こちらには初めて御便りします、リキッドです。
今回お知らせしたいのは、角川文庫より出版されている大河小説のことです。
『真1』に役小角が登場しているので是非とも紹介したいと思いました。『宇宙皇子(うつのみこ)』
著・藤川桂介 イラストレイター・いのまたむつみ ところともかず
あらすじ:
壬申の乱のさなか、飛鳥の地で額に角をもつ「神の子」宇宙皇子が生まれた。
彼は金剛山の役小角率いる「鬼」と呼ばれる修行者集団の一員として、
飛鳥朝廷と対立する庶民救済の活動に励みながら、朝廷の厳しい支配体制に直面する。
激しく葛藤し、時には果敢に挑みながら、皇子は神として、そして人として成長していく……。
小角が見つめるなかで、皇子は果たしてどのように過酷な道をゆくのであろうか?
第1巻がスタートしてから10余年の時間をかけ、
99年(?00だったか)に全5部48巻・外伝4巻が出揃いました。
構成および主要な神格と歴史上の人物
第1部・地上篇(全10巻) 天武天皇・持統天皇・草壁皇子・大津皇子・高市皇子・藤原不比等・なよたけのかぐや姫
第2部・天上篇(全10巻) 天御中主神・神変大菩薩・帝釈天・四天王・阿修羅王などなど天上界の神々
第3部・妖夢篇(全10巻) 聖武天皇・称徳天皇・吉備真備・橘諸兄・弓削道鏡
第4部・煉獄篇(全10巻) 桓武天皇・空海・閻魔王・牛頭鬼、馬頭鬼など地獄の獄卒
第5部・黎明篇(全8巻) 天照大御神・月読命・長脛彦・悪路王・坂上田村麻呂
外伝
1『影兵士(かげつわもの)・風』
2『天翔鬼 小子辺(ちいさこべ)』
3『小角よ楊貴妃を』
……4巻目は未確認です。
地上篇はアニメ映画として劇場公開され(ビデオ化あり)、
天上篇は10巻構成のOVAがリリースされました。
ちなみに、皇子の声は古谷徹さん。役小角は柴田秀勝さん、インドラこと帝釈天は銀河万丈さんです。
著者の藤川桂介自身、数々の名作アニメーションに関わった第1級の脚本家でもあります。
僕はそっちにあまり関心が無かったので、よく覚えていませんが……『ヤマト』にも関わっていたんじゃないだろうか?
皇子の他にも同じ角川文庫から、アメノワカヒコを主人公に神代を舞台とした『天若日子』を出しております。
小学生の頃、図書館で地上篇・天上篇20巻のラインナップを見つけ、
第1巻「はるかに遠き都よ」を手にとってからの大好きになり、第3部以降はリアルタイムで読んでいました。
歴史好き、悪魔好き双方にとって非常にたまらない、読み応えある作品だと思います。
/ リキッド さん
KAZ / リキッドさん、ありがとうございました。
『宇宙皇子』の存在自体は随分昔から知っていたのですが、実は中身を全く知りませんでした(^^;)
かすかにCMで見たような記憶があるのは劇場用のヤツだったんですね。
今回紹介していただいたお陰で小説をかなり読んでみたくなりました。
時間が空けばちょっと物色してみようと思います。
皆さんも秋の夜長にどうでしょうか?
|