序曲のマーチ | デモ画面 |
間奏曲 | 冒険の書セレクト |
ムドーの城へ向かう | オープニング |
王宮にて | 城 |
木洩れ日の中で | 街 |
ハッピーハミング | カジノ |
ぬくもりの里に | 村 |
フォークダンス | 祭り |
ずっこけモンスター | スライムカーリング |
精霊の冠 | 精霊祭・カルベローナ |
さすらいのテーマ | 下の世界フィールド |
静寂に漂う | 海底 |
もう一つの世界 | 上の世界フィールド |
悪のモチーフ | 悪のモチーフ |
ムドーの城 | ムドーの部屋・はざまの世界 |
戦慄のとき | ムドーの城 |
迷いの塔 | 塔 |
暗闇にひびく足音 | ダンジョン |
ラストダンジョン | ラストダンジョン |
哀しみのとき | 全滅・哀しい場面 |
奇蹟のオカリナ | オカリナ |
神に祈りを | 教会 |
エーゲ海に船出して | 海 |
空飛ぶベッド | 空飛ぶベッド・魔法のじゅうたん |
ペガサス | ペガサス |
勇気ある戦い | 戦闘 |
敢然と立ち向かう | ムドー戦 |
魔物出現 | 中ボス戦 |
魔王との対決 | ラスボス戦 |
時の子守唄 | エンディング |
CDリスト |
序曲のマーチ Overture |
デモ画面 | C major |
DQ5の序曲と同じアレンジ。 ロンドンフィル版のCDでは、1コーラスのみだった。 SFCのDQ6は、DQ5に比べて、音質や表現が飛躍的に向上しており、 デモ画面でこの序曲を聴きながら、このカートリッジの中に どんな素晴らしい音楽が詰まっているのかワクワクしていた、1995年12月9日。 |
間奏曲 | 冒険の書セレクト画面 | C major |
やはりいつものインテルメッツォ。 |
ムドーの城へ向かう | オープニングでムドーの城へ向かう場面 | A minor |
オープニングで、ミレーユの呼ぶ黄金のドラゴンにのって、 主人公たちがムドーの城へ向かうときの曲。 のちにムドーと戦うときに流れる「敢然と立ち向かう」の一部。 ドラゴンの咆哮も「込み」でこの曲。 |
王宮にて At the Palace |
城 | E minor |
DQ3以降、城の曲は「王宮の○○」で統一されているが、 DQ6だけはなぜか例外。 弦のアンサンブルのみの、重厚な曲だ。 そこはかとなく「重さ」が通奏低音のように流れているDQ6だが、 音楽がその大きな一因かもしれない。 たとえばDQ6の城の曲が、DQ2の「王城」のような曲であったなら、 DQ6に対するイメージは少し違うものになっていただろう。 ……って、これは当り前で、あまり意味のない議論かもしれない。 |
木洩れ日の中で In the Town |
街 | G major 〜 Eb major |
小気味よいスタッカートの印象的なイントロから始まる、 軽快で楽しく、ほんの少しセンチメンタルな街の曲。 中盤からの、長三度下への転調という、 あまり見かけない転調が、とても効果的。 この転調部分の対旋律が、とても感傷的。 |
ハッピーハミング Happy Humming |
カジノ | F major 〜 Db major |
「木漏れ日の中で」を思いっきりアレンジしたカジノ曲。 SFC音源では、前半部分のメロディを、 男性が口ずさんでいるような音で表現していたのが印象的だった。 まさにハッピーハミング。 ジャズ的とでもいうのか、しゃれたテンションに装飾されて、 原曲の持つ感傷の部分をうまく塗り替えている。 |
ぬくもりの里に Inviting Village |
村 |
C minor (SFC音源は D minor) |
村や、フィールドにポツンと建っている小屋、などの曲。 「ぬくもりの里」という字面から受ける感じとはかなり違って聞こえる。 なんだか、差し迫っている感じ、とでも言おうか。 マイナーキーだわ、冒頭のクリシェが不安な感じを醸し出すわ、 リズムがコロコロ変わるわで、落ち着いた感じはない。 いや、よく見るとタイトルは「ぬくもりの里に」であるから、 「ぬくもりの里に(とんでもない事件が!)」みたいなことかもしれない。 |
フォークダンス Folk Dance |
祭り |
C major (SFC音源は G major) |
「木漏れ日の中で」を3拍子のフォークダンス風にアレンジした曲。 「ハッピーハミング」とはうって変わって、 穏やかな曲調であり、寂しげな感じを受ける。 SFC音源の不思議な音もそれを助長していた。 |
ずっこけモンスター Comical Fight |
スライムカーリング | C minor |
スライムカーリングをプレイ時に流れる曲。 DS版DQ5のスライムタッチで流れる曲と同じ。 |
精霊の冠 Saint's Wreath |
精霊祭・カルベローナ | D minor |
ライフコッドの精霊祭と、カルベローナの街中で流れる、 幻想的な浮遊感のある曲。 一回きりの精霊祭よりも、カルベローナのイメージのほうが強いだろう。 そして、カルベローナのグラフィックの 幻想的な雰囲気とこの曲はとてもよくマッチしていた。 グラフィックを思い浮かべるとこの曲を連想し、 曲を聴くとグラフィックを連想する。 |
さすらいのテーマ Through the Fields |
下の世界フィールド | C minor |
DQ6では、上の世界(夢)と下の世界(現実)を行き来する。 両者は当然密接に関連しており、 音楽でも、フィールド曲を同一曲のアレンジ違いとすることで、それを表現している。 この「さすらいのテーマ」は下の世界、すなわち現実世界のフィールド曲。 いきなり、m7(b5) という不協和音から始まる異色な曲を フィールドで使用するのが、DQ6らしい。なんとなく。 V度(マイナー)→I度(マイナー)となりそうなところで、 V度(マイナー)→I度(メジャー)とするひねり方が素敵。 これは、DQ1「広野を行く」や DQ2「遥かなる旅路」等でも見受けられるコード進行だが、 曲調がずいぶん異なるので、この進行から受ける雰囲気も違う。 最後のマイナークリシェも、何とも言いようのない気分にさせてくれる。 |
静寂に漂う Wandering through the Silence |
海底 |
D minor (SFC音源は B minor) |
マーメイドハープで海底に潜ったときの曲。 フィールド曲が3拍子の静かな雰囲気の曲にアレンジされている。 SFC音源では、「あぶく」っぽい音が用いられているが、 オーケストラヴァージョンでは、ミュートトランペットでこれを表現。 |
もう一つの世界 Another World |
上の世界フィールド | C minor |
上の世界、すなわち夢の世界のフィールド曲。 下の世界の「さすらいのテーマ」は、歯切れの良いトランペットや 行進曲のようなリズム感が堂々とした雰囲気を出していたが、 「もう一つの世界」では、ゆるいテンポに、 流れるようでいて重めのストリングスなどが、 夢の世界の少しあやふやな感じを表現している。……のだろう。 ゲームは夢の世界から始まるので、 夢の世界バージョンの「もう一つの世界」のほうを先に聞くことになる。 DQ6のサブタイトル「幻の大地」は、 夢の世界からみた現実世界のことを指しているが、 実際は確かに、夢の世界こそが「もう一つの世界」なのだ。 |
悪のモチーフ Evil World |
悪のモチーフ | 不定(SFC音源は全音低い) |
「悪」を表現したモチーフ。「ラ・#ソ・ラ・ファ」。 ダンジョン系・戦闘系の曲はすべて、このモチーフをもとに作られている。 ゲーム中、たまにこのモチーフのみが MEとして使用されることも。けっこうびっくりする。 |
ムドーの城 Satan's Castle |
ムドーの部屋・はざまの世界 |
A minor (SFC音源は G minor) |
「ムドーの城」というタイトルだが、 ムドーの城では基本的に「戦慄のとき」が流れ、 ムドーの部屋でのみこの曲が流れる。 はざまの世界でもこの曲が使用される。 ……つまり、「ムドーの城」と「戦慄のとき」は タイトルが逆のほうがしっくりくるが、 まあ、どうでもいいっちゃどうでもいい。 さて、この曲は、「城の悪バージョン」といった感じの、弦楽アンサンブル曲だ。 メロディの出だしが、悪のモチーフを二つつなげたような形になっていたり、 後半が悪のモチーフに準拠した音型 (第一音と第三音が同音、第二音がその半音下、第四音がさらに下) を連発したりしている。 美しい恐ろしさが感じられる曲だ。 |
戦慄のとき Frightening Dungeon |
ムドーの城 | 不定 |
ムドーの城で流れる、奇妙な曲。 何が出てくるかわからないような、 不気味な静謐さが満ちているような魔王の城内を少しずつ歩んでいく、 その滲み出るような恐怖感を表わしたような曲。 きれぎれに奏でられる、どこにも落ち着かないような音の数々。 ハッサンがせいけんづきを思い出したのも、よい思い出だ。 |
迷いの塔 Devil's Tower |
塔 | A minor |
塔の曲も当然、悪のモチーフがふんだんに用いられている。 この曲は、ゲーム音源とオーケストラヴァージョンの違いが非常に大きい。 ゲーム音源では、ドラクエ史上稀にみるドラムの激しさが記憶に残る。 オーケストラヴァージョンは、木管のアンサンブルでまとめられており、 静かな狂気が流れているような曲調になっている。 |
暗闇にひびく足音 Dungeons |
ダンジョン | D minor |
洞窟などのダンジョンや、井戸の中で流れる。 イントロから、悪のモチーフ連打。 ここでは、悪のモチーフそのものと、 悪のモチーフを上下さかさまにした音型を、次々に連ねている。 洞窟や井戸の、ひんやりした空気を感じるような曲。 透き通った怖さ、みたいなものを覚える。 |
ラストダンジョン Last Dungeon |
ラストダンジョン | 不定 |
やるせない和音の上に重ねられる悪のモチーフ。 悪のモチーフが導くやるせない和音。 長く引き延ばされるさまざまな和音の上で鳴り響く悪のモチーフ。 いよいよ最後の敵を前にしたラストダンジョンの 緊張感やクライマックス感を覚える。 |
哀しみのとき Melancholy |
全滅・悲しい場面 | A minor |
哀しい場面や場所で流れる曲。全滅しても流れる。 まさに「哀しみのとき」という、限りなく哀しい音楽だ。 冒頭は変拍子は、妙に心を落ち着かなくさせる。 ゲーム音源版は3種類のアレンジがある、 と、ロンドンフィル版のCDのブックレットに書いてあるが、 CDに収録されているのは2種類のみ。 もう一種類がどんなものか、どの場面で流れるのか、思い出せない。 |
奇蹟のオカリナ Ocarina |
オカリナ |
C minor (SFC音源は B minor) |
ミレーユの吹くオカリナのメロディ。 「神に祈りを」でモチーフとして使用されるため、 交響組曲にも組み込まれている。 が、都響版DQ1に収録のME集にも、単独で収録されている。 |
神に祈りを The Saint |
教会・ほこら |
C minor (SFC音源は G minor(オルガン)と A minor(ストリングス)の二種類) |
「奇蹟のオカリナ」のモチーフが様々な形で現れる、 教会やほこら的な場所で流れる曲。 教会ではオルガンの音色で奏でられ、 教会らしい雰囲気を出す曲になっている。 ほこら的な場所ではストリングス。神秘的。 オーケストラでは木管のアンサンブルとストリングスのアンサンブルが それぞれ1コーラスずつ、というアレンジになっている。 |
エーゲ海に船出して Ocean Waves |
海 | C minor |
なぜエーゲ海なのかは謎だが、ともかく海の曲。 次々に場面が移っていく、ハープが印象的な、スケールの大きな曲だ。 DQ6の船は、「ゲント族」の船であり、 チャモロ加入と同時に手に入るため、 この曲を聴くとチャモロを思い出すことがある。微妙だ。 しかしDQ6は、フィールドも城も海も空(ペガサス)もマイナーキーの曲で、 やっぱりこれが「重さ」を感じさせているなあ、と思う。 |
空飛ぶベッド Flying Bed |
空飛ぶベッド・魔法のじゅうたん | C major |
透き通るようなストリングスの上で跳ね回るシロフォンが心地よい、 空飛ぶベッドで滑空するときの曲。 「空飛ぶベッド」というタイトルだが、魔法のじゅうたんに乗っても流れる。 中盤にストリングスが奏でるメロディがとても美しい。 最後のずっこけるような変拍子も楽しい。 |
ペガサス Pegasus |
ペガサス | D minor |
空飛ぶベッドや魔法のじゅうたんによる楽しい空の旅とうって変わって、 ペガサスでの飛行は、ゆったりと神秘的。 抗えない宿命を感じるような、そんな気にさせてくれる。 ムドーの城に向かうときにミレーユがオカリナを吹く崖でもこの曲が流れる。 |
勇気ある戦い Brave Fight |
戦闘 | A minor |
戦闘曲も当然、悪のモチーフを冒頭に据える。 曲の最後にも、悪のモチーフを4つ連ねたメロディが出てきたりする。 全体を通してバスが8分でルート音を刻み続けるのが印象的。 オーケストラヴァージョンでは、 不協和に重ねられたブリブリの金管もカッコいい。 「迷いの塔」と同様に、ゲーム音源はドラムとベースがアツい。 |
敢然と立ち向かう Brave Fight |
ムドー戦 | A minor |
本気を出したムドーとの戦いの曲。 空気を引き裂くような悪のモチーフで幕を開け、 いたる部分が悪のモチーフで織りなされているが、 ときおり顔を覗かせる晴れ間のようなメジャーコードや、 三連の堂々たるリズムなどが、 「敢然と立ち向かう」主人公側の熱を歌っている。ように感じる。 ムドーはかなり強力な中ボスであり、 その強さとともに、否応なく記憶に残るカッコいい戦闘曲である。 |
魔物出現 Monsters |
中ボス戦 | 不定 |
金管が大活躍の、分厚い三連の伴奏は、 悪のモチーフと、悪のモチーフをさかさまにしたものを ずらっとつなげたような形をしており、 その上で、狂ったようなメロディをもって、弦が駆け回る。 ともかく、悪のモチーフがこれでもかとちりばめられているが、 無理矢理な感じは一切ないのがすごい。 個人的には、なぜかかなり苦戦したミラルゴを思い出してしまうこの曲。 |
魔王との対決 Demon Combat |
ラスボス戦 | 不定 |
ドラクエ史上1、2を争うほど印象の薄いラスボス、 デスタムーアの最終形態。 これまでで最高に重厚な悪のモチーフに始まり、 その後も悪のモチーフのオンパレード。 というか、ほとんど悪のモチーフのみで出来ているすごい曲。 悲鳴のような弦、金管が大迫力だ。 オーケストラヴァージョンでは、 ゲーム音源版の曲に、長めの静かな間奏部が挿入されている。 |
時の子守唄 Eternal Lullaby |
エンディング | G minor |
力強さと優しさ、そして哀しさから出来ているような、 圧倒的なスケール感を誇るエンディング曲。 冒頭のトランペットのフレーズは、 まさにすぎやま節。G1ファンファーレ的ドリアンだ。 途中、三拍子に拍子変更される静かな部分がある。 この部分では、メロディに「四連符」が使用されている。 三拍子のもとで、一小節を四等分するのである。 CDのブックレットに載っている楽譜を見たときに、 「四連符ってのもあるんだ! そうか、そりゃ、あるよなあ」 と思ったことを思い出す。 ちなみに、この部分で、画面にチャモロが映るので、 この部分を聞くとチャモロを思い出してしまう。 それはさておいて、この曲は、 劇場版「科学忍者隊ガッチャマン」で使用された曲を再利用したものである。 劇場版ガッチャマンのサントラ「交響組曲 科学忍者隊ガッチャマン」でも、 ほぼ同じ形のこの曲を聴くことができる。 |
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すぎやまこういち 指揮 東京都交響楽団 交響組曲「ドラゴンクエストVI」幻の大地 SVWC-7369 アニプレックス/SUGIレーベル |
すぎやまこういち 指揮 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 交響組曲「ドラゴンクエストVI」幻の大地 SVWC-7066 SPE・ビジュアルワークス |
すぎやまこういち 指揮 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 交響組曲「ドラゴンクエストVI」幻の大地 SRCL-2737〜8 ソニー・ミュージックエンタテインメント |