ロトのテーマ | デモ画面・エンディング |
間奏曲 | 冒険の書セレクト |
まどろみの中で | 性格判断 |
王宮のロンド | 城(昼) |
王宮の夜 | 城(夜) |
ラダトーム城 | ラダトーム城 |
街 | 街(昼) |
街の夜 | 街(夜) |
ジパング | ジパング |
ヒミコの宮殿 | ヒミコの宮殿 |
村 | 村(昼) |
村の夜 | 村(夜) |
ブギウギ | すごろく場・闘技場 |
ローリング・ダイス | すごろく |
アレフガルドの街 | アレフガルドの街 |
回想 | オルテガ関連イベント |
冒険の旅 | 上の世界フィールド |
アレフガルドにて | アレフガルドフィールド |
ダンジョン | ダンジョン |
塔 | 塔 |
ピラミッド | ピラミッド |
幽霊船 | 幽霊船 |
ゾーマの城 | バラモス城・ゾーマ城 |
アレフガルドの洞窟 | アレフガルドの洞窟 |
鎮魂歌 | 全滅 |
ほこら | ほこら |
海を越えて | 海 |
おおぞらをとぶ | 空 |
戦闘のテーマ | 戦闘 |
戦いのとき | バラモス戦など |
勇者の挑戦 | ラスボス戦 |
そして伝説へ | エンディング |
CDリスト |
ロトのテーマ Roto |
エンディング (FC版以外ではデモ画面も) |
C major (FC版は F major) |
「序曲」のDQ3バージョン。 この曲はどのシリーズでもデモ画面で流れることになっているが、 ファミコンのDQ3は、ロムの容量の都合上、 デモ画面が「DRAGON QUEST III」というテキストのみであり、 この曲は流れなかった。 DQ3では、エンディングで勇者がラダトーム王に ロトの称号を与えられた後に流れる。 そして曲のタイトルは「ロトのテーマ」となっており、 DQ1・2のタイトルで流れていたあの曲は ロトの曲だったのか! と心躍ったものだ。 まあ、4以降も同じ曲が序曲だったわけだが、 このファンファーレはロトシリーズのみなので、 このファンファーレこそはロトのメロディだと言えよう。 リメイクではデモ画面でもしっかりこの曲が流れる。 それが、古いファンにとっては少し寂しくもあったり。 |
間奏曲 | 冒険の書セレクト画面 | C minor |
DQ4で初めて作られた冒険の書のセレクト画面でのこの曲は、 その後のシリーズや、DQ3のリメイクでも使用されている。 |
まどろみの中で Prologue |
性格判断 | D minor 〜 Db major |
リメイクでの最大の追加要素、性格システム。 勇者の性格を決定するイベントが ゲームの最初に用意されているが、 そのときに流れる曲がこれ。 勇者の夢の中という設定なので、 「まどろみの中で」なのである。 まどろみの中のあやふやな妖しい感じに溢れている。 4小節目と8小節目の、 一拍ごとに変化していくコード進行や、 あまりにも自然な4拍子〜3拍子間の移行、 中盤の変拍子の連続など、 不思議な感じが満載、聴き所満載だ。 期末テストの勉強そっちのけでずっとリメイクDQ3をやっていた 高校一年の冬を強烈に思い出す。 僕以外には、そんなもん知るか、という話だが。 |
王宮のロンド Rondo |
城(昼) | C major 〜 C minor |
主旋律と対旋律の絡み合いが気持ちいい、 堂々たる城の曲。 曲名のとおり、ロンド形式の曲。 最初の「ドッミッソッドー」で、 「これぞドラクエ3!」と感じるのは僕だけではなかろう。 マイナーへの転調も非常に印象的。 オーケストラバージョンでは、 中間部のヴァイオリンソロも聴き所だ。 ちなみに、最後の16分音符で少しずつ上がっていく部分、 僕の友人は子供の頃あの部分が恐かったらしい。 僕は恐いと思ったことがなかったが、わかる気がする。 |
王宮の夜 Rondo |
城(夜) | F# major |
リメイクではいろんな曲の夜バージョンが作られた。 城は調が大きく変わってチェンバロで演奏されている。 城の夜アレンジはチェンバロというのが その後のシリーズでも恒例となった。 |
ラダトーム城 | ラダトーム城 | A minor |
リメイクでは、ラダトームの城に入ると 「王宮のロンド」でなくDQ1のこの曲が流れる。 他にも、街や洞窟でも同様にDQ1の曲が流れるようになった。 それはとてもよい演出ではあるのだが、 ファミコン版をやりつくした者にとっては、 なんとなくDQ3の曲のままの方がしっくりくる気もする。 |
街(「世界をまわる」より) Around the World |
街(昼) | Bb major |
ドラクエの街の曲は、 移動ド唱法で言うところの「ミ」と「ソ」から メロディが始まることがほとんどである (経過音としてファが入ることも多い)。 1は「ミファソドシラソ〜」、2は「ソーミッファッソ〜」、 そして3は「ソソミッ ソソミッ」、 4以降もほとんど同様である。 コードはいずれもI度。 その構成音のうち、主音以外を使っているのがミソだ。 と、図らずもシャレのようになってしまって恥ずかしい。 |
街の夜 | 街(夜) | Bb major |
リメイク版で追加された夜の街の曲。 ゆったりしたテンポで静かな感じにアレンジされている。 |
ジパング(「世界をまわる」より) Around the World |
ジパング | A major |
日本がモデルとなっているジパングで流れる、 和音の構成や音階が雅楽的な曲。 と書いたが、「雅楽的」という表現が適当がどうかは自信がない。 他にも、前奏でバルトークピチカートが聴けるところも聴き所。 と書いたが、本当にバルトークピチカートかどうかはよく知らない。 曖昧で申し訳ない。 |
ヒミコの宮殿 | ヒミコの宮殿 | E major |
リメイクでは、ヒミコの宮殿で オーケストラ版の前奏を少しアレンジしたものが流れるようになった。 |
村(「世界をまわる」より) Around the World |
村(昼) | G major |
この曲は何度もリテイクが出て 作るのに苦労した、みたいな話が、 「ドラゴンクエスト マスターズクラブ」 という本のインタビューで語られていたように記憶している。 その甲斐あって(?)、 いかにも「村」な、牧歌的な優しい曲に仕上がっている。 個人的な話だが、DQ3発売当時小学二年生の僕は、 はじめ、この曲が嫌いだった。 たぶん、この曲がというより、 メロディの三角波の音が気持ち悪かったのだろう。 それはいつの間にか好きな音へと180度転換し、 シックスやメジャーセブンス、 VI度のメジャーなどの響きの心地よさに気付き、 大好きな曲へと変わっていったのであった。 |
村の夜 | 村(夜) | G major |
リメイクでは村の曲にももちろん夜の曲が追加された。 |
ブギウギ | 闘技場・すごろく場 | F major |
リメイク版で登場したすごろく場や闘技場で ワクワク感を煽ってくれるブギウギである。 ピアノとエレピとドラムでブギウギなこの曲は ドラクエでは異色なはずだが、 完全にドラクエ世界に溶け込んでいるのはさすが。 この曲はDQ8でも酒場で使用された。 |
ローリング・ダイス Rolling Dice |
すごろく |
C major (SFC音源のみ D major) |
すごろくを遊んでいるときの楽しい曲。 半音で上下行するマリンバが サイコロの転がるさまを表しているらしい。 最終的に乱数に弄ばれるだけになってしまう すごろくに対するイライラをいくらか抑えてくれる(?)。 |
アレフガルドの街 | アレフガルドの街 | F major |
アレフガルドではDQ1の「街の人々」が流れる。 なぜかタイトルは「アレフガルドの街」。 |
回想 Distant Memories |
オルテガ関連イベント | C minor |
ファミコン版で、キングヒドラとオルテガの戦闘シーンに レクイエムを流さなかったのを悔やんでいたというのは ドラクエ音楽ファンには有名な話。 リメイクではそのシーン専用(デモでも少し流れる)の曲が作られた。 オーケストラ版ではチェロのソロが美しい。 ロンドンフィル版のCDのブックレットには、 レコーディング時のこんなエピソードが語られている。 チェロ奏者ロバート・トルーマン氏は、 レコーディング前日にすぎやま氏を訪ね、 この曲が流れるときの状況、気持ち、ストーリー、 そしてこの曲でのチェロの音色の必然性を説明してもらい、 オルテガの壮絶な最期を想いながら一晩中練習したそうだ。 そしてレコーディング当日、彼のチェロのソロとともに この曲が静かに終わったとき、 オーケストラメンバーやスタッフから万雷の拍手が起こったそうである。 |
冒険の旅 Adventure |
上の世界フィールド |
G minor (FC音源のみ A minor) |
1と2のフィールド曲は センチメンタルな曲だったが、 3ではまともに「冒険の旅!!」という勇壮な曲になった。 最後の2和音が半音で下降していく部分がとてもすぎやま的。 この曲を聴くとおおがらすやおおアリクイを思い出す。 |
アレフガルドにて |
アレフガルド | D minor |
アレフガルドのフィールドでは やはりこの曲「広野を行く」が流れる。 同じ曲ではあるが、伴奏が3連になり、 雰囲気がかなり変わっている。アレンジが上手すぎる。 |
ダンジョン Dungeon |
ダンジョン | D minor |
DQ2の「恐怖の地下洞」でも書いたが、 ファミコンの薄暗く単調なグラフィックに PSG音源の高速アルペジオがとてもマッチしていた。 オーケストラ版のゆっくりで静かなイントロも良いが、 PSG音源の高速半音上行のおどろおどろしさが強く記憶に残る。 その後もすごく変なコード進行なのに自然に聞かせる手腕にびっくりする。 |
塔 Tower |
塔 |
F major (FC音源のみ G major) |
やはり塔の曲は妙な曲である。 和声も聞き慣れないものだし 変拍子のオンパレードだしで、とにかく奇妙だ。 何度も書くけど、奇妙てあってもおかしくはないのだ。 自然に聞けてしまう、口ずさめてしまうのである。 それが本当にすごい。 初めて聞いたときのインパクトが強すぎて、 この曲はナジミの塔のテーマ曲として記憶に刷り込まれている。 |
ピラミッド(「世界をまわる」より) Around the World |
ピラミッド | D minor |
いかにもピラミッドな曲。 7連符や6連符の高速パッセージが見もの(聞きもの?)だ。 こんな曲が流れたら、そりゃあミイラ男も出て来ようぞ、といった感じだ。 |
幽霊船 The Phantom Ship |
幽霊船 |
E minor (FC・GB音源は D minor) |
メロディが頻繁に1オクターブ以上飛んだり、 しっかり4拍子なのに変拍子に聞こえたり、 人工的なようなファンタジックなような、唯一無二な曲。 ふなのりのほねが きたに18 にしに31のほうこうを さししめすシュールな様子がありありと思い出される。 オーケストラでは「ダンジョン〜塔〜幽霊船」 というメドレーになっているが、 塔と幽霊船のつなぎの部分も奇妙で面白い。 幽霊船のイントロの何とも言えない複雑な不協和音が気持ちいい。 |
ゾーマの城 Zoma's Castle |
バラモス城・ゾーマ城 | D minor |
リメイクで追加された曲。 「ゾーマの城」というタイトルだが、 バラモスの城でもしっかり流れる。 「ダンジョン」を思いっきりアレンジした曲だ。 |
アレフガルドの洞窟 | アレフガルドの洞窟 | 無調 |
リメイクではアレフガルドの洞窟で DQ1の「洞窟」が流れる。 |
鎮魂歌 Requiem |
全滅 | 無調 |
全滅したときに流れるレクイエム。 ファミコンのときは全滅時以外に流れなかったので、 最初の2小節くらいしか聞いたことのない人も多かっただろう。 オーケストラでは「鎮魂歌〜ほこら」で一曲であり、 鎮魂歌からほこらに移る部分で「おおぞらをとぶ」のメロディが現れる。 |
ほこら Small Shrine |
ほこら | A minor |
ほこらの神秘的な曲だ。 ファミコンのときはPSG音源の三角波の音色が印象的だった。 そして僕はその音に恐怖していた。 ほこらに入るのが怖くなるほど強烈な印象を受けていたが、 次第にその音がクセになっていったのである。 いつまでたっても、僕の中でこの曲は 「いざないの洞窟付近のほこら」の曲だ。 薄暗い中に灯っている炎とともに、脳裏と耳に焼き付いている。 |
海を越えて Sailing |
海 |
Eb major 〜 Ab major (FC・GB音源は C major 〜 F major) |
2に続き、海の曲は3拍子のワルツ。 途中からの転調がめっぽう良い。 小3の頃、「船の曲良い曲だなー」と思ったのを覚えている。 曲に対して「良い曲」と思った最初の体験であった。 転調後の展開を聞いて特にそれを感じたように思う。 僕は小さいときからすでに転調好きだったんだなー、 と、大きくなってからわかった。 ほとんど個人的な話になってしまいました。 |
おおぞらをとぶ Heavenly Flight |
空 | A minor |
不死鳥ラーミアに乗って空を飛ぶという、 ファンタジックな場面で流れる曲。 滑空するワクワク感よりも、巨大な神鳥の神秘性や、 大空を悠然と浮かぶように飛ぶスケール感を覚える、 これ以上のものがあるか、とさえ思うような美しいメロディ。 ファミコン音源では、三角波の音色がメロディに非常にマッチしていた。 力強くももの悲しいこの曲は当然のように人気曲であり、 DQ8でも使用された。 「おおそらをとぶ」というタイトル、そしてそのひらがな表記も絶妙。 |
戦闘のテーマ Fighting Spirit |
戦闘 | F minor |
敵が現れたとしか思えないイントロから始まる、 大迫力の戦闘曲。 複雑な高速アルペジオが戦闘を盛り上げてくれる。 |
戦いのとき Gruelling Fight |
バラモス戦など | F minor |
リメイクで追加されたバラモス戦の曲。 ゾーマ戦の光の玉使用前や隠しボス戦でも流れる。 「ダンジョン」のモチーフも使用されており、 DQ3の一連の曲に溶け込んでいる。 ティンパニの連打がとてもカッコいい。 |
勇者の挑戦 Fighting Spirit |
ラスボス戦 |
G minor (GB音源は D minor) |
「勇者の挑戦」というタイトルの通り、 敵の禍々しさや強大さよりも、 そういう難敵に全力で挑むさまを感じるカッコいい曲。 子供の頃、あんなにゾーマを倒しに行ったのは、 この曲と「そして伝説へ」を聞きたかったからという理由も大きい。 「広野を行く(アレフガルドにて)」のメロディが 少し(かなり)アレンジされてメインメロディに使われている。 オーケストラ版では、さらに間奏部分で このメロディが巧妙に重ねられていたり、 序曲のファンファーレが使われていたりして聴き所がたっぷりだ。 GB版DQ3ではなぜか調が大きく変わっていて、 全然しっくりこないというか、どうにも盛り上がらないのが残念極まりない。 |
そして伝説へ Into the Legend |
エンディング |
Bb major 〜 Bb minor 〜 Db major (FC・GB音源は C major 〜 C minor 〜 Eb major) |
「そして でんせつが はじまった!」 という一文とともにこの曲鳴り始めるのが本当に感動的だった。 まさしくロト伝説の始まりを告げるような、 壮大な曲のオープニング、 続くマイナーへの転調によるもの悲しいフレーズ、 そこからのメジャーへの解決、 さらなる転調、テンポアップしてsus4の連打…… めまぐるしく展開する壮大なこの曲は、 「すごい事を為し遂げた感」を感じさせてくれた。 2006年のコンサートはファンの人気曲セレクションだったが、 この曲が人気No.1であったらしく、 東京・名古屋の両方で本編のラストを飾った。 一番好きな曲をどれか一つに絞って答えないといけないとすれば、 僕もこの曲を挙げる。 この曲を聴くために何度ゾーマを倒しに行ったことか。 ついにはラジカセで録音して、聴きたおしたものだ。 ついでに、エレクトーンでもよく弾いた。 |
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すぎやまこういち 指揮 東京都交響楽団 交響組曲「ドラゴンクエストIII」 SVWC-7247 アニプレックス/SUGIレーベル |
すぎやまこういち 指揮 NHK交響楽団 N響版:交響組曲「ドラゴンクエストIII」そして伝説へ…+オリジナル・ゲームミュージック SVWC-7071 SME・ビジュアルワークス |
すぎやまこういち 指揮 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 交響組曲「ドラゴンクエストIII」そして伝説へ… SVWC-7063 SPE・ビジュアルワークス |
スーパーファミコン版 すぎやまこういち「ドラゴンクエストIII」そして伝説へ… オリジナル・ゲーム・ミュージック SRCL-3564 ソニー・ミュージックエンタテインメント |
すぎやまこういち 指揮 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 交響組曲「ドラゴンクエストIII」そして伝説へ… SRCL-3563 ソニー・ミュージックエンタテインメント |
すぎやまこういち 指揮 NHK交響楽団 交響組曲「ドラゴンクエストIII」そして伝説へ… BY30-5181 バンダイ(アポロンレコード) |