やっぱり乗るべきだよな。 「はい、ヒッチハイクをお願いしたいのですが」 と俺は言った。 「じゃあ、乗りなさい」 俺達は浮かれ気分で車に乗り込んだ。 車内はいい匂いがする。 俺はクラッっときた。 車は発進した。 「君たち、どこに行きたいの?」 「あ、あのー、僕たち今日部活の試合で……」 「あらそう。 でも、もっと楽しいことがあるわよ」 胸が高鳴る。 「えっ…… な なんのことですか」 「私、これからパーティーにいくところなの」 ヒント5:管理人のプロフィールに関することである 「パーティー?」 「ええ、そうよ」 「なんのパーティー?」 「それは言えないわ。 ただ、すっごく楽しいってことは確かよ」 「……」 「どう? 試合なんかやめちゃって行かない? どうしても元気な若い男の子が必要なのよ。」 「……」 「来てくれたらもちろんお礼するわ、たっぷりとね……」 俺は橋野を見た。 橋野の答えは、訊くまでもなかった。 俺の答えも決まっている。 「い、行きます!」 ……それから何時間経ったろう。 あの直後、何か甘い香りがしたと思った瞬間から記憶がない。 そしてここは ― 夏なのに寒い部屋。 ほの暗く永遠の夕方のような部屋。 そして、俺はひとりだ。 ひどく頭が痛い。 身体がこの上なく重く、動くのも難儀だ。 橋野はどこだ? ここはどこなんだ? ……わけがわからない。 その時、突然強烈に生臭い鉄の臭いがした。 この臭いは…… と思ったがいなや。 扉が開き、大柄な男が入ってくる。 考える暇もなく、俺は頭に強い衝撃を受け、気を失った ― ― GAME OVER ― →色香に惑わされずに最初から! |