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お便り&情報BOX

●第26回 プレアデス七姉妹●

今回はKAZさんから寄せられた文献の紹介です(笑)。



こんにちは、いつも楽しく更新させて頂いております。
実は私、先日とあるサイトを偶然見付けました。
そこはケルトの口承文芸として語り継がれてきた妖精や英雄たちの民話伝説、
それをもとに創作された物語などを紹介しているサイトで「Fairy Tales〜妖精物語」と言います。

その中で、ペルソナ2罪&罰に関連の深いプレアデス七姉妹についての紹介があったので
管理人様に了承を得て掲載します。


冬の代表的な星座、牡牛座の中にあるプレヤデス星団。
その中でもひときわ目を引く7つの星にまつわる神話物語。
ギリシャ神話で、オリュンポス以前の神の1人として語られるアトラス(アトラース)は、
天の支柱の番人または自らその肩に天を支える巨人で、しばしば美術や文学にも現れるが、
彼とニンフ(ギリシャの妖精の総称「Nymph」)のプレオネ(プレイオネー)の間に生まれたとされる
7人姉妹の物語も神話として伝えられている。



●ギリシャ神話「アトラースの娘」

アトラースの娘は、かの7つの星すなわち「すばる」で、
プレイオネーとの間に生まれたアルキュオネー、メロペー、ケライノー、エーレクトラー、
ステロペー、ターユゲテー、マイヤの7人姉妹である。
ある時、狩猟者オリオンが、母プレイオネーの隙をみて娘たちの後をしつこく追いかけ回した。
これを見ていたゼウスが憐れんで、相共に天界に移し、オリオンを犬を連れた猟師に、
七人の娘らをその前に逃げていく7羽の鳩(ペレイア)、すばるの7つ星に化したのである。
7つの星のうちの影のおぼろな1つは、子孫であるトロイアの王家がギリシャ勢のために滅ぼされたのを悲しんで、
面を覆うエーレクトラー(彼女はゼウスに愛されてトロイア王家の祖ダルダノスを産んだといわれている)とも、
または死すべき人間シーシュポスに嫁いだのを恥として隠れたメロペーともいわれている。



●星の神話「プレヤデス七姉妹」

「月の女神アルテーミスに仕えていた7人姉妹プレヤデスが、ある月の明るい晩、森の中で踊っていると、
大男の猟人オリオンがシシの皮をまとい、太い棍棒を担いで現れて姉妹たちをからかったので、
あわてて森の奥へ逃げてアルテーミスに助けを求めました。
そこで女神は7人を衣の裾に隠してやりましたが、オリオンが通り過ぎてから出してやると、
美しいハトに変わって空に飛び上がり、7つの星となりました。
でも姉妹の1人のエレクトラが、我が子の建てたトローヤの城市が戦争で焼けてしまったのを悲しんで、
長い髪をなびかせ、ほうき星となって飛び去ってしまい、今は6つの星しか見えなくなりました。」

北欧出身の歌姫メイヤの2ndアルバム「セブン・シスターズ(1998)」のタイトルは
このプレアデス七姉妹のことであり、映画「タイタニックの最期(1953・アメリカ)」の中で、
船上のデッキから1人の神父が空の星を見上げた時に彼が口にした星座もこの7つ星だった。
「アルバラン、君は孤独な星だ。他の星を見ろ…プレヤデスは7つもある…。」



●歌姫メイヤ

1996年にスウェーデンのポップシーンからメジャーデビューしたメイヤは、
ポップで弾けるリズムと透明感のある伸びやかな声が魅力的なシンガーソングライター。
彼女が2年振りに発表したアルバムのタイトルが「セブン・シスターズ」。
「セブン・シスターズ」というのは冬の代表的な星座、牡牛座にあるプレヤデス星団の中で
ひときわ目を引く星々につけられた名前。
ホメロスの叙事詩「オデュッセイア」他、多くの文芸作品に登場し、
ギリシャ神話ではプレヤデス七姉妹(巨人アトラスと妖精プレオネの間に生まれた7人姉妹)になぞらえられ、
オリオンに追われて天に昇った、と伝えられている。
日本では「ムツラボシ」または「スバル」と呼ばれている。


こういうのを見付けるとつい時間を忘れて読み耽ってしまいますね。
実際には挿し絵やリンクが張ってあります。
文献以外にも関連する映画や音楽、絵画、本等へのリンクがあるのでチェックしやすいですよ!
機会があれば是非鑑賞してみようと思います。皆さんも如何でしょうか?

この他にもウンデーネ、エルフ、オベロン、クー・フーリン、パック、ピクシー等、
女神転生&ペルソナになじみの深い色々な紹介があります。
ゲームの枠を越えてもっと深く触れてみるのも良いと思いますよ。

「Fairy Tales〜妖精物語」 / 管理人:島崎さん

そう言えば第2回「イアイアハスタア」にはクトゥルー関連の文献サイト紹介がありましたね。



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