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tomiyumi webその他もろもろ音楽についていろいろ ― DQ4の音楽データベース

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ドラゴンクエスト4の音楽データベース

序曲デモ画面
間奏曲(インテルメッツォ)冒険の書セレクト
王宮のメヌエット城(昼)
王宮のメヌエット(夜)城(夜)
街(昼)
街でのひととき(夜)街(夜)
楽しいカジノカジノ
コロシアムコロシアム
コロシアム楽屋コロシアム楽屋
コロシアムスタンドコロシアムスタンド
ピサロピサロ関連イベント
謎の城天空城
戦士はひとり征く一章フィールド
おてんば姫の行進二章フィールド
武器商人トルネコ三章フィールド
ジプシーの旅四章フィールド
勇者の故郷五章フィールド(8人揃うまで)
馬車のマーチ五章フィールド(8人揃ってから)
ピサロは征くフィールド(ピサロ先頭)
恐怖の洞窟ダンジョン
呪われし塔
エレジー全滅・アッテムト
不思議のほこらほこら
海図を広げて
のどかな熱気球のたび
戦闘 ―生か死か―戦闘
ジプシー・ダンス四章戦闘
立ちはだかる難敵中ボス戦
邪悪なるものエスターク戦・ラスボス戦(進化前)
悪の化身ラスボス戦(進化後)
導かれし者たち ―終曲―エンディング
CDリスト

序曲
Overture
デモ画面 C major
DQ4から、イントロが一新された。
ファミコンのDQ4では、
「IV」の文字が飛んでくるアニメーションと
そのバックで流れるこのイントロが衝撃的だった。
ロト編のイントロに親しんでいたので、
当初は違和感があったが、じきに慣れた。
今や、ドラクエといえばこのイントロ、だろう。
新作やリメイクのCMでこのイントロが流れた瞬間に、
「ドラクエ!」と思うゲーマーや非ゲーマーが
全国にどれだけいることか。

間奏曲(インテルメッツォ)(「勇者の仲間たち」より)
Comrades
冒険の書セレクト画面 C major
ファミコンのDQ4で初登場した、
冒険の書セレクト時の曲。
交響組曲では、各キャラクターのテーマ曲メドレーの
最初と最後に配置されている。
ピチカートストリングスを主体とした軽快な曲。
リメイクのDQ1・2や、DQモンスターズ、
さらにはトルネコの大冒険、風来のシレンなどでも、
セーブデータのセレクト画面では
ピチカートストリングス主体の曲で統一されている。

王宮のメヌエット
Menuet
城(昼) E minor
(金管五重奏は D minor)
メヌエットとは3/4拍子の舞踊曲のことである。らしい。
王宮らしい、高貴なメヌエットである。
マイナーとメジャー間の転調や、
中盤の、高音部と低音部の掛け合いなどが美しい。
オーケストラヴァージョンでは、ヴァイオリンのソロも聴きどころ。

王宮のメヌエット(夜)
Menuet
城(夜) C minor
王宮の夜は、恒例のチェンバロアレンジ。
なんとなく不安な気分になる。
リメイクで追加された。

(「街でのひととき」より)
In a Town
街(昼) C major 〜 Eb major
明るく楽しげながらも、
泣きのコード進行や短三度転調など、
これぞすぎやま節、なセンチメンタルさも混じった街の曲。
ひどく安心する曲であると同時に、
街では、人さらいやなんやと、さまざまな事件が起こり、
その不安げな気分にもマッチする。

街でのひととき(夜)
In a Town
街(夜) Bb major 〜 Db major
夜の静けさや外気の冷たさを感じるような、
3拍子にアレンジされた夜の街の曲。
リメイクで追加された。

楽しいカジノ(「街でのひととき」より)
In a Town
カジノ F major 〜 Db major
(FC音源は C major)
楽しいカジノの曲。
中盤で「街」のメロディがアレンジされて使われている。
ファミコン版DQ4のカジノといえば、「838861」。
つまり、この曲といえば、「838861」なのだ。
DQ8でも使用されている。

コロシアム(「街でのひととき」より)
In a Town
コロシアム B minor
タイトルどおり、コロシアムの曲。
ゲーム中では、下記の
「コロシアム楽屋」と「コロシアムスタンド」が別曲として扱われるが、
オーケストラでは合わせて演奏される。

コロシアム楽屋 コロシアム楽屋 B minor
(FC音源は A minor)
コロシアムの楽屋では
本番前の緊張感、ピリピリしたムード、
などを感じさせるような、ストリングスのトリルに、
すぎやま的なドリアンスケールのメロディ。

コロシアムスタンド コロシアムスタンド B minor
(FC音源は A minor)
コロシアムのスタンドでは、
対戦の始まりを告げるような、
これもすぎやま的な、勇ましいドリアンのメロディ。
かの有名な、中央競馬のG1ファンファーレの系統だ。
ベロリンマンが分裂するさまを予感させる。

ピサロ
Pissarro
ピサロ関連イベント A minor
リメイクで追加されたピサロの曲。
ピサロの曲というか、ピサロとロザリーのテーマだ。
印象派的な、淡い色彩の切ない導入から、
プロコフィエフ「ロミオとジュリエット」の
「モンタギュー家とキャピュレット家」のような曲調になる。
どこにも落ち着かないような不協和音の連続や、
突然リズムが崩れて音が流れ落ちていくような部分など、
ピサロとロザリーの哀切な運命を感じさせる曲だ。

謎の城
The Unknown Castle
天空城 C major
天空城の曲は、
フワフワするような3拍子、
メロディは緩急自在に、上へ下へととめどなく動き回り、
III度のメジャーなどの「泣き」も効果的に現れて、
まさに天国のような曲だ。
冒頭の「ソーードーレミーー」だけで、もはや夢見心地である。
オーケストラではたっぷりとヴァイオリンのソロが堪能できる。

戦士はひとり征く(「勇者の仲間たち」より)
Comrades
1章フィールド・ライアン先頭 F major
(FC音源は G major)
神隠しにあった子供を捜索に行くライアンだが、
そんな任務もお構いなしに、のんびり気ままな旅に出たよ、みたいな曲。
いや、これはライアンのテーマというより、
ホイミンのテーマかもしれない。
タイトルは「戦士はひとり征く」だが、
普通はホイミンとの二人旅だ。

おてんば姫の行進(「勇者の仲間たち」より)
Comrades
2章フィールド・2章キャラ先頭 F minor
(FC音源は G minor)
アリーナの快闊さが顕れているような、二章のフィールド曲。
F マイナーというより、F ドリアンだ。
後半部の、半音下降の伴奏が非常にすぎやま的。
つちわらしとか、あばれこまいぬとか、
あのへんのモンスターの絵を想起させてくれます。

武器商人トルネコ(「勇者の仲間たち」より)
Comrades
3章フィールド・トルネコ先頭 C major
トルネコの大冒険でこれでもかとアレンジされる運命にあった、
三章のフィールド曲。
メインメロディが低音部にあるのが面白い。
そのため、ファミコン音源では、
メロディよりも伴奏のほうが印象深くなってしまった。
テレビのスピーカーによっては、メロディはほとんど聞こえなかったのではなかろうか。

ジプシーの旅(「勇者の仲間たち」より)
Comrades
4章フィールド・4章キャラ先頭 F minor
(FC音源は A minor)
父親殺しの仇打ちという悲壮な運命を持つジプシーの姉妹の、
そんな感じの曲。
オーケストラヴァージョンで追加された対旋律が印象的で、
こちらを主旋律と感じる人もいるかもしれない。いないか。

勇者の故郷
Homeland
5章フィールド(8人揃うまで) C minor
魔族にいきなり故郷を全滅させられ、
そのまま一人旅を余儀なくされるという、
悲惨すぎる勇者の、最初のテーマ曲。
ドラクエでおなじみの、切なさの混じったフィールド曲の中でも、
群を抜いて切ない名曲。特に後半が素晴らしい(個人的感想)。
オーケストラヴァージョンの前奏は、
レクイエムさながらである。悲しい。

馬車のマーチ
Wagon Wheel's March
5章フィールド(8人揃った後勇者先頭) A minor
8人の導かれし者たちが揃ったあとのフィールド曲。
それまでの切ない曲想から打って変わって、
堂々たるマーチが繰り広げられる。
「ド・レ・ミ・レ・ド・レ・ミ・レ」+「ラ・シ・ド・シ・ラ・シ・ド・シ」
の伴奏と、ドリアンスケールのメロディがとても印象的。
オーケストラヴァージョンは非常に盛り上がるアレンジになっている。

ピサロは征く
Pissarro
フィールド(ピサロ先頭) A minor
「ピサロ」をマーチにアレンジした、
ピサロを先頭にしたときのフィールド曲。
ゲーム中ではあまり聴く機会がないかも……。
オーケストラでは「ピサロ」とメドレーになっている。

恐怖の洞窟
Frightening Dungeons
ダンジョン C minor
(FC音源は D minor)
耳に残るイントロ。
気持ち悪さ、不安さ、禍々しさ、そういうものを感じながらも
思わず口ずさんでしまうようなメロディ。
なんでもない通路のような洞窟から
ラストダンジョンまで違和感なくマッチするようなすごい曲。

呪われし塔
Cursed Towers
F major
(FC音源は G major)
これも否応なく耳に残るイントロ。特にファミコン音源なんて。
遠く離れた音が無機質に並んだメロディや、
二つの音を複雑に往復する低音部などが、狂気を感じさせる。

エレジー
Elegy
全滅・アッテムト C minor
「アッテムトのテーマ」と言ってもいいだろう。
強烈な印象を残す(特にファミコン音源は)、悲しみの曲。
絶望感に押しつぶされそうになる。でも嫌じゃない。
落ち込んでいるときは、逆にこういう曲のほうが救いになったりするもんだ。

不思議のほこら
Mysterious Shrine
ほこら C major 〜 F major
神秘的なほこらの曲。
交響組曲では、弦のアンサンブルから始まり、
移調して木管のアンサンブルになった後、
オーケストラ全体で奏でられる。
これがすさまじく神々しい。

海図を広げて
Sea Breeze
D minor
(FC音源は A minor)
スケール感の大きな海の曲。
DQ2・3のようなワルツではなく4拍子だが、
伴奏が3連のリズムである。
船旅の楽しさよりも、厳しさ、宿命、そういうものを感じる。

のどかな熱気球のたび
Balloon's Flight
C major
タイトルには「のどかな」とあるが、のどかだろうか?
頻繁に拍子が変更され、めまぐるしく曲調が変化するすごい曲。
変拍子がこんなに巧妙に仕組まれている曲は、なかなかない。
ファミコン時代には、エンディング以外でこんなに長い曲は珍しかった。
一曲聴くために何昼夜もかかっていたような。
交響組曲では、木管のアンサンブルを堪能できる。

戦闘 ―生か死か―(「栄光への戦い」より)
Battle for the Glory
戦闘 C minor
(FC音源は D minor)
とても盛り上がる激しい戦闘曲。
中盤以降の変拍子部分のカッコよさったらそりゃもう。
都響版の交響組曲では「―生か死か―」という副題がなくなった。

ジプシー・ダンス(「勇者の仲間たち」より)
Comrades
4章戦闘・4章キャラ先頭で戦闘・4章オープニング・5章バルザック戦 A minor
マーニャとミネアの戦闘曲。
4章オープニングの、マーニャの舞台シーンでも使われる。
リメイク版では、5章のバルザック戦でも流れ、燃える。

立ちはだかる難敵
Tough Enemy
中ボス戦 D minor
リメイクで追加された中ボス曲。
「戦闘」の変拍子部分のメロディがふんだんに使われている。
変拍子や複雑な和音が多様される、
弦やティンパニが激しくカッコいい曲だ。

邪悪なるもの(「栄光への戦い」より)
Battle for the Glory
エスターク戦・ラスボス戦(進化前) A minor
エスターク戦、デスピサロ進化前の曲。
バスが常にラの音を同じリズムで奏でることで、
巨大な・強大なボスを前にした、
ズッシリとした圧力のような感じを出している。
バスのリズムと旋律のリズムのずらしかたなどが素晴らしい。

悪の化身(「栄光への戦い」より)
Battle for the Glory
ラスボス戦(進化後) 不定
デスピサロの進化が完成した後の曲。
冒頭の5つの音が、「ああ、もう元には戻らない……」
という、異形の者を前にした悲壮な感じを物語っているような。
圧迫感と切迫感、その向こうに、悲しさがある。そんな曲。

導かれし者たち ―終曲―
Ending
エンディング Bb major
都響版の交響組曲では「―終曲―」という副題がなくなった。
冒頭のbシの三連打、続いて増4度がカギとなる単純で壮大なメロディ、
その変拍子、bVI→bVII→I の進行……
イントロですでに武者震いするような、壮大な終曲。
その後に、静かで、優しくて、安堵感があって、
それでいてもの哀しいような音楽が、
次々に場面を移しながら、徐々に盛り上がりながら、連なっていく。
そして冒頭のモチーフが様々に咀嚼されて、
リズムを変えハーモニーを変え、繰り返される。
最後は静かに締めくくられ、終曲は閉じる。ドラクエ4も閉じる。
ゲーム音源では、序曲・王宮のメヌエットと、
各フィールド曲がメドレーとなって途中に挿入される。
オーケストラで聴いてみたくもあるが、曲が長くなりすぎるんだろうな。

CDリスト
すぎやまこういち 指揮
東京都交響楽団
交響組曲「ドラゴンクエストIV」導かれし者たち
SVWC-7252 アニプレックス/SUGIレーベル
すぎやまこういち 指揮
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
交響組曲「ドラゴンクエストIV」導かれし者たち
SVWC-7064 SPE・ビジュアルワークス
すぎやまこういち 指揮
NHK交響楽団
N響版交響組曲「ドラゴンクエストIV」導かれし者たち+オリジナル・ゲームミュージック
SVWC-7112〜3 SME・ビジュアルワークス
すぎやまこういち 指揮
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
交響組曲「ドラゴンクエストIV」導かれし者たち コンサート・ライブ in 2002
SVWC7169〜70 SME・ビジュアルワークス
すぎやまこういち 指揮
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
交響組曲「ドラゴンクエストIV」
PCCG-00118 ポニーキャニオン
すぎやまこういち 指揮
NHK交響楽団
交響組曲「ドラゴンクエストIV」導かれし者たち
APCG-9001 バンダイ(アポロンレコード)


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