パート1
「これまでの段位認定」
段位認定といえば自分の腕前をはかるための指標となるコンテンツであり、今ではIIDXにはなくてはならないものとなっていますが、
段位認定が7thから始まったのはご存知の方も多いと思います。ACではIR、WR、段位認定以外にもいろいろな企画
(例えば、7thでは曜日エキスパートコース、8thでは自分の出した記録を何回塗り替えることができるかの、追撃王ランキングやいくつのゲームセンターでプレイしたかを競う行脚王ランキング、9thからWR開始、10thではDJP制が始まりDJPランキング、Weekly
Vote、Beat3を行うなど、REDでは起承転結ムービーやスコアグラフ、クリアレート、ライバル機能、携帯アプリ、オリジナルコースなどの飛躍的な機能の追加、ハピスカではBEMANI
EXPOやトップランカー決定戦、DDではコンボランキング、クロスプレーキャンペーン)
を行っていましたが、プレイ企画としては段位認定以上に盛り上がっている(というよりは続いている)企画はなかったと思います。
その段位認定の歴史をちょっと振り返ってみようと思います。
下に2つのグラフがあり、大きい方は各Verごとの各段位者数のグラフ、小さい方は段位認定者の合計、を表しています。参加者数を見てもわかるように回を増すごとに参加者が増えています。
その特徴として
7th、8th
9th、10th
RED、SKY、DD
の3つに分けられます。
7th、8thの頃は登録するのにパスとDJNAMEを公式サイトで入力しなければならず、登録者自体が少なかったというのもありますが、「段位認定」というのが何なのかわからず「敷居の高いもの」としてみていた人が多く、あまりPLAYされなかったのでしょう。PLAYしても低段位の方はあまり登録しなかった、という傾向もあってか、大きい方のグラフを見てもわかるように、三段以下のPLAYERは段位認定をほとんどやっていない、という状況だったのだと思います。
9th、10thの頃になるとスコアの記録やシステムの向上(カードによる自動登録)から、何度もプレイするコアユーザーが増え始め、それと共に新規PLAYER(ちょうど5鍵がFINALを迎えたころでもあるので)も増えたことによって段位認定の参加者も飛躍的に伸びたのでしょう。
参加者の増加と共に段位認定者の傾向も顕著になってきました。グラフを見てもわかるように六段者が異常なまでに多いということです。昔からのPLAYERは分かると思いますが七段のボス曲は7thからずっとサファリであること、八段のボス曲はゲトンorギガ(10thは例外)であることから、これらのボスによって初心者や中級者がことごとく落とされてきた結果なのです。この頃から「難民」という言葉が広まったようです。
REDでは先ほど書いたようにシステム面が大きく向上したこと、そして異常に難曲が増えたことからコアユーザー(いわゆる上級者、ランカー)が増えました。これもまたグラフを見ると分かるように七段以上のPLAYERのみが大幅に増加し、それ以下はほとんど変わらない、といった状況が見て取れます。
HAPPY SKYになるとREDでの流れは一転して再び新規PLAYERが増加しました。というのもHAPPY
SKYの狙い自体が新規開拓であったように、一般受けしやすい曲が増えたり、初心者に優しいシステムが向上した結果、新規PLAYERの増加に繋がったわけですね。グラフでは級位者がひとまわりほど増加したのと、初段者、六段者が急増したことからその傾向がうかがえます。
全体的に、もちろん段位取得者数はそのときの段位曲の難易度にもよるところがありますが、PLAYER全体の流れからして「PLAYERの増加の傾向」の方が「段位曲の難易度」よりも段位認定の動向を左右している、といえると思います。
DDでは皆伝が登場したことにより、今までの傾向とはまた違うかたちになったようです。九段、十段の変化が非常に顕著に現れています。こればっかしは「段位曲の難易度」によるもの、といわざるをえないでしょう。しかしその他を見てみると6段以下の層もかなり増加していることが見てとれます。このことからDDでも新規PLAYERの獲得も成果を上げている、ということでしょう。(グラフのDDのデータは1月9日現在)

という感じで、段位認定はIIDXの成長とともに成長しているコンテンツなのです。
段位認定の小ネタ1
段位認定のネタとしてすぐに思い浮かぶのは10thの八段でしょう。これはご存知の方も多いと思いますが
moon_child→雪月花→one or eight→No.13 という曲目だったのですが今考えても八段ならこれらは全てHYPER譜面だろうと思うところですが、なぜか全てANOTHER譜面だったのです。
これは当時の九段
EXE→Innocent Walls→sync→quasar(全て穴)と比べても明らかに難しく、
10段
Spica→One More Lovely→moon_child→No.13(全て穴)
と比べても大差ないほどの難易度でした。
グラフの10th八段を見ればいかにむずかしかったか一目瞭然!
というか雪月花とNo.13のANOTHER譜面は九段、十段と同時期の解禁譜面だったので、その次点で8段に入っているのはおかしい。それに八段と十段の曲が2曲被ってるというのもありえない。「常識的に考えてw」
これについてPLAYER達は「八段ってレベルじゃねーぞ!明らかにミスだろ!」「HYPERになおせよ!」というごく当たり前な対応に対し、KONAMIは「仕様です」の一点張りを通し、結局変更をしなかったそうです。
段位認定の小ネタ2
現在の段位の達成率といえば100%〜50%がデフォルトになっています。しかし7thのころからそうだったわけではないのです。というわけで紹介
7th
基本は98%〜50% 7thでは普通に全曲100%で終わっても総合は98%でした。100%を出すには総合BPがほぼ0で且つほぼパーフェクト(GOODも×)な成績を出さなければ出なかったようです。本当の意味での100点だったというわけです。ちなみに99%はありませんでした。さらに低ランク(50%台)を出すのも相当ミスを出して尚且つスレスレでクリアしないと出なかったようです。
8th
基本は99%〜80% 8thでも100%を出すには7th同様の条件だったようです。
それと、最低ラインが80%だったそうです。基準がよくわからないと叫ばれていました。どんなに低い水準でクリアしても80%以下にならないので負けずと低ランクを狙うものも多かったようです。
9th
基本は100%〜50% RED、SKY、DDと同様と思われます。
10th
基本は100%〜75% これまたなぜか最低ラインが変化。8th同様、基準がよくわからないという声が。
RED、SKY、DD
基本は100%〜50% クリアすると50%+4曲の成績という評価方法。今ではすっかり定着してます。
注:自分の経験してきたことを語っているわけではないので、ここで述べている情報には間違いがあるかもしれません。
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