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tomiyumi webあはれなる言 ― 徒然草

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徒然草


徒然草はおもしろい。
って教科書に載ってるものぐらいしか読んでないけど。
自分の解釈が合ってるかどうかは知らないが、
とにかくちらりと読んでみたらおもしろかったわけだ。



序段「つれづれなるままに」

「つれづれなるままに、
 日暮らし、硯に向かひて、
 心にうつりゆくよしなしごとを、
 そこはかとなく書きつくれば、
 あやしうこそものぐるほしけれ。」


あまりに有名な段だ。
意訳してみる。


「退屈だ。
 もう一日じゅう机の前だ。
 んで、もやもや考えてるどーでもいいことを
 あーだこーだなんとなーく書いて壁に貼っているのだ。
 そしたらなーんかよくわからんけど、
 おかしくなってきた……」


兼好は、「心にうつりゆくよしなしごと」を書いては
壁に貼って壁紙にしていた
そりゃおかしな気分にもならあな。



第六十八段「筑紫に、なにがしの押領使」

「筑紫に、なにがしの押領使などいふやうなる者のありけるが、
 土大根をよろづにいみじき薬とて、
 朝ごとに二つづつ焼きて食ひけること、年久しくなりぬ。
 あるとき、館のうちに人もなかりける隙をはかりて、囲み攻めけるに、
 館のうちに兵二人出で来て、命を惜しまず戦ひて、皆追ひ返してけり。
 いと不思議におぼえて、
 『日ごろここにものし給ふとも見ぬ人々の、かく戦ひし給ふは、いかなる人ぞ。』
 と問ひければ、
 『年ごろ頼みて、朝な朝な召しつる土大根らに候ふ。』
 と言ひて、うせにけり。
 深く信を致しぬれば、かかる徳もありけるにこそ。」


「九州に、なんとかいう押領使(役人さん)がいまして、
 ダイコンが栄養満点!と信じて、
 もうずっと長い間、毎朝2本も焼いて食ってました。
 ある日、館に人がいないときに敵が攻めてきました。ピンチ!
 がしかし、館の中から見知らぬ兵士が2人出てきて追い返したのです!
 押領使はなになにどういうこと?と思って聞きました。
 『見たことないけど、こんなに戦ってくれて、どちらさん?』
 すると兵士は、
 『あなたが毎朝食べてたダイコンですよ!』
 と言ってどっか行っちゃいました。
 深〜く信じてたから、こんなイイコトがあったんだよ!」


う〜ん、そうか…………ん?
このダイコンは喰われて恩を感じていたのか?
あ、良薬と信じてくれて嬉しかったのか……
でも喰われてるのに

と、ここで疑問が。
押領使は、毎朝ダイコンを2本喰ってました。
それも長い間。
だから、それはもうすごい本数喰ってたわけです。
しかし、現れたダイコン兵士は、
「あなたが毎朝食べてたダイコンですよ!」
と言いました。

とすると、押領使の喰ってた2本のダイコンは毎朝同じもの?

ダイコン無限地獄?

それともダイコンの精霊かなんかがダイコン界を代表して恩返し


うーむ、この疑問こそよしなしごとだ。



第百二十七段「改めて益なきことは」

「改めて益なきことは、改めぬをよしとするなり。」

「改めても無駄なことは、改めないのがいいよ。」


当たり前だ。



……て具合に、おもしろい。
他に、デジャヴを書いてる段もあったり。
おもしろがって書いてたんじゃねえか、と思えもする。

古語で書いてあると、
なんかむつかしいこと書いてるのかな、と感じるかもしれないが、
内容は全然むつかしくもないんですよね。

「改めて益なきことは」も、
「改めて益なきことは、改めぬをよしとするなり。」
と言い切られて、なんか偉い格言かな、と一瞬思うが、
そのまんまですやん。

そもそも、「『改めても無駄』かどうか」は、
改める前にはわからないんだからね。
もしかして解釈間違ってるか?


とまれかうまれ(=とにかく)、
機会があったらもっと読もうと思う私です。

語句の意味は旺文社・古語辞典より。
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