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tomiyumi webその他もろもろ ― 弓場への道

弓場への道


降りることはないさ。
この妙な胸騒ぎも気のせいだ。
遅刻の不安と試合への緊張がそう感じさせているのだ。
そう思うことにした。
ここで降りたって仕方ない。

タクシーは進む。
もう、かなり走った気がする。
気づけばその間、一度も信号にひっかからない。
いや、そういえば信号自体全然見ない。
……どういうことだ?
やっぱり変だ。

「運転手さん、畠瀬卯総合運動公園まで向かってくれてますよね?」

……と言おうとしたが、口が動かない。
橋野を見ようとするも、身体が動かない。

……まったくの金縛りにあってしまった。

運転手が振り向く。
なんとも形容しがたい表情。
しかし、笑っているのはわかる。

そして……その顔は人間のそれではなかった。
俺達はどこへ連れて行かれるのだろう?

朦朧としてきた。
もうどうでもいい。
遅刻の恐怖や試合の緊張ともおさらばだ。

俺の本能がささやく。
“俺達はきっと生きて帰れない……”


― GAME OVER ―


→初めから
ヒント2:最大の隠しページの入り口はたくさんあるがまずはtopページを調べるべし

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