎えてくれたまえ……!
我が右腕…………次期生徒会会長………
金城奈々穂っ………!」
ワァーーーーパチパチパチパチ…
- 68 名前:メロン名無しさん :2006/01/17(火) 02:02:33 ID:aHk6nShfO
- 琴葉(…………
次期生徒会会長入り………!
これはつまり……事実上……奏会長に次ぐナンバー2であることの証明……!これで金城奈々穂は………完全に他の所属部を抑え……………ナンバー2……!その地位を確立したっ……!)
琴葉(本来ならあそこに………久遠副会長がいてもおかしくなかった……!
副会長さえ残っていれば私もこの極上生徒会で上に昇っていける…………
その可能性はあった……!何年後かには………あの壇上ってことも……!
しかし……それももうダメっ……!)
琴葉(聞けば……あのヘタレが余計なことをしたという…
…!)
琴葉(リリカル奈々穂が奏会長に気に入られたというだけで久遠副会長は失脚……………
ついでに配下の私も道を失ったっ………!
それにしても……いつまでも私の副会長にベタベタしやがって………!)
くそっ………!くそっ…………!
- 69 名前:メロン名無しさん :2006/01/17(火) 06:23:06 ID:???0
- 神キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!
- 70 名前:メロン名無しさん :2006/01/17(火) 16:26:00 ID:CEmE3MtP0
- ひゃっほ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!
これを待ってた、続き!続き!!
- 71 名前:メロン名無しさん :2006/01/19(木) 23:35:04 ID:???0
- 極上生徒会はキャラが立ってるから書きやすいな。奏もまさに会長だし。
じゃあおまえが書けって?俺は福本シリーズは去年全部売っちまったから
細かいセリフは覚えてないんだyo・・・
- 72 名前:メロン名無しさん :2006/01/20(金) 01:13:56 ID:???0
- 俺は福本作品そろえてるが、この漫画を知らん。
- 73 名前:メロン名無しさん :2006/01/20(金) 01:27:57 ID:???0
- >>72
ちょwww
- 74 名前:メロン名無しさん :2006/01/20(金) 03:39:35 ID:???O
- なんか>>65を書いてから極上生徒会が帝愛にしか見えなくなってきた………。
つぎはアカギでいくか………。
- 75 名前:メロン名無しさん :2006/01/20(金) 07:51:04 ID:???0
- >>74
それはいくらなんでも毒されすぎw
しかし奏もこれくらいキャラが濃ければもっと人気出たろう
- 76 名前:メロン名無しさん :2006/01/20(金) 10:44:45 ID:???0
- >>75
出ないw
- 77 名前:メロン名無しさん :2006/01/25(水) 02:00:26 ID:pHzzBNA20
- 奏「立てるんだっ………!立ち上がれっ…………!
今が時っ………!今が学生になる時だっ………!
長い間使わなかった希望、精神は軋みを上げ………………
満足に動かせない………………!
しかし…………立ち上がれっ……………!
立ったら…………来いっ……!こちらへ…………!
我々と一緒に漕ぎ出そうっ……………!精神の大海へ……!
帆を張ろうっ…………!旗を掲げよう…!
もうケモノレベルで停滞する人生とはサヨナラだっ…………!
来なさい…………こちらへ…!こちらが学生側………!
この絨氈は学生への道っ…………!さあっ……!
高みに行こうっ………! 我々と一緒に……
人間になろうっ……! もっともっと人間にっ………!
さあっ……… 来るんだこっちへ……! つかむんだっ真実を……!」
- 78 名前:メロン名無しさん :2006/01/25(水) 02:02:12 ID:???0
- 奏「思いをはせてみよう。
誰にも憧れる、理想の学生像があるはずだ。
そのイメージを………
慈悲深く…寛容で…誰にでも分け隔てなく接し……明るく……
逆境にあっても……決して投げない…決して屈しない…
耐える力と………前に行く勇気を合わせもち……
常に人生を切り開いていく学園生活……あるだろう……?
そんな理想の学生像が………!誰にも……!
そんな学生に……
何故ならないんだっ……!?
ならない理由など……見つけられないはずだっ……!
なれるものならなってみたいっ……! みな そう思っている……!
ならなろう………!そういう極上の生徒会員にっ……!
卒業しよう………!半ば操り人形は卒業っ……!
さあっ……!生徒会員になろう……!
気がつかないか……?
そうだっ………!立てるんだっ……!
立ち上がれっ………!
今が時っ……!今が生徒会になる時だっ………!
立ったら……来いっ……!こちらへ……!
我々と一緒に漕ぎ出そう………!精神の大海へ……!
我々にはわかるんだっ……!
君らの素晴らしさ…美しさっ…哀しさっ…
どうして愛さずにおられようか………!愛しい・・・愛しい者たち…!
……極上生徒会っ……!
そう……!ユーア スペシャルだっ………!(君は極上だっ………!)」
- 79 名前:メロン名無しさん :2006/01/25(水) 02:20:06 ID:???0
- 香「あああっ…!会長……!」
奏「思えば、遊撃や隠密の危険な仕事を任せるなど
辛いことを強いた…… 許してくれっ…!」
歩「ああああん……!そんなことありませ〜ん……!」
琴葉(こうして繰り返される……感動のシーン……!
歓喜と興奮……!熱狂……!揺さぶられるこの感じ………!
直接…直接心の中に手を突っ込まれているよう………!
ただただひたすら泣けてくる………!
くっ……!
危ないっ……!感動は危ないっ……!
感動したからって真実の保証は何もない………!
これは揺さぶられているだけだっ………!)
小百合「幸福です……!幸福です………」
琴葉(違うっ………!
あれは 幸福なんかじゃない…………!
自分で自分の人生から手を離した…………
その委ねの解放だ………
降伏っ……!ひれ伏しているだけだっ……!
これこそ連中の手口っ……!やり口っ……!
気がつけっ…!ここぞという時……!そんな急所………
悪魔はみな優しいのだっ………!
何故それに気がつかないっ……?)
奏「おうおうおう……!琴葉っ…!どうした…!?琴葉も………!」
琴葉「ふざけろっ……!
そっちに行ったら私の好奇心は満ちねえっ……!
神宮司の謎を解く道はこっちだっ……!」
久遠「琴葉っ……!私も続く……!」
奏「なっ……なにいっ……!?また造反だぁ…………?」
- 80 名前:メロン名無しさん :2006/01/25(水) 07:32:32 ID:???0
- 神は相変わらず神っぷりだな。
読んでて楽しいw
- 81 名前:メロン名無しさん :2006/01/25(水) 14:31:46 ID:???0
- 奏「手紙……?」
まゆら「ええ……文面は単純かつストレート。ようするに
「私(生徒会長)は今、遊撃・隠密・車両部に追われ予算申請を受けている」と……
「だから仮に予算を与えるとしてもそれは均等である」といった内容の手紙です。
こんな手紙を会議の場で発表するというだけでいい。
ただそれだけで向こうはそうとう不気味なはず。
これは副会長に対する大変な抑止力になります。まず会長自身には手が出せない。
10中8・9ムダな会議は避けられるでしょう。
しかし、まぁ……だからといって生徒会役員の関係はすでに最悪。
仲直りってわけにはいかないでしょうけど、とりあえず最悪の事態は避けられます」
奏「……………なるほど……
まゆらさんはなかなかきれるな……たしかに悪い考えではない。
その手紙の案は使えるよ」
まゆら「じゃあ……」
奏「ああ……私だって無駄な会議はしたくはない。
しかし予算編成に「別口」があるみたいなことを言っていたが
その女(書記)どうにも話にならんクズでな……
いわば「別口」説はポーズだけ。最初から問題にもならぬ。
結局予算はあの三つのうちのどれかに譲るしかない。
なのに今のこの状況は……ヘタをするとあの三つ全部予算不足で潰してしまう……
だからまゆらさんの手紙作戦は悪くない。が……しかしながら
まゆらさんの文面は少し、平和ボケしとるな」
まゆら「は……?」
奏「フフ……その文面では、人の心は揺さぶれん。
文面に血の臭いがない……ようするに、手ぬるい……!
私はもっといい文面を思いついたぞ。私が書こう。
可愛い生徒会メンバーのために」
パサッ(紙を広げる音)
奏(………可愛い生徒会メンバーを、昇華させるための手紙!)
- 82 名前:メロン名無しさん :2006/01/25(水) 14:40:42 ID:???0
- 〜10分後〜
シンディ「What is this?」
奈々穂「わからん……わからんがまさか……爆弾ってわけでもあるまい。
………手紙だ」
久遠「手紙?」
『奈々穂、久遠、シンディ……おまえたちに告げておこう……。
今度の闘いで私は生徒会予算編成を決めようと思う。
闘いの流れでそれが誰になるかわからぬが、私は……
三人のうち二人を殺し残った一人の部を「予算」の受け取り手とする…………!
神宮司奏』
ざわ……ざわ…ざわ…
奏「ククク………」
まゆら「あの……」
奏「ん……?」
まゆら「なんて書いたんですか……?手紙……」
奏「フフ………三人のうち二人は殺す。そして残った一人に予算をやると書いたのさ」
まゆら「え……?バ…バカな……!奏会長……そ…それじゃあ………まるで宣戦布告じゃないですか……!」
奏「そうさ………まゆらさんも言ってたじゃないか。予算の折衝は難しいと……
その通りだ、つまり……私たちにはもう闘うしか道はない。行きつく所まで行く……!
その行きついた先で新たな関係をまた創りなおす。今夜は、「宮神」の生徒会が昇華される夜……
二つの愚図を殺し、一つの強力な組織を作る……!ククク…………」
まゆら(…………狂っている……!三つの部の連中がおかしいんじゃない。逆だ……!
この会長が狂っているんだ。すでに人間の考えじゃない。
まるで宮神という名の亡霊のよう。しかも………たちの悪いことにこの亡霊、狂いつつも同時に天才。痛 いほど人間の急所を心得ている………でなけりゃあんな手紙は書けない。
三人のうち二人を殺し残った一人の部に予算を与えるってことは………言いかえると…………誰でもいい、さっさと目の前の二人を殺れっ!…………っていうこと。そうすればおまえの所に予算が来る……。
予算……!莫大な権限・権力を行使できる予算……!
…………………………………………
…………恐ろしい考え……
これ以上はない形で人間の一番柔らかい無防備な核(コア)「欲望」と「恐怖」を突いた……!
天才……!だが悪魔の所業………!)
- 83 名前:メロン名無しさん :2006/01/25(水) 15:25:45 ID:???O
- やっぱ奏様は黒いなwww
じゃ、久しぶりにネタ見れたんで俺も>>74で書いた通りアカギネタでいくかww
- 84 名前:メロン名無しさん :2006/01/25(水) 19:06:03 ID:IhwTPi0vO
- その希代の先見性と卓越した人心操作才覚で
神宮司の莫大な財産を築いた
怪物……神宮司奏はその生涯で初めて………窮地………!
追い詰められていた……!
奏「はい……ええ……このたびはどうもはい……ええ……」
奏の犯した遊撃と隠密による予算浪費問題……
その問題は宮神学園の教育委員会にまで話は及び……いくつもの証拠が固められ
奏の退学はもう目前という状況………が……
奏はこの窮地から懸命にあらがう
その豊穣な神宮司財閥の資金を惜しみ無く注ぎこんでの
買収攻勢
この硬軟おりまぜた交渉で奏は徐々に状況を逆転……逃げ切りつつあった
奏「ありがとうございます
先生のお力にはほとほと感服しております
はい、本当にありがとうございました………」
チン……
奈々穂「………」
奏「ククク……今さっき最後まであらがっていたわかな先生が………金で転んだそうだ………安心してみんな……」
「ねじ曲げたわ………!」
ざわ…ざわざわ…
奈々穂・久遠「おめでとうございます……!」
奏「当然よ……当然の結果…
この宮神学園の生徒会長であり理事長の私を挙げたところで連中……教育委員会や教師の奴らになんのメリットもない」
- 85 名前:メロン名無しさん :2006/01/25(水) 19:27:34 ID:???O
- 奏「この結果は当然…水が低きに流れるがごとくだ…!
とはいえ………あの業つく張りどもに派手にたかられはしたがな…
しかしそれも結局同じこと…いずれ回収できる」
「私は誰から誰に金が渡って………その見返りにどんな便宜を図ったか…なんでも知ってるわ……隠密によって………ククク……」
琴葉「…………」
奏「問題ない………私は滅びない…………」
「私は滅びないのよ………!」
奈々穂「……」
奏「ククク…とはいえ………予想した通り…しばらく……宮神学園から離れなければならないそうよ」
「本来…これほど楽園に尽してきた私にそのような無礼は許されないわ…
が…なにやらV機関もかぎつけつつあるらしい………奈々穂……」
「仕方ない………ついてきてくれる……?」
奈々穂「もちろんです会長
すでに会長の仰られた形で全て手はずは整っております
この宮神学園をはじめとする不動産…株 国債などの有価証券
その全てを現金化しいつでも持ち出せる状態…」
「何年……何十年でもその身を隠すこと可能です…!」
- 86 名前:メロン名無しさん :2006/01/25(水) 19:41:53 ID:???0
- 聖奈「では……歩ちゃん……これにて失礼します。
どうかくれぐれもお体ご自愛のほどを……」
歩「まっ……まってくれ聖奈さんっ……!
頼むっ……!そのサンプルCDを今……今失うわけにはいかぬのだ……!
聖奈さん………」
聖奈「歩ちゃん、残念ですが……」
歩「聖奈さん……!返せとは言わぬ……そんなこと言うもんか……!
ただ……少しまってくれんか……!頼むっ……!
私はなんとしても…そのサンプルCDで今一度掴まねばならんのだ。
アイドルデビューの場を…!そして今度こそ、国民的アイドルのイスに座らねばならん。
それが私の悲願……!女の子人生の集大成……!わかるだろ聖奈さん……!
芸能事務所所属になりながら、アイドルになれないなどという、そんな理不尽を
なぜ私だけ味わわねばならぬ…!なぜ……!?頼む聖奈さん……力を貸してくれっ…!
今いちど私をアイドルに……アイドルに押し上げてくれっ…!」
聖奈「歩ちゃん……お気持ちはお察ししますが、どうかその夢はもうお諦めください。
それがこの生徒会のためであり、歩ちゃん自身のためでもあります。
歩ちゃんの希望は、たぶんもう終わったのです。今後は、どうか良き隠密を……」
歩「…………………聖奈さん……」
琴葉「…………フー……。まったく、何を考えてるんだか。
やんなっちゃうよな……歩にアイドルの目なんて誰が考えたって、もう100%ないのに。
当の本人だけはまだまだやる気で何かとレッスンしようとしてるなんて。
悲喜劇だぜ……こうなると………なあ、聖奈さん……」
聖奈「……フフ…それだけこたえられねえってことだろう。
「その普通、特別だね」という名の魔性の快感。
自分の人生、憎き過去を一時とはいえ平伏させる快感。奴はその一瞬のために身を焼いてやがるのさ。
だからこんなギャンブルにも手を出してくる。しかし………
残念ながら奴にはもう、以前のような強運は残っていなかった。
勝負を打って出てトラウマで負けるようになったら、もう悟ったほうがいい。
自分にはもう勝つための大切な何か。決定的な何かが欠けているのだ………と」
琴葉(……………)
- 87 名前:メロン名無しさん :2006/01/25(水) 19:51:25 ID:???O
- 奏「…………
奈々穂………」
奈々穂「は…?」
奏「身を隠すとはなんという言い草なの……」
奈々穂「え…?」
奏「私がこの学園にしてきた貢献を忘れたかっ……!」
奈々穂「す…すいません……!」
奏「私がこの学園にしてきた発展の……礎…貢献……!忘れたかっ………!」
バシッビシッガキッビシィッ
奈々穂「はっ…!」
奏「その圧倒的……貢献……貢献……貢献を考えれば……何の問題があろうぞっ……!」
予算の500や600………
使おうと………!
奏「問題はないっ……!
私には許されるはずよっ……!奈々穂っ……!違うかっ……!」
奈々穂「いえ…仰る通りです………問題は…別に…」
奏「…………」
カラン…
奏「聖奈に連絡しろ……
明日は生徒会メンバー全員都合がつくそうだ……遊撃と隠密の予算を賭けた勝負……」
奈々穂「会長…会長はその遊びがこうじて……」
奏「黙れっ…!私はもうあと数日しかこの学園にいられないのよ
ガタガタぬかすなっ……!それに…聖奈の口ぶりじゃ今回の勝負はまゆらも承認している様子……ならば勝負後の予算の処理も当然向こうもち……つまり……お前らの手は煩わせんということだ……行けっ…!勝負は明日……すぐ連絡しろ…!急げっ…!」
奈々穂「………」
琴葉「………」
久遠「奈々穂さん………」
- 88 名前:メロン名無しさん :2006/01/25(水) 19:53:32 ID:???0
- >>86
銀と金ネタもいいけど、口調がキャラと違うと面白みが半減
- 89 名前:メロン名無しさん :2006/01/25(水) 23:35:47 ID:???0
- れいん(あ…ああ……いい風だぁ……
極上の風だな……幸せだ……そして…なんて心地いい重さなんだ……!
詰ってるんだな……この体にはこいつの未来が……!
大きくなる……!そう…!この赤ちゃんはあしと違い…これから大きくなる……!
幼稚園に行き、小学校に上がり……
上がれば……運動会があったりして……父兄参観があったりして…手を挙げたりして…
こういうの先生との約束で、答えに自信のない子は、親指折ってたりするんだよね…
先生はそれを見てパーの人だけあてるんだ…!
この子はどう……?お…パーだ……!答えてる、返答してる、解答してる……!
なんであしが……(父兄に)混じってるのよ……!まぁいいや……!
で、体を強くするために……スイミングスクールに通ったりするんだよね……
それから……バレンタインデーにチョコ渡したり…卒業式で泣いたりするんだ……!
おいおい……!なによ……!もう中坊じゃん……!
新しい制服……?って事は、高校生……?
え……?なんだろ…スーツなんか着て…会社訪問………?
就職じゃん……!おいおいっ…!は、早いよ…!早過ぎて、高速で、スピーディだよ…!
ダメだ……!渡さないよっ……!未来なんかに……!
おまえはあしの赤ちゃんだ……!あしの………)
れいん「あし………」
薄目を開けるれいんの周囲に、鬼気迫る形相の警官達が包囲する形で展開。
れいん(え……?なに、これ……?
非常によくない予感が……今、あし、するんですけど……!
おいおい……!誤解で間違いで勘違いだよ……!
勘弁してよ……!あしは迷子の世話をしただけだよ……!
こんなことでひょっとして……幼児誘拐、未成年略取、懲役……?
ひぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!
冗談よしてよっ……!
これ以上大きくはならないかもしんないけど、あしにも、未来はあるんだよ……!)
- 90 名前:メロン名無しさん :2006/01/26(木) 12:50:30 ID:???0
- 最近良スレになってきてるな
- 91 名前:メロン名無しさん :2006/01/26(木) 19:31:39 ID:???0
- みなも「あの…いや…こんな事聞くのは……ちょっと あれなんですけど……」
まゆら「なんだなんだ。なんでも聞きたまえ………!」
みなも「はあ…その…演劇の開催とかは……」
まゆら「ハハハ……なんだそんなことか……もちろんOKさ……!」
みなも「え?」
まゆら「認める認める……!」
みなも「いいんですか…?」
まゆら「当然の権利だ」
シンディ「Driving……」
まゆら「問題ない……!」
小百合「あの……」
まゆら「ん?」
小百合「私の眼鏡の修理とかは…?」
まゆら「いいとも…!望めばそれも認めよう……!」
小百合「本当ですかっ…!」
奈々穂「あの…伊藤屋の饅頭は…?」
まゆら「OKOK……!」
久遠「諜報活動は…?侵入者撃退用トラップの設置は…?」
まゆら「ハハハ……好きなだけやりたまえ……!」
聖奈「カレー勝負に専用の会場が必要なんですが……ありますか……?」
まゆら「フフ…やはり…悪魔の生徒会員だっ……!」
- 92 名前:メロン名無しさん :2006/01/26(木) 19:32:45 ID:???0
- 奈々穂「え?」
まゆら「考えてみろ。貴様らはあくまでも生徒会メンバーだ……
我々の予算が今言った事を許すと思うか……?」
久遠「え……?」
まゆら「お前らだってそれはわかっていた…最初はな…しかし……
こちらが少し甘い雰囲気を出すとものの5分でもう心がゆるみ…本性が立ち上がる……!
自分勝手な欲求が始まる……!それは許していくと際限なくエスカレート……!
次第に言葉も人を舐めた口調となるっ……!慎みも分もわきまえない……!
まさにそれこそがお前らの正体……!
クズがっ……!その膨れあがった自分本位…叩きつぶしてやるっ…!
再教育だっ……!ゴミどもめっ……!人間でいられると思うなよっ……!」
- 93 名前:メロン名無しさん :2006/01/26(木) 20:51:22 ID:???0
- >>89
れいんに萌え死にしそうになった俺がきましたよ
- 94 名前:メロン名無しさん :2006/01/27(金) 00:12:16 ID:???0
- (奏)会長「りの………。とても残念な結果だっ……!」
ざわ……ざわ……ざわ……ざわ……
りの「どっちだよっ……!はっきり言え……!
残念な結果だなんて……どっちでも取れるじゃないか!」
(奏)会長「りの……どっちにでもとれるはなかろう……!
私はさっき……もっと楽しみたいが……多分そうならない……
勉学の女神から寵愛されぬりのはおそらく赤点を取ってしまう……そう言ったんだ……!
その言葉どおりとればよい……!つまり……こういうこと……!」
りの(うっ……!生徒会追放っ……!
追放っ……!追放っ……!追放っ……!追放っ………!!
バ…バカなっ……!なんで……!?
なんで、こんな……こんなことがっ……!現実にっ……!
ま…まじ…?本当のことかよ……これ…!
いやだっ……!助かりたい………!本当は助かりたい……!
謝って許してもらえるものなら……何度でも……何度でも……何度でも……謝りたい……!
ちがう……!どんなに謝りたくっても…それだけはダメっ……!
しちゃいけないんだっ……!
負けた上…更に自分を貶めてどうする……!この女は間違っても許したりしない…!
なら………すがるな……!命乞いなどしてえ……プライドまで明け渡すな…!耐えろ…!
失うのは衣食住と学費免除権だけで…たくさんだっ……!
胸をはれ……!
手痛く負けたときこそ………胸をっ……!)
- 95 名前:メロン名無しさん :2006/01/27(金) 03:16:00 ID:???O
- 久遠「次はどこになるのかしら……寒い国にだけは行きたくありませんわね………」
奏「奈々穂頼んだわっ……!」
奈々穂「え…?そ…そりゃいいが…」
奏「久遠っ……!戻ってこいっ……!」
久遠「…!!………」
奏「できるっ……!
あなたならできるわっ……!
必ず神宮司の秘密を掴むことができるわっ……!」
「策略……智略にたけた諜報機関だろっ………!あなたは……!
私達の3年間は偽りだったのっ………!?」
「這上がって来いっ……!この宮神学園にいつまでも残り……神宮司の力を探り続け……掴んでみろやっ……!私の秘密を……!」
久遠「…………ぐっ………!」
久遠「バカが……」
奏「……!」
久遠「言われずとも……そうしますわ……!当然だ……!」
「私の手にかかれば神宮司の秘密なんてすぐですわ……!
だから……待ってなさいっ……!」
ボロ…ボロ…ボロ…
奏「掴んでみせるっ……!あなたの秘密をっ……!次はっ……!」
奏「久遠………!」
琴葉「………………」
- 96 名前:メロン名無しさん :2006/01/27(金) 18:00:44 ID:???0
- 歩「ヘラヘラ笑いながら…聖奈さんってそんなことまで……!
こりゃあ……かなわないや……!
相手が悪すぎた…話がわかればわかるほど…
負けるべくして負けた感じになる……!
格上………
巨大すぎた……!あまりに相手がっ……! 」
琴葉「………バカだった………」
歩「………そりゃそうだよ…
今さら遅いけど……そりゃ調子に乗りすぎた………
セキュリティに阻まれたところでやめておくべきだった。
やめておけば…疑念を抱いてても……悠々生還…なのに………
限度を知らず突っ込むから………
結局……この悲惨っ……!
会長はともかく……神宮司家が放っておくかどうか…
仮に気付かれなくても、まともに神宮司家の謎がわかるかどうか……?
琴葉さん……
手遅れ……あまりに気付きが遅すぎたよ……
今さら……どうにも…」
琴葉「勝てた………」
歩「は……?」
琴葉「………私は勝てた……!勝てる勝負だった………!」
- 97 名前:メロン名無しさん :2006/01/27(金) 18:02:03 ID:???0
- 歩「はあ〜〜〜〜〜っ?」
琴葉「私には隙があった…なぜ……そこに気が付かなかったのか…!?」
歩「ちょ……ちょっと…隙っていったい………?」
琴葉「…………ランスは……
神宮司が抱える秘密を話し合うために長い旅をしてたんだぞ…!
ってことは…当然情報だけをまず引き出すこともできた…!
しかし私はあえてそれをしないで会長とランスが揃う権利を与えた……
これが隙でなくてなんだっ……!
明らかな緩み……私の傲慢……隙………」
歩「………」
琴葉「だから……あの時もっとよく考えればよかった……
プッチャンのそっくりさんが来たという話を聞いた時……
なぜ………それがプッチャンと蘭堂りのの素性に繋がるという可能性を考えなかったのか……?
そこに考えが至れば……
神宮司の秘密だけを知ることができたかもしれず……
さらに……
何か知った風な口ぶりの聖奈さんの行動から……
ランスの直接確保という……
起死回生の作戦に考えが届いたかもしれない…!」
歩「…………」
琴葉「そうなれば………私の勝ちっ………!勝ちだったんだ………!」
歩「琴葉さん……」
琴葉「なのにあの時私は……祈ってしまった……!
何も考えず………神頼み……
救ってくれ…銀河久遠みたいに見逃してくれ……だっ……!
もう自分以外頼る者などない……と
骨身に染みて……知っていたはずなのに…………!」
歩「琴葉さん……」
琴葉「………神宮司…………
神宮司…神宮司……神宮司っ……!
這わせてやるぞ……………いつの日か……!
覚えてろっ……!次は私が勝つっ……! 」
- 98 名前:メロン名無しさん :2006/01/28(土) 03:56:58 ID:???0
- うはwww良スレwww
- 99 名前:メロン名無しさん :2006/01/28(土) 10:15:13 ID:???0
- 歩「今日のホームルーム……クラス委員選挙がある……。
今……その参加者を募っている。数十人ばかり……」
香(…………)
歩「フフ…………もちろん投票形式だっ……!うまく凌げば即クラス委員……」
香「……おい…………」
歩「いや……それ以上の………」
香「おいっ……!いい加減にしなさいよっ……!誰がそんな手に…………」
ガバッ…(土下座)
りの「お願いしますっ……!ぜひ私をその選挙に参加させてください!」
歩「ククク………」
香「バカッ………!」
りの「実は長い間、私こういうチャンスを待っていたのです。ぜひ……!」
歩「なるほどなるほど。やるか……?」
りの「はいっ……!」
香「バカッ………!バカッ、バカッ、バカッ………!
やめろっ……!
これはあなたが考えてるような話じゃないんだ……!
黙ってろ……!よく知りもしないのに口を挟むなっ……………!」
- 100 名前:メロン名無しさん :2006/01/28(土) 10:16:59 ID:???0
- りの「………和泉さん……
わかってるって……………和泉さんの言いたいこと。
リスキーだってことでしょ……?
うまくいけばいいけど……すべったら大変だってことでしょ。
でもさ………私……もうなんていうか、わかってきちゃったんだよね………
私たちみたいなプーが浮かび上がろうと思ったら……
これはもう……どこかで一発当てるしかない。でなきゃあ…………
風穴なんか開くもんか………!世間に入っていけない………!
突破口なんだよ、これは………!
香「……………蘭堂さん………
……………その気持ち………わからないじゃないけど………しかし……
やめろっ……!
目を覚ませっ……!
こんな胡散臭い女の言うことを真に受けてどうする……?
これはチャンスなんかじゃない……!甘い話に浮かれるなっ……!」
りの「和泉さん………」
香「いいから………!待てっ………!
あなたに相応しい本当のチャンスが、あと少しで必ず来る。
必ず来るから待つんだ……!その時まで……!」
歩「ククク……ふざけたことを……
来るか……!そんなもの…………!」
ざわ………
りの(…………)
歩「無責任に………なんの確証もなくよく言うわ。
なんだ……?その「待つ」っていうのは……?
一体「何」を「いつまで」待つつもりだ……?
貧しいアパートもなく、貧しいバイトすら出来ず、半ば眠ったような意識で鬱々と「待つ」……?
冗談だろ……?そういうのを無為っていうんだ。
そんなことをしても、学費の滞納が積もるだけの話だろ………
クズがっ…………!
目を覚ましてないのは、おまえなんだよ……!」
- 101 名前:メロン名無しさん :2006/01/28(土) 12:46:09 ID:???O
- 極上オタの俺にとってこのスレはマジでネ申
- 102 名前:メロン名無しさん :2006/01/28(土) 14:20:35 ID:???O
- 久遠「なんですのっ……!遊撃の書いたこの書類は……!間違いだらけですわっ……!」
奈々穂「え…?」
久遠「ダメですわそんなんじゃ……!やり直し……!」
遊撃らしぶしぶ書類見直しへ……
そして20分後……
奈々穂「は…?あの……私達の食事は…?」
久遠「もうありませんわ…!そんなもの…!」
奈々穂「え…?」
久遠「遅いんですもの……遊撃の皆さん……!極上寮の規則で時間内に着席できないものには食事は出せない事になってるんですの……」
琴葉「集団生活だからな……時間は守ってもらわないと………」
奈々穂「なんで琴葉と歩までいるんだっ……!」
久遠「特例ですわ……」
奈々穂「ぐっ…!」
久遠「フフ…フフフフ……」
まゆら(………わかっていたことだ……隠密にさからえばこの手の嫌がらせは当然……!
その気になればなんだってできるんだ……隠密は……!)
小百合「副会長……」
れいん「副会長ぉ……」
聖奈「あらあらぁ?みんなどうしたのかしら☆」
久遠「聖奈さん……遊撃が食事の時間に遅れてきまして…」
聖奈「う〜〜〜ん
それはいけないわねぇ……規則だから……
そうだわ☆
正規の料理がだめなら私達の隠密
- 103 名前:メロン名無しさん :2006/01/28(土) 14:40:23 ID:???O
- 隠密特製フルコースの食事なら構わないんじゃないかしら♪」
久遠「あ……それでしたら……!」
聖奈「でしょう☆どうかしら…?ここはひとつ私達と一緒に……」
れいん「副会長……」
奈々穂「………」
ざわざわ…
プッチャン「なるほど……あいつらか……隠密の反抗の徒っていうのは……!」
奏「見え見えだけど……うまいのよね……聖奈さんたら」
プッチャン「あんた会長なら止めろよ……」
聖奈「ごめんなさいね…
書類の件なら謝るわ……
ただ隠密のリーダーとしては会長の手前ただご馳走するというわけにもいかないのよ」
聖奈「さあ☆座って座って♪
たまにはお肉も食べないとね☆
どう?のどもかわいてるでしょ?
さあ…グッ…とやって☆グッと☆」
奈々穂「言っておくが……予算は無いぞ……!」
聖奈「あらあら♪予算なんか取るもんですか☆
これは100%善意の印よ☆
私はただ奈々穂ちゃんと仲直りしたいだけなんだから♪」
- 104 名前:メロン名無しさん :2006/01/28(土) 15:05:17 ID:QNMMtlZZO
- 奈々穂「好きにしていいってことか……?これ……」
聖奈「え?ええっ!
もちろんよ!
さあ飲みましょう☆
カンパーイっ♪カンパーイっ♪カンパーイっ♪カンパ……」
バシャッ
久遠「!!」
琴葉「………!」歩「うわ〜……」
まゆら「えっ……!」
りの「ふえぇ〜〜!?」
小百合「……!?」
れいん「副会長……!」
シンディ「oh……」
奏「まぁ…大変♪」
プッチャン「会長……あんた絶対楽しんでるだろ……」
聖奈「うっ……!ぐっ……!」
久遠「聖奈さん……!」
奈々穂「フフ……フフフフ……」
ざわざわ……
聖奈「くっ……!」
奈々穂「ってことだ……!遠慮なく好きにさせてもらった……!」
久遠「お待ちなさい…!ただで済むと思って……!?奈々穂さん……!」
聖奈「ぐっ………」
- 105 名前:メロン名無しさん :2006/01/28(土) 15:56:06 ID:???O
- 久遠「動くなっ……!そこを動くなっ……!琴葉っ…!歩っ…!」
ガタッ……ガタッ……
琴葉「………」
歩「はぁ……(まともな先輩が欲しい……)」
基本的に隠密のメンバーは聖奈と久遠だけだが……
一般生徒の知らない生徒会員ということなら隠密に限って2人いた……
緊急事態となれば馳せ参じる助っ人……用心棒……
そんな手下的な存在のメンバーが……!
ざわざわ……
奈々穂「ぐっ…!」
れいん「副会長……」
久遠「さあ……聖奈さん……どうぞご指示を……お気の済むまで制裁を…!」
聖奈「………バカね………」
久遠「は………?」
聖奈「制裁なんてとんでもないわ………!」
にこ…にこ…にこ…にこ
聖奈「フフフ♪大袈裟ねぇ……久遠ちゃんは☆」
久遠「はぁ……」
聖奈「私の身に危険が迫ったわけでもないのに……
万事 無事 穏便に済ませることが隠密のリーダーたる者の勤めでしょう☆」
久遠「し…しかし……」
聖奈「まぁまぁ…落ち着いて♪
ここはみんなの極上寮……
今この瞬間にも奏会長は見ている……
そんな食堂で制裁……暴力沙汰などできるはずもないでしょう?」
奏「……あら残念……」
プッチャン「むしろ暴力沙汰になって欲しかったのかあんた………」
- 106 名前:メロン名無しさん :2006/01/28(土) 16:26:47 ID:???O
- 聖奈「フフ……まぁ……いずれにしろこれは……こんなふうにいきりたつような問題じゃないでしょ☆
冷静に対処すべきことよ♪
遊撃はここのところ続けていた予算の節制のストレスで精神のバランスが崩れているのよきっと♪」
聖奈「奈々穂ちゃんは今自分で自分が何をしているかよくわかってないの☆
その行為が相手にどういう感情を生むか………そんなこともわかってない!
明らかに精神失調状態なのよ…☆
だから許してあげましょう…☆」
聖奈「寛容な精神で……………♪(黒いオーラ全開)」
聖奈「ねぇ……☆」
久遠「はぁ……」
聖奈「フフフフ……」
- 107 名前:メロン名無しさん :2006/01/28(土) 16:49:09 ID:???O
- 契機っ……!
これを契機に隠密の『いじめ』動き出すっ……!
陰湿ないじめが…!
そう……暴力に訴えずとも………彼らにはいくらでもやりようがあったのだ
遊撃を苦しめるやり方がいくらでも………!
きつくて危険な任務の割り当て…
人の嫌がる時間外労働……
そして………
ミスを装った予算編成案の嫌がらせ…!
れいん「え……?」
小百合「あ……?」
奈々穂「うっ…!」
香「あの……予算編成……遊撃の予算が……」
久遠「何をおっしゃるの…?
私はちゃんと計算しましたわ……!」
香「え……?いえ……確かに……!」
久遠「知りませんわ……!」
一ヶ月たてば各所属部は予算をもらえる……
その予算編成案を情報操作するという嫌がらせ……!
奈々穂「ああっ……!」
奈々穂の宝物………
数少ない限定品のピロットちゃん人形が水びたし……!
奈々穂「あああ〜〜〜〜〜っ………!」
しかも汚水………台無しに………!
奈々穂「どうしてっ………!?
どうしてっ………!?」
聖奈「フフフ………♪」
- 108 名前:メロン名無しさん :2006/01/28(土) 18:31:47 ID:???0
- 奈々穂「奏…私も行くっ……!私も連れてって……!
一緒に奏と行きたいっ…!だからちょっと待って…!
すぐ退学手続きするから……!」
奏「ダメだっ…!無論、辞めるのは勝手だ……!
しかし私についてくるのは止めてくれっ……!」
奈々穂「えっ…!?そんな……」
奏「いつも言ってた通り……このまま二人で行ったらどうなるかわからない……
最悪二人とも神宮司に縛られっ放しということもある…!
そんなリスク……重大な責任を私は…あなたの分まで背負えないっ…!
やるなら一人で宮神学園を運営してくれっ…!」
奈々穂「でも…無理だよっ……!私には無理……!
奏〜〜〜っ…!一人は心細いっ…心細すぎるよぉ〜っ……!」
奏「同じだって……!
わかるか…?私も同じように心細いんだ…!
しかし…二人で行ったら理事長不在、生徒会機能停止、廃校、みたいなことを
そんな結果を誰かに委ねるのはゴメンだ……!
全部自分で背負いたい。
死ぬ時……後悔したくないのだっ……!
だから………
個別に生きようっ……!
個別に死のうっ……!」
奈々穂「奏っ………!」
奏「わかってくれっ……!
私は巻き込みたくないし…巻き込まれたくないんだ…!
すまない……勝手なんだ、元々……!」
奈々穂「奏〜〜〜〜〜〜っ………!」
奏(許してくれっ……!
救えない…私には救う度量がないっ…!
一人で居てくれっ…!生きてくれっ…!
そしてもし………死なざるを得ない………
そんな事態になったら…その時は……
一人で死んでくれっ………!)
- 109 名前:メロン名無しさん :2006/01/29(日) 20:52:41 ID:???0
- 聖奈(私は……私は見返さなきゃならないんだ……!
かつて……私を見下した……バカどもっ………!
その不遜な勘違い…傲慢を…!正さなきゃいけないっ……!
解かなきゃいけないのよっ………!
奴らの私に対するバカげた誤解……思い込みを………!
知らしめるんだっ……!
どちらが……虚仮かっ……?
どちらが……本当は……浅墓……!
程度が低いか……………?
証明っ……!
証明しなきゃいけないっ………!)
〜○年前〜
G機関1「宮神学園……なに……聖奈……学校に行ってるの……?」
聖奈「ええ………」
G機関1「私立学校ってやつだろ………
はぁ〜〜〜〜〜〜………
なに……?そんなとこしか行けなかったの……?」
G機関2「え………?」
G機関1「神宮司に生まれたのにな……おまえ……!
やっぱ厳しいか?能力がないと………」
G機関2「おいおい、よせよ……!」
聖奈(………………)
G機関2「あ………気にすんな、聖奈……」
聖奈「……………いえいえ……」
ガタッ…
G機関1「え……?」
聖奈「ちょっとトイレ……」
G機関1「おお……!」
- 110 名前:メロン名無しさん :2006/01/29(日) 20:53:38 ID:???0
- わっ…
G機関1「やったやった……!」
G機関2「愉快愉快っ……!」
G機関1「非能力者だったからな………」
G機関2「よかったよ、落ちぶれて……」
G機関3「虚業じゃん、宮神学園なんて…!」
G機関2「実体がねぇもんな…!」
G機関3「そうそう……!
もっとしっかりしたことやってなきゃ…!
神宮司は……!」
G機関1「その点安心だ、オレたちは…!
一部上々の銀行や証券会社運営……!磐石だ……!」
G機関2「勝った勝った……!」
G機関3「ハハハ……」
G機関2「ククク……」
G機関1「勝ち組だ……!勝ち組………」
聖奈(ククク………バカが……!
見えてないわね……クズどもっ……!
実態がないのは………そっちなのよ………!
あの女は大嫌いだが……奴の言うことは…
的確……!的を得ている………!)
- 111 名前:メロン名無しさん :2006/01/29(日) 20:58:05 ID:???0
- (奏)会長「おまえたち……!金持ちとはなんだっ……?」
みなも「は…………?」
聖奈(……………)
(奏)会長「金持ちとしての最低条件……必須条件を問うておる……!なんだ……?それは……!」
ざわ……ざわ…ざわ…
みなも「1億くらいですか…?」
(奏)会長「あ………?」
みなも「おこづかいが1億ぐらい……」
(奏)会長「カカカ……!違う違う…!そういう話ではないのだ……!
1億が10億でも時にはむなしいものだ。そんなものでは守れぬ………!わが生命を………!」
みなも「は……?」
(奏)会長「今の状況は、上の神宮司一族どもに生殺与奪を握られている状態だ……!
奴らと交渉を誤れば、あっさり………諸々の命令が…我が前に炸裂するだろう……!」
みなも「は………?」
(奏)会長「ククク……その事態に対応できずして、何が金持ちだ……!
守らにゃあならん……!我ら特権者は……
そういう事態になっても、快適にリッチに暮らしていけねばならない……!
それを成し遂げてこそ、富豪……金持ちという物だ……!そう思わぬか…………?」
聖奈「………………学校ですか……?」
(奏)会長「ククク………そうだ……!本来ならこんなものは……
家庭がその責任において、すべての被義務教育者に配備せねばならぬものだ……!
義務教育というものが存在する以上、それは当然だ……!
なのにくだらぬ帝王教育に大金を流し込んでまったく懲りない低能ぶり……!
誰がどう考えたって………偏向した教育より国民の義務が先でしょうが……!
しかし………連中は自分の操り人形だけあればいいと考えるから……
結局、我ら子供は自ら自分の分を用意せねばならん……!」
聖奈(…………)
(奏)会長「ククク………まあ、そのうちみんなも気付くでしょう……
私の言ったことがまさに真言だったとね………!
その時を境に……神宮司家もG機関もゴミ屑同然…!
強力な私設学校及び私兵を持つ者が、最も強者となる……!
これまた至極当然の話……!ククク………」
- 112 名前:メロン名無しさん :2006/01/29(日) 21:00:13 ID:???0
- 聖奈(ククク……
覚えておきなさい………!G機関……!
私が得た楽園に……
おまえら及びおまえらの一族郎党には絶対触れさせない……!
どんなに頭を下げてもよ……!
ククク………とんだ失言だったわね……!
あ〜〜〜〜〜〜〜〜?
ククク………)
G機関1「じゃあな……!がんばれよ………!聖奈……」
聖奈「ええ…………」
聖奈(フン……!
バカどもがっ………!
せいぜいがんばりなさい、おまえらも………!
所詮……陽炎だがな………!
ククク…………)
- 113 名前:メロン名無しさん :2006/01/29(日) 21:10:53 ID:???0
- G機関?
- 114 名前:109-112 :2006/01/29(日) 21:41:08 ID:???0
- >>113………
もう少しだったんスよ………!
本当に……もう少し……もう少しだった……!
ネタは…オレの手の平に…確かに落ちてきた………!
フフフ………まあ、未熟ゆえ……
名前間違えましたがね……!
しかし……もう大丈夫…!わかるんですっ…!次はネタを出せる……!
絶対にね……!となりゃあ………ここで引く手はないっ……!
極上のDVDも賭博破戒録も持ってるんだからっ……!
本当は「V機関」というミスっ……!
それはもう……見えているっ………!オレは負けないっ……!
- 115 名前:メロン名無しさん :2006/01/30(月) 10:25:17 ID:???0
- 奈々穂(……………くっ…!考えろ……!何かないか…?この苦境からの脱出……!
打破っ……!突破っ……!何か……起死回生の逆転…!何か策略はないか……?
くっ…!ぐぐぐっ…!くっ……!ううっ……!)
ボロ… ボロ… ボロ…
奈々穂(ないっ…!そんなのどう考えてもっ……!どう考えても……)
久遠「どうしたのっ…………!?いつまでボォーっとしている……?
作りなさいっ……!さっさと……!」
奈々穂(…………くっ…!)
奈々穂「久遠………」
久遠「あ………?」
奈々穂「提案がある……!」
久遠「あ………?」
奈々穂「提案だ……このまま、カレーを作れば……決定する……!
どちらかが勝ち、どちらかが負ける……無論…認める…!
この時点でのおまえの有利は認めるが、しかし………100%じゃないっ……!
勝負は何が起こるかわからないっ……!そうだろう………?」
久遠「は………?」
奈々穂「だから……ううう……!」
久遠「なにグズグズ言ってるんですの、あなた……!わけがわからない……!
ハッキリ言いなさい、ハッキリ……!」
奈々穂「引き分け………」
久遠「はあ………?」
奈々穂「引き分けで手を打たないか……?」
久遠「な………」
- 116 名前:メロン名無しさん :2006/01/30(月) 10:26:45 ID:???0
- 奈々穂「今ある予算の半分……!これだけあれば遊撃と隠密の急場は凌げる……
無論……赤字は出るが…まあそれはそれとして……」
久遠「おいっ………!」
奈々穂「ううう……!久遠〜〜〜〜〜っ………!」
バンッ
久遠「アホかっ………!」
奈々穂「久遠っ……!」
久遠「ふざけるなっ……!ふざけるなっ……!ふざけるなっ……!」
バンッ バンッ バンッ
奈々穂「久遠っ、久遠っ……!」
久遠「何が引き分けだ…!負けるんですのよあなたは……!明白じゃありませんかっ、もう……!」
奈々穂「ううう…………!いいのか……?」
久遠「あ………?」
奈々穂「作って………」
久遠「…………ぐっ……!いいも悪いも…!さっさとやりなさいっ……!
燃え尽きろっ…!さっさと作って…消えろ……!消えなさい……!
予算ゼロよっ…!予算ゼロっ……!予算ゼロ予算ゼロ予算ゼロっ………!」
奈々穂「ぐっ…!ぐぐぐっ……!」
ボロ… ボロ… ボロ… ボロ…
奈々穂「後悔するぞっ…………!久遠〜〜〜〜〜〜〜〜っ………!」
久遠「カカカッ…!バーカ……!なにを言ってるんですのっ…!あなたは……!
もういいっ…!御託はもういいから……!作れっ……!今作れ…!すぐ作れ…!さあ作れ…!」
香「副会長〜〜〜〜〜〜〜っ………!」
奈々穂(くっ…!みんな…力をくれっ……!遊撃に奇跡を…!奇跡を与えてくれっ…!頼むっ…!)
小百合「副会長っ………!」
香「ぐっ……!」
- 117 名前:メロン名無しさん :2006/01/30(月) 10:28:08 ID:???0
- 奈々穂「おおおおっ………!おっ…!おおおおっ………!」
れいん(……………)
奈々穂「作るっ…!諦めるものかっ……!最後の最後まで…!作るっ……!
作るっ……!作るっ……!作ってやる…!見せるっ…!遊撃の勝負強さをっ……!強さっ…!」
久遠(チッ…!救えない……!バカ丸出し……!どうにもなるものですかっ……!
この料理クラブと激ウマスペシャルゴージャスブリリアントカレールーがある限り……!)
奈々穂「行けっ……!」
久遠(ククク……バカめっ…!同じことですわっ…!逆転シークレットダーツをやろうと………!
無駄な熱狂……!無駄な咆哮…………!無駄な血……!流血っ…!
平凡カレー並味っ…!予算っ…!命っ…!)
奈々穂「おおおおおおっ…!」
奈々穂(ぐっ……!インド人っ……!お助けインド人っ………!)
カッ……(ダーツが的に当たる音)
奈々穂(ぐっ……!美味くっ……!もっと美味くっ………!美味く仕上がれっ……!
そして……後悔せしめよ………!久遠をっ………!)
香「副会長ぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ……………!」
奈々穂(久遠をっ………!久遠をっ………!
久遠っ…!久遠っ…!久遠っ…!
久………
遠………!)
遊撃のダーツの結果「福神漬サービス」
- 118 名前:メロン名無しさん :2006/01/30(月) 10:29:16 ID:???0
- 奈々穂「あ…!ああ……あ…………あ…あ…あ……!あ……!」
ヘナッ…
久遠「ク…クククク…………ク…!カカカッ………!
終わり終わりっ…!終戦っ………!福神漬サービスっ…!敗者決定っ………!
地獄っ……!地獄行きっ…!」
奈々穂「あああ〜〜〜〜…………!
あ……嘘だ……夢でしょ…これ…夢に決まってる…………!」
久遠「カカカ…………!ところがどっこい………夢じゃありません……!
現実です………!これが現実…!
現実っ……!」
れいん「うっ……!」
小百合「ぐっ……!」
パチ… パチ… パチ… パチ…
(奏)会長「ホッホッホッ………!ホッ……!ホッ……!ホッ……!」
香「うぐっ……!うぐっ……!うぐっ……!」
久遠「さあっ……!
舞台から引っ剥がし…………無予算地獄へ連れてってください…!
敗者をっ……!」
- 119 名前:メロン名無しさん :2006/01/30(月) 20:22:55 ID:???0
- (奏)会長「ホッホッホッ………!ホッ……!ホッ……!ホッ……!」
ここで噴出したw
まぁでもやっぱキャラの口調で台詞言って欲しいな。
久遠なら「〜でしてよ」
とか、そういうのを変えないで欲しい
- 120 名前:メロン名無しさん :2006/01/30(月) 23:07:38 ID:???0
- (奏)会長「私はこれが現実であると常に戒めている。
言うまでもなくこの地上は、苦しみのたうつ怨嗟の声に溢れているわ。
十人百人の怨嗟の呻きが……一人の豊かな生活を支え……
一人の豊かさが十人・百人の希望よ………それがこの世の仕組み……
私はその冷酷、必然を認め、常に自らに言い聞かせている。
ところが………
世の中にはそれではいけない、助けなければなどと…言い出す輩もいて…
私は実に……こういう連中が嫌いでね……
もし本気でそう思っているのなら、さっさと金を送ればいいのよ。
グズグズ言わずに………ピシピシ送るべしっ……!
が…………なぜか奴らはそれをしないのよ。
そっちに話が及ぶと、突然ほおっかむり曖昧な逃げ口上に徹する。
私は……そういうクズにならないようにも戒めているわ。
つまり………私は生涯人を助けない………と
そうハッキリ決めている………!
無論…………金はある……湯水のようにあるけど、私は助けない……!
なぜだかわかる………?」
りの「なぜって………」
(奏)会長「ククク………実にここ……ここが肝心………!」
カッ…(小百合の眼鏡を跳ね飛ばす音)
小百合「メ…メガネ……メガネ…」
りの「なっ………!?」
小百合「メガネ…メガネ……メガネ…メガネ………」
(奏)会長「ククク………ククク……」
りの「何を………」
(奏)会長「りの……ここよっ………!まさにここ……!」
グイ グイ(落ちた眼鏡を踏みにじる(奏)会長)
小百合「メガネ……メガネは……」
りの「やめてっ…………!」
(奏)会長「ククク………見ての通りよ……」
りの「え……?」
(奏)会長「見ての通り…………
かけた眼鏡を外されると眼鏡っコには手痛いけど……私は痛まない……!」
- 121 名前:メロン名無しさん :2006/01/30(月) 23:09:00 ID:???0
- りの「え………?」
(奏)会長「りのも痛くはないでしょう。ククク………
この一事よ……この一事だけが真実………!
ここをどこまで理解してるかで、人の成否は分かれる……!」
りの(…………)
(奏)会長「ククク……わかっていない顔ね……
だからって痛めつけることはないだろう……って顔………
わかってないわ…………
いいのよ、他人がどう苦しもうと………まったく問題ない。
唯一問題なのは自分の幸福だけ……!それに………
この女はもっとしてほしかったに違いないのよ…………!」
りの「え………?」
(奏)会長「おい……」
琴葉(…………)
バサッ…(琴葉、うずくまる小百合の前に万札をバラ撒く)
小百合「あ…あ…あ………」
りの「うっ……!」
(奏)会長「フフ…………
私がサービスしてやった者には、ボーナスを出すと事前に伝えてある。
人はね……目の前のわずかな金のために、相当のことは耐えられるのよ……
その特性を………金持ちは利用し……生涯かしずかれ、安楽に暮らす。
王は一人で王になるわけじゃないの…………
金なんていらない…………と貧しき者が結束したら、王もまた消えるのよ……」
りの(……………)
(奏)会長「ククク…………しかし……どうもそうはならないらしいわ……
貧乏人は王にならんと金を求め……逆に現在(いま)いる「王」の存在をより磐石にする。
そういう不毛なパラドックスから出られない。
金を欲している以上……王は倒せない………!縛られ続ける………!
王の地位を揺るがせるものがあるとしたら、金の魔力さえ届かない自暴自棄……
そんな輩の突発的暴力くらいのものよ。この世の法律(しきたり)では王は崩せない……!
王もその点だけは注意して、そういうバカ者が出ないよう………
皆そこそこ豊かな気分…そういう気分だけは与えている………
実際は……こき使っていようともね…………!ククク……」
りの(……………)
- 122 名前:メロン名無しさん :2006/01/30(月) 23:50:21 ID:???0
- ガンバレガンバレ
クオリティ高いよー
- 123 名前:メロン名無しさん :2006/01/31(火) 02:50:36 ID:???O
- 続編は職人さんが手抜き黒田の代わりに脚本書いてくださいよw
正直アニメ本編より数倍面白いw
- 124 名前:メロン名無しさん :2006/01/31(火) 10:57:56 ID:???0
- 奏(……………)
プッチャン「わかんねえ女だな……」
奏(……………)
プッチャン「どうした……?どうして会いに行かない……?みんな会いたがっていたぞ」
奏「会わせる顔なんてないっ…………!」
プッチャン「は………?」
奏「本当なら………みんなと卒業するまで……務めるつもりの生徒会長だったのに……
私の家庭の問題で……すべてご破算……ぶち壊しにしたのに……
みんな………自分の学生生活……楽園を反故にして……」
プッチャン「そう言うが……どうも連中、そんなふうに考えていないようだぞ……!」
奏「は…………?」
プッチャン「要するに………再会……!その結果の生還………!
そのこと自体を感謝している…!
やり遂げたんだよ…………あんたらは……!再会という………当初の目的を……!
だから感謝こそすれ……不満などみんなの胸にはない……!
行けっ……!
つまらん遠慮は無用だ、皆あんたを心待ちにしていたんだ……!
行けっ…………!」
もじ… もじ… もじ… もじ…
奏「でも…………後継者が………いないから……」
プッチャン「え……?バカな……!だからって会えねえ…ってことはねえだろ……!」
- 125 名前:メロン名無しさん :2006/01/31(火) 11:04:25 ID:???0
-
プッチャン「で……なんで…?」
奏「え……?」
プッチャン「後継者がいなくたって会うくらい出来るだろ………!」
奏「そんな……会ったら絶対、生徒会長復帰になるじゃないですか…!
その時…神宮司の後継者がいないから帰れないなんて…とても…」
プッチャン「あ……?何言ってんだ?あんた………!」
奏「いや………なんて言うか……みんなから見たら、私、ヒーローだから…」
プッチャン「かあ〜〜〜〜〜っ…!なんだ?その見栄……!
まったく………!謙虚だか高慢ちきで鼻持ちならないんだかわからん女だ……!」
奏(…………)
プッチャン「チッ……!ほれっ……!」
奏「は………?」
プッチャン「能力がある……!合流してこいっ………!」
- 126 名前:メロン名無しさん :2006/01/31(火) 11:05:51 ID:???0
- 奏「はあ……?」
プッチャン「受け継いでやる……!」
奏「受け継いでやる…?受け継いでやるって………」
プッチャン「オレだ…………!」
奏「受け継ぐ……?プッチャンさんが……?」
プッチャン「プッチャンじゃねえっ……!
蘭堂哲也だ…!蘭堂ちえりの息子が神宮司の跡取りになってやるって言ってんだ……!
だから行けっ……!合流してこいっ、悲劇のヒロイン………!」
奏「プッチャンさん………」
プッチャン「行けっ…!」
奏「優しいプッチャンさん……」
プッチャン「行けっ…!消えろ、さっさと……!」
奏「う………ううっ…………!」
ペコ…
奏「ありがとうございます…………!忘れません………!このご恩は一生っ…!」
聖奈「似合わないことしますね………」
プッチャン「まったくだ…………内緒だぞ、皆には……!」
聖奈「わかってます……」
- 127 名前:メロン名無しさん :2006/01/31(火) 11:11:01 ID:???0
- バンッ……
奈々穂「………………!」
久遠「………………!」
シンディ「………………!」
香「………………!」
歩「………………!」
りの「ありがとうございます…!ありがとうございます…!
奏さん……!ありがとうございます………!私……楽しみます……!これからも目一杯に……!」
奏「ぐっ……!ぐぐっ……!ぐっ…!私も………!私も……!私も……!」
れいん「う……!」
小百合「うう……!」
琴葉「う……!」
ガキン… ガキ… ガキ…
奏「カンパーイっ………!」
まゆら「おおおっ…………!」
奏「飲んでっ…!飲んでっ…!喰べてっ…!喰べてっ…!
そして楽しみましょう…!楽しみましょう…!私たちはかならず成功するっ………!」
みなも「おおっ………!」
奏「ああ〜〜〜〜〜っ……!」
奏(そうとも………!私たちは放たれたっ…………!未来へ……!放たれた明日へ……!)
宮神黙示録 奏
第3章 完
- 128 名前:メロン名無しさん :2006/01/31(火) 16:37:25 ID:yIEcH9G7O
- 遊撃vs
- 129 名前:メロン名無しさん :2006/01/31(火) 17:19:45 ID:yIEcH9G7O
- 遊撃vs隠密カレー勝負……
その後……!
パン…パン…パン…
闇まゆら「おめでとうおめでとう
ようこそ選ばれし勝者達おめでとう……!」
奈々穂「うっ……!」
外にはあの女がいた……
極上生徒会執行部会計……
市川まゆら……!!
闇まゆら「フフ……」
奈々穂「くっ……!」
闇まゆら「諸君らは……勇敢に闘いその貴重な予算を勝ち取った
諸君らは勝者……!誇り高き勝者です……!実に素晴らしい………」
奈々穂「よせっ……!そんなことはどうでもいいっ……!つべこべ言わず……出せっ……!金っ」
香「そうですよ…!」
れいん「出せ〜〜〜!!」
闇まゆら「ククク………出しますとも
この市川まゆら……こと金に限り虚偽は一切言いません
出します……!出しますが……今回まだその時と場所の指定まではしていません
そのことをどうか皆さんにも思い出していただきたい」
奈々穂「え………?」
闇まゆら「つまり……会計の私がその気になれば金の受け渡しは
10年20年後ということも可能だろう………ということです……!」
奈々穂「ば……!」
闇まゆら「だからへらず口を叩かないでください……!
そんな無慈悲な真似、私だってしたくありません
したくないですが……今回の予算の行方を決する予算………その切札を握っているのは今はまだ………」
闇まゆら「こちら側ですっ………!」
- 130 名前:メロン名無しさん :2006/01/31(火) 22:10:27 ID:yIEcH9G7O
- 闇まゆら「ククク………」
奈々穂「ケッ……!へらず口はどっちだか………!カレー勝負は終わったんだから予算はいつも通り渡すのが当たりまえだ
何が払う時と場所は未定だ……!?ふざけるなっ………!」
奈々穂「なら………今決めてもらおうじゃないか………!この紙切れを金に換える時と場所………!今っ………!」
闇まゆら「ククク………フフ………
実はもう決めてある」
奈々穂「え………?」
ざわ…ざわ…
闇まゆら「フフ………ついてきてください………
まず………換金の時間にリミットがあります」
奈々穂「リミット………?
え……?有効はカレー勝負から2時間以内………って………
ってことは………あと少ししか………!?」
闇まゆら「フフ………」
奈々穂「どういうことだっ……!これっ……!」
闇まゆら「今すぐ………換金するってことです
フフ……時間は今言ったようにあと2時間弱
場所は宮神学園の屋上だが………
知っての通り学校は夜中で閉まっている……だから私で便宜を図り………道を通した………!
ククク……おわかりかな……?」
プッチャン「………鬼がっ………!」
奈々穂「え……?」
闇まゆら「ククク……ここまでヒントを出してピーンときたのは一人だけとは……どいつもこいつも勘が鈍い……おいっ…!」
琴葉「はっ………!」
ブワッ……バサバサ
奈々穂「なっ……!」
闇まゆら「見ての通りだ……お前らの予算を渡す場所は向こう側……!」
奈々穂「ぐうっ……!」
- 131 名前:メロン名無しさん :2006/01/31(火) 22:13:50 ID:???0
- 闇まゆらってのはちょっとなあ…
あくまで本編のキャラでいじるからいいと思うんだけど
- 132 名前:メロン名無しさん :2006/01/31(火) 23:00:02 ID:???O
- 奈々穂「な……なんだよこれっ……!ば………ばか野郎っ……!
終わったはずだろ……!?もう……こんなことは………!」
闇まゆら「ククク……残念ですがまだです……
カレーを作り……うまけりゃ勝ち……冗談じゃないですよ……!
あんな戯事で予算を渡せるかっ……!
渡せるわけがない……!あんなものは遊び……
あれは……宮神学園の生徒を喜ばせる………余興……単なる余興じゃない………!」
奈々穂「まゆら……!」
闇まゆら「安くないのよっ………!2千1千という予算はそんなに安くないっ………!勘違いするなっ………!ガキめらっ……!」
闇まゆら「金っ……!いえ………予算はねぇ………
命より重いのよっ……!
奏会長が本当のこと言わないなら私が言ってやるわよっ……!」
「予算は命より重い……!
そこの認識をごまかす輩は生涯地を這う………!」
奈々穂「ぐっ………!」
- 133 名前:メロン名無しさん :2006/01/31(火) 23:25:11 ID:???O
- 闇まゆら「よく考えてみたら………生徒会のみんなは私の命………人生のことなんてまるで知ったことじゃなかった………
興味があるのは私の金………
私からいくら絞りとれるか……それだけ……!
無理もないですよね……とどのつまり極上生徒会の正体は予算の取り合い……その争いがおわるのは……
学園なら極上生徒会の解散………個人なら私の卒業………
つまり存在する限りみんな私から金を奪っていく………それが………極上生徒会………!」
闇まゆら「……否定はできません……
好む好まざるにかかわらず人は金を得るために人生の多くを使っています
存在そのものを金に替えているんです……命がけで金を得ているんです………!」
闇まゆら「予算は尊いです……あなた達の認識想像よりはるかに尊いです……
あんな遊びではとてもとても……」
奈々穂「くっ……!遊びってことはないだろう………!」
闇まゆら「ククク……
遊びですよ………想像してください……何も築いてこなかったあなた達にどこまで想像が届くか解りませんけど……想像してください
いわゆる会計という仕事をする人の一日を」
- 134 名前:メロン名無しさん :2006/02/01(水) 00:01:02 ID:???0
- みなも「りの………りの…………」
ボロ… ボロ… ボロ… ボロ…
みなも「りのに託すっ……!」
りの「え………?」
みなも「虫のいい話なんだけど……みなもの代わりに…会ってあげてちょうだい……」
りの(…………)
みなも「いいことなんか何もなかった……
奏さん……みなもの親戚…今も神宮司に縛られて…………暮らしてる……
みんなみなも達に能力がないせいなんだ……この屋敷のどこか……」
りの「ねえっ……!何を言ってるの……!知らないよっ………!そんなことっ…!
それこそ…………あなたがどーにかすればいいことでしょっ…………!
行くんだよっ…!そんな事情があるならなおさら……
行って……言葉でもなんでも掛けてあげて……………!あなたがっ……!
あなたがっ……!あなたがっ……!
あなたがっ……!」
ボロボロ… ボロッ…
みなも「ダメだよっ…………みなもはダメなんだ………」
りの「甘えないでっ……!いいのっ………!会えないんだよっ………!」
みなも「りの…………わかったんだよ…………みなもにはもう…………わかった……
人間には二種類いる………って」
ボロッ… ボロ… ボロ… ボロ…
- 135 名前:メロン名無しさん :2006/02/01(水) 00:01:40 ID:???O
- 奈々穂「え………?」
まゆら「あなた達のようにボォーッとしていませんよ……!」
まゆら「徹夜で朝まで予算の編成をして……常に赤字ギリギリ
授業の間も予算のことだけを考えて……気が付けば昼休みに入る………入って5分もすれば遊撃が物を壊したと言い先生に頭を下げ……
教室から教室を歩き回り……足を棒にしてやっと許してもらえる………
これがひとつのゴールだが………ホッとするのも束の間……
すぐ気が付く
一日がまだ終わって無いことを……今度は隠密の予算盗難……
まだまだ時制していかなねばならない……!」
まゆら「お洒落にも遊びにも溺れず
仕事を第一に考えて……ゲスな上司(聖奈)にへつらい……会長にはおべっか………
遅れず…サボらず…ミスもせず………毎日律儀に生徒会会議に通い……居残りをし……ひどい予算の分配もこなし……時期がくれば予算編成案提出……
夏休みはないも同然………
そんな生活を何年も続けて気が付けばもうじき卒業………
そこまでやって……やっと生徒会に渡される金が………1千2千という予算なんです……」
まゆら「これだけのことをしなければ予算は入らないんです……!
それに比べて……あなた達はなんですか……!?
必死に勉強したわけでもなく……懸命に働いたわけでもない……
やったことといえばほんの十数分の余興……
なめないでっ……!あんなもので2千という予算が手に入るかっ……!
それでも手に入れたい………となったら………これはもう………命を張る以外ないんですっ……!」
奈々穂「ぐっ………!」
- 136 名前:メロン名無しさん :2006/02/01(水) 00:02:01 ID:???0
- みなも「土壇場で臆して動けなくなってしまう人間と、そこで奮い立つ者と………
みなもは……そのダメな方………………ダメなんだ……
…………どうしてもマイナスのイメージが拭えない…前へ進もうとしても……
自分が倒れる姿がちらついて…………震えが止まらない………
本当に………もうこうしているだけでギリギリ………精一杯なの………
でも……りのは違う………!
りのは……できる人間………!
捨て子の赤ちゃんの時も……今回もそう……
りのは困難に相対した時、めげずに立ち向かえる人間……芯の強い人間だよ………
りのならできる……託せる………!
そしたら………もう……孤独からは解放……救われるはずなんだよっ……!」
りの「みなもちゃん………だ…だから、そういうことは……」」
りのとみなもの背後から、後ろから黒服軍団が迫って来る。
みなも「ひっ………!ひっ………!は……!早くっ……!」
りの「うっ……!」
みなも「早くっ………!」
りの「ううっ……!」
みなも「早くっ………!」
りの「みなもちゃんっ……!」
みなも「ぐっ……!行ってちょうだい…………!みなもにかまわず……行ってっ……!
決して振り返らず……振り返っちゃいけない………!
みなもが捕まるのを見たら……少なからずりのは動揺する……
そんな………そんな無駄なことをしちゃいけない…………
りのはただ前だけを見て……行けばいい………」
- 137 名前:メロン名無しさん :2006/02/01(水) 00:03:19 ID:???0
-
みなも「勝ってよっ……!勝ちなさいっ……!
人は勝たなきゃ嘘よ……!みなもは敗れたの……敗れて…本当に無意味な……
無駄な一生だった………そんな………そんな一生をりのは送っちゃいけない……
りのは……………勝てる人間なんだからっ………!」
りの(……………)
みなも「勝って…………勝つのよっ………!りの………りのっ…………!」
ボロ… ボロ… ボロ…
みなも(敗れて…本当に無意味な……)
りの(違うっ……!無意味なんかじゃないっ……!
みなもちゃんは祈れたじゃないっ……!
どんなに成功して………大金を得たって……
死ぬまで自分のことしか考えられない成金…………
死の際でさえ……誰一人心から案ずる者の姿が浮かばない…………そんな成金より……
最後の瞬間に自分以外の人間を心から案ずることのできたみなもちゃんは…………
…………どんなに………上等かっ……!
そう………!やり遂げたんだ……………!
達した…………みなもちゃんは立派に達した……
決して………決して無駄な人生なんかじゃないっ……!
りのは、りのは伝えたかった。
おそらく死の際にいるであろうみなもに、最後の最後、伝えたかった………
敗れてない………と………!
無意味なんてとんでもない…………みなもちゃんの人生は負けじゃない。
いや………むしろ……みなもちゃんは勝った……!
勝った……立派に勝ったんだ………と………!
りの「みなもちゃんっ………!」
- 138 名前:メロン名無しさん :2006/02/01(水) 00:04:28 ID:???0
-
りの「あ……………!あああ………あああああっ…………!」
消えていた………
りの「ああああああっ………!あああああっ……!」
みなもは消えていた…………!
りの「うっ………!ううううっ……うううっ…」
りのが振り返った時、みなもの姿は既に無く………
結局りのは伝えられない。
みなもに送る………最後の言葉を………!
りの(捕まったっ……!捕まったっ……!捕まっちゃった………!
それも………無言で………………!!
無言で捕まったっ…!あのワガママ………おしゃべりのみなもちゃんが……
最後の最後…………私のため………私に動揺を与えないために………
悲鳴のひと欠片も落とさず……ただ…黙って………黙って捕まったっ………!)
ボロ… ボロ… ボロ… ボロ…
りの(歯を食いしばって耐えたんだ………ともすれば口から漏れかねない絶叫を……
強引にねじ伏せたっ………!噛み殺したっ………!
耐えたっ……!耐えた……耐えた……耐え抜いたっ………!
それは………へたをしたら見過ごしてしまいかねない、そんな静かな……
目立たない克己……!でも………それがあの時みなもちゃんに出来る…
精一杯の勇気で………その精いっぱいを、みなもちゃんは最後………
立派にやりとげたっ………………!
示したっ………!最後の最後、みなもちゃんの意地……強さっ………!
矜持をっ………………!)
- 139 名前:メロン名無しさん :2006/02/01(水) 00:05:25 ID:???0
- りの(行くっ…!絶対に行くっ………!絶対に絶対…絶対に絶対…絶対に行く……!
やり遂げるっ…………!)
りのの中で……何かが変わった…………!気がつけば…………
震えも止まっている。やり遂げようという意思………
みなもから託されたという使命感が恐怖さえねじ伏せた。
一種の諦観………
仮に奏と再会できない……としても、どうしてもやり遂げられず………
どうしてもどうしても、どうしてもやり遂げられず………
仮に死ぬことになろうとも………恥ずかしくは死ねないのだ。
それだけはダメ……それだけは拒否する……!
強く死ぬっ………!
みなものように倒れるっ………!
自分に今できるすべてを……尽くして死ぬっ……!
りの(…………焦ることはない……一歩一歩だ……!
先を見なくていい……!目の前の一歩がすべて…!
この小さな一歩を…ただただ……積み重ねていけばいい………!
一歩ずつ………一歩ずつ………一歩ずつ………!)
- 140 名前:メロン名無しさん :2006/02/01(水) 00:05:32 ID:???O
- >>131
ああ、ゴメン
なんとなくつけてたから別に大して意味はないんだ
まぁそこら辺は無視してくれ
- 141 名前:メロン名無しさん :2006/02/01(水) 01:25:05 ID:???0
- >>135神
- 142 名前:メロン名無しさん :2006/02/01(水) 19:23:54 ID:Wrs3kwzb0
- 〜第11話「ウイニング・ファイブ」〜
絢爛生徒会副会長「令華さんっ…!何言い出すんですか……!?令華さんっ……!やめてくださいっ……!この状況が結構もう……奇跡的っていうか…ラッキーで………」
絢爛生徒会書記「そうそう……!もう充分じゃないですか…!次はないですよ…!令華さんっ……!令華さんっ………!」
絢爛生徒会生徒会長・竜王院令華「放っておいて………!私は今勝ちに乗っている………ここで下がれるもんですか………!」
絢爛副会長「令華さんっ……!」
竜王院令華「それよりフットサル勝負よっ……!絢爛学園と宮神学園の………!」
ざわ…
奈々穂(このバカがっ………!調子に乗って………)
(奏)会長「ククク……クク……素晴らしいっ………!」
竜王院令華(…………)
奈々穂(…………)
(奏)会長「命は……命は一つしかないから……大切にしなさい………と
人は言う………!親も、教師も、牧師も……TVの見識者………
果てはミュージシャンまで、あらゆる人間がそう言う……ねえ……!」
竜王院令華(…………)
(奏)会長「ククク……だからダメなのよっ……!
命はもっと…粗末に扱うべきなのよっ……!
命は……生命は……丁寧に扱いすぎると澱み腐る……!
最近の連中はみんなもうやりすぎ……自分を大事にし過ぎなのよ……
その結果………機会を掴めず……ズルズル後退しながら……腐ってゆくのよ……!
ククク………その点……令華さんは素晴らしい。
いい気付きよ……命の使いどころというものを心得ているっ………!
その通りっ………!今は掴むか…死ぬべき時なのよっ…!」
- 143 名前:メロン名無しさん :2006/02/01(水) 19:25:05 ID:???0
- 絢爛副会長「そんな……」
絢爛書記「滅茶苦茶……」
(奏)会長「雑魚にはわからないわ。生きたいだけの…雑魚にはわからない感性…!
ほらっ……!用意しなさい。極上生徒会のメンバーにフットサルの特訓を行うのよ。
受けるわよっ…!フットサル勝負っ…!
私が高慢ちきで鼻持ちならない女か否かの勝負っ……!ククク………」
竜王院令華「………言っておきますけど……認めなさいよっ……!
高慢ちきで鼻持ちならない女だと……神宮司奏会長……あなたがっ…………!」
奈々穂(くっ……!)
(奏)会長「ククク………安心しなさい。私に二言はないわっ…!
勝ったら認めましょう。約束通り、高慢ちきで鼻持ちならない女でも何でもね…!
フフ……だから…安心して挑みなさいっ………!勝負に……!
勝てば無念を晴らし、私は高慢ちきで鼻持ちならない女っ…………!」
竜王院令華(…………)
(奏)会長「ククク………ただし……負ければ死っ……!死っ…!死ぬことになるっ…!」
ざわ… ざわ… ざわ…
- 144 名前:メロン名無しさん :2006/02/01(水) 19:26:12 ID:???0
- 奈々穂(…………)
考えてみれば……極上生徒会は初戦……
このフットサル…………極上生徒会フルメンバーという意味ではこれが初戦っ…!
ここまでの極上生徒会は遊撃・隠密に頼り、最適メンバーを出してきただけで、
本当の勝負などまるでしていない、そのフリをしてきただけだ。
しかし……このフットサル勝負は違う。頼りにしていた隠密の裏交渉はもうない。
自分達の実力・連携・運で勝利をもぎ取るしかない………
真剣勝負だ。紛うことなく真剣勝負っ………!勝つ保証のない勝負…!
しかし、とは言え………
極上生徒会は遊撃・隠密メンバーが所属、圧倒的な優位な立場にいることも事実…
通常まず負けない。まず負けないが………
逆に言えば、それはもし負けたなら、それこそただではすまないということだ。
そう……ただではすまないっ………!
それは誰よりも奈々穂自身が知っているっ……!誰よりも………!
奈々穂(負けられないっ…!もし負けたら……あの会長は……会長は……)
奈々穂(負けられないっ…………!勝てっ…!勝つんだっ……!それしかないぞっ…!
それしかないっ……!私達は…これまで幾多の困難…苦境を……
結局は……勝つことによって越えてきたじゃないかっ……!
それしかないっ…!それしかないっ…!それしかないんだっ…………!
今減らず口は一切いらないっ……!ただ勝てっ…!勝て…勝て…勝てっ……!
勝てば………すべて解決するっ……!
勝てば竜王院令華の暴言……あの不覚も埋め合わせができ、会長の機嫌も幾許かは回復する。
だから……勝てっ…!この女を………倒せっ……!
この女を倒して……きっちり倒して……私達が生き残るんだっ………!)
- 145 名前:メロン名無しさん :2006/02/02(木) 21:45:56 ID:???0
- 数年前……
奏「ぐっ……!」
奈々穂「ダメダメ……!」
奏「なっ………」
奈々穂「最低の行為よっ…!
いくら日々の暮らしが腹立たしいからって家出なんかしちゃあ………!」
奏「誰っ………?」
奈々穂「でしょ………?奏お嬢様……」
奏「そんなっ……!な……なんであなたがここにっ…!」
奈々穂「ククク……偶然見かけたのよ……!」
奏(…………)
奈々穂「いや……学校帰りの途中にね………
となれば……袖擦り合うもなんとやら………融通は利くんだね、どんな世界も……!」
奏(…………)
奈々穂「ククク………どう……?久々に顔を合わせたんだよ……
ご飯でも食べない……?二人で………」
奏「なんでっ……!なんであなたと……」
奈々穂「提案があるの……!成功すれば自由の身っ…!」
奏「あ………?」
奈々穂「奏も話に聞いたことがあるでしょう。
教育の制度に「義務教育」という名の……責務……!学校があることを……!
あなたをそいつに……通学……!通わせられる算段が付いたの………!」
奏「行く……?行くってあの学校に……?」
奈々穂「ええ………!」
奏「バカなっ……!不可能よっ……!」
奈々穂「いいえ……!出来るわ…!私と奏…………二人が力を合わせれば………!」
- 146 名前:メロン名無しさん :2006/02/02(木) 21:47:08 ID:???0
- 奏「絵空事よ……それに…仮にできたとしても……」
奈々穂「え……?」
奏(………………)
奈々穂「クク……ハハハッ…!気が引けるってこと……?
実家である神宮司家に弓は引けない…………逆らえないってこと…?」
奏(………………)
奈々穂「ククク……ハハハッ……!それは立派というか…
殊勝な忠義心だけど……向こうはどうかしら………?」
奏「あ………?」
奈々穂「ククク……なんとも思っていないって…………
「神宮司(むこう)」は…!奏のことなんて……!」
奏「むっ……!」
奈々穂「神宮司の当主の責務……それがどんな種類のものかは知らないけど、
言う事を聞かないとなったら、次期当主だろうとなんだろうと優遇なし……
つまり……私たちと同じ処遇……籠の鳥よ………!奏も…………!」
奏「ぐっ……!」
奈々穂「ククク………!違うの……?」
奏「…………うっ……!わかったわ…聞いてあげる……話だけは……!」
奈々穂「よしっ……!」
- 147 名前:メロン名無しさん :2006/02/02(木) 21:48:29 ID:???0
-
奏「ハァーーー…
夢みたいなことを……!ふざけないで………!
甘くないわ……私立学校経営は…!そんな机上の理論通り事が進むと思っているの…!
不測の事態は常に起こり得る。一つ何かが噛み合わなきゃそれで破綻…!
お終いよ…!軟弱なのよ、その計画…!」
奈々穂(…………)
奏「まあ……贔屓目に見てその計画が具現化…成功する確率は…半分ってとこでしょう……!」
奈々穂「半分……?5割ってこと………?」
奏「ええ……」
奈々穂「フフ……クククク……
上等っ………!5割上等っ…!充分じゃない……!
どうせなんにもしなきゃジリ貧で操り人形よ…!
今のこの現状を考えたら……5割で自由な学生生活……!
運命を託すには充分な確率………!宝話………!それは……同じはずよ………!
奏も………!奏っ…………!」
奏「…………子供っ……!」
奈々穂(………………)
奏「…………ふんっ……!いいでしょう………!」
奈々穂「奏……!さすがだ…!いざとなればやる女…!
よし……!それじゃあ手配してちょうだい…!
奏に本格的に動いてもらうのはもう少し後ってことになるけど……
準備にはかかってもらわないとね…もう………!」
奏「ええ…わかったわ………動き出しましょう………!
賽は投げられた………!やるだけよ…もう……!
とりあえず当面の手続き、学園建設許可や費用の手配ね……
話してくる………神宮司家で………!」
奈々穂「奏………!やろうっ……!もうやるしかないっ………!決行だっ……!」
- 148 名前:メロン名無しさん :2006/02/03(金) 11:39:13 ID:anTIRJZp0
- 極上生徒会の予算は
通常の生徒会の10倍・・・・
- 149 名前:メロン名無しさん :2006/02/03(金) 17:47:31 ID:???0
- 香「奏様を前にして、むざむざ一緒に寝るだけの必要はない……!
結局………奏様と同じ部屋から出てきたのは……単にパヤパヤのための同衾…!
違うのっ……!蘭堂さんっ………!
誤魔化すんじゃないわよっ…!ここまで来てっ………!あっ……!?」
りの「ううっ………!いやいやいや………!違う違う和泉さん……!信じてくださいっ…!
本当に朝起きたら隣にいたんですっ…!思いもかけずあの奏会長さんが…!
故意じゃないっ…!これは断じて故意じゃないっ…………!
過失…事故ですっ…!これは…!信じてくださいっ……!それだけは………!」
香「あのねぇ………」
りの「む………無論………私が悪いっ……!
今回の件についての非は全面的に私にありますっ…………!
弁解のしようもなく悪いんですっ……!」
りの(どうしよう……?どうしたらいいの…?
どうしたら私の名誉の挽回……証明できるの………?無実を…!
いずれにしても、もう…………無罪っていうのは無理……!
と…………なると…なんとかここは浅目の傷で……)
ボコッ…… ボコッ… ドコッ
生徒「ふざけないでっ…!」「したのよっ、あなたは……!」「パヤパヤを………!」「そうよそうよっ……!」「何を言うのよいまさらっ……!」「返してっ…!」「奏会長っ…!」「奏様、奏様、奏様っ…!」「私たちの奏様を返してっ…!」「そうよ返してっ……!」
りの(ま……まずい…!この流れはまずいっ……!これだけは避けなきゃいけないっ…!
謝罪は今あるこの事件だけで…………収めなきゃいけないっ……!
つまり…遡っての…遡っての極上生徒会書記への抜擢については……
避けなきゃいけないっ…!誤魔化さなきゃっ……!そこだけはなんとしても………!)
- 150 名前:メロン名無しさん :2006/02/03(金) 17:48:59 ID:???0
- 生徒「死ねっ……!」
カーンッ…
りの(くっ……!)
生徒「イカサマっ……!イカサマ女っ!」「クズっ……!」
りの(ぐぐっ……!苦境…!私の生涯、最高の苦境………!
くそっ……!なんで私がこんな目に………この噂のせいで……!)
ゆきみ「しかしやるわね……あの蘭堂さんって子……
特に奏会長とパヤパヤっていうのがすごい……
フツー考えるかしら……?そんなこと転校してすぐに……」
わかな「考えない考えない……
私、学校に来た時にみんな噂してるから一体何があったのか……って……」
りの(あっ…!それだっ……!突破口っ…!ここが突破口だっ……!
今のこの状況じゃいくら徹頭徹尾平身低頭謝っても…許してもらえる状況にない……!
謝ってただ退っていったら…すべてを失いかねない……!だからここは…!
反感覚悟…!敢えて反感覚悟で…打ち立てるんだっ…!こちらの理を……!
こちらの正論…正しさ…こちらの正義を……!)
生徒「死ねっ…!」「死んでお詫びしなさいっ……!」「クズ女っ……!」
ボソッ…
生徒「あ……?何か言ったの?今……!」「言ったっていうの…なんか…?」「あ〜〜〜?」
りの「…………よく考えると………やってないっ……!私は……!」
- 151 名前:メロン名無しさん :2006/02/03(金) 17:50:12 ID:???0
- 生徒「あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜?」
ざわ…
りの「奏会長さんとパヤパヤしていない…!」
生徒「はあ〜〜〜〜〜〜〜?」
りの「み…………皆さん……よく聞いて下さいっ…!その時のことを………!
私がベッドに横になった時………あの時まだ…奏会長さんは一緒じゃなかった……!
つ………つまり…パヤパヤは不確定っ……!
私の意識はなかったってことですっ……!
すなわち……これはまだ…パヤパヤしてないっ……!パヤパヤしてないってことです…!
つまり未確定…!まだこの噂は未確定っ……!
成立していないんですっ……!この噂はっ…!
だから………百合で百合で百合百合もないっ……!不成立っ……!
ノーカウントなんですっ…!この話はっ…………!」
生徒「はあ………?」
りの「ノーカウントっ……!ノーカウントっ…………!ノーカウントノーカウントっ……!ノーカウントっ………!ノーカウントっ………!ノーカウントっ……………!」
生徒「あ〜あっ……?」「なんですってこのっ…!」「言うに事欠いて……」「ノーカウントですって〜?」「殺せ殺せっ…!」「こんな女殺せっ……!」
ドコッ… ズコッ… ガチ… バシ カンッ
りの「あたたっ……!」
生徒「ふざけないでっ……!」「イカサマ女っ…!」「死ねっ…!」
りの「ノーカウントっ……!証拠が出てなきゃ……ノーカウントっ……!ノーカウントっ……!ノーカウントっ………!」
- 152 名前:メロン名無しさん :2006/02/03(金) 19:46:36 ID:???0
- >>149-151
あんた見事過ぎるよ
あの話をこんな風に仕立て直すとは
続きはやくはやく〜
- 153 名前:メロン名無しさん :2006/02/04(土) 13:39:48 ID:???0
- 聖奈「あの………みんなにお話があるとシンディさんが……」
久遠「え………?なんですの……?一体………」
聖奈「何でも……お母様を招待するために極上生徒会の力が必要だとか……」
久遠「ああ………そうでしたか……そうでしたわね…………
そのタイムリミットは今日。あと数時間ほど……となれば………
そろそろ動き出さねばなりませんわね……失敗しないよう……」
聖奈「ええ……それに丁度まゆらさん達が手紙の内容を表にまとめ終わったみたいですよ」
久遠「フフ……」
スッ…
久遠「ご苦労さまですわ」
まゆら「いえ……」
久遠「問題ありませんわよ…………態勢を固めれば後はもう嘘から出た実(まこと)
偽りにはしませんわ。まあ……とはいえ……
学園到着の当初とかはあれこれ詮索されて手こずらされるかもしれませんが……
その時は裏工作しましょう、こちらも……!」
まゆら「いえ……その点は……我々も心得ていて問題ありません。
そういうことでなく………校内放送の必要があります。手紙の内容から……!」
久遠「は………?」
まゆら「速攻で…伝えなくちゃ……っていう内容です…………!」
久遠「伝える……?」」
まゆら「今この宮神学校で尊敬されている極上生徒会の生徒会長の名前を
今すぐに校内に放送しなくちゃいけないっていう内容です………!」
久遠「はあ……それはできないことはありませんが………しかしそんな物どうして…?」
まゆら「シンディ真鍋会長………放送内容は生徒会長はシンディ真鍋さん……!
私達の学校……宮神学園の女生徒に人気爆発…………!」
- 154 名前:メロン名無しさん :2006/02/04(土) 13:40:50 ID:???0
- 香「いよいよですね…副会長……」
奈々穂「言うな………!」
香「言うなと言われたって……今日ですよ………あと数時間………!
数時間で到着……シンディ先輩のお母様が……!それはつまり…副会長の……」
奈々穂「言うなっ……!黙っていろっ……!わかっているんだ、そんな事は……!
でも言ったってどうなるわけでもないし……だいいち………
そんなことを考え出したら……苦しくなるだろう……!胸が………!
ただでさえシンディのついた嘘を貫き通さねばならんのに……
そんなこと考え出したらますます…………」
香(…………)
奈々穂「うっ……!ううっ……!」
香「ち…ちょっとっ……!大丈夫ですかっ……!」
小百合「副会長っ…!」
香「副会長っ…!」
れいん「副会長っ…!」
奈々穂「ハァ……ハァ……ハァ……ハァ……
苦しい………!
男装に加えておやすみなさいのキスまでせねばならんかもという不安で……
押し潰されそうだ……!胸が…………!」
香「副会長っ………!悪かったですっ……!私が悪かったですっ………!」
ボロ… ボロ… ボロ…
奈々穂(……………誰でもいい……!助けて……!頼むっ…!助けて…!)
- 155 名前:メロン名無しさん :2006/02/04(土) 13:42:01 ID:???0
- 琴葉「あ………放送されました………!
中等部校舎…高等部校舎……!体育館・図書館・食堂………購買部……
シンディさんの生徒会長就任が全校放送されました………!」
(奏)会長「お〜〜〜〜〜〜っ………!
懐かしい懐かしい……!私もやったわ……!これ……!
あ〜〜〜〜〜〜〜っ……!みんな驚愕放心……びっくりしてね………!
なんせ中学一年生で理事長兼生徒会長という肩書きだったから………!
クゥクゥクゥ………!さあさあ皆も嘘を吐き通して…………!躊躇せず………!
私達は同じ同胞(はらから)……!姉妹よっ……!」
琴葉「は……はいっ…!吐き通しますっ……!」
歩「吐き通しますっ……!」
(奏)会長「クククク……カカカ……!コココ……!キキキ……!
シンディさん…!シンディさんだわ…!
ホッホッホッ……!
やってるわね…………!相変わらずバカなことを………!
みんな……!よく見ておきなさい……!
この女はこう見えてもなかなかに極上(スペシャル)でね……!
その女が母親への愛情を賭けて最大の勝負…この土壇場……!
奴がどうジタバタするか……?それをよく見ておくのよ…!後学のため………!」
琴葉「は……はいっ……!」
(奏)会長「ククク………クククク……しかし………
壊れてる……!壊れてる……!なぜ手紙に書くのかしら…………?
破滅死滅自滅覚悟の愚行…………!嘘八百を…………!」
- 156 名前:メロン名無しさん :2006/02/04(土) 14:01:14 ID:???0
- 神!これを待っていた
- 157 名前:メロン名無しさん :2006/02/05(日) 19:57:22 ID:???0
- 奈々穂「ちょっと待て……!」
りの「?…………なんですか………?」
奈々穂「おまえ……このプッチャンに言われた生徒会メンバーへの暴言を聞いてないか……?」
りの「は………?…………いえ……」
奈々穂「…………まゆらは会計ねーちゃん、れいんはお子様先輩、小百合はデカ乳メガネ……」
りの「……はあ………」
奈々穂「悪いが……その人形見せてくれないか………?」
りの「え……?ちょっ…ちょっと……!何するんですか……?私が言ったって言うんですか……?」
奈々穂「そうは言ってない……そうは言ってないが………念のためだ」
りの「念って…………?」
奈々穂「いいからっ……!黙って見せればいいんだっ……!
どう考えたっておまえが腹話術で喋っているだけという可能性が……一番高いんだ………
見せろっ………!」
りの「……………フフ……ククク………なるほどなるほど………
そうですか……怪しいですか………?
そういうことなら……見せなくちゃいけないんでしょうね………」
- 158 名前:メロン名無しさん :2006/02/05(日) 19:58:18 ID:???0
- りの「見せましょう……!ただし……ただじゃ見せません。交換条件ですっ……!」
奈々穂「え………?」
りの「プッチャンを渡して私一人になって、もしそれでも酷いことを言ったら私………
しばらく………いえ……このままずっとだってプッチャンをお預けします。
その代わりもし言わなかったら……副会長さん………逆に私に謝ってください………!
奈々穂「う………!」
りの「構いませんよね………?それくらい人を疑うってことは重い……
この程度の条件はむしろ当たり前…………違いますか……?」
奈々穂「ぐっ……!」
りの「どうします………?どうします………?副会長さんっ……!」
奈々穂「ぐっ……!きっ…きさまっ……!」
香「ダメっ………!ダメですよ副会長っ………!」
奈々穂「うっ……!香っ………!」
香「蘭堂さんも人形を通して今までみたいな暴言を言っちゃダメっ……!
渡しておきなさいっ………!殴られたいの………!」
奈々穂「成敗するっ………!」
りの「うっ………!」
奈々穂「放せっ………!放せっ………!」
香「放します放します……!
放しますから蘭堂さんも今日のところはプッチャンを渡しておきなさい…!」
- 159 名前:メロン名無しさん :2006/02/05(日) 19:59:17 ID:???0
-
結局、遊撃メンバーによってりのの手から奪われるプッチャン。
香「……見たでしょ、奈々穂副会長は口だけでなくやる気だってあるの。暴力上等ってことよ」
りの「え〜〜〜〜〜〜っ……!暴力上等って……」
香「まあまあ……ここは堪えて蘭堂さん、ねっ……!」
りの「うっ………!ど、どうして………?」
香「だからっ……!見ての通りあの人の強気は口だけじゃない。名誉も賭けるしケンカもする。
あんなものよ………極上生徒会の遊撃はみんな……じゃあっ………!」
香、手にしたプッチャンを奈々穂の元へ連行していく。
りの「……じゃあって……………ねえっ……!
…………………
ふ……ふざけないで下さい……!戦争でしょうが……
疑ってるうちはまだしもそれを口にしたら……戦争でしょうがっ………!
戦争じゃないんですかっ………!」
- 160 名前:メロン名無しさん :2006/02/06(月) 03:00:09 ID:???0
- おもれ〜最高
- 161 名前:メロン名無しさん :2006/02/06(月) 18:34:56 ID:???0
- 聖奈「フフ……へただなぁ歩ちゃん」
歩「はあ……?」
聖奈「へたっぴよ……!欲望の解放のさせ方がへた……!
あなたが本当に欲しいのは…女の子女の子した暮らし………!
学校に通って……甘い物をたくさん食べて…可愛い服を着て……
アイドルなんかにもなってみたい……!でしょう……?」
歩(うっ………!)
聖奈「フフ……だけどそれじゃああまりに大それた夢だから……
こっちの…………桜梅忍軍の任務に没頭してごまかそうというのよ……
歩ちゃん。ダメなのよ……そういうのが実にダメ……!
せっかく抜け忍になれるという時に……その妥協は痛ましすぎる……!
そんなので普通の女の子をしようとしてもうまくいかないわ……!」
歩(…………)
聖奈「嘘じゃないわ。かえってストレスが溜まる……!
くのいちだった頃の自分がチラついて………全然スッキリしない……!
心の毒は残ったままよ。自分へのご褒美の出し方としては最低……!
歩ちゃん……自分の夢っていうのは………小出しはダメなのよ………!
やる時はきっちりとやった方がいい……!
それでこそこれからの人生の励みにもなるという物よ……!違うかな……?」
歩(言われてみれば…確かにそうかも……)
歩「じゃあ………」
久遠「はいっ……!桜梅歩さん宮神学園入学………!」
歩「実は可愛い制服も………」
久遠「はいっ中等部の学生服提供っ……!」
聖奈「となると………当然ただ学校でお友達とお喋りするじゃ物足りないでしょう……?」
歩(……………)
コク…
- 162 名前:メロン名無しさん :2006/02/06(月) 18:36:07 ID:???0
- はぐ… はぐ… はぐ…
歩(うまっ……!さいこ〜〜〜〜〜っ………!ひぃ〜ひぃ〜〜〜〜っ……!
いつもパサパサのご飯と……味気のないおかずばっかりだったから…………
こんなケーキやパフェやアイスクリームみたいなのが……しみるしみる……!
くう〜〜〜〜〜っ……!で……ジュースが………)
歩「かあ〜〜〜〜〜〜〜っ………!」
聖奈「フフフ……」
久遠「バカ丸出しですわね」
聖奈「バカだからね……
あんなものよ……最近の若い女の子なんてみんな………!
食べ終わったら………あの子はとりあえず満足して……こう考えるでしょう……
明日からがんばろう…明日から普通の女の子だ……って……!
だけど……その考えがまるでダメ………
「明日から普通の女の子だ」っていう発想からは……生活費も学費も出てこない………!
そのことに10代に入ってまだ……わからないのかしら………!?
明日からがんばるんじゃない……今日……今日だけがんばって働くのよ………!
今日をがんばった者……今日をがんばりはじめた者にだけ……明日がくるのよ……!
そういう意味であの子はもうダメ……終わったわ………!」
久遠「フフ……また一人(隠密メンバーを)確保ってことですわね……!」
聖奈「ええ……そういうことになるわね……
ここには…この極上生徒会で働く以外他に生活プランなんてない……
だけど普通の女の子っていう誘惑は強烈…………!一度知ったらもう抗えない……!
特に……長い間家に縛られて鬱屈していた子にはね………!
結局のところ……ちょっと普通の女の子っていうのが大甘なのよ……!
その「普通」がこの底辺の………さらに底辺……
底の底へ転がり落ちる最初の一歩……入り口………!」
聖奈(そう……結局のところ……
世の中には利用される側とされる側……その二種類しかいないのよ……!
問題はその当たり前に………いつ気が付くかよ……!)
- 163 名前:メロン名無しさん :2006/02/07(火) 20:05:41 ID:???0
- まゆら「そ…そうっ…!久遠さんっ…!土下座ですっ……!
謝ってもらいますよ……!事後承諾の連続でふいにされた初期の予算編成案にっ……!」
(奏)会長「ククク……わかってないわね……まゆらさん……
人間いよいよとなれば頭なんていくらでも下げる。問題なのはその行為ではなく……
誠意でしょ……!腹の底から謝っているかどうか……よ…………!
いくら床に額をこすりつけようとも腹の中で舌を出されていたら
その………まゆらさんの組んだ予算編成も浮かばれはしないでしょう…ねえ……?」
まゆら「そ……それはまあ……」
(奏)会長「ククク……私は身に染みているのよ……!
土下座の無意味さについて…腹の底からね…!
考えてみればこの日本で私ほど頭を下げられ続けた学生もそうはいないでしょう………
私は……困っている人間に拝み倒されると見捨てることができず………
次々に資金を捻出し続けてきたのよ。助けてあげたくてね……
結果……煮え湯を飲まされ続けてきた…何度も……!裏切られ続けてきた……!
奴らは使う時は「必ず恩義は返す…命にかえても返す…」くらいのことを宣うくせに
いざ返す段になると平然と踏み倒してくるのよっ……!
無論……表面上はすまなそうな顔をして床に額をこすりつけてはいるけど……
どうあれ……とどのつまりは返さないということを表明する……!
私との約束……互いに信じ合うことで交わされた私との契約は一方的に反故……
無視される………!」
まゆら「ぼーりでしょうっ……!」
(奏)会長「あ………?」
まゆら「どうせ暴利…過酷な労働条件じゃないんですかって言ってるんですっ……!」
(奏)会長「ククク………」
まゆら「違うんですかっ……!」
- 164 名前:メロン名無しさん :2006/02/07(火) 20:06:37 ID:???0
- (奏)会長「まゆらさん………この世に暴利なんてものはないわ……!
たとえどんな暴利であろうと……それこそ3日…1日で1割であろうと暴利じゃないっ……!
私は貸し付ける前にその金利や労働条件について包み隠さずすべて…話しているのよ
借りる側はその条件について充分承知の上借りて行っているの
何の問題があるのかしら…充分民主的じゃない…!
それより……暴力的……無謀なのはむしろ借り主………
連中は私との約束…契約を一方的に反故にしてただ頭を下げてくるのよ。
そしてずる賢いことに、こうして頭を下げることが今できる私の精一杯で誠意で
さらに……どうしてこれほど謝っているのにこいつは許してくれないのかなんて
心中こちらを非難……高慢ちきで鼻持ちならない女呼ばわりしてくるのよ………!
ひどい話だとは思わないかしらっ………!」
まゆら(……………)
(奏)会長「当然そんな連中の詫びに誠意があるはずもない……
お金に関する誠意なんて………これはもう………誰が考えたって一つしかないのよ……!
すなわち……遊撃で戦おうと隠密で諜報活動や裏工作をしようと……
何をしてもいいから要するに……その金額に見合う何かをすることよっ……!
それ以外に誠意なんてないわっ……!」
まゆら(……………)
(奏)会長「そう……金を返さない時点で奴らに誠意なんてものはなく……
奴らが頭を下げるのはただ…品性…プライドが劣等……ランクが低い人間というだけで…
決してすまないと思っているわけではないのよ……!その証拠に……
その土下座にちょっとした負荷を与えると、もう連中は満足に謝ることもできなくなる……!
本来できるはずなのよ…!本当にすまないという気持ちで…胸がいっぱいなら…!
どこであれ土下座ができる………!たとえそれが………
肉焦がし……骨焼く……鉄板の上でもっ………!
ククク……できるっ……!本当にすまないという気持ちで胸がいっぱいなら………
謝れるっ………!いや……謝らずにはいられないはずなのよ……!ねえ……久遠さん……!」
久遠「ぐっ………!」
- 165 名前:メロン名無しさん :2006/02/07(火) 20:08:37 ID:???0
- ジジジ… ジジ… ジジジジ… ジジ…(琴葉と歩、熱せられた鉄板を運んで来る)
(奏)会長「ククク……この焼き土下座は……謝罪する側の証明として最低………
10秒は頭を下げてもらう……!10秒のスタートは額を鉄板につけた瞬間から……!
いつやめるかは自由よ。好きにしていい……好きに判断し……
自分でもう10秒だろうという時にやめればいい……
ただし……もしその土下座時間が10秒に至らない場合は……
たとえどんなにわずかでもやりなおし……!もう一度謝り直してもらう。
始めっからね……!ククク……何度でもやるっ……!何度でも……!
それこそ額の皮も肉も溶け……まさに………直接…頭蓋骨を焼くことになろうともね……!
何度でも……!何度でも……!何度でも……!ククク……クク…ククク…ククク……」
まゆら(……………)
(奏)会長「ククク……何もそこまで…という顔ね……しかし……こうでなくちゃいけないの…!
謝罪という行為は辛ければ辛いほどその価値を増す……!
その辛さに耐えてこそ証明できるのよ……!言うなら……誠意らしきものを………!
ククククク………ククク………できるはずよ………!
謝りたい気持ちで胸がいっぱいなら……骨を焼くぐらいなんでもないっ……!
それでこそ………生徒会予算の編成案を組んだまゆらさんの無念を晴らすことになり
ついでに……力の秘密を探られた私への正当な侘びにもなるっ……!
当然よっ…!このぐらいは当然っ…!誠意とは………それほど厳しいのよっ……!」
まゆら(……………)
(奏)会長「久遠さん……あなたはそんなクズどもとは違う……!
示せるわよね……!誠意を…!本当の誠意をっ…………!クククク……ククク……」
- 166 名前:メロン名無しさん :2006/02/07(火) 20:09:54 ID:???0
-
結局………久遠はこの生き地獄を連続12秒やりおおし果てるっ……!
やりおおした後はしばらく動けず……患部を冷やしタオルで治療後
肩を借りながらやっと立ち上がりヨロヨロと退室………それほど消耗してしまったが……
ともかく……久遠はやりおおしたっ………!焼き土下座をっ……!
まゆら「間違ってた……!」
りの「は…………?」
まゆら「私は…間違ってた…!」
ざわ… ざわ… ざわ…
りの「あの〜〜〜〜………間違っていたって………何が……?」
まゆら「久遠さんは………本当の元凶じゃない……!
傀儡よっ……!あの人も私達と同じようにただこき使われていただけっ………!
ダメとなればあっさり使い捨てられるっ……!だから…真の敵は……
あの女っ………(奏)会長っ………!
あの女を説得できなければ………極上生徒会の予算を掌握することにはならないっ……!」
りの「はあ……そりゃあ…………まあ……そんな気持ちもわからないでは……
でも……それはしょうがないっていうか………ねえ……」
まゆら「つまり……私は予算を編成できてないっ……!編成できないのよっ………!」
りの「そんな………そんなことないですよ……!」
シンディ「Yes………」
りの「事実勝ち取ったじゃないですか……!だからこそ隠密の予算削減に許可が出て……」
まゆら「それは……あの会長のためのショーを演じた出演料……ギャラ……」
りの「ギャラでもいいじゃありませんか…!予算は予算ですよ…!変わりませんっ…!
まゆらさんだって隠密の不透明な予算編成に困ってたんじゃないんですか……!?」
まゆら「違うっ………!」
- 167 名前:メロン名無しさん :2006/02/07(火) 20:11:26 ID:???0
- まゆら「隠密の予算は全体の半分以下…隠密の分だけじゃなく………なんて言うか……
無くしたかったのよ………!予算から赤字をっ……!
つまり……できることなら……生徒会の予算を………全部管理・編成して…あの女にっ……!」
りの「ば……ばかーーーーっ………!
ちょ……ちょっと……やめてくださいよっ……!何を言ってるんですかっ……!
せっかく獲ったんでしょっ……!この隠密の予算……
これだけでもう奇跡的っていうか……天井ですよっ………!どう考えたってっ……」
シンディ「That's right……!」
りの「それともこの先……もっと説得してわかってもらう算段っていうか……
勝算でもあるんですか…………?何か交渉材料みたいなもの………!」
まゆら「ないっ………!」
りの「まゆらさ〜ん……!じゃあやめてくださいよ……!
どうせ遊撃や車両部とかにだっていっぱい赤字はあるんでしょ。
この予算はそれの穴埋めをして…やり直すお金…!
これ以上節約できるお金はないでしょっ……!違いますかっ………!」
まゆら「………そりゃ……そうだけど……」
りの「まゆらさんっ……!」
まゆら「そうだけど………そもそもなんなのよ……あの焼き土下座って………
またあんなもんに無駄遣いなんてして…………くっ……!」
りの(危ないな………この人……)
結局………まゆらはしぶしぶ矛を収める。仕方なく……!
- 168 名前:メロン名無しさん :2006/02/08(水) 02:46:35 ID:???0
- 「極上生徒会録カイジ」だったら、正しくはこっちだと思う。
拝啓、ミスター遠藤。
店長とのいざこざで職をなくしてから、もうすぐ一週間。
まさかこのようなお誘いをいただけるとは、思ってもみませんでした。
借金取りであるあなたに、まさか希望の船への搭乗手続きをしてもらえるなんて。
今だからこそ書きますが、実はベンツに悪戯したのは俺です。
だから、失礼を承知しながら、あなたの好意に甘えさせて下さい。
俺、エスポワールへ乗ります。
ありがとう。ミスター遠藤。
- 169 名前:メロン名無しさん :2006/02/08(水) 03:34:56 ID:???0
- 帝愛グループには
利根川さんよりも権限のある
恐ろしき老獪がいた・・
兵藤和隆会長、略して・・・・
バニ会長!!
- 170 名前:メロン名無しさん :2006/02/08(水) 04:55:51 ID:???0
- 「極上生徒会録カイジ」オープニングテーマ 「掴めよ男の子」
掴めよ男の子(ざわ…ざわ…)当然百万千万一億
いつでも男の子(ざわ…ざわ…)結構リアルな生を見てない
決め手は男の子(ざわ…ざわ…)文無し日々自堕落の眺め
掴めよ男の子(ざわ…ざわ…)結局ギャンブルで稼ぎたいんです
誰もがこんな広い社会の中から 自分の人生(コース)探したい
借金がバッチリ積もっちゃって
だから溜まんないよ 気だるいだけの
バイトじゃ(Fuck you)足りない(ゴミめら…)思い切り
希望が飛び出す船で お金を集めよう
いつも頼れる誰かはたった自分だけ
今はこんなに僅かな 星とジャンケンカードだって
素敵な未来にリンクしてる 別室はもっと悲惨だから
掴めよ男の子(ざわ…ざわ…)借金二倍三倍お疲れ
やっぱり男の子(ざわ…ざわ…)時々落ち込んでみたりしてる
決め手は男の子(ざわ…ざわ…)現金獲得の機会言葉で
ヤクザの男の子(ざわ…ざわ…)いっぱい伝えたいネタがあるんです
不安の連続で涙出ちゃう橋も 自分のペースで前進!
相手がなかなか押せないんです
だから終わんないよ 接待目当ての
余興じゃ(押せっ…!)足りない(押さないっ…!)渡せない
ビルの合間の橋で シアワセを掴み取ろう
電流が流れるステージはたまに向かい風
すぐにあなたの大きな死への恐れと焦りが
破滅の連鎖にヒットしてる 無惨な落下が始まるから
(Congratulation…! Congratulation…!)
(Eカード…! Eカード…!)
(18ミリ……!)
誰もがこんな酷い悪魔の手の中で たくさん泣いて耳切って
獲られてばっかの自分なんです
だけど止まんないよ 傀儡だけの
部下じゃ(石田さんっ…!)終わんない(佐原っ…!)この気持ち
指を失うゲームで 勝利を掴み取ろう
いつも頼れる誰かはたった自分だけ
今はこんなに小さな勝機のかけらだって
素敵な未来にリンクしてる いつかは必ず這わせるから
- 171 名前:メロン名無しさん :2006/02/09(木) 03:33:19 ID:???0
- りの「?…………どうしたんですか?まゆらさん……」
まゆら「くそっ……!くそっくそっくそっ……」
りの「まゆらさんっ………!どうしたんですかっ…!?まゆらさんっ……!」
まゆら「くそっ……!くそっくそっくそっ……!
立ちはだかっているのよっ……!さっき突然現れ………それっきり……
消えないの…………予算の赤字が……」
りの(まゆらさん………?)
まゆら「くそっ…!くそっ…!くそっ…!いい加減にしなさいよっ……!
私は確かに節約するように予算編成を組んだけどね………黒字に留まるようにしたけど………
予算不足はお門違いって物よっ…!元々生徒会の予算は事後承諾………
全て何かが起こった後で差し引かれていく物ばかりが当たり前……!基本よっ……!
それを今さら………」
りの「よしてくださいっまゆらさんっ……!悩まないでくださいっ……!
先月分の決算はもう終わったんですっ…!それは幻……幻影ですっ…!」
まゆら「わかってるわよ……!わかってはいるけど………
見えちゃうんだからしょうがないっ…………!くそっ…!くそっ…!くそっ…!
くそおっ………!どうしたらいいの……?赤字になるんじゃ…もう…予算編成は……」
りの「え………?ば……馬鹿なこと言わないでくださいっ……!
もう予算編成ってなんですか…!ふざけないでっ…!まゆらさん…言ってたじゃないですか……!
予算を組むために会計をやってるんじゃない、生徒会のためだって……生徒会のためっ……!
生徒会のためっ…!生徒会のためっ…!生徒会のためっ…!生徒会のためでしょっ……!
そのためには……事後承諾…赤字…無駄遣い……なんであろうと……
恐れちゃだめですっ………!蹴散らしてっ……!やりくりするんですよっ予算をっ………!
何がどう見えようと………予算をっ……!組み上げるんですっ……!
押し切ってっ…!まゆらさんっ…!まゆらさんが押し切れば……まゆらさんがやれば……
みんなの方だってわかってくれますっ……!前ですっ…!前っ…!
まゆらさんっ……!退がらないでっ……!今退がったらそれこそずっと赤字ですよっ……!」
まゆら「くっ………!」
- 172 名前:メロン名無しさん :2006/02/09(木) 03:34:22 ID:???0
- りの「そうですっ…!遊撃の分を決めたら……次は隠密っ……!次は車両部ですっ…!
組み上げてっ…!組み上げて越えるんですっ…!攻めてっ……!攻めてくださいっ……!
まゆらさんっ……!ここで退がらないでっ…!ここですっ…!ここが正念場っ……!」
まゆら「おおおっ………!」
りの「どうですか………?」
まゆら「ククク……ククククク……フフ……吹っ飛んだっ………!消えた…………」
りの「まゆらさんっ……!」
まゆら「フフ………なるほど…………なるほど……なるほど………
しょせんは…そういうことか………赤字になったら無駄……
たとえどんなに上手くやりくりしようと……赤字になったら………しょせん無意味……
効果なんてない……当然よね………これはあくまで編成案なんだから
だけど結果としての赤字より、黒字になる予算編成よ……!
会計としての私の力量が試される……!当然よ……やるわっ………!
作るっ……!予算編成案の提出期限まであと少しっ…!
ここまで来たら組まなきゃ嘘よっ……!組みさえすれば黒字……黒字の可能性…!
邪魔する奴は………たとえ会長でも言い含めるっ……!」
りの「まゆらさん……」
まゆら「くっ……!赤字になったらダメ…………!!
なんとしても………なんとしても………予算枠の中に収めきるっ……!収めきるっ……!
黒字にして収めきるっ………!!………赤字を許したら……赤字を許しちゃったら……
この生徒会が………空中分解するくらい浪費されるかも
冗談じゃないわっ………!そんな間抜けな事態になってたまるもんですか
私は諦めないっ……!予算を組むっ…!予算を組むんだっ………!」
りの(まゆらさん……まゆらさんっ…!まゆらさんっ…!まゆらさんっ…!
そうですっ……!その通りです……がんばってください…!
隠密や……遊撃…車両部…みんなの分も……まゆらさんがやらなきゃ………!
やらなきゃ…………でなきゃ……何が何やら……)
- 173 名前:メロン名無しさん :2006/02/09(木) 03:35:23 ID:???0
-
まゆら「はあ〜〜〜〜〜〜っ………!」
りの「まゆらさんっ………!」
まゆら「やったっ…………!やったっ…!やったっ…!やったっ…!
ゴールよっ………!終わった……!この予算編成…これが生徒会の未来っ……!
未来っ………!実行するだけよ……あとは……」
りの「まゆらさん……」
まゆら「りの安心してっ……!この予算編成はどの部署も黒字……」
りの「まゆらさん……!」
バッ…(二人の前に生徒会メンバーがやって来る)
久遠「まゆらさん、隠密が使った無線機と追跡装置の使用料を落として下さいな」
奈々穂「まゆら、小百合とれいんが壊した庭木の弁償料を払っといてくれ」
シンディ「I'm sorry……」
聖奈「まゆらさ〜ん、今度のイベントに必要な経費の見積もりが出ました〜」
奏「まゆらさん、今日の夕御飯はステーキにしようと思うんだけれどいいかしら?」
まゆら「ぐっ…………!」
りの「まゆらさんっ……!まゆらさぁんっ…!まゆらさんっ…!」
事後承諾。日常でも極上生徒会で経験される…会計とそれ以外との金銭感覚による突発的事故。
つまりこの予算編成はもともと黒字になりえぬ仕事だったのだ。
りの(どうして…?どうして…?ひどい……!ひどすぎるっ……!
こんな話があるのっ…!命からがら……やっとの思いで……予算編成を作ったのに……
やり遂げたのに……生徒会っ…!あの生徒会メンバーがもぎ取ってしまった……!
せっかく予算枠に収めたまゆらさんの努力……希望……人生を……!)
- 174 名前:メロン名無しさん :2006/02/10(金) 19:31:03 ID:???0
- りの(ぐっ……!ぐぐぐっ………!くっ……!まさか………!?まさか……!?)
まあち「あの………」
プッチャン「ク……ククク……ハハハ………ハハハッ……!りの……恐ろしいなっ……!寝坊は本当に恐ろしいなっ………!」
りの寝坊……!圧倒的な登校時間不足っ…………!
りの(そんなっ…!バカなっ…バカなっ……!なんでこんなことがっ………!)
プッチャン「ククク………」
りの(こんなバカな………あってはならないことがっ……!)
プッチャン「カカカ…フォフォフォ…ククク………りの…悪いが…お前これで遅刻だ……!
時間は8時35分だから、りののスピードじゃ普通に歩いてたら間に合わない……!
お前………緊急通学システムっ……!」
りの(どうして……?なんで…こんな…こんな………こんな理不尽なことが私の身ばかりにっ……!)
- 175 名前:メロン名無しさん :2006/02/12(日) 12:09:56 ID:Kd+2hUFP0
- >>170
ナイスwwww
- 176 名前:メロン名無しさん :2006/02/12(日) 15:00:23 ID:clapa1QM0
- >>170
なんとなく画像まで目に浮かぶw
- 177 名前:メロン名無しさん :2006/02/12(日) 15:03:32 ID:???0
- >>170
ナイスw
- 178 名前:メロン名無しさん :2006/02/13(月) 22:37:19 ID:???0
- 小百合「メガネ……メガネ……メガネ………」
小百合のカレールー争奪バトルはあろうことか………平凡カレー並味……!カレー勝負で最も凶、最悪の材料………!
料理クラブ・斉藤「やったぁ〜〜〜〜〜っ!やった!やった!やった!」
通常の試合で小百合が剣を持てばこの展開はない
敵がどんな相手でも小百合が一蹴する……この眼鏡っコゆえ起こった大逆転っ……!
小百合(………………くそっ……!)
料理クラブ・斉藤「ど……どうも……じゃあ失礼して………!」
小百合(…………くそっ……!悔しいっ…!悔しいっ…!悔しいっ…!
し………しかし…これでいいっ………!これでこそ眼鏡っコ…眼鏡っコだ…!眼鏡っコなんだっ……!)
ざわ… ざわ…
小百合(この感覚………この悔しさ憤り………血の逆流……!
そうだっ…!負けてもいい………負けたっていいんだっ………!
川縁に佇んでいるより遥かにマシ……ともかく………飛び込むっ……!飛び込むんだっ…!
いっそ翻弄されろっ……!激流にっ……!この眼鏡っコという河にっ……!
眼鏡は……眼鏡っコは…人を特徴付けへ運んでくれるそんな流れと………
眼鏡が外れた途端役立たずへと押しやる流れ……その両方の流れを持つ巨大な渦の集合体………
あっという間に落ち目…下流に持っていかれもするが……
ちょっとした契機(きっかけ)で……上流へ身を運ぶこともできる………!
この渦のどこかに…そんな流れが……必ずあるっ……!掴むんだっ…その流れをっ……!
勝っても負けても……私は眼鏡っコ……!渦中へ…!もっと渦中へっ……!)
- 179 名前:メロン名無しさん :2006/02/16(木) 06:31:38 ID:???0
- 遊撃の手に入れたカレー対決の材料は揃いも揃って小物、勝負にならない小物の連続……
聖奈「ククク……フフ…ククク……これはないですよねぇ〜……みなさん……
せっかく盛り上がって受けたカレー対決なのにこれじゃあ何が何やら………
とはいえ…………これは勝負にならないっていう遊撃の皆さんの気持ちもわかります
困りましたねぇ〜………仕方がありません……私が用意しちゃいましょう
カレー対決最後の趣向……お悔やみがわりに逆転シークレットダーツを………!」
奈々穂(え………!?)
香(……………)
久遠「では隠密も……!」
れいん「え………?」
聖奈「ククク………」
奈々穂(くっ……こいつら………待っていたのか……?遊撃が危機に陥ることを………!
そして………それを今度こそ潰しにきたっ…!運賦天賦の逆転シークレットダーツ……!)
ざわ… ざわ… ざわ…
奈々穂(来月分の遊撃か隠密の予算はどちらかまるまるゼロ……ここで負けたらその予算は出ない
となると当然……先月出した赤字の上に…………さらに…赤字…!被せるように赤字……!赤字地獄…………!)
聖奈「ククク……クククク……」
- 180 名前:メロン名無しさん :2006/02/16(木) 06:32:54 ID:???0
- ざわ… ざわ… ざわ…
聖奈「フフ……クククク………いやいや…これは悪いことしちゃいましたね〜……!
盛り上げるつもりが少しシーンとさせちゃったみたいです………
だけど最初に説明した通り来月分の予算はこの争奪バトルの優勝商品、会長の承認も得てます
問題ないんですよ〜…………ここまでは……!問題が起きちゃうとしたら……むしろこの後ですね…!
カレーを作って……遊撃が勝てばいいんだけど……万が一負けた時は事です……!
まゆらさんの計算じゃ来月分の遊撃か隠密の予算はまるまるゼロ………!でしょ……?」
奈々穂「ああ………」
聖奈「ククク………となると……ここは後で揉めないように取り決めをしなくちゃいけませんね〜
早い話……借金……予算前貸しの取り決めで〜す………!
もし遊撃の皆さんがここで悪い結果を出して隠密に敗北…!予算がゼロになっちゃったら……
私達隠密は遊撃に予算の前借りを推奨しちゃいます…!予算不足を乗り切るために……!」
奈々穂(……………)
聖奈「で……ここからが問題ですけど……仮に遊撃に来月分の予算をお貸しするとして……
その時返す予算は当然再来月分の遊撃の予算からということになります………!
まあ……来月でも…遊撃や隠密がいっぱい予算を使っちゃって赤字になるリスクを考えると…
ひょっとしたらまた予算ゼロになっちゃうかもしれないから……
再来月となれば……必然的に…こちらとしてはさらに払うわけにはいきませんよね〜……!」
奈々穂(……………)
聖奈「ククク……言いにくいんですけど………ここは心を鬼にして伝えておかないと……
再来月分の前貸しは……正規の予算額のそのまた半分にさせていただきま〜す……!
ククク………そういうことで……皆さんには納得してもらいます……
悪く思わないでくださいね〜……!」
奈々穂「ククク………なるほど……これは見損なっていた…!大した悪党じゃあないか………!あんた……!」
- 181 名前:メロン名無しさん :2006/02/16(木) 06:33:59 ID:???0
- 奈々穂「よく言うっ……!勝手に蟻地獄………泥沼みたいな制度を提案しておいて
「皆さんには納得してもらいます」………?わかってるのか……!
その前借り生活から抜けるには……2ヶ月を予算無しで乗り切らなきゃならない……!
そんなこと……一度遊撃が出動したらどうせ何かしら壊したりするから不可能……
理不尽だと思っても…たぶん受け取ってしまう………!その目減りした半分の予算を…!違うかっ……!?」
聖奈「それは遊撃の皆さんによりますよ〜……」
奈々穂「ケッ……!何を言ってるんだっ………!?これは体のいい………ピンハネ……ピンハネじゃないかっ………!」
久遠(……………)
奈々穂「今にして思えば……あの会長の「勝った方に予算を」という言葉からこうするのが狙い…!
ともかく………的の勝負心を刺激し悪条件を確約させ……勝負に追い詰め………最終的にはこの借金システム………!
いるんだよなこんな人間………こんな地下(極上生徒会)で共に働く同じように貧しく追い詰められた仲間………そんな仲間の細い金に取り付く……生血を啜る………蛭みたいな人間がっ………!」
聖奈「ククク………」
れいん(……………)
聖奈「まいったなぁ………みんなの便宜を考えてやったサービスがこんな見当違いの非難を浴びちゃうなんて……小百合ちゃん……いくら隠密だってただで尽くすわけにはいきませんよ〜
幾許かの見返りは貰わないと………!でしょ………?」
奈々穂(……………)
聖奈「さあ……投げちゃってくださ〜い………!遊撃がダーツを投げないと勝負ははじまりません
なーに………遊撃の皆さんが勝てば……何の問題もありませ〜ん……!」
- 182 名前:メロン名無しさん :2006/02/16(木) 06:49:06 ID:???0
- 奈々穂「知っていたんだろうおまえたち………」
りの「はあ……?」
シンディ(……………)
まゆら(……………)
ざわ… ざわ… ざわ…
奈々穂「フン……!」
りの「?」
奈々穂「この舞台は………遊撃を殺す場だと……新入りの蘭堂りのはともかく…………他の古参の連中は知っていた。知っていて黙っていた………!
なんのことはない…みんな消極的とはいえ隠密に協力していたってわけだ……!
一方で…隠密の強権に不満…不平を抱いているはずなのに……一方で協力してるみたいな……
そんな……精神……大嫌いだっ………!聖奈さんも嫌いだが………私はそういうどっちつかずのぬらぬらした奴…そんな奴らも…大嫌いなんだっ………!」
小百合(……………)
れいん「副会長……」
りの「はあ………」
奈々穂(誰が負けるかっ…!勝つっ…!勝つっ…!私は勝つっ……!
ここでっ…!ここでっ…!ここで勝つっ……!負けるわけにはいかないっ…!
天地っ…!ここで負ければ天地っ…!負ければこの地下の底の底(極上生徒会)で………さらに絞りとられる悪夢に突入っ……!事実上予算を半分もピンハネされちゃってまさに奴隷っ……!
沈むっ……!這い上がれない………沼の底にっ……!
しかし勝てば…今勝てば…予算を取って……向こう一ヶ月は活動可能にっ……!
となれば……先月分の赤字をまゆらに叩き返してもまだ余裕は残る……!
やり直せる………完全に……!目指せるっ……!またあの希望…理想の楽園を目指せるっ……!
ダーツの目一つで…天地っ……!くそっ……!くそっ……!くそおっ………!
なんでこうなるんだ遊撃の予算はっ……!いつも……!いつも………!)
- 183 名前:メロン名無しさん :2006/02/16(木) 06:51:50 ID:???0
- >>181
×小百合ちゃん
○奈々穂さん
だったorz 最初小百合で書いてたんだけど修整するの忘れてた…なんという失態だっ……!
- 184 名前:メロン名無しさん :2006/02/17(金) 19:03:22 ID:???0
- 「極上生徒会録カイジ」第一期エンディングテーマ「偶然帝王」
キミはいま 他人だね
互いを知らない 出会って間もない
キミもいつ 捨てられる?
繋がれないから おいで偶然の帝王(エンペラー)
それは地獄の底に見えた ゴキブリのよう
同じ場所にいる だけど気づけない
大金が積もるだけで 世界が虹色になって
運命ごと 変えていく刹那
船に来た ゴミを見て
最初の一言 そこに偶然の帝王(エンペラー)
それは目の前にやって来た いい話
腕組んで解かねば 世界が灰色に見える
この城だと 道は開ける
探してる 手に入れたい
大金を求めて 何処かにあるはず
きっかけを 待っている
掴み取りたい おりて偶然の帝王(エンペラー)
抜けない針 Eカード 二度刺しても
他にいるから わがままな黒幕
続いてる 長い夜
仕込んだ当たりクジ 勝利感じて
破られて 傷ついた
きまぐれなピンチ やるな偶然の帝王(エンペラー)
勝ちまくる 笑い出す
常軌を逸して 快感に感謝で
キミとやる 脳を焼く
ギャンブルのジャンキー そこに偶然の帝王(エンペラー)
- 185 名前:メロン名無しさん :2006/02/17(金) 19:06:30 ID:???0
- 「極上生徒会録カイジ」第二期エンディングテーマ「戒する奇跡」
積もった借金の数だけ 地下の刑期は長引く
だからくじけないで いつの日か脱出はかなうの
そっと働いていて 金(ペリカ)が尽きるほどに
飲み食いしたら どんな物も極上(スペシャル)ねきっと
夢みてた外出 訪れるその前に
地下でさえも 借金になる地獄に落ちて
舞い上がる粉塵 未来の死になっていくはず
だからあきらめないでチンチロを 挑みつづけてく
激しいイカサマの中 けなげに力を合わせ
賭け金をもっと釣り上げて 特殊な賽を信じて
ずっと望んできた 一時的な生還
数々の人を食らう 底なし沼(パチンコ)
莫大な借金を 返し切るそのために
男の子は考えながら 王国に挑む
頼れる仲間と組んで まだ見ぬ億を目指そう
私にしか勝てない勝負が 待ってる気がする
玉を弾く役物は 飴とカイロを仕込んで
クギを緩めビルも傾けてく クルーンの傾斜を信じて
待たせた仲間の数だけ 手元に金は無くなる
だからくじけないで いつの日か奇跡を掴むの
乏しい残金の中 けなげに仲間を救い
毎日をもっと輝かせて 明日の勝利を信じて
- 186 名前:メロン名無しさん :2006/02/17(金) 20:09:15 ID:???0
- 極上だ!
- 187 名前:メロン名無しさん :2006/02/19(日) 01:36:17 ID:???0
- 琴葉(途中…………途中、途中、途中………
そう考えていることで今の私はやっと凌いでいる。生きながらえている
その日その日食うだけの任務をしあとはただ覇気なく半ば眠っているような日々
くそっ……!
そうさ……途中だと思わなければやってられないっ……やってられないっ………!
しかし………それにしてもどういうわけなんだろう
あれから何日か経つのに副会長からの連絡、つまり銀河久遠自身の釈明はない
もっとも銀河久遠が来たところでどうにもならない。なんせ会長命令だ
四期生の隠密じゃ聖奈さんの指示からして覆せない
神宮司奏会長の部屋に銀河久遠が忍び込んでもスパイとしての制裁はまず出来ない
出来ないのだ………まるで同じ場所を走らされているルームランナーのマラソン
汗はかくが一歩も前には進めないという徒労の循環、これでやる気の起きる奴の気がしれん
そんな奴はまるで変態だ。マゾもいいとこ、私には理解不能
どうしてがんばれる……?どんなに一所懸命「何か」を築いたところである日連中の手先がドアを開け奏会長の秘密を探り当てたらそれまで、全て終わる。全ては砂上の城
くそっ……!くそっ…!くそっ…!くそっ…!
見逃さなければよかった………あの副会長を見逃さなければ……私は禍根を残さず任務に没頭出来た
プラス銀河久遠の背後関係とか…そういう情報を手にすることもできた
それだけわかれば極上生徒会は先へ行けたかもしれない
キッカケが掴めたかも………獅子身中の虫を追い出す……キッカケ………!)
- 188 名前:メロン名無しさん :2006/02/19(日) 01:38:01 ID:???0
- 琴葉「うっ……!くそっ……」
みなも「こらっ…!出てこないよっ……!調査目標っ…!タラタラしないでっ…!ボケがっ……!」
琴葉(……………)
みなも「つまんないっ……!出てこないじゃんいい加減……!」
琴葉(……………)
みなも「なんなのよ……?琴葉先輩……そういう態度がね……」
りの「みなもちゃんっ…!お茶が入ったよっ……!大福もあるし…どう……?軽く……」
プッチャン「二人ともっ…!食わねえか〜〜〜〜〜〜〜?」
みなも「ったく…!そうなのぉ〜〜〜〜?ちょっとだけだよ……」
うき… うき… うき…
みなも「あーーーーどうしたの……?来なよ琴葉先輩も……あーん………?」
琴葉(うえぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ………たまんない〜〜〜〜〜っ
こんな雰囲気たまんないーっ
私はダメだ、つくづくダメ………ここの他の連中のようにうまく取り入ることができない
結果浮き疎まれてしまう……まさに典型的社会不適合者、天の邪鬼、損ばかりだ……
この難儀な性格のせいで私は行く先々で他から疎まれ、いつも情報収集や裏工作など損な役回りをいつも追わされる
そしてなんというか………始末に悪いのは私にはその方が心地よいというか…楽なのだ
他人とぬるぬる係わって作り笑いするより数段楽
結果毎度繰り返してるいつものパターン、一人「孤立」という沼にズブズブ嵌まっていき、気が付けば変人扱い………)
- 189 名前:メロン名無しさん :2006/02/19(日) 04:05:18 ID:Y57Uo9820
- ちょwwwww何此処wwwwww
- 190 名前:メロン名無しさん :2006/02/20(月) 00:43:43 ID:???0
- 香「あっ………?」
りの「声の様子が変だったから、もしや和泉さんは風邪か……と思いまして………急遽みんなに召集をかけました……!」
奈々穂「おーいみんな……!極上生徒会出動……!」
れいん・小百合「はい………!」
りの「さぁ……和泉さんはもう休んで…!」
香「蘭堂さん………蘭……」
香(うっ………!うう……なんなの……今の幻想は…?弱っている……!
あ………!う……!ううっ……!
う……!
バカ………!ありはしないのよ……!
苦しいときに仲間が駆けつけるみないな………んな調子のいい事は……!
そんなのは……フィクションの中だけの話よ……!
現実にはありはしない………!かつて……一度でもあったかしら……?
ピンチに………援軍が駆けつけた事など……!ないっ………!ありゃしない………!
ハァ……ハァ……
苦しみは一人……いつだって一人…!
一人で乗り切る………!わかりきった事じゃないの……!
孤軍奮闘よ…………
孤軍………
孤……)
- 191 名前:メロン名無しさん :2006/02/21(火) 04:33:09 ID:???0
-
聖奈「ただピロットちゃんを持ってるだけで女の子を磨くことになる。マジカルな生き方が手に入るのよ」
みなも「マジカル……?」
聖奈「ためしにピロットちゃんをここに置いて、今手ぶらでお部屋に帰ってみて。そうすればわかる、お姉ちゃんの言った言葉の意味が……」
みなも「……………?」
カン… カン…
みなも(!……荒らされてる……!いったい誰が………?)
キ……(みなもの部屋の前に奈々穂が出現)
みなも(奈々穂副会長さん………目が尋常じゃない。精神に変調……?
この家捜しも副会長さん……みなもが取ったピロットちゃんを取り返しに来た……!)
ユラ…
みなも「おいっ!言っとくけどここにはなにもないよ……!
ピロットちゃんは預けちゃった……手元にはないっ!みなもに手をかけても一文の得にもなんないってこと……!損得もきかないのっ……!副会長さんっ………!」
ユラ… パタ…(奈々穂、みなもの部屋から去っていく)
みなも「ハァ…ハァ……」
聖奈「ピロットちゃんを失った奈々穂さんは普通じゃない。ガラリと変わって仏が鬼になるくらいザラ………」
みなも「……………」
聖奈「人はみな……その薄皮一枚の下に鬼を飼っている。「ピロットちゃんを抱いて暮らす」ということはその鬼の海を泳ぐことよ。ただ持っているだけで鍛えられる」
みなも(……………)
聖奈「言葉じゃなく実感できるでしょう。ピロットちゃんの魔性、人のもろさ」
- 192 名前:メロン名無しさん :2006/02/21(火) 04:34:32 ID:???0
- トゥルルル… トゥルルル… チャ…
みなも「……もしもし久遠副会長さんですか?」
久遠「ああ……みなもさん」
みなも「奈々穂副会長さんがそっちに行ってない?行ったら気をつけて!あの人相当おかしいよ……!」
久遠「ククク……みなもさん、奈々穂さんなら今帰ったところですわ」
みなも「え…?大丈夫ですか何か危ない目に……?」
久遠「別に……穏便に話し合っただけですわ……これからのこと…奈々穂さん感謝しながら帰られましたわ」
みなも「感謝……?」
久遠「ええ………これから先は私と奈々穂さんでボロ儲けしようという話をしてさしあげたのよ
主役はあくまで奈々穂さん……私は後ろでお金を出すだけですの
とりあえず海外限定販売のピロットちゃんをお渡ししましたわ。ただし金利が5日で一割……」
みなも「なにィ……!」
久遠「ククク…みなもさん、これが一番カタイのよ。なにも危険なことをしなくていい……
5日で一割を複利を回すと倍に増えるのに約40日、80日で元金の四倍。四ヶ月たてば元金の八倍
この条件は事件を見つけ隠密の手伝いのために遊撃の出動にもっていくまでにどうしたって三、四ヶ月はかかる。奈々穂さんがまゆらさんとの交渉に勝って得た予算はそのまま私に流れるということですわ
事件が解決したらまた借金、奈々穂さんにはただ馬車馬のごとく働いていただきますの。私の金利を払うために」
みなも「おいっ……!いい気にならないでよっ!それで気のきいたペテンうってるつもり…?刺されるよっ副会長さん……!」
久遠「ハハハ…!上等じゃありませんの…!かまいませんわ……!
奈々穂さんがとちくるった真似をしてきたらいつだって飼い慣らしてさしあげますわ……金がからめば命がけ、これは当たり前のことですわ……!」
みなも(………どいつもこいつも…狂っやがる……!)
- 193 名前:メロン名無しさん :2006/02/22(水) 08:20:41 ID:???0
- 奈々穂「出ろっ……!ごくつぶしっ………!」
りの「ククク………私のこと覚えてます……?」
奈々穂「覚えてるも何も………おまえはうちの組織の中じゃ……ちょっとした有名人だっ……!
なにしろ会長の寵愛を受けて……生徒会書記に就任してしまったんだからな……!」
りの「ククク………なら……話が早いや……
その有名人が…どういうわけか……金に困ってましてね……
このままじゃ逆立ちしたって宮神学園なんて学校………通い続けられないんですよ……!
奈々穂副会長さん……紹介してくださいよっ………!極上生徒会っ………!遊撃でも隠密でも………何でもやりますよ私は…!」
奈々穂「………クズがっ……!聞いてるぞっ……!おまえ定期試験で赤点だったんだって……?
それだけの痛手を追って…………まだ懲りず……生徒会だぁっ……?
狂ってる………!ジャンキーもいいとこっ………!」
りの「副会長さん……もう少しだったんですよ………!本当に……もう少し……もう少しだった……!
勝ちは…私の手の平に…確かに落ちてきた………!
フフフ………まあ、未熟ゆえ……取り逃がしましたけどね……!
しかし……もう大丈夫…!わかるんですっ…!次は勝てる……!絶対にね……!
となりゃあ………ここで引く手はないっ……!
勝てるんだからっ……!常勝っ……! それはもう……見えているっ………!私は負けないっ……!」
奈々穂(………哀れな……哀しいほどの…生徒会ジャンキーぶり………
勝ちが見えてるだの…負けないだのって……いったいどこをどう突っつけば……そういう考えに至るのか………?
完全にいかれているっ……!妄想もいいとこっ……!しかしその妄想に……本人だけが気付かない………)
りの「ねえっ……!どっちなんですっ……!?生徒会っ……!紹介するのかしないのか……?」
奈々穂(……………)
- 194 名前:メロン名無しさん :2006/02/22(水) 08:23:34 ID:???0
- ピ… ピ… ピ… ピ…
奈々穂「あ〜〜〜〜……もしもし……あーそうだ………至急来いっ……!その時……“K3”もな……」
香『はっ……?“K3”って“隠密の3”のことですか………?
(久遠(KUON)・琴葉(KOTOHA)・桂聖奈(KATURA SEINA))』
奈々穂「そうだっ……!」
ピッ…
奈々穂「クズ女っ……!ついて来いっ………!」
りの「さすが奈々穂副会長さんっ……!話が早いっ……!」
久遠「どういうことですのこれ……?」
奈々穂「どうもこうもない………まあ…蘭堂りのというのは……計りを超えた楽天家……
彼女の心は……なんであれ…最終的に物事は………「自分の思い通りはこぶであろう」………という妄想で満ちている
だからこそ負けても負けても生徒会メンバー抜擢に命を注ぎ込める
つまり……やはり……最終的に勝つ気でいるんだっ……!なあ…………蘭堂……」
りの(……………)
奈々穂「乗れ夢想者っ……!案内しよう新展開に………!」
りの「………望むところですっ……!」
バタン…(車両部の車に乗り込むりの)
奈々穂「……おまえたち…………挟めっ……!確保だっ……!」
琴葉「はっ………!」
- 195 名前:メロン名無しさん :2006/02/22(水) 08:27:13 ID:???0
- りの「……副会長さん…今度は……どんな役職ですか………?」
奈々穂(……………)
りの「なるほど………例によって……事前の告知はなしですか……まあ…いいです……!聞きませんよっ……!たとえどんな役職でも……私は…………」
奈々穂「蘭堂……ありはしない………勝つも負けるも……」
りの「えっ……?」
奈々穂「うちの決まりでな………チャンスは一度まで……つまり……もうおまえに生徒会の役職は紹介できないんだ……!」
りの「えっ……!?」
奈々穂「つまり………働くんだよおまえは……!」
りの「なにいっ………!?き……聞いてないですよっ……!そんなことっ………!」
奈々穂「言ってないからな………」
りの「な……なんだ………ぐっ……!うぐぐっ…!ぐぐっ…!う……」
琴葉「副会長………終了しました……!」
奈々穂「フフ………」
聖奈「あと2〜3分で寝ちゃいますね〜……!」
奈々穂「そうか……なら目隠しの必要もあるまい、ほっとけ……!」
琴葉「はっ……!」
- 196 名前:メロン名無しさん :2006/02/22(水) 08:36:52 ID:???0
-
りの「ふ……副会長さんっ……どうす……る……気………ですか……働く……って……いったい……?」
奈々穂「まあまあまあ………それは起きた時のお楽しみ……!でも………」
りの(……………)
奈々穂「言葉通り………そのままの意味で……地獄っ…!地の獄なんだっ…!
そこに……蘭堂の学年は五期生だから………まあ…だいたい……5年入ってもらう計算か………」
りの「ご…?ごねん……」
奈々穂「そう5年………!」
りの「ふ………ふざけ……降ろして………降ろ……へ………降ろ…………」
奈々穂「ククク…………降ろへません………!」
りの(暗黒へ…!気が付けば……私は地の獄……!地中の底の底………
亡者巣食う強制労働施設にいたっ………!働くっ……!働き続けねばならないっ………!
この地の底で5年っ…!地下に蠢くミミズか……何かよくわからない虫ケラのように……
5年だって……?くそっ……!悪夢だ……悪夢……これが悪夢でなくてなんなのっ………!
ふざけないでっ……!こんなこと続けられるはずがないっ………!
重労働に加え………熱気と騒音…粉塵…悪臭…不衛生…こんな劣悪な環境下じゃっ……!
死んじゃうっ…!こんなことしてたら……死んじゃう…!
なんで…?なんでたかが赤点になったくらいで…こんな目に………?
くそっ…!くそっ…!しかし………どうもそれがこの世じゃ一番の罪悪らしいっ………!
ここに集められてる人たちは…皆それを犯したっ……!多額の学費を背負い…働かされる亡者たち…
場所はどこか知らないけど……漏れ聞いた話じゃ…この工事は奏会長さんたちのシェルターを兼ねた………超豪勢な地下王国造りということらしい……!
今私がやってるところは……なんでも地下テニス場になるんだって………!
かっ……!ふざけないで………!ふざけないでよっくそっ……!くそっ……!)
- 197 名前:メロン名無しさん :2006/02/23(木) 11:59:19 ID:???0
- 歩(やったっ…!これで生き残り……生き残りは決定的……!
仮にこのあと琴葉さんが追跡調査を行ったとしても………
それでも家族が人質に取られてるとわかるだけ……!生徒会に残れるっ……!
生き残りっ……!よかった…よかったですね……久遠副会長…!)
安堵の空気流れる。それは当事者の久遠にとどまらず
この生徒会の隠密、宮神学園の生徒会で出会い共に過ごした、そんな言うなら仲間の間にも広がる
久遠の無事を喜ぶ空気……暖かい波長………広がる……!
久遠(うっ………!)
そう……気がつけば一人ではなかったのだ
味方がいたっ……!こんなにもたくさんの人間が応援してくれていた………
と………言っても誰も大っぴらに声はあげない……
応援と言っても拍手も歓声もない………ただ祈るだけの応援だ
いくら久遠が困ったとしても…誰も手を差し伸べはしないだろう………
それどころか………ちょっと生徒会側に凄まれればスゴスゴ引き下がる………
そんな…吹けば飛ぶような薄っぺらい共生…共感だ……!
しかし……今までともに震え………ともにこの生き残りを………喜んでくれたのも事実………!
久遠(それでいいっ………!そんな安っぽい……役に立たない友情でいい………!
いや…役に立つ友情なんていうのが…そもそもおかしい……そっちの方がよっぽど眉唾ですわ…!
求めてはいけないっ…!そんなもの……!私は「思い」だけでいい…!
ありがとう…………ありがとうみなさん………!)
ピシッ
久遠(え……!?)
(奏)会長「なぜ私の部屋への侵入を許す…?あなたはそれを防いで当たり前でしょうが……!」
琴葉「すみません………この女…宮神学園にいる間に心変わりしまして……」
(奏)会長「バカがっ…!それまでの日常が重い時、いよいよとなれば安穏を追い逆の目にいってしまう。反転は……スパイの習性……お定まりの心理じゃないのっ………!
あなたは……そんなことも見抜けないの………!?
まるで木偶の坊……人を見る目のない女だわっ……!興を失ったわっ……!
これであと残りの学園生活をその女は安全に副会長の役職を全うして逃げのびる………面白くもない終局だわ…なんのスリルもない………クズがっ……!」
- 198 名前:メロン名無しさん :2006/02/23(木) 18:00:21 ID:???O
- ざわ…
- 199 名前:メロン名無しさん :2006/02/24(金) 21:59:14 ID:???0
- そして極上寮の消灯時間後、琴葉と歩は辿り着く
会長の部屋に潜入した久遠の………その無防備な背に……!
歩(くっ…!来たっ……!)
その背はまさに風前の灯火
小刻みな震えが止まらずキーボードを叩くだけで精一杯というそんな状況の背………
もはや制止するまでもない、一声恫喝すればその危うい均衡は崩れ逃亡……逃亡するだろう…!
歩(くっ………!)
逃亡……………逃亡する…………!
無力…あまりに無力な背……!奈落の縁に泣く赤ン坊…!
歩(くっ………!くうっ……!)
ボロ… ボロ… ボロ…
歩(私は………何をしようとしているの……?止めなければ会長の秘密が暴かれる……
止めなければ暴かれる……止めなければ暴かれる……止めなければ暴かれる……!)
ボロ… ボロ… ボロ…
歩「けど……………」
久遠「え………?」
ボロ… ボロ…
歩「止めないっ………!止めない……止めないっ……止めないんだっ……!
止めなきゃ奏会長の秘密が暴かれるとしても………止めないっ……!止めないっ……!
私は止めないっ……!止めないっ……!止めないっ……!」
ボロッ… ボロ… ボロ…
久遠(……………)
琴葉(……………)
- 200 名前:メロン名無しさん :2006/02/24(金) 22:00:09 ID:???0
- 琴葉「…………ば……ばかっ……!断罪しろっ……!そんなこと言ってる時かっ………!」
歩「琴葉さんも裁かないでっ……!琴葉さんも本当は断罪したくない……断罪したくないんですっ……!なら裁かないでっ………!」
琴葉「ばかっ……!本心もくそもあるかっ……!いやでも…断罪しなくてはならないんだっ…!
副会長は目の前……目の前だっ………!今ならまだ間に合うっ……!
どけっ…!どけぇっ……!私は…神宮司の御庭番なんだっ…………!どけぇっ……!」
歩(うっ……!)
琴葉「断罪するっ…!おまえが裁かないんなら……私が二人とも断罪するっ……!」
久遠「ひっ………!」
琴葉「き……消えろっ……!」
歩(うっ………!)
バッ…
琴葉「あっ…!くっ……!」
歩「言ったでしょっ…!私達は言ったでしょっ………!
久遠副会長は私達の仲間だって………その通り…………大切な仲間なんですよっ……!
琴葉さんは今半ば……狂っている………見失っているんですっ……!自分をっ…!
目を覚ましてくださいっ………!目を……!」
琴葉「黙れっ……!消え失せろっ…!」
久遠「ひっ……!ひいっ……!」
歩「やめてっ……!やめてぇ〜〜〜〜っ………!」
- 201 名前:メロン名無しさん :2006/02/26(日) 01:30:04 ID:???0
- 琴葉「本来……生徒会会議の内容公開などここでは許されない
ありえないことだ……そんな娑婆っ気は…………!
しかし……今日たまたまその場におられた…御会長の配慮で今回は特別に一般公開されることとなった……!」
奈々穂「はあ………」
琴葉「まあ……この中の何人か…にとっては非常に興味深い勝負になるだろう。ありがたく拝聴するように………!」
小百合「……?なんだ……?」
れいん「勝負って………」
琴葉「説明しよう。皆も覚えているはずだ……この極上生徒会を題材にして作られたトレーディングカードゲームのことを…!」
小百合「は……?」
琴葉「そして書記の蘭堂りのが……
今…我が生徒会の販売するカードのゲームデザイナーの桂みなもと勝負をしている……!
彼女自身と…………ここにいる何人かの……カード販売中止を賭けて……!」
奈々穂「ええっ……!?ちょ………ちょっと……!マ……マジなのか……?それ……!」
琴葉「本当だ……!嘘を言ってどうする……?まあ見るがいい………
これからその様子を流す……!ライブ……生中継だっ………!」
小百合「はあ………?」
ざわ… ざわ… ざわ… ざわ…
香「バ………バカなっ…!聞いたことないわよ……そんな話………!」
歩「あ……!映ります……!」
奈々穂「うっ……!」
- 202 名前:メロン名無しさん :2006/02/26(日) 01:32:05 ID:???0
- れいん「ふ…………副会長っ……!」
奈々穂「な………なんだなんだ……!マ………マジ……マジか………!り…・…りの………!」
小百合「りの……!」
れいん「りの……!」
パッ…
まゆら(………………ぐっ……!なんてことなのっ………!ふざけないでっ…!
そのトレーディングカードの製造費用は元々生徒会の予算じゃないの……!
それをりのとか遊撃はプライバシーの侵害という理由で販売を差し止めようとしてるのよ……!
そんな理由で勝負して……データ改定…全面回収………?販売停止だぁ〜〜〜〜?
ゆ……………許せないっ……!の…………呪ってやるぅ〜〜〜〜〜〜〜!
失敗しなさいっ………!失敗しなさぁ〜〜〜〜〜〜い!りの………!)
琴葉「なんだ……もうダメージを受けたのか………!HP10か……!」
奈々穂「え…?HP……?」
琴葉「ゲームのルールだ。今相手からの攻撃を受けた……最大HPの10分の1……!」
奈々穂「は……?じゅ…………10分の1……?」
琴葉「そうさ。驚くには当たらない。何しろゲームデザイナーとの勝負だからな……!
当然だ……それくらいのアドバンテージがあるのは……!
問題はそれが早……最初のターンでなったということだ……!
蘭堂りののHPは10という話だから残る攻撃の機会はあと1ターン……1ターンで相手の残りHP100……!つまり……勝負はもう終盤………!焦りが出てくる頃だ……そろそろ………!
何しろ………このまま何事もなく終われば勝負前に逆戻りなのだからな…………!
そうなった時のカードの売り上げというか生徒会メンバーのプライバシーは………軽く日本全土の人間に響き渡るだろう………!」
奈々穂「ぐっ………!」
- 203 名前:メロン名無しさん :2006/02/26(日) 01:34:44 ID:???0
- 琴葉「つまり……だだ漏れだ……!生徒会メンバーは個人情報が……………だだ漏れ……!」
奈々穂「ううっ……!」
琴葉「ククク……」
個人情報だだ漏れ……!それは死より恐ろしい…………刑………宣告……!
奈々穂「うううっ……!りの……!りの………!りの………!りの………!がんばれっ……!」
れいん「がんばれっ!ファイトっ!負けるなっ!」
小百合「がんばれっ………!」
奈々穂(勝てっ……!勝って抜けようこの地獄を……!一緒に………!)
小百合「がんばれっ……!がんばれっ……!がんばれっ……!」
れいん「りのっ………!いけっそこだっ…!ゴーゴーっ…!」
奈々穂「いけぇ〜〜〜っ………!」
れいん「いけぇ〜〜〜〜っ……………!」
小百合「いけぇ〜〜〜〜〜っ……………!」
- 204 名前:メロン名無しさん :2006/02/26(日) 01:37:59 ID:???0
- (奏)会長「ぐふっ……ぐふっ……ぐふっ……ぐふっ……
ククククク………醜く喚いているわね………奴隷どもが………!ねえ……!」
シンディ「Yes……!」
(奏)会長「見苦しい見苦しい、まったくなんて姿なの…ククク……
わかる……?あなたたちに………!なぜ私が許したか…?あの連中にカード勝負を…!」
シンディ「Oh……?………S……Sorry,Boss……!」
(奏)会長「ククク…………無力…無力であることを知って欲しかった……!あなたたちに…!」
シンディ「What………?」
(奏)会長「祈りや応援……そんなものの無力…………効力の無力を知って欲しかった………!
あんなものは…クズどもの気休め……浅墓な迷信よ…………!
逆に言うなら…………祈るようになったら人間も終わりって話よ………!」
シンディ「Oh…………」
シンディ「ククク………勝てないでしょう…………!あのカードは勝てないっ……!
あれはクズどものヒーローが勝てるゲームじゃないっ………!
無理な話よ…………!あれは功成り名遂げた物だけが勝てる…………極上札……!
誰でもというわけにはいかない……!
つまり………虚仮か真か……?その人間の持つ運、才能………性能、器量……そういうあらゆるすべてを……量るカードよ……!
ククク……残念だけど…まだ力不足でしょう………りのでは……!ククク………!」
小百合「いけっ……!いけっいけっ……!」
れいん「りのぉ〜〜っ!」
奈々穂「りのぉ〜〜〜〜〜〜っ!」
小百合「りのっ……!」
れいん「りのっ……!」
奈々穂「りのっ……!いけぇ〜〜〜っ………!いけっ…!いけっ…!いけぇ〜〜〜〜〜っ……!」
- 205 名前:メロン名無しさん :2006/02/27(月) 22:41:30 ID:???0
- 奏「注目っ……! まゆらさんは今日が初のパソコンによる決算書作りです
苦しい特訓の末の初パソコン使用……みんなも覚えがある通りこれは大変嬉しいことです……!」
拍手っ……!」
パチ… パチ… パチ… パチ…
まゆら(ヤメロヨッ! ヨケイナコトスンナヨ……! ナニ考エテンダッ……!)
奏「はいっ……!ご苦労さんっ……!」
まゆら(そうだっ……!さっさと受け取ればいいのよっ……!受け取ればっ……!
どうせ赤字のくせに……勿体つけやがって……!)
- 206 名前:メロン名無しさん :2006/03/05(日) 10:47:00 ID:???0
- ちえり「ククク……助かったわ……!出来ることなら……酷い死に方は避けたかった…キライなんだ…痛かったり……血が出たりするのは…!ククク……」
奏「ちえっ……!やっぱり…さらっちゃえばよかったかしら…」
ちえり「ハハハッ…!かもしれないわね……!」
奏「ちっ…!しかしま…謝りきれませんものね…!
もし下手を踏んで…万が一にも……あなたに死なれでもしたら…後に控えてるりのとプッチャンさんに…!
一生恨み言を言われる…」
ちえり「ククク…」
奏「……それに…仮に拉致が出来たとしても本人に生きる気がなければ…同じ事っ…!
ともかく…死ぬこと自体は簡単…!
つまり…あくまであなたが死にたいって言うのなら…もともと甲斐の無い拉致…!」
ちえり「フフ…」
奏「………だけど…それにしても…とやはり私は思う…!」
ちえり「?………」
奏「ヤボな念押しで…気が引けますが………ちえりさん本当に…かけらも……ただの1%も……生きる気な
いんですか………?」
ちえり「ククク…」
奏「ゼロですか…!本当に心から…」
ちえり「いや…「1」どころか…「3」はあるでしょうよ…!」
- 207 名前:メロン名無しさん :2006/03/05(日) 10:53:29 ID:???0
- 奏「え…?」
ちえり「3%は生きたい……未練がないわけじゃないわ…!」
奏「おいおいっ…!だったら…」
ちえり「奏さん……仕方のない…「3」なのよ…!
生きてる以上…生きたいという気持ちは完全には消せない…!「3」ぐらいは混ざる、混ざらざるを得ない…!まるっきりスッキリっていうわけにはいかない…どう頑張っても……混ざるものは混ざる…!」
奏(……………)
ちえり「なら…これはもう…甘んじて受けるしかない…!そう楽に死ねないと……!
諦めるしかない……これが死の味と…観念するしかない………!そう…これが死の味……!」
ざわ…
ちえり「フフ…混じっちゃうのよ……機械ならONとOFFに…100%切り替えることも出来るだろうけど…人間はちっと面倒よ…!
死のうと決めても……3%くらい生きたい気持ちがどうしても混ざる…!
逆に言うなら…通常…生きてる時も何%か死にたい気持ちが混ざっている…!」
奏「死にたい………?」
ちえり「そうよ…スリルって快感じゃないの…!
破滅や死を…誰も望んでない…嫌なこった…と言いながら……一方で少し覗いてみたかったりする…!
そんなに嫌な物ならただ避けてればいいことなのに一方で望むのよ………!
破滅や死を呼ぶ…ギャンブルや……スピードや……血なまぐさい決闘を…!」
奏(……………)
- 208 名前:メロン名無しさん :2006/03/05(日) 11:15:43 ID:???0
- ちえり「ククク…まぁ…学者の能書きじゃそれは「生」を求める心の変形で…
そうやって「生」の対極にある…破滅や死を覗くことによって浮かび上がらせているってことらしい…!
現在の「生」をっ…!つまり…死にたいのではなく死にそうになった後に助かりたいのだ…!
求めているのはこの助かった…生き延びた…という快感であって
別に死や破滅を求めているわけではないって話だけど…ククク…どうかしら……?
まあ否定はしないわ…!スリルってヤツの正体はおおむねそんなところ
が…果たしてそれで全てかしら…?籠の鳥が嫌で家から逃げ出す時…スパイとして敵地に入学する時…
微かによぎる…破滅…それ自体を望む心…!死んでしまうこと自体への希求…!
そんな説明不能な危ない気持ちが……まるでゼロと言い切れるかしら…?」
奏(……………)
ちえり「とりあえず……私にはあった……!そんな気分…感性が……!
だから…ここぞという場面で助かるより……むしろ死ぬだろう…それで結構という選択がしばしば…!
混ざった…!大事な場面で死に向かう選択が…!ククク…」
奏「………なるほど……なるほどね…フフ…これは……かないませんよ…!
かなわないはずですっ…!生きようとする人間の行動は読めても死のうって人間…
死に向かう選択なんて分かる訳がないっ…!読めませんよ……!半ば死人の行動なんて…!」
ちえり「フフ…ククク………まぁ…確かに分かりにくいでしょうね…
しかし私からすればそれがただ…自然だった…!いつも……いつも……私には「死」が混ざっていた……
だから…もうすぐ死ぬと言っても言うなら濃度の問題でね…」
奏「?………濃度…?」
ちえり「生死は……コインの表と裏みたいな…そういう正反対の変化じゃない……!
私からすると本質的に同じことっていうか…同じ泥中の濃いところと薄いところっていうか…
水割りの濃度の問題と大して変わらない………!」
奏(……………)
ちえり「ただ…いつもは割ってたのに…今回は原酒っていうのにちょっと…面食らっているっていうか…
嫌な気分になっているだけよ…!3%ほど…!ククク…フフ…」
- 209 名前:メロン名無しさん :2006/03/05(日) 11:26:43 ID:???0
- 奏「ぐっ…!…………ちえっ…!何言ってるんですか…分かりませんよ……
濃いだ薄いだ…3%がどうしたこうした…そんなもの分かりませんっ……!
半ば死人の言うことなんて分かりません……!いいじゃありませんか…!
たとえわずかでも……生きたければ生きればっ……!
くどくど繰り返したくありませんが……誰が考えたってそうなんですよ…!」
ちえり「ハハハ…ククク………まぁ…分かんないでしょうね…あなたは積む人間だからわからない……!」
奏「…………はぁ…?」
ちえり「フフ…入ってきた時…すぐ分かった……!ああ…この子は誤解してるなって…!」
奏「?」
ちえり「たぶんあなたはこう考えていた……不治の病になんかなってしまって………
なんて蘭堂ちえりはツイてない……かわいそうだと…!でしょ…?」
奏(……………)
ちえり「ククク…ところが………実はそうでもない…!そうかわいそうって訳でもない…!
上から下を見下ろすようにあっさりとそう決めつけられちゃちょっと不愉快よ…
私からすれば…奏さん…あなたの方がかわいそうよ………!」
奏「はぁ…?かわいそう……?」
ちえり「そうよ…!」
奏「どうして……?」
ちえり「簡単よ。あなたも気付いているでしょう…薄々は……!ろくに生きてないっ…!あなたは今ろくに生きてないっ…!」
奏「え…?」
ちえり「ククク…苦しむわ…それじゃあ…死の際……死の淵で……!」
- 210 名前:メロン名無しさん :2006/03/05(日) 11:49:50 ID:???0
- 奏「どういう事です…?あ〜?かわいそうとか…苦しむとか…ろくに生きてないとか…何言ってるんです…?まるで分からないっ…!」
ちえり「ククク…だから…積みすぎたってことよ……!」
奏「?積む…?」
ちえり「あなたは成功を積みすぎた…!」
奏「はぁ〜?ちょっとちょっと…!何を言い出すんです…?悪いっていうんですか…?成功が…?
「失敗してろ」とでも言うんですか…?「勝つな」とでも…!」
ちえり「ククク…そうは言わない。勝つこと…成功は必要よ…!
生きてく以上…どうしたって「成功(それ)」を目指さざるを得ないっ…!
それはいい加減に生きてきた…私だって同様…!
何しろ死んじゃうのよ……勝ってかないと…だから目指す…!目指すわ……!それは仕方ない…
ただ…私は「成功(それ)」を積んだらすぐ崩すことにしてきた…!」
奏「え…?」
ちえり「意図的に平らに戻すようにしてきた…
フフ…「成功(あれ)」は実はなかなか曲者でね……一筋縄ではいかない代物…!
最初の一つ二つはまぁいいんだけど……10・20となるともう余計…余分よ…!
体を重くする贅肉のようなもの…それを…あなたはいいやいいやで無用心に積み過ぎた……!」
奏「積み過ぎた……?」
ちえり「動けないでしょ…?あなたは今…動けないでしょ…?満足に…!」
奏(……………)
ちえり「本当は……あえてここは失敗する…そんな選択だって人にはあるはずなのに…積み上げた成功がそれを許さない…!
縛られている……まるで自由じゃない……それは何でも出来そうに見える名家の跡取り娘…
それも半端な家じゃない、日本で1・2を争う巨大グループの頂点…神宮司奏でも変わらないっ………!」
奏「ぐっ…!」
ちえり「奏さん…正直に言ってみなさい……!あなた窮々としてるでしょ…?」
- 211 名前:メロン名無しさん :2006/03/05(日) 12:10:01 ID:???0
- 奏(…………くっ……!)
ちえり「ククク…どんなに金や権力を手に入れたところで……実は窮々としている…!
「成功」ってヤツは…人を自由にはしないのよ…ハダカを許さない…装うことを要求してくる……!
つまり…成功者…大物らしくすることを要求してくる……!
となれば…当然いちいちメソメソなんかしていられない
ましてあなたは宮神学園極上生徒会の生徒会長…さぞや窮屈でしょうね…!」
奏(……………)
ちえり「悲しい時も泣けず…おかしくても笑えず…怒りが込み上げても…安々と爆発なんて出来やしない…!
いちいち拳を振り上げてたら命がいくつあっても足りない稼業、我慢してるはずよ…相当…!
そんなストレスのかたまりみたいな日々をあなたは営々とこなしている。スケジュール通り…!」
奏(……………)
ちえり「何よそれ…?まるで分からない…!ありのままの自分がどこにもないじゃないの…
金や取り巻きをいくら持ってようと…そんなもん私は毛ほども羨ましくない…
みずぼらしい人生よ…!生きていると言えるの…?あなた…それで…!」
奏(……………)
ちえり(棺よ…!あなたは「成功」と言う名の棺の中にいる…!動けない…もう満足に…あなたは動けない…!死に体みたいな人生よ…!)
奏「……………ちぇっ!何言ってるんですかっ……!
……しかし…確かにその通りだわ……!ろくでもないっ…!
感情は押し殺してる…スケジュールは半年先までビッシリ……!
やらなきゃならない義理や付き合いで埋まってる……!
私はただそれを…営々とこなす係、番人みたいなものよ…!「成功」を維持、管理する番人…管理者…
………くそっ…締め付けてくるっ……!
私が築き勝ち取った「成功」が…成し遂げた成功が…どういうわけか私を殺しに来る…!
狭めてくる私の「生」を…その枠がもう間近…!棺っ…!そう…まるで棺の中にいるよう……!
ククク…そうか……なるほどね…………
死んでたかしら……!?生きながら私は…半ば死んでいた…少なくとも十全に生きていない………!
ククク…気付かなかったわ……!
うかうか暮らしているとつい分からない…見失ってしまう…気が付けない…自分では…!
フフ…大した目利き…直感ですよ……!その通りかもしれませんよ……ちえりさん…」
- 212 名前:メロン名無しさん :2006/03/06(月) 18:09:57 ID:???0
- す・・・すご・・・
- 213 名前:メロン名無しさん :2006/03/06(月) 19:06:32 ID:???0
- 歩(先にっ……!先…………先に行きたかった……!
まだまだ続く…この無意味な時間つぶしがまだまだ……
勘弁してよっ…!離してっ………!私をもう離してっ………!
放たれたい……!体を包むこの緩慢な空気……「くのいち」から離れたいっ……!
なまくらな会話や……仲間から離れたい………充分よ……………
もう充分…………もう切り上げたいっ………!この「仮」からっ………!)
有楽人「何を言っているっ…!お前だって桜梅忍軍の一員じゃないかっ…!」
歩(ある日この事で言い争いになり…私は立ち尽くした……!
そうだ…その通り…!文句こそ垂れないものの…………私も桜梅忍軍の庇護の下にあって………
天に唾するとはまさにこの事……!私もみんなと同類だった……!
あのダサい忍者服と……!許せないっ……!それが許せないっ……!放たれたいっ…………!
そしてあの日……
私は桜梅忍軍に帰らず……さ迷った……!5日街をっ……!
手持ち四千二百円。里ではアルバイトを禁止していたため、これは正月のお年玉など……
わずかに渡される現金の貯え…というか残り………この時の私の全財産………!
その金を手に歩いた……無理と思いつつも……何件か当たった……!当たりまくった…………!)
「ダメッダメッ……!13歳なんて話にならないよ……!」
「17……?本当……?身分証明出来るものある……?」
「連絡先は……?なに……?連絡先も言えないの……?」
「いいじゃないあんた……多分中学生で親に内緒のアルバイトなんだよ、皿洗いぐらい……!」
「ダメダメ……!よく見てみろ奴の顔……ガキのくせに変にドスがきいてやがる…………あれは何やらかすかわかんねえ顔だぜ……キレたらよ……!」
歩(すべて徒労だった………私は4、5日足を棒にしてただ……歩いただけだ
お腹が減れば貧しい食事を…公園の水でお腹に流し込んで…
夜は人のいない……廃屋のようなアパートに忍び込み寝た……!
4日目……お金は…ほぼ尽きかけた………
限界っ………!この放浪も…………あと……できて1日か2日………
どうして………?どうして届かない………?私は私に依って生きて行きたいだけなのに………!
私はもう……忍者でいたくないだけなのに………!)
- 214 名前:メロン名無しさん :2006/03/06(月) 19:21:55 ID:???0
- 歩(そう……それはお金も尽きかけた4日目……桜梅忍軍を出て4日目の夜………深夜――!)
ユラ…
奏「…………なあに……?あなた……なんでここにいる……?」
歩(……………)
奏「ここは私の………」
歩「すいませんっ……!」
サッ… ササッ サッ スッ…
奏(……………)
歩「無断で休ませてもらいました、すみません。失礼します……!」
奏「待って………!」
歩(?………)
奏「見たところ………まだ中学生……そんな子供が……何してるの……?こんな夜中に……
フフ……住みたいのかしら……?」
歩「え………?」
奏「ククク………」
歩(それが……宮神学園に極上生徒会を作って生徒会長兼理事長をやってる神宮司奏さんとの出会いだった
奏さんはこの生徒会に役立つ人間を探していて
私はまさに奏さんにとって好都合……もってこいの人間だった
私は学費と生活費免除の契約でこの極上生徒会の隠密になる事を受け入れた
傍から見ればそれは……私がこの奏会長に利用されただけと見えるだろうけど
八方ふさがりの私にとって…………この「利用」が救いであったこともまた確かだった
ともかく……私はこれでやっと桜梅忍軍の庇護を離れ………放たれた……新生活が始まったっ………!)
- 215 名前:メロン名無しさん :2006/03/06(月) 19:54:16 ID:QKvK0XAk0
- 歩(一日二日目は興奮状態、なんというか………特に何も感じなかった………
しかしそれも束の間、落ち着くとすぐ……押し寄せて来たっ……!
孤独……貧窮……不便、不都合、不合理……
そんなありとあらゆる煩わしさと心細さが次々に押し寄せてきた……!
だけど……同時に今までずーっと……私の体にまとわりつくようにあった空気……
空気(それ)が動き出したっ………!この体を通り過ぎていく清新な気配……感覚……
そうだっ……!こんな風を感じたかった…!私は…私に依って立っている……!
自由…………そう…これが自由だ……!自由は……何でも出来ることじゃないっ………!
自由とは自分に依ることだ……となれば当然限られるっ………!非力な私なら尚更だ
限られるっ……!やれない事だらけだ………!
友達とのお喋りも世界一周旅行も……かわいい服も……美味しいケーキもない……!
そんな物とは無縁だった……圧倒的に限られていたっ……!
だけど………その限られた中で…やっぱり無限だったんだ……!無限を感じていたっ………!
………とはいえ……楽しいってわけでもない……!
任務は生きるか死ぬかのギリギリ……最低限の暮らしだ…楽しいわけがない……!
だけど……それは私の身の丈によって命がけなのだから…………文句を言うのは筋違い……
甘んじるべきだと思った……!それがどうしてもイヤだというのなら……自分の力を伸ばせばいいのだ
それを成せない以上……不遇は当然……そう納得した……!
そう納得した時……また空気が変わった………っ!
そうよ……!なんでこんな簡単な事に今まで気がつかなかったのか……
自分によって生活の全てが変わるから現実(リアル)なんだっ……!
現実(リアル)はこうして生まれるんだ………!
早い話……生活をまるごと他人まかせの連中に現実(リアル)を感じられる理由がないんだ……
当たり前……至極当然の話ではないか………!
1の1だっ……!私は私に依るってことが……生きてる物というか………存在する物の………
基本も基本、大原則で……そこを誤魔化してちゃ……前に行けないっ……!
この貧窮は………流儀……私の流儀……だから………さわらないでっ………!)
りの「うう……アユちゃん、なんて健気な……」
歩「ってわけなの……!暮らしは概ね良好……というか……納得している……!
そうそうそっちの見立て通り煮詰まったりなんかしないのよ……残念ながらね……!」
- 216 名前:メロン名無しさん :2006/03/16(木) 23:08:47 ID:vVxmkU6C0
- がんばるなぁw
- 217 名前:メロン名無しさん :2006/03/19(日) 01:15:27 ID:vvU52ir50
- ,.. -───‐- 、
/ , ', -─‐- 、.._ _,.-.\
|二l二 / i l ‐#- 、゙ヽ. ̄ ,r`ゝ-
-─- 、 |二|二 バ ( | L_ u v \`ー-‐''/ ヽ
_,ノ ハヽヽ亅 ヽ | r‐、} ヽ ̄`ヽヽ,, ,//´7;| なんだっ・・!
┌┴─ > | |ト、|l u ` ー゚イ u vl.゚ー' | このスレはっ・・・・・・・・!
o | 土土l カ / | ヽ_|! u'_,ノ { u' }じ v |
ノ 上 匕 ( /| /! r'',ニニ=`==='=ニヽ! 全くカイジと
o l \__/ |. / :| | |ー'ー'ー'ー'ー'ー'ー'ー' l‖ 関係ねぇじゃねえかっ・・・・!
ニ|二 ,ゝ |/ :| l lーiーiーiーiーiーiーi‐rl ||
o ヽ_ノ / | iヽ. ヽヽニニニニニニニンノ
/ ! | ヽ ` ー-- ニ二二~-‐'\ 通るかっ・・・・!
o | ヽ | | ゙i ::::::::::::/ :|\. \ こんなもん・・!
| \| ! ! // | \
r:、 / > /\ !ヽ..__,//\ |
|/ /-、 /! / oヽ |::::::::::::::/ __ \. |
o / し' ( " |:::::::::::/ `
- 218 名前:メロン名無しさん :2006/03/19(日) 19:41:12 ID:vUfm2aXpO
- >>210
それ「天」じゃん
カイジちゃうやん
- 219 名前:メロン名無しさん :2006/03/20(月) 10:55:27 ID:???0
- 奏「お…」
りの「あ…ひ…人が窓に…!」
奏「ふーん」
りの「?」
奏「表へまわりなさいっ!」
りの「?…!え?」
スッ…
りの「?…あの…いったいあの人達…」
奏「奴らは病人なのよ…私はいわば…医者ってわけよ」
ガチャッ
香「奏会長……このたびはありがとうございます…!かさねがさねありがとうございます…!」
りの(なんなの…これは………この女の人…いったい……?奏会長……!?)
奏「じゃあ始めましょうか…りの…すまないけど別室にいる連中を一人ずつ…こっちに連れてきて」
りの(何が始まるの…?あの後さらに人が押し寄せて総勢11人、そして10億という大金――!)
- 220 名前:メロン名無しさん :2006/03/20(月) 10:56:58 ID:???0
- CASE1 和泉香の場合
香「なにとぞ家族への援助金、よろしくお願い致します……!
こちらに印鑑に印鑑証明、住民票、担保の土地登記済み権利書。お確かめ下さい…」
奏「……………」
りの(生徒会長……行きづまった生徒会メンバー相手の資金援助……道理で極上そうな生徒ばっかり集まってきたはずだ……)
香「で……その…金利の方は…?」
スッ…
奏「契約証書よ……これに好きな金利を書きなさい……!」
りの(え…?)
香(……………)
…8%…!
奏「……………帰りなさい…!」
香「…………は……?」
奏「は…じゃない!新入りっ!三番抵当まで入っているバカな登記証(かみきれ)持って来てアホなの?あなたは!」
香「まだ余剰価値が…………」
奏「ないっ!ないからこそこんなところまで落ちて来たんでしょう!
そのうえ…銀行金利並みの8%ですって…?ぬかさないでっ!18%!それ以上1%もまからないっ!」
香「そ………そんな金利では……」
奏「スケベもいい加減になさいっ!首絞まってるくせに掛け引き打つんじゃないわっ!」
- 221 名前:メロン名無しさん :2006/03/20(月) 11:01:31 ID:???0
- CASE2 桜梅歩の場合
奏「金利が6%……」
歩「はっ……それがギリギリでして……」
りの(バカなの…!……とてもムリだよ……8%でも足げにしてたんだよ………
6%なんて銀行金利以下じゃないっ……!メチャクチャいってるっ……!)
奏「桜梅さん……6でもきついんでしょう」
歩「は…?」
奏「…5でどう?」
歩「えっ!ほ……本当ですか……」
りの(…………はあ……?)
奏「隠密はやっぱり王様よ。ここしばらく過ぎればまたあなた達の時代よ……先行投資しようじゃないの?」
歩「ありがとうございます!」
奏「機がきたら……また任務を頼むわ…!」
歩「は…はい!それはもう……!ありがとうございます……!」
りの「……どうしてですか……?さっきの金利と全然違う……助けにまわるなんて…?」
奏「ハハハ……冗談言わないで……私がそんなタマかしら………
裏金つまもうなんて連中の運命は三つしかないのよ。しぼられるか奪われるか殺される!
さっきの新入りは器用貧乏、しぼりとるしかなかったけど……
今みたいな本来特殊能力がありながら生活に苦しんでいる連中には奪いにかかる…」
りの「奪う…?」
奏「契約書に仕掛けがあるのよ……確かに貸付けの金利は5%と低利だけど………
契約書にある遅延損害金というものが……日歩40銭という暴利なのよ
ものの半年で………借入金は倍近くにふくれあがる…!
それが返せなければ彼女の身柄は全て………私へと流れる……!」
- 222 名前:メロン名無しさん :2006/03/20(月) 11:05:43 ID:???0
- 奏「次…!」
りの(この人達は――羊だ……処刑場に連れて行かれる羊……!)
久遠「お願いします……百万でも二百万でも……」
りの(そして罪人のように頭を下げる
その理由はただお金を持っていないということなんだ………
どんなに真面目に働いてもお金を持っていなければ罪人!)
久遠「ありがとうございます、ありがとうございます」
りの(……………)
奏「………久遠さん………逃げる気でしょう……!
あなたの実家の商売はもうとっくにおわっている…今たかだか二百万の金ひっぱってどうするの……?
そんなはした金握って逃げても……その後がないでしょう…………?
ナフレス諜報機関に気付かれないためには……住民票も出さずに……
ひっそり隠れて暮らすしかないのよ……」
バサッ…
奏「もう二百万出す………一年もぐってなさい!家族三人、四百あれば一年はもぐれる……」
久遠「会長」
奏「私が必ず浮かぶチャンスをあげる…………!待ちなさいっ……!」
久遠「…………会長……ありがとうございます…ありがとう………」
奏「いいから顔をあげて久遠さん………安心しなさい……あなたは私が守る…!
だから……引っ越したら私にだけ連絡先を教えるのよ…………!」
久遠「はい………」
ぞっ…
りの「……………」
りの(裏金をつまもうなんて人達の運命は三つ……!しぼられる…奪われる………殺される……!)
- 223 名前:メロン名無しさん :2006/03/20(月) 12:23:21 ID:???0
- 天、アカギ、銀と金、黒沢、涯……
もうメジャーなところは出尽くしたな……
- 224 名前:原作読んでないけど :2006/03/20(月) 20:10:25 ID:???0
- 香「あのさ……さっきの『もうすぐ』の話だけど……どういうこと……?」
歩「ああ……それは……事務所のやっている…例のデビューライブ……それ自体の予定の話よ……
あれは結局……生徒会の協力、あるいは目こぼしによって支えられている……
極上生徒会もそんな甘いこといつまでも許すわけない……
男の子のアイドル紹介が目的でチョボチョボやっているのならともかく……
レッスンや仕事で学業生活に支障をきたしちゃ…………いつまでも黙ってはいないよ……
遅かれ早かれ制限を食らう……
いわばあれはもともとうたかたの夢…… 長く続く話じゃないっ……!」
香「…………はあ……(けどもうかれこれ数週間以上……)なによ……ニヤニヤして……」
歩「フフ……」
香「それによしなさいよ。こんな教室の中で居眠りして……」
歩「いいでしょう……芸能プロダクションの風を受けてるんだ…
う〜〜〜〜ん実にいい風だ!
しかしね、私はこんな宮神学園の生徒数ぽっちの人気でうかれるような女じゃない」
香(あんたはうかれとる!)
歩「まぁ……アイドルの理想を実現するには、国民的人気は必要だからね! フフフ……」
香「こいつ……やっぱりろくな女じゃないわね……」
- 225 名前:メロン名無しさん :2006/04/02(日) 00:06:38 ID:???0
- age
- 226 名前:メロン名無しさん :2006/04/02(日) 18:06:07 ID:???0
- ホラーっしょい
- 227 名前:メロン名無しさん :2006/04/07(金) 16:33:01 ID:???0
- sage
- 228 名前:メロン名無しさん :2006/04/08(土) 01:18:09 ID:???0
- ttp://www5f.biglobe.ne.jp/~jack_o/cgi-bin/img-box/img20060327184400.jpg
- 229 名前:メロン名無しさん :2006/04/15(土) 01:18:21 ID:???0
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- 230 名前:メロン名無しさん :2006/04/15(土) 02:27:49 ID:???0
- カカカ
ざんすざんす
- 231 名前:メロン名無しさん :2006/04/21(金) 13:38:21 ID:???0
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