remove
powerd by nog twitter

似非パッシブ投資家の憂鬱
2005年9月3日

 夜勤明けの昼下がり。
 パンを食み食み 浅目新聞を読んでいましたら、予期せぬ見出しが出ているではありませんか。


朝日新聞9月2日朝刊より

 確かに とても大きな出来事なんですが、一般紙の経済面のトップにまで出てるとは。
 経済紙ならともかく、浅目新聞ですからねぇ。。
 株価指数の計算法なんて、一般人には絶対興味の湧かない話題のはずなのに。


 もちろん、大人の世界では去年のうちから随分動きがあった様子です。
 改変によるインパクトの試算は早くに出回っていましたし、大口の皆様は既に対策済みといわれています。
 コバンザメに限らず肉食系の方々は シッカリ牙を研いでいるのでは。

 食物連鎖の最下層に蠢く個人投資家の間でも、パッシブファンドを落とす話が聞こえてきます。
 8月には 有名評論家もこの問題を取り上げていますから、まだまだ動きが出ることでしょう。

参考資料
外部リンク
楽天証券
山崎元氏 「ホンネの投資教室」
2005年8月19日付 コラム

 どこぞのゴミ凍死家も ゴミはゴミなり 準備のつもりなのでしょう。


2004年12月30日


2005年9月4日

 夏休みのお遊びか、売れるETFは全部投げていたようです。
 避難はできても 攻撃まで手が回らないのは ゾウリムシ級投資家の悲しさでしょう。

 それよりなにより、指数の大改編に巻き込まれると 無駄な手数料が掛かってしまうのは ちょっと辛いところです。
 おまけに数年前に買ったETFって三桁の買値ですから、確定申告も思いやられてしまいます。
 逃げなきゃ逃げないで 大ダメージ食らうの確実ですからねぇ。
 どちらにしても あまり愉快な話じゃありません。


 ケチで鳴らすパッシブ投資家には あんまりな試練ですが、株価指数の側から見れば避けられない改革ではあるのでしょう。

 世界の主要な株価指数は だいたい浮動株修正を加える仕組みになってます。
 初めは最先端の指数でも 手を加えていかないと、どっかの平均株価みたいに旧世代の遺物になってしまいそう。
 ダウ式のインデックスだって、200年前には最先端のアイディアだったんですから。

 株価指数の本来の役割は 株式市場の値動きを分かりやすく表すことでしょう。
 やがて 株式運用の成績を測る基準となり、その後から投資家が投資対象として模倣するようになるのが歴史の順序。
 コバンザメ投資に食われるインデックス投資家も ただ乗り的ではあるのでしょう。 (本当に「ただ」ではありませんが・・・)

 大体 どんなインデックスを投資対象にしたって、完全に受動的な手法を使うなら 入れ替えのコストがなくなることはないでしょう。
 指数自体も 運用に配慮した仕組みを持つようになるでしょうが、コバンザメが絶滅するとも思えません。

 コバンザメや銘柄入れ替えのインパクトを少なくするには ベンチマークとなる指数が多様化するのが一番のはず。
 TOPIXだけが評価基準かつ運用対象であり続けるのは 不自然で害が多いことなのです。
 浅目新聞の記事にもあるように、立て続けに新指数が発表されていますので ちょっと期待したいところです。

 ま、個人が実投資で恩恵にあずかれるのは、新指標を使うインデックス投資信託が出来てから。
 ずいぶん先の話なのでしょうねぇ・・・シクシク


 もっとウダウダ書こうと思っていたら、筆が進まないうちに、超有名サイトが同じ記事をネタにしています。

参考資料
外部リンク
 「虎年の獅子座」
株式市場勝手コメント

2005年9月7日コメントを参照

 記事の内容より、記事が出たことが 多くの人に驚かれる新聞って・・・

 本当は、TOPIXが個人投資家にとっては 非常に使いにくい数字であることを書きたかったんですが、また いずれ(?)。


TOPへ   日記帳入り口へ   HOMEへ