滋賀県の湖北地方の方言(湖北弁と呼ぼうか)について語ってみることにする。 ここで、この「湖北」というのは、 滋賀にゆかりのない人にとったら何なのかわからないだろう。 でもちょっと考えたらわかるのではなかろうか。 滋賀のイメージといえばやはり琵琶湖であろう。 日本最大の湖、琵琶湖(近くで見ると汚い)。 滋賀では、各地方の位置は主に琵琶湖(近くで見ると汚い)を基準にする。 そこで、湖北というのは琵琶湖(近くで見ると汚い)の北東部のあたりを指す。 その湖北地方の方言をあーだこーだ言って紹介しようという目論見である。 さて、その湖北弁だが、 基本的には関西弁に近い。 関西弁というか、京都弁に近いのであろう。 滋賀は岐阜や福井にも隣接しているが、 言葉は京都に近いのだ。 湖北から、東の伊吹山を越えればすぐに岐阜に着くが、 岐阜になると全く言葉が変わる。 岐阜は名古屋弁に近い。 近畿地方と中部(東海)地方の間にはけっこうきっぱりと境界があるのだ。 また、滋賀と岐阜では、テレビのネット局が異なる。 滋賀までは近畿、岐阜は中部なので当然なのだが。 余談だが、近畿は偶数チャンネルを使い、中部は奇数チャンネルを使う。 そして、中部では中日新聞がけっこうな勢力を誇っており (なんせ中日ドラゴンズの名古屋である)、 湖北にまでその勢力は染み込んできている。 その中日新聞湖北版のテレビ欄には 近畿と中部両方のテレビ局が載っていて、 偶数奇数両方のチャンネルが書いてあってちょっと珍しいのだ。 以上、脱線してすまぬ。 湖北弁の話に戻るが、 湖北弁には、少し古語の名残も残っている。 例えば、「うい」などである。 「うい」は「憂い」、これは「憂し(うし)」のイ音便である。 他にも、「いぬ」は「去ぬ(いぬ)」であり、「帰る」の意だ。 湖北弁については、 滋賀・湖北地方の方言 というサイトを見つけたので そこも参照されたい。 ここの管理人さんはかなり湖北弁を調べてやーて(←湖北弁、次回説明します)、 なんと辞典があります。なかなかおもしろいです。 うちはなにか少し違う切り口で湖北弁を語れればと思う。 湖北弁は、東北とか九州のようにまったく何喋ってるかわからない、 みたいな方言でもないし、特に大きな特色はないのだが、 おもしろい部分も多々あるのでそこを突いていきましょう。 |