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Headphone News


 ヘッドホンにまつわるニュースの中から、作者が面白いと思ったものを掲載しています。情報の精度については一切保証できませんので、ご注意下さい。また、日付は私がこのページに書き込みをした日付であって、製品の発売なり、発表なりの日付ではありませんので、その点もご了承ください。公平さや正確さを貫いた純然たるニュースではなく、作者の感想・主観・偏見を含めたページであることもお断りしておきます。

 ここに書いてある情報は、主にAKGaudio-technicaEtymotic ResearchSENNHEISERSONYSTAXHeadRoomHeadWizeの各サイトから知りえた内容を元にしています。これ以外のサイトはあまり見に行かないので、他に面白いニュースがあればご一報ください。
連絡先:
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2000年いっぱいまでの古いニュース

03/03/03 Creek、OBH-21/21SEヘッドホンアンプを発売(?)

 Hiro.Nさんに頂いた情報によりますと、CreekからOBH-21/21SEヘッドホンアンプが発売される予定のようです。Creekのサイトから分かることはわずかですが、こちらの韓国語のページにより詳しい情報があります。内部の写真も載っていますが、どうやらディスクリート構成ではなさそうです。部品点数も少なく、左上にある2つのICでヘッドホンを直接駆動しているように見えます。OBH-21SEはOBH-21の上位版で、部品と電源を高級化したものとのことです。

このサイトから分かる範囲で調べた仕様は以下のとおりです。
・30-300Ωの負荷に対し10mW以上出力可能
・歪率は30-300Ω負荷、定格出力時で0.01%以下@1kHz
・消費電力4W以下
・電源:24VDC、150mA
・寸法180mmx100mmx65mm
・重量670g

価格は、ハイファイジャパンで\43,000となっていますが、内部写真を見る限り、この値段に見合うだけの内容ではないように思われます。最近のICは良く出来ていますし、抵抗も良いものを使っているように見えるので、音は悪くないと予想できますが、趣味で使うオーディオコンポーネントとしては物足りなく感じられます。

(Hiro.Nさん情報ありがとうございます。)

 

02/11/04 audio-technicaよりATH-A1000、ATH-W1000発売

 テクニカから高級ヘッドホンが2機種発売されます。いずれもオープン価格で発売日は11/21。

1つめはアートモニタATH-A1000。3000台限定生産です。注目点として、低音の迫力を増すDADS、チタンハウジング、イヤカップの水平方向の回転軸受けにベアリングを採用して装着感を向上させていること、A900などでも採用の3Dウィングサポートなどがあります。重量は360gで、テクニカの高級密閉型としては標準的ですがやはりもう少し軽いのが望まれます。昨年11月発売の限定生産アートモニタATH-A100Tiを置き換える製品と思われます。

2機種目はウッディヘッドホン、ATH-W1000。北海道産アサダ桜無垢材ハウジング、チタンフランジ/パーマロイ磁性材ドライバユニット、8N-OFCボイスコイル、DADSなど、高級素材をふんだんに使って、アートモニタシリーズと差別化を図っています。重量は350g。気になったのはウィングサポートが新しい「3Dウィングサポート」ではなく、以前からノ「ニューウィングサポート」と表記されている点です。設計が間に合わなかったのか、それとも「3Dウィングサポート」はアートモニタシリーズだけに搭載していくつもりでしょうか?この機種はATH-W11RATH-W100あたりの代替機種になるものと思います。

両機種ともイヤパッドに耐久性があり肌触りの良い人工皮革「クラリーノ」を使用しています。

ところで作者が気に入らないのはやはり売り方です。アートモニタやWシリーズの過去のモデルと現行機種を比べてみれば、毎回細々と変更が加えられていても、基本的なところは変わっていないことに気づきます。売り切ったら次の限定生産モデル(=使い捨てモデル)が出現することが容易に予想できるようでは価値が薄まります。また毎回のセールスポイントも、各種高級素材の採用ばかりが目だって、少し安直な感じです。スタックスの各機種や、AKGのK501、ゼンハイザーのHD600等、一目置かれるメーカの上級機種はここ数年固定していて、評価も定まり、購入しやすくなっていると思います。上級機種がころころ変わってしまうのは、日本の首相のよう・・・?テクニカのヘッドホンはかなり完成度の高い物ですし、独特のシルエットは数あるヘッドホンの中でも最も美しい部類にはいると思うのですが、そうした各機種がきちんと評価を受ける前にどんどん消えていくのは残念です。

 

02/11/04 LuxmanよりヘッドホンアンプP-1

 高級オーディオコンポーネントの老舗Luxmanから、単体ヘッドホンアンプがP-1発売されます。11月発売予定、定価15万円。
 ヘッドホンソケットを3口そなえ、1000mW(32Ω)でA級動作が可能になっています。帰還回路網にODNF(Only Distortion Negative Feedback) ver.2という回路を採用している点がウリとなっています。

 定価15万円という高額は、通常のダイナミック型ヘッドホンと価格的に釣り合いませんから、まったくマニア向けの商品ということになりますが、ラックスマンの製品と言うことでは期待できると思います。

Luxmanのページ

 

02/10/13 audio-technicaより新ART Monitorシリーズ

 テクニカから、密閉型ヘッドホンの上位モデル「ART Monitor」の新機種ATH-A900、A700、A500が発売されます。現行(というには少し古くなっていた)ATH-A9X、A7X、A5Xを置き換えるモデルと思われます。3機種とも価格はオープン、10/21発売。

 アートモニタシリーズの特徴的な外観や53mm径のドライバユニットなどの骨格はそのままに、低音の迫力を増すDADSや、ウィングサポートを改良した「3D方式ウィングサポート」など、これまで他のヘッドホンで改良してきた技術を取り入れ、部分的な改良を施してシリーズの近代化を図ったものといえると思います。周波数特性もA900で5-40kHzになっており、少なくとも数字上は大幅に進歩した感じがします。重量はA500とA700が290gであるのに対し、A900が350g。重量は快適性を左右する重要な要素なので、A900だけ300gを切っていないのはちょっと残念な気もします。A900のみ高剛性アルミニウムハウジングと書いてありますので、その辺が重量の差になったのかもしれません。
 特別に目をひくものではないと思いますが、モデル一新のやり方としては素直だし、密閉型の高級ヘッドホンとしてアートモニタシリーズは値段と内容からみて買い得感が高いと思います。

 他、目をひいた新製品としては、復刻版トーンアームAT1503IIIa、Bang&Olufsen A8を思わせるデザインの耳かけヘッドホンATH-EM7ATH-EM5がありました。

audio-technicaの製品情報
ATH-A900
ATH-A700
ATH-A500

 

02/09/05 SHARPより1bitアンプ、DolbyHeadphone、4極ヘッドホンジャックを搭載したポータブルMD

 シャープより、ポータブルMDプレーヤとして初めて1bitアンプを搭載した「MD-DS8」が発売されます。発売日は9/17、価格はオープン。

シャープのニュースリリース
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/020902-4.html


 1bitアンプやDolbyHeadphoneについてはお馴染みの感があります。1bitアンプはすでにHiFiに限らず様々なAV機器に搭載されています。高音質であることはもちろん、効率が良いため消費電力が少なく省エネな上、発熱もすくないので放熱器にスペースをとられない点が歓迎されているようです。DolbyHeadphoneについても昨年シャープから同機能を搭載したポータブルMDが発売済みです。

 むしろ、今回目新しいのは4極のヘッドホンジャックを搭載した点です。

 4極ジャックを採用したことのメリットとして、ブリッジドライブが可能になることがあります。普通のヘッドホンはグラウンドが左右共通で、スピーカにくらべいくつかの制限がありました。左右独立の信号経路を持たせることで、ブリッジドライブができるようになり、従来の4倍の出力を得ることも可能になります(ただし、MD-DS8の仕様として出力は5mW+5mWとなっており、このような回路構成になっているかは不明)。回り込みによる左右相互の干渉も防げ、セパレーションを向上させることができます。特にポータブル用のヘッドホンとしてはインピーダンスが16Ω前後のものが使われますから、ピン・ジャックの接触抵抗や線材の抵抗成分による影響は受けやすいといえ、それを防げる意義は大きいでしょう。(それは普通に聞く分には全く気にならないレベルではありますが)

 別売で4極専用のオープンエアヘッドホン「HP-MD1」が9月末に発売されます。また、普通のヘッドホンとの互換性を持たせるための変換コードも別売りの予定があるとのことです。できれば本体にスイッチ付のジャックを使うなどして、本体側で対応してもらいたかったところです。


 バッテリ持続時間は効率の良い1bitアンプの助けもあってか、180時間(LP4モード、乾電池併用)を実現しています。

 この大変興味深い機能をそなえた新機種ですが、音声圧縮という宿命を抱えるMDという形でしか提供されるのが残念です。従来からシャープが他社とは一味違うところを見せていたポータブルMDと1bitアンプが組み合わさることは自然な流れなのですが、できればCDや、ポータブルハードディスクプレーヤなど非圧縮の音楽も楽しめる製品を考えてもらいたいものです。過熱するバッテリ持続時間競争の結果、通常方式のヘッドホンアンプICもアイドル時の電流が1mAを切るようなものも出現しているようです。その音質は以前の製品に比べだいぶ劣化しているように感じられます。1bitアンプが普及し、ポータブル機でも再び澄んだ音を楽しめるようになることを期待しています。

 ヘッドホンの伝送経路を左右独立にするのは、原理的にもメリットが明らかなので、単に高級パーツを使ったりするよりは、アピールしやすいのではないかと思います。お気に入りのヘッドホンを改造して、4極ジャックに対応するようにすれば楽しみが増すでしょう。いわゆる「片出し式」になっているヘッドホンを除けば、改造はたやすいと思います。4極プラグはパーツ屋さんで入手できる一般的な3.5mm径のものが使えそうです。特にSennheiserのヘッドホンのように着脱可能なケーブルの場合には、スペアのケーブルでいつでも改造前の状態に戻すことができ、楽と思います。左右独立の高級ヘッドホン/アンプがもっと一般的になればおもしろくなってくるでしょう。4線伝送方式のヘッドホンアンプのより本格的なものとして、HeadroomのBlockHeadがあり、この場合はSennheiser、Gradoのヘッドホン専用のケーブルを用意することで対応しています。

 

02/06/21 Ultrasone HFI-650

 定位改善機能を持たせたヘッドホンを販売しているウルトラゾーネが、密閉型であるHFI-600がモデルチェンジし、近く「HFI-650」という新型機を発売するという情報をいただきました。ウルトラゾーネの取り扱い店の一つ、MeierAudio(Corda)では、まもなく試聴機を入手するとのことですから、気になる方はHeadWizeやHead-Fidelityのフォーラムをチェックしておくと良いでしょう。
 それから、HFI-15という小型軽量モデルが、こちらのサイトで購入できるのを発見しました。あわせて紹介しておきます。

(ibuskiさんニュースありがとうございます。この場を借りてお礼申し上げます。)

 

02/06/07 A-Openより真空管式オーディオ出力機能を搭載したPC用メインボード

 ちょっと面白いものを見つけたのでご紹介。
 パソコンのメインボードメーカとして有名なA-Openが、世界初の真空管オーディオ搭載マザーボードAX4B-533 Tubeを発表しました。オンボードのAC97 CODECであるReltek ALC650の5.1ch出力のうち、フロント2チャンネル分に真空管バッファを利用しています。真空管を動作させるために、Maxim社のDC-DCコンバータMax668とトランスを組み合わせることで昇圧し、300Vの電源を作り出すという思い切ったこともやっています。写真を見ると真空管が1本だけ使われているのが分かります。基板サイズの制約で双三極管(デュアルタイプ)を使用したのでしょう。コンデンサにもオーディオ用高音質品を使用しているとのこと。別途にPCIサウンドカードを利用する場合も、このメインボードに搭載される真空管バッファを経由してから出力するための入力端子も備えています。ノイズが気になるところですが、A-OpenによるとFrequency Isolation Wall (FIW)と呼ばれる特別な基板レイアウトにより動作周波数の異なる回路間のクロストークを避け、オーディオ回路へもノイズが入りにくいように留意しているとの事です。ヘッドホンのような重い負荷を駆動できるかどうか気になるところですが、今回はそこまでは調べることができませんでした。
 このメインボードはPentium4プロセッサ向けのもので、i845Eチップセットを搭載しています。2.1GB/sのメモリ帯域、533MHz FSBなど、他の通常のメインボードと同じ機能を備えています。ただし、真空管を搭載した結果、PCIバススロットは3つと少な目です。その他の機能はMX4B-533に準ずるものと思われます。
 冗談と真面目が交錯する微妙な製品?

 

02/06/- Headwize移動の可能性

 金銭上の問題から、Headwizeがhttp://headwize.powerpill.org/へ移動する可能性があるようです。


02/05/15 Pioneer、DolbyHeadphone搭載サラウンドヘッドホンを発売

 東北パイオニアから、「DolbyHeadphone」を搭載したサラウンドヘッドホンSE-DIR1000Cが発売されます。7月発売予定でオープン価格。

 音声フォーマットは、DolbyDigital、DTS、DolbyDigital EX、DTS-EX、Dolby ProLogicのほか、2チャンネルソースからサラウンド音声を生成するDolby ProLogicIIにも対応しています。

 DolbyHeadphoneの音響効果の種類は例によってDH1/DH2/DH3/Offが用意されています。DH1/DH2/DH3はそれぞれ、「モニタルーム」、「通常のリスニングルーム」、「映画館」をイメージした効果。音声処理は24bitの解像度で行われます。

 付属のワイヤレスヘッドホンは、ノイズや歪みの少ない赤外線デジタル方式(44.1kHz/48kHz)で、最近の流行にしっかり追随しています。気になる連続使用時間は20時間と十分です。(ソニーのDS8000の場合ジャイロセンサも内蔵しているのでその分の消費電力も考えると単純比較はできないが) NiMH充電池が付属し、充電には8時間を要します。ヘッドホンの発音ユニット径は50mm、再生帯域は10-24kHz。残念ながら重量が少し重く、電池なしで360gです。ともあれコードレスは便利なもの。オリンパスのEye-Trekや、ソニーのGlasstron Liteなどの小型軽量HMDと組み合わせれば、楽な姿勢で映像が鑑賞できるでしょう。

  外部ヘッドホン端子も装備しています。もともとDolbyHeadphoneは使用するヘッドホンを特に選ばないことを目標として考案されたので、自分の好みのヘッドホンを接続して聞くという楽しみがあります。

 文句をつけるとすればデザイン。商品のコンセプトもそうですが、特にトランスミッタ部のデザインはソニーのコピーに見えます。むしろソニーよりも田舎臭いような・・・。付属ヘッドホンも、とても2万5千円(増設用オプションの価格)の価値があるようには見えません。実勢価格は5万円前後と言われていますが、ソニーのDS8000にはジャイロセンサが付いている分、もう少し安くないと苦戦するかもしれません。

 今回の製品は、内容的には目新しいものではありません。しかし、いままでAVアンプやDVDプレーヤのオマケ機能にされてきたDolbyHeadphoneが、はじめて民生用の単体のシステムとして発売されたことは、マニアにとって意味のあることだと思います。ハードとしての実体のない「DolbyHeadphone」を代表する商品になるでしょう。(TheaterPhoneという業務用はあったが)

パイオニア プレスリリース
ドルビー DolbyHeadphone紹介

 

02/05/08 100円ヘッドホン再び

 近所にあるダイソーとは別の100円ショップに立ち寄ってみたところ、HT-20というオーバヘッドタイプのヘッドホンが販売されていました。写真はこちら
 調べてみると楽天でも販売がありました(こちら)。
 パッケージ裏には「ワイドレスポンス、耐久入力!デジタルサウンドがはじけて踊るダイナミックな音質!アウトドアでもジャストフィット!オーディオ・シーンを限りなく広げるしなやかな装着感!」などと書かれています。
 音は想像通り悪いです。自分の買ったものは左右逆相になっているようで、片方を反転してやらないと音が散ってしまう感じでした。仕様表のインピーダンスも22〜32Ωと書かれているのが泣かせます。
 でもこういうものが100円で成り立つとは・・・。

 

02/04/26 audio-technica AT-HA60

 テクニカが5つの出力を持ったヘッドホンアンプを発売します。発売日は5/21、価格はオープンプライス。
 特筆すべきは入力出力の豊富さで、バランス、アンバランス、光デジタルの各入力(DACは24ビット、32、44.1、48kHz対応)と、それぞれの入力をスルーする出力を備えています。この出力を使って、AT-HA60を2台以上縦列接続して、同時に駆動できるヘッドホンの数を増やす使い方もできるそうです。電源はインレットタイプですが、形状はメガネ型のようです。
 写真や商品説明、仕様等を見る限り、そこそこまともな製品と思います。街のヘッドホン試聴コーナーでよく見かける現行機種AT-HA50は生産完了とは書かれていませんが、ゆくゆくこの新製品に置き換えられていくのかもしれません。

オーディオテクニカの紹介ページ

 なお、このようなヘッドホンアンプは、多種多様なものがレーン、シュアー、フォステクス、ベリンガー、DODなどのプロオーディオ機器メーカから出ていますから、興味のある方は調べてみてください。

 

02/04/09 閑話休題----100円イヤホン

 近所の100円ショップ(ダイソー)に立ち寄ってみたところ、100円のステレオイヤホンを発見したので、購入してみました。今まで「両耳用モノラルイヤホン」はあったのですが、ステレオイヤホンを見たのは今回が初めてです。

 せっかくですので、写真を撮影しておきました。(パッケージ表パッケージ裏2本体)

 以前アイワが1000円で販売していたイヤホンに良く似ています。「ステレオサウンドなので重低音の再生に最適です」という文句はやや意味不明なのですが(笑)、音質は素直な感じで、中低域がポコンポコンとする以外には気になるところはありません。TV鑑賞くらいなら実用になりそうです。2つ開いている音道を軽くふさいでみるとか、もう少し工夫をすると聞きやすい音になるかもしれません。秋葉原の秋月電子で売っている2個300円のINYAMOブランドのイヤホンよりは良好な音質です。100円なら壊れても惜しくないので、何かオーディオチェックをするときに使うとか、L字型のステレオミニプラグつきのコードとして部品取りにも良さそうです。

 最近のワンコインショップの品揃えには驚かされるばかりです。時計、AMラジオ、FMラジオ、折りたたみ傘、手動式髭剃り、100V200Wヘア・ドライヤー(モータとニクロム線、ダイオードが入って100円!)、延長用20m並行ペア線(秋葉原の線材屋さんでもこんなに安いのはありません)、園芸用ナメクジ撃退銅テープ(グラウンドプレーンの作成に役立ちそうです)・・・。工具類も、各種ドリル刃、精密ドライバ、ラジオペンチ、クローム・バナジウム鋼ブレードのドライバ、金ノコ、六角レンチ、ダイヤモンド棒ヤスリ、トンカチ、バイスグリップ、モンキーレンチ等、そろっていて、品質もそこそこ。ニッパは噛み合いが悪く、使い物になりませんでしたが・・・。輸送費だけでも高くつきそうなワイングラスや、どんぶり、1.2kgキャンプ用木炭も100円です。木炭は貴重なマングローブ林を伐採して作っているので自然破壊につながるそうですが。音楽関係では、雨音、波、小鳥の囀りなど各種自然音や、竹山の三味線、モノラル時代のカラヤン、ギーゼキング、バックハウス、コルトーなどのピアノのライブ録音、演奏家は無名だが録音は24ビットマスタリングされ良好な品質の各種クラシック音楽のCD・・・などが100円で棚に並んでいます。
 デフレという言葉が脳裏をよぎりますが、一消費者として100円ショップに立ち寄るのは楽しいことです。

リンク
ダイソー
キャンドゥ

 

02/04/08 Headroom、4.5V仕様と9V仕様のAirHeadを発売

 Headroomはポータブルヘッドホンアンプ「Airhead」シリーズを更新して、4.5V仕様の「Airhead 4.5Volts」と9V仕様の「Airhead 9Volts」、さらに高級パーツを使用した上位モデルとして、「Total Airhead 4.5Volts」と「Total Airhead 9Volts」を発売します。既存のAirhead/Total Airheadは中止となります。
 価格は、「Airhead 4.5V」「Airhead 9V」が$119、「Total Airhead 4.5V」「Total Airhead 9V」が$199。

 すでにHeadroomのオフィシャルサイトにも紹介ページができています。リンクはこちら

 4.5V仕様は単4乾電池3本、9V仕様は006P型積層電池1本で動作します。
 Total Airhead系列では、電圧・温度係数の良好な抵抗や、OSコンデンサ(出力の結合に使っているらしい・・・ということはCORDAと違ってDCアンプではない!)などの高級パーツが使用されていますが、基本的な回路は同じのようです。

 4.5Vと9Vでは電源以外に物理的に異なる点はないようです。が、Headroomが公表している仕様によれば、おそらく電源電圧の関係で、4.5V系と9V系に以下のような特性の違いが出ています。

9V系 4.5V系
クリッピングレベル 3.9V 1.7V
最大出力(30Ω) 40mW 21mW
最大出力(100Ω) 43mW 10mW
最大出力(300Ω) 21mW 4mW
歪率(30Ω、10mW時) 0.015% 0.017%
歪率(100Ω、10mW時) 0.006% 0.015%
歪率(300Ω、10mW時) 0.004% 0.014%
電池持続時間 20時間 40時間

*実際には4mWでの値か?

 ということで、9V系は電池の持ち時間は短いが、若干ながら性能が良いということになります。何れのインピーダンスのヘッドホンであっても、9Vの方がより少ない歪みで、大音量で鳴らすことができます。とくに4.5V系の300Ωに対する出力電力(4mW)は苦戦しています。実際には4mWというとかなりの大音量ですが・・・。4.5V系を充電式電池で利用する場合、電源電圧は3.6〜4V程度になるので、さらに厳しくなるかもしれません。ただし、4.5V系も9V系も回路は同じなので利得はどちらも3.7倍(11dB)で、ボリューム位置に対する音量は同じということになります。9V系は普段あまり使わない電池が必要になるので、敬遠する向きもあるかもしれません。しかし006P型にも7セルタイプで9V放電可能なニッケル水素充電池がありますから、そんなに不便なものでもないと思います。どちらのモデルも、15Vまでの外部電源で使用可能とのことです。したがって自宅ではどちらのモデルも同じ条件で使えるので、無理に9Vを選択する必要はない、とも言えそうです。
 選択の目安として、Headroomは、使用するヘッドホンのインピーダンスが150Ω以下の人には、電池の持ち時間の長い4.5V系、150Ω以上の人は、9V系が適しているとしています。

 あたらしいAirheadに関しては、Head-Fiのこちらのスレッドも参考になります。9VのTAは、上位モデルSupremeにかなり迫った高音質である、などという意見もみられます。
 旧Airhead系モデルを過去に購入したユーザは、4/30までそのことを告げれば新しいAirhead(4.5V/9V)を$99で、Total Airhead(4.5V/9V)を$159で購入できるということが、上記スレッドにHeadroomスタッフのToddさんによって書き込まれています。

今回のラインアップ更新ですが、進化の方向性としては正しいのではないでしょうか。以前のAirheadのように非力なDC-DCコンバータで作った電源でヘッドホンをガンガンならすのは無理があったと思います(一部で音割れも報告されているし)。ポータブルヘッドホンアンプとしては、極めて似通った内容のPortaCorda(01/11/07の記事参照)もあり、なやましいところです。TAと基本回路は同じで、$119で買える新AirHeadは狙いどころかも。それにしてもHeadroom、ラインナップ多すぎ!

 

02/03/29 audio-technicaよりUSB直結のヘッドホン

 テクニカより、USBバスに直結して使うヘッドホン「ATC-HA4USB」が発売されます。発売日は4・21、価格は1万2千円。
 ハウジング内部にDACやヘッドホンアンプを内蔵し、ノイズの少ない再生音が得られるとしています。USBバスから電源を供給するため電池は不要です。

 しかし、USBバス専用で普通のAV機器のヘッドホン端子は利用できないとのことです。こんな馬鹿な仕様があっていいものでしょうか・・・。3芯あればステレオにできるのですから、本体に切り替えスイッチをつけ、アダプタを同梱するなどのやり方はあったはずです。ゲームなど音響効果にハードウェアアクセラレーションを利用するアプリケーションでは、Audigyなどのゲーム向きサウンドカードの出力を使いたくなるはずです。

 オーディオテクニカの紹介ページ


02/03/05 AIWAからカナル・タイプのイヤホン

 アイワからKOSSのTHE PLUGやソニーのMDR-EX70SLに似たカナルタイプのイヤホンHP-VX100が発売されます。発売は3/5から。価格は\2,800。コードは50cmショートコードに70cmの延長コード、それにコードの長さ調整&絡み防止を兼ねたコードホルダが付くという親切なものです。 音質面では、再生周波数が5-25,000Hzであり、フルサイズのヘッドホンに迫るワイドレンジ再生を可能にしたとあります。

アイワ報道資料

 アイワだけあって、内容的にはMDR-EX70SLに酷似しているのですが、価格が安い分手軽に買えるでしょう(EX70SLは実勢価格で\3,500程度)。EX70はややドンシャリの音が気になるところです。THE PLUGは2千円弱で買えますがネットリした質感の耳栓、コードがネックチェーン式でない、デザインが安手、低音も尋常で無い量が出る、などの点で使う人を選びそうです。そういうわけなので、カナル型の選択肢が増えるのは嬉しいものです。これでテクニカや松下あたりが同じようなのを出せばもっと面白くなりそうですが・・・。

追記
実勢価格は2千円弱のようです(ビックカメラ等)。

 

02/02/16 韓国のヘッドホン専門サイト「HeadphoneStation」

 先日、ソウルにお住まいの宋基雄(ソン キ ウン)さんとおっしゃる方からメールをいただき、HeadphoneStationという韓国語のヘッドホン専門サイトを紹介していただきました。
 あいにく作者は韓国語が読めないので、AltaVistaの韓英機械翻訳によるあやふやな英文を通じて読むことしかできませんでしたが、時々刻々のニュースの豊富さや掲示板での活発な議論、ユーザレビューはHeadWizeやHead-Fidelityを思わせるものがあります。韓国語を読むことができる方には、有用な情報源となるのではないでしょうか。

 

02/02/05 audio-technica木製ヘッドホンのコーナー

 オーディオテクニカがこちらで木製ヘッドホンの特集をやっています。
 木材や漆どの素材やその加工工程の解説、開発者の言葉などが掲載されています。

 

02/01/31 SONY MDR-NC11

 ソニーがアクティブノイズキャンセリングイヤーレシーバMDR-NC11を発売します。発売日は2月29日、価格はまだ掲載されていないようです。
 写真を見る限り、前モデルであるNC10からの大きな変更点は見当たりません。やはり電池ボックスが目障りです。今まで「大仏さまの耳」のように見えていたデザインが、相当長いブッシュを持った細身のデザインに変わっています。雑音の抑制は50〜1500Hz、300Hzで-10dBとなっています。アクティブノイズキャンセリングの場合、位相などの関係からどうしてもカットできる帯域が制限されてしまうようです。人間の耳が3-4kHzでもっとも感度が高いことを考えると、〜1500Hzというスペックはちょっと残念? もっとも、より高周波の音に対してはイヤホンの形状そのものの遮音性能が期待できるかもしれません。

 先日発売になったER-6(約2万円)はER-4S並みの遮音能力を持っていますが、このMDR-NC11の価格がNC10程度(1万円前半)になると、特別競合することにはならないと思われます。
 あとは音質ですが、このイヤホンの元になっていると思われるMDR-EX70の音質評価がある程度は参考になると思います。MDR-E888などと比べて、圧倒的に音質が良いということはないようです・・・。

追記
また、メールでいただいた情報によると、既に一般店舗にも若干数出回っていて、標準価格は\11,000、実勢価格は今のところ\9,500程度のようです。ボリュームがついた代わりに、MDR-NC10についていた周辺音をモニタするスイッチがなくなってしまったようです。ユニークな機能だったのに、残念です(miyazaki様、情報ありがとうございます)。

 

02/01/23 Pioneer新モニタヘッドホン SE-Monitor 10R/8

 パイオニアから高級ヘッドホン、SE-Monitor10R、SE-Monitor 8が発売されます。発売日は2月10日、価格はそれぞれ\16,000、\10,000。いずれも密閉型で、音質だけでなく遮音性や音漏れの少なさ、高耐入力3000mW(10R)、高能率106dB/mW、35Ω(10R)、折りたたみ可能、といった機能性を持たせたものです。重量も275gで、この価格帯で密閉型ということであればなかなか魅力的な製品になるかも知れません。
 パイオニアの初代モニタヘッドホンの伝統的なデザインを踏襲したレトロなデザインがマニア心をくすぐります。

 パイオニアというと、コアキシャル2ウェイドライバ搭載ヘッドホンなど特徴のある製品が魅力ですが、音のほうもかなり個性的で、少しドンシャリ気味、人工的という感じも受けます。今回は伝統のモニタヘッドホンということで、少しは素直な音を聞かせてくれるでしょうか? なお、SE-Monitor 10Rは1.2m(伸長時3.5m)のカールコードを採用しています。カールコードは根強い人気があるようですが、重量があるため片出し式の場合には片方にテンションを感じてしまう場合もあります。しかし、報道資料をよく読むと1mのストレートコードも付属するとあり、カールコードが着脱可能式であることから、交換して使うことができるものと思われます。ポータブルユースにも適するのではないでしょうか。
(Miyazaki様、コードに関するご指摘ありがとうございました)

 パイオニア報道資料

 

 

01/12/26 Triodeヘッドホンアンプ

 Triodeが新しいヘッドホンアンプ「TRV-84HD」を発売するようです。価格未定、2月発売予定。出力段には6BQ5管使用。スピーカ端子も装備。
 VP-Headは真空管的風味が強く、好き嫌いが分かれるという意見が聞かれましたが、今度はどうでしょうか。VP-Headのデザインはストレート(つまり不恰好)すぎるように見えましたが、新製品はなかなかクールですね。
 
トライオード

 詳しくは未確認なのですが、前々から予告されていたCECのA級ヘッドホンアンプも、2月頃3万円程度で発売されるということです(AB級簡易スピーカ出力付き)。案外手ごろな価格設定で、ヘッドホン本体とヘッドホンアンプの音質に寄与するバランスを考えると、魅力的な製品と思います。

 それにしても、国産ヘッドホンアンプには簡易スピーカ出力つきで差別化を図ろうというのが多いですね。純粋なヘッドホンアンプでは売りにくいと考えてのことでしょうか。小型デスクトップスピーカを使う人には魅力的かも知れませんが、どの道ヘッドホン用に設計された小出力のアンプでスピーカを動かすのは、やっぱり無理がある気がします。

追記
3月に延期になったようです。

追記2
TRV-84HDの価格が10万円であることが明らかになりました。CECのヘッドホンアンプと好敵手になると思っていたのですが・・・。

 

01/12/23 AKGからモニタヘッドホン2機種

 こちらのページで、AKGの新しいモニタヘッドホンK141StudioK240 Studioが紹介されています。名前からも分かるとおり、それぞれAKGの伝統モデルK141Monitor、K240Monitorを踏襲したデザインになっています。XXLという新開発の30mm径のドライバを搭載することで、ローインピーダンス化、高能率化を達成し、オリジナルモデルの良さを保ったまま、ダイナミックレンジの拡大と解像力の向上を図ったとしています。これによって民生機器での使用が容易になり、AKGはこれら新2モデルをモバイルモニタリング用と位置づけています。
 K141StudioはK141Monitorと同じく、セミオープン型の耳乗せ型(supra-aural)のヘッドホンですが、K141Monitorのインピーダンスが600Ωなのに対し、K141Studioは55Ωと大変扱いやすくなっています。周波数特性18-20kHz、感度101dB/mW、耐入力200mW、入力コード:片出しデタッチャブル・長3m・ネジ式金メッキ2ウェイプラグ、重量225g。
 一方K240Studioは、K240Monitor同様、セミオープン型の耳覆い型(circum-aural)のヘッドホンで、やはりインピーダンスは55Ωとなっています。周波数特性は15-25kHz、感度91dB/mW、耐入力200mW、入力コード:片出しデタッチャブル・長3m・ネジ式金メッキ2ウェイプラグ、重量240g。

 K141MonitorやK240Monitorは、それぞれ耳乗せ型、耳覆い型のヘッドホンの有名品種で、海外のスタジオの採用実績は抜群と言われています。業務用オーディオでは出力インピーダンス等を600Ωで統一する慣習があり、これらのヘッドホンはこの事情を考えて、効率よくパワーを取り出すために600Ω仕様のヘッドホンとして設計したものと思われます。しかし、民生用オーディオ機器(特に電圧が低いポータブル機器)では音量が出にくい嫌いがありました。今回の新モデルでその欠点が解決され、AKGのモニタヘッドホンのユーザ層を広げることができそうです。

 

01/12/14 Etymotic Research ER-6正式発表

 EtymoticのサイトにER-6の情報が掲載されました。周波数特性は20-16kHz(許容誤差 +/- 3dB:〜6kHz、+/- 6dB: 〜16kHz)、インピーダンス48Ω、感度108dB/4.0V、最大出力音圧120dB、最大連続許容入力2.5Vrms、重量12g、ネックチェーン式(長さ:左1m、右1.2m)コード、3.5mmステレオミニプラグ、となっています。 周波数特性のグラフは、ER-4S/Bのそれに非常に近いものになっています。音質には価格分は期待できるかもしれません。
 また、アクセサリとして、交換イヤチップ、交換フィルタ、フィルタ交換器具の価格も掲載されています。

 

 

01/12/14 Amphony H1000 2.4GHz Digital Wireless Headphones

 Headwizeのトップページで紹介されていたのを見て興味を持った製品。伝送周波数に2.4GHzの電波(最大出力1mW)を使用したワイヤレスヘッドホンです。受信可能距離は、見通しで200フィート、壁・天井のある室内で50フィートと、赤外線に勝っています。単3電池で100時間も動作可能で、これはソニーのMDR-DS8000に付属の赤外線ヘッドホン(動作時間7時間)を大きく凌いでいます。 定価は$129。

 残念ながら、日本での取り扱い店は検索エンジンを当たっても見当たりませんでしたが、いずれ出現するといいですね。2.4GHzなら、電波法規上も問題ないのではないでしょうか。見通しが確保できなくてもOKで、デジタル方式であることのメリットは相当大きいと思います。木造家屋ならば、隣の部屋くらいまで飛ぶかも知れません(極端な話、トイレとか)。

[リンク]
メーカ紹介ページ
PDFプロダクトシート

追記
ケンウッドが「Bluetooth&PAN展」に、Bluetoothを利用したワイヤレスヘッドホンを参考出展します。単なるワイヤレスヘッドホンというよりは、あらゆるAV機器あるいは携帯電話やPDAなどの通信機器をワイヤレスでつないでいくという可能性をデモするための製品群のひとつとしての出展だと思います。ヘッドホン本体の発売は年内をめどにしているということです。
ZDNet記事

 

01/12/10 PortaCorda

Meier AudioのサイトにようやくPortaCordaの詳細が掲載されたようです。

 

01/12/09 イーディオ、ER-6テスト販売

 直接のリンクは差し控えますが、イーディオさんの掲示板で、Etymotic Researchの新型イヤホンER-6のテスト販売のことがポストされています。
 限定10セットを予価\21,000のところ特価\18,000(消費税、送料別)で販売するとのこと。商品到着は12/20頃を予定。
 愛称はIsolator(「遮音するもの」)、ポータブル向けにショートコード仕様になっているとのことです。

 

01/11/24 AIRYがXdreamの取り扱いを開始

 ヘッドホン通販ショップのAIRYさんが、FreeSystemsのデジタル式ワイヤレスヘッドホンXdreamの取り扱いを開始します。現在予約受付は行っていて入荷は11/28ごろとのこと。価格は\19,000。Xdreamは以前からいろいろなところで話題に上っていた、注目のワイヤレスヘッドホン。

 アナログ式のワイヤレスヘッドホンは価格が安く求めやすいが、ノイズが多い、周波数特性が悪い、サ行が歪む・・・などの問題を抱えているものです。デジタルワイヤレスヘッドホンにはソニーのMDR-DS8000、AKGのHEAROシリーズやゼンハイザーのIS850などもありますが、それぞれ価格や入手性、RF式の場合は使用周波数の問題、などに難がありそうです。
 XdreamはFreespan1901(送信)/1902(受信)チップの採用で2MHzの赤外線を使った無圧縮のデジタル伝送を行い、到達距離7m、SNR90dB以上、THD.01%以下、という特性を得ています。トランスミッタはRCAでオーディオ機器と、若しくはUSBでPCに接続します。PC用のソフトウェアにはグラフィックイコライザが付属。ヘッドホン部は単4型電池2本で15時間連続動作ができます。MDR-DS8000の付属ヘッドホンは単3電池2本で7時間ですから、動作時間・重量の面で大いに健闘しているといえるでしょう。さらに、NiMH(ニッケル水素)電池使用時には、トランスミッタ背面の「CHARGE」端子とヘッドホンをコードでつなぐことにより、簡易的に充電ができるようになっているようです。親切ですね。ちなみに、ヘッドホン自体は密閉型で、音質もかなりよいという評判です。せっかくのデジタル伝送なのに、トランスミッタにS/PDIF入力がない点が惜しまれます。

 ワイヤレスは大変使用感の良いものです。到達距離7mというと、日本住宅ならば、見通しが確保できれば部屋中どこでも聞ける、と考えてよいでしょう。コードをイスの足で踏んづけたり、コードの取り回しに気を配らなくても良いのはありがたいこと。

関連記事1 関連記事2 関連記事3 プリンストンの紹介ページ AIRY以外の一般店舗での取扱店

なお、FreeSystemsでは、近くGRADOのドライバを搭載した特別バージョンも出荷予定ということです。記事はこちら

 

 

01/11/24 Glasstoneから本格的なヘッドホンアンプ

 11/23からGlasstoneのサイトで、ヘッドホンアンプの新製品が紹介されています。
 HPA-20という型名で、価格は\220,000。半導体式の製品で、「ブルーサーキット」と呼ばれる回路を採用し、コンデンサ型の解像力とダイナミック型の力強さを両立させたということです。
(酒井様、情報ありがとうございます)

 

 

01/11/21 Etymotic Researchから新たなカナル・フォン--ER-6

Headwizeのトップページにて、かねてよりEtymotic Researchが発表するとされていた新しいイヤホンの情報が公開されています。
名前はER-6。どうやらER-4シリーズを置き換えるものではなく、ローコストで使いやすいエントリーモデルとしての位置付けのようです。
「ER-4Sよりやや小さく、より簡単に装着できるものの、他のモデルのカナルホンよりも遮音性では劣る」とのことです。
インピーダンスは50Ωで能率は102dB/mW。2つのイヤチップが付属して、価格は$134。

ER-4シリーズを直接置き換えるものでないと分かって、ほっとしたような、がっかりしたような。
でも、今までER-4のイヤホンにしてはあまりに高すぎる価格になかなか購入に踏み切れないでいた人も多かったようですから、廉価版の発売は喜ばしいことです。
やはり一番期待されるのは音質ですね。安いとは言ってもまだ$134もするのですから・・・。独特の使用感も少しは改善されていると良いですね。Etymoticのような特殊な会社が、どれだけコンシューマ分野に踏み込めるのか、見ものです。

以前から、ER-4シリーズのユーザからは「ノズルが折れやすいのでより強度を高めてほしい」「ER-4S/B/Pの3種の特性をスイッチで切り替えられるようにしてほしい」「コードの長さを選べるようにしてほしい」などの要望が寄せられていました。このような声にもいずれ答えてほしいものです。

 

 

01/11/21 FOSTEXの新ヘッドホンT-RP50

 11/7にFOSTEXの新ヘッドホンT-RP50が発表されていたようです。

 T-RP50では、業務用途での過大入力に対応するため、振動膜に耐熱素材ポリイミドを用い3000mWの耐入力を獲得しています。
 RPシリーズの顔であるプリンテッド・ボイスコイルは、素材が従来のアルミから銅に変更され、ジグザグにエッチングすることで縦横の条件を整えています。また、棒状ネオジムマグネットの採用とコンピュータシミュレーションの導入で磁気回路を強力化・最適化し、弱点とされていた低能率を解消したとのこと(98dB/mWとなった)。ハウジングはセミオープンタイプで、密閉型の遮音特性を維持しながら音質の向上を図っています。再生周波数帯域は15-35KHzまでとなっており、確かにダイナミック型としてはワイドレンジ。
 その他の点は、インピーダンス50Ω、コード3.0m、ステレオ標準プラグ、重量は390g(重い)となっています。価格はそこそこ手ごろな\15,000。

 ダイナミック型とコンデンサ型を折衷するというアイデアはすばらしいのですが、 以前のRPシリーズは音質に癖があるという意見が多く聞かれました。
 今回のモデルではどうでしょうか。

FOSTEX

 

 

01/11/8 audio-technica、ATH-F33、ATH-F55にファーパッドを付属

 audio-technicaのサイトを見ていたら、ATH-F33、ATH-F55にファーパッドを付属品としてプレゼントするキャンペーンを11/1〜12月末日までの期間で行うという告知が目に入ってきました。

 F55シリーズにはスケルトン、ヒョウ柄、迷彩柄、ゼブラ柄、などのバリエーションがあり、ファッションの一部として楽しめるカジュアルヘッドホンです。またF55/33共通の機能として、プラグレストやヘッドバンドロック機構、音漏れ防止、片耳モニタ機能等、外出先での使い勝手にもこだわっています。今回のファーパッド付属で、衣類のひとつとして防寒の機能を持つことになりました。多くのユーザに歓迎されることでしょう。寒風にさらされて、耳が痛くなるということもなくなりそうです。ヘッドホンは音質がすべてではないということを改めて感じます。

 当該ページへ
 (写真の動物が可愛いです)

 

 

01/11/7 CORDAのポータブルヘッドホンアンプPortaCorda

 数日前からヘッドホン通販ショップAIRYで、CORDAの新製品のポータブルヘッドホンアンプが紹介されていましたが、今日見たところ新たに写真いりで紹介されていました。
 PortaCordaなる愛称が付けられています。11月入荷予定、売価は完成品で\22,500と手ごろ。

 CORDAの特色のひとつである120Ωの出力インピーダンスは、アダプタを付属する形で実現するようです。ちょっとかさばってしまいますね・・・。それでもプロセッサが2段階切り替えになっているのはとても魅力的(追記参照)。

 写真を見ての推測ですが、006P形の9Vの電池1個を電源とするようです。使用OPアンプ等は明らかにされていませんが、HA-1で使われているLM6171と同じだったりするのかもしれません。
 LM6171はアイドル時の消費電流が2.5mAと低く、電源は+-5Vでも正式に動作が保証されているため、006P形電池でも使えそうです。あるいは高出力のCMOSタイプというのもありかもしれません。楽しみです。
 もうひとつ写真からの推測ですが、ACアダプタジャックは本体外側にはついていないようです。あると便利なのですが。

 現在のところポータブルヘッドホンアンプというと、HeadroomのTotal Airheadが思い浮かびますが、TAは電池駆動時に音割れするという報告もあり(MaximのDC-DCコンバータの性能によるものか?)、真剣にポータブルユースを考えている人には、かなり強力な選択肢が1つ増えることになりそうです。

参考リンク
CORDA

追記
 Headwizeの掲示板にもう少し大きな写真と詳しい仕様が掲載されていました。

仕様から重要な面を抜き出しておきます。
・9V電池駆動、内部で+-4.5V正負電源に分圧して使用。外部電源接続可能(DCジャックがないので006Pのスナップのようなものを使って接続?)
 (ショットキダイオードによる逆電圧保護機能、LCフィルタつき、6V-28Vの範囲で自由)
・高速・高出力(135mA)のハイパフォーマンスOPアンプLM6171を4個使用
 (クロストークを避ける為、デュアルやクワッドタイプは使わない方針)
・電源の安定化・低インピーダンス化にトータル3000uFの大容量コンデンサを使用
・消費電流10mA以下
・電圧利得17dB、周波数特性0-110KHz(DC結合)
プロセッサは1段階のみ(この部分はAIRYのHPの情報と異なっている)
・アルプス製カスタムメードの、ON/OFFクリックつきボリューム
・低電流LEDによるパワーインジケータ
・各種高級パーツを使用(銀メッキ端子、金メッキ接点スイッチ、金属皮膜抵抗、ハイクオリティなフィルムコンデンサなど)
・肉厚銅箔のプリント基板
・特製金メッキインターコネクトおよび120Ωアダプタを付属
・使い勝手と耐久性に配慮したエンクロージャ(筐体)、擦り消えない文字印刷
・着脱可能なベルトクリップ

・・・などとなっています。
こうして仕様を眺めてみると、電源に+-15Vを採用しているHeadroomのSupremeやCosmicと競争させるのは少し酷としても、Total Airheadとなら相手にとって不足なさそうです。
高級部品を使用している点は、魅力的ではないでしょうか。
CORDAのヘッドホンアンプはとても分かりやすいつくりになっているので、回路図を参考に相当部品で似たようなものを作るのは、やる気さえあれば比較的簡単です。しかし、使用する部品にオーディオ用の高級部品を使いたい場合、一つ一つお店をめぐって探すのも大変ですし、バラ売りなので値段はとても高いものです。半田付けやケースの加工、レタリングも大変。そういう点を考慮すると、ハイグレードパーツを使った完成品が\22,500で手に入れられるというのは、コストパフォーマンスが非常に良いといえます。
なお、LM6171は秋葉原の若松通商で\500で売っているようです。

Total Airheadが単三電池で手軽に使えるのに対して、006P型電池は使い勝手では多少劣るかもしれません。しかし、7セルタイプのニッケル水素充電式電池と充電器を購入すれば、ふつうの9V乾電池とほぼ同じ感覚で、経済的に使うことができます。PortaCordaは上記仕様によれば消費電流が10mAなので、Total Airheadと同じか、それ以上の長時間動作が期待できます。PortaCorda自体に簡易的な充電機能があれば尚良かったのですが・・・。

 

 

01/10/17 Headroomのサイトがリニューアル

 6/21にお知らせしたHeadroomの新サイトがようやく公開されました。
 今後は、ヘッドホンのデータ等、参考になる情報が得られる貴重なサイトになりそうです。
  現時点では若干の不備もある模様。

リンク
 Headroom

 追加情報 10/18 AM0時現在、サイトは一時閉鎖中

 

01/10/12 audio-technica、ART Monitorの新機種「ATH-A100Ti」を発売

 テクニカが久々にアートモニタ系列の高級密閉型ヘッドホンを発売します。

 型名はATH-A100Ti(Tiはチタンを指すと思われる)、価格は\33,000、発売日は11/1。数年前に発売された限定モデル「ATH-A10ANV」の後継機として位置づけられていて、2000台限定の「特別限定品」です。

 今回は、ハウジングにチタンを使用していることがウリの一つ。チタンは強度と軽さを備えた素材で、メガネのフレームに良く使われます。その割に重量は340gとやや重いままなのが残念です。デザインはブルーに輝く特殊加工のもの。従来のアートモニタのセンスの良さに現代的な感覚をプラスした感じで、ちょっと冒険しています。ドライバユニットは53mm径・チタンフレーム・ネオジミウムマグネット・OFC6Nボビン巻きボイスコイル・スーパーハードコートダイヤフラムといった特徴を備えています。オーディオテクニカは「ドライバはATH-W2002譲り」としていますが、スペックを見ると再生周波数 5-30,000Hz(W2002は5-40,000Hz)、感度100dB/mW(W2002は102dB/mW)、インピーダンス38Ω(W2002は40Ω)等若干異なっており、全く同じ設計ではないようです。そのほかの点は、コード:片だし濃紺色布巻きPCOCC3.0m、イヤパッド:天然コラジェン配合レザー、プラグ:便利なネジ式金メッキ2ウェイなどとなっています。

 このところ、オーディオテクニカでは、木製ハウジングのWシリーズや、軽量開放型のAirDynamicシリーズがHiFiユース向けヘッドホンの主力になっていました。ウィングサポートなどに旧式の点が目立つART Monitorシリーズの上位機種ATH-A9Xはやや魅力に欠けるところがありました。この時期にART Monitor名義の高級機種を一つ出しておくのは正解だと思います。「ART」というのは、「Audio-technica Reference Transducer」(オーディオテクニカのリファレンス的変換器)の頭文字を取ったもので、音質重視思想で作られた製品であることを示しています。ヘッドホンの他に、ホノカートリッジやオーディオケーブルにもARTの名前を付けた製品が見あたります。

 特別目新しいところは見あたりませんが、だいぶ無駄を省いている分、ATH-W2002よりは好意的に受け取れます。価格も、ATH-A10ANVの後継機種であることを考えると、そこそこ手頃といえます。今回も2000台限定で来ましたがテクニカのヘッドホンはそれくらいしか売れてないんでしょうか。売れないことを逆手にとって価値を高める・・・ずるがしこい。「上位機種○○ゆずりの高音質ドライバーを使用」という文字も見飽きました。

 ATH-A10ANVの箱には「重低音再生の限界に挑戦」などといったことが書かれていたような記憶があります。実際、ART Monitorシリーズは密閉型の持ち味を活かした力強い低音が魅力的で、一部ではドンシャリなどと言われることはありますがPOP/ROCK音楽にはなかなか面白いヘッドホンです。今回はどうでしょうか・・・?
ATH-A5Xを置き換えたATH-A55が現在発売中ですが、A9X/A7Xを置き換える価格のヘッドホンが出現するかどうかが気になります。

オーディオテクニカの該当ページ

 

01/10/12 SONYの新CD WALKMAN群

 このところソニーのCDRW再生対応のCDウォークマンの新製品が話題になっているようです。
 
EJ1000
EJ955
EJ855


バッテリーの持ち時間は115時間にもなり、もはや数字上の争いになっていると思わせるほどです。

今回もヘッドホン出力は5mW。
作者は、ヘッドホンアンプに関してはあれば望ましい程度に考えているのですが、最近の携帯機器だけは別。
本当に、音が悪くなってしまいました。ラインアウトはまともな製品が多く、外付けのヘッドホンアンプにつないでみるとグッと音が良くなります。

 

01/10/06 Etymotic ResearchのCanalphoneの資料

 HeadwizeにEtymotic ResearchのCanalphoneに関するパテントの資料が掲載されています。
(Headwizeに掲載されている画像はギザギザですが、USPTOのサイトで相当する資料を検索すれば、300DPIのTIFF画像で表示する事ができます。)

 

01/10/04 audio-technicaのサイト、ATH-W2002、AT-HA2002の情報掲載

 テクニカのオフィシャルサイトの方にも漆塗り密閉型ヘッドホンATH-W2002、漆塗りヘッドホンアンプAT-HA2002のページが掲載されました。

 ATH-W2002のページ
 AT-HA2002のページ

 上記ページから、ATH-W2002は、低音の再生に「D.A.D.S.」(Double Air Damping System)と呼ばれる機構を採用していること、AT-HA2002は、DC直結の端子とAC結合の端子の両方が用意されていることが新たに分かりました。


01/10/04 STAXの密閉型

 先日発表され、すでに受注が始まっているスタックスの密閉型4070ですが、Classic System IIとならんで、AUDIOEXPO2001のDVDオーディオの視聴用として採用されたとのことです。「うん、確かにこういうところでは威力を発揮するだろう・・・」とうなずいてしまいます。

スタックスニュースページ

 

01/10/03 HeadWize、LibraryセクションにSound Galleryコーナーを追加&AM:3D "DieselPower" 3D audio engine

 ヘッドホン情報サイトHeadWizeのLibrary -> Articles&Multimediaセクションに、ヘッドホン向けの3Dサウンドクリップを紹介するSound Galleryコーナーが追加されました。
 第一段として、AM:3DのDieselPowerという技術で処理されたデモ音声のファイルが掲載されています。今後が楽しみです。

 AM:3Dのサイトには、より高音質な音声ファイルがいくつか用意されています。また、パソコンゲーム「Unreal」にDieselPowerを適用した場合のムービーファイル(wmv)も掲載されています。

 DieselPowerは主にヘッドホンを対象にした(2スピーカにも対応)ゲーム向けのソフトウェア3Dオーディオエンジンで、正確なHRTFを用いた本格的な3D音声を、低いCPU占有率でリアルタイムにインタラクティブに処理できることが特徴です。DolbyHeadphoneに似ていると思われるかもしれませんが、DolbyHeadphoneは静的に「部屋に置かれたスピーカを聞いているのと同じ状況」を再現するだけですから、音源の位置は固定されていて、現実のスピーカ再生と同じような制限があります(その意味では3Dとは言い難い)。それに対しDieselPowerはHRTFデータベースを持っていて、動的に音源の位置(向き・距離・指向特性)を自由に変えたり、ドップラー効果をかけたりできるようになっています。AM3Dの技術は軍用にも使われていて、戦闘機パイロットのヘッドセットにミサイルが飛来するのと同じ方向に警告音を発することで素早い状況把握を促すという使い方が紹介されています。

 さらに、任意のwaveファイルにDieselPowerの効果を適用して再生することができるDiesel Studioというデモユーティリティもフリーでダウンロードできるようになっています。ヘッドホンの種類・周波数特性に応じて、「Neutral」「Diffuse Field Calibrated」「Free Field Calibrated」「Beyer Dynamic DT990」が選べるようになっていました。ちょっとサイズが大きいですが、興味のある方はダウンロードしてみると面白いでしょう。

 

01/10/03 audio-technicaから廉価なヘッドホンアンプAT-HA2

 今日テクニカのHPを見たところ、11/1発売で\7000の安価なヘッドホンアンプの情報が掲載されていました。

 ACアダプタで動作するもので、THD3%時に300mW/ch(to 32Ω)の出力が得られます。仕様は、周波数特性20-20,000Hz(-3dB)、THD0.1%(150mW)、SNR 85dB(JIS-A)。2つのヘッドホンジャックを備え、2本のヘッドホンで同時にリスニングが可能です。入力端子はRCA端子とステレオミニジャックをそれぞれ1つずつ背面に装備し、どちらか一方をスルー出力としても利用できます。(二つの端子を同時に入力として使用することはできません。おそらく並列に接続されているだけです。)

 スペックから推察するに、適当なミニパワーアンプのIC(JRCのNJM386BやNJM2073あたり?)を用いた簡素なヘッドホンアンプというところではないでしょうか。あまり高音質という印象は受けません。
 商品説明に書かれているとおり、ヘッドホン端子のないAV機器の音声を手軽にモニタするための製品と見た方が良さそうです。デザインは良好。

 廉価なヘッドホンアンプをお探しなら、DOD、FOSTEX、BEHRINGERなどプロオーディオ機器を当たってみると良いでしょう。一万円台でそこそこのものがいくつかあります。RANEなどはものすごく高価ですが。

 

01/09/25 audio-technicaの新ヘッドホンATH-W2002

 オーディオテクニカが近々密閉型とアンプの高級機種を出すという情報が以前から出回っていましたが、密閉型ヘッドホンの詳細がダイナミックオーディオのHPで紹介されていました。

http://www.dynamicaudio.co.jp/audio/5555/1f/test_hp.html

 上記のページに書かれている内容によると、10/21発売、シリアル#入り限定1000本の生産で、価格はなんと10万円。北海道産アサダ桜心材に越前漆塗り仕上げ、イタリア産ラムスキンイヤーパッド、銀&Hi-OFCハイブリッド入力ケーブル、ハードケース付属、などといったいっそう豪華な内容が目を引きます。デザインは前作を踏襲しているものの、コードが両出しになっているようです。
 ソニーのR10に肉薄しようとする意図もなんとなく感じられます。

 テクニカルな仕様面では、再生周波数が5-40,000Hzになっていたり、インピーダンスが40Ωになるなど変更点は見つかるのですが、肝心の音質ばっかりは聴いてみないとわかりません。値段が10万円もするのだから、よほどの自信と覚悟があるのか。ある意味とても興味深い製品。もちろん、限定生産であることや製品の性質から考えて、ヘッドホン専門メーカーとしての単なるディスプレー、希少価値を高め所有欲を満足させるだけの製品であることは間違いなさそうですが・・・。

 作者の第一印象としては、「がっくり」。そして、少々あきれ気味。新しいアイデアが感じられません。またしても高級素材のてんこ盛り路線のヘッドホンです。「価格が高いことそのものに意味がある」タイプの商品ですね。そろそろ毛色の違う高級機が出るのだろうかと期待していたのですが。何度も言っていることですが、もう少し工業的、技術的な方面で差別化を図ることはできないのかな。高級素材を盛り込むのはたやすいだろうけれども、それを売りにするのだからある意味卑怯です。機種がひんぱんに入れ替わるというのも良くありません。一度最高峰をうたった製品をすぐ廃機種にしてしまうようでは、ユーザの信頼感は勝ち取れないでしょう。フラッグシップに据えるからには、十分長くその座にとどまれるような優れた製品でなくては。スタックスを見習ってほしいものです。
 以上、外見から勝手に作者が想像した感想でした。

(moさんリンクご紹介ありがとうございます)


追記
 上記ページにATH-W2002と対となるヘッドホンアンプ「AT-HA2002」の情報も掲載されました。テクニカのヘッドホンアンプというと、今までは店頭展示などで活躍している4つのジャックがついた業務用機や、ギター練習用にギターアンプを内蔵した機種があっただけですから、HiFiヘッドホンアンプはこれが初めてでしょうか?

 真鍮削りだし・金メッキのインシュレータやボリュームノブ、北海道産アサダ桜材漆塗りフロントパネルなど、見た目にこだわった外装を誇っています。
 内容もスペックを見る限り充実しているようで、細かな方式は不明ですが出力段にMOS-FETを使用し32Ωの負荷にA級で1200mWをたたきこめるようになっています。歪率は0.006%( 32Ω/100mW)、周波数特性は5-200KHz( +0dB, -0.5dB、32Ω/100mW)と十分で、位相特性にも気を配っているとのことです。電源部にはリーケージの少ないRコアトランスを使用。インピーダンス16-600Ωまでのヘッドホンに対応。

 しかし、ヘッドホンアンプよりもヘッドホン本体のほうが音質に与える影響のずっと大きいことを考えると、ヘッドホン本体より高額なヘッドホンアンプはコスト的には絶対に不利です。その点、スタックスはバランスのとれた価格設定をしていると思います。極める、という意味では高いヘッドホンアンプは良いのですが、あまり高いと、「安価・お手軽・分かりやすい」といったヘッドホンならではの魅力が半減してしまうように思います。5万円以下でしっかりしたHi-Fiヘッドホンアンプが増えるといいのですが。

 早くも超音波さんにてATH-W2002が\78,000、AT-HA2002が\108,000でそれぞれ期間限定特価で取り扱いが始まっています。

 

01/09/20 SONY、6.1ch対応バーチャルサラウンドヘッドホンを発売

 時期的にそろそろくるなと思っていたソニーのバーチャルサラウンドヘッドホンMDR-DS8000が発売されます。

 今回一番の目玉と思われる機能はジャイロセンサを復活させた点で、頭部の傾きが、プロセッサの音響効果に反映されます。従来はリスナーが頭動かすと、ヘッドホンで再生されている音像もいっしょに動いてしまうために、頭の中に音像が残っているように感じることがあるといわれていました。真の理想的なヘッドトラッキング技術に比べると、ジャイロだけではリスニングルーム内でのリスナーの位置までは再現できませんが、従来のバーチャル再生に比べると格段の進歩と言えるでしょう。この技術は「Gyrotrak(ジャイロトラック)」と名づけられています。

 新しいサラウンド音声規格にも対応。新たにドルビーデジタルEXやDTS-ESに対応したことで6.1chソースの再生が可能です。AACデコーダやステレオ音声を擬似的に5.1ch再生できるドルビープロロジックIIも搭載しています。音響効果は、映画向けにCINEMA1、CINEMA2、音楽ソース向けにMUSICが選べるようになっています。

 付属の赤外線ワイヤレスヘッドホンも従来のMDR-IF5000からMDR-IF8000に置き換えられることになりました。今回からデジタル伝送方式が採用され、アナログ式の欠点だったノイズや歪の問題がほとんどなくなっています。IF8000では、ドライバユニットの口径が大きくなり、50mmとなっています。値段から見ても、同じソニーのフルオープンエアヘッドホンで、従来製品で推奨別売り品となっていたMDR-F1に迫る高音質をワイヤレスで実現しようというところではないでしょうか。残念ながら重量は70gも増えて、350gになっています。軽量なリチウムイオン電池などにできなかったものでしょうか。再生時間も、デジタル式になり消費電力が増えた関係で約7時間(従来は90時間)と大幅に短くなってしまいました。

 発売予定日は11/21で、店頭予想価格は本体が7万円前後、増設赤外線ヘッドホンMDR-IF8000が3万円前後といわれています。


感想
 ほぼ予想通り、今回も独自のバーチャルホンテクノロジ(DolbyHeadphoneなどではなく)で攻めてきました。MDR-DS5000、MDR-DS5100と比べてみると、確実に進歩しているといえるでしょう。ただ、作者のような人間は、やっぱり専用ヘッドホンではなく、色々なヘッドホンを組み合わせて使えるヘッドホンプロセッサのほうが面白いな、と感じてしまいます。すでに立派なヘッドホンを持っていて、思い入れの強い方ほど同じように感じられるのではないでしょうか。ジャイロなんかは、専用ヘッドホンに組み込むようにしないと難しいのでしょうけれども…。

 デジタル伝送は重量増加・使用時間が短くなるなどの問題もありますが好意的に受け止めています。AKGのHEAROシリーズはずいぶん前からデジタル伝送でしたから、やっとという感じがします。デジタルになっても赤外線式なので見通しがないと使えない点はつらいかも知れません。

 MDR-DSシリーズがヘッドホンによるバーチャル再生の大きな流れを作っているのも事実なのですが、作者はそれほど映画を見ることがないものだから、こういう製品をみるとどうしても、ホームシアター人気に乗じたつまらない製品、当然考えられる製品、という印象を持ってしまいます。音楽再生、HiFiの視点からはこの種の製品はなかなか作りにくいようです。作者はむしろシャープのMD-ST880のような製品に惹かれます。

[参考リンク]
ソニープレスリリース

9/27追記
「バーチャルホンテクノロジ」を搭載した「DVDウォークマン」が発表されました。
http://www.sony.co.jp/sd/CorporateCruise/Press/200109/01-0927/

 

 

01/08/21 Creative Labs.の新しいオーディオプロセッサ「Audigy」とEAX advanced HD

 パソコンのサウンドカード「SoundBlaster Live!」でおなじみのCreative Labs.の新世代のオーディオプロセッサ「Audigy」がこちらで紹介されています。
 Audigyは従来のEmu10K1プロセッサに比べて、約4倍の処理能力があるということです。
 同時に、EAX advanced HDという新しい技術も発表されています。EAX advanced HDはハード、アプリケーションソフト、APIなどを包括する技術の総称ということで、従来よりも発展的な音響効果を得ることができるそうです。

 作者もSoundBlaster Live!をある意味「しかたなく」使っていますが、音質や音響効果には、ヘッドホンファンとしては少し物足りないものを感じています。
 Audigyがヘッドホン再生の可能性を広げてくれると良いのですが。

 

01/08/13 STAXがなんと密閉型のコンデンサヘッドホンを発売

 オープンエアタイプのコンデンサ型ヘッドホン(「イヤースピーカ」)でその名を轟かせているスタックスが、密閉タイプのコンデンサ型ヘッドホン「4070」を発売することになりました。
 受注生産式で受付開始日は8月20日、価格は\150,000となっています。
 外見はSR404などでおなじみの長方形のハウジングで、発音体は長方形発音体という、密閉型にもかかわらず見慣れた形になっています。

 位置付けはプロフェッショナルユースということで、騒音の多い場所でのモニタリングや、音漏れによるマイクへのフィードバックが気になる用途など、音楽鑑賞用とは少し違った使い方を想定しています。実際、今までにもスタックスのイヤースピーカは業務用や実験用として使われることがあったようです。今回の密閉型の発売で、このような用途への応用の可能性がより広がったと言えそうです。

 一般に密閉型のヘッドホンは音質にクセが多いものですが、とにかく音質が良いことで知られているスタックスの製品ですから、期待が高まります。PDFカタログにも「独特のバスレフライクなエア抜きスロット構造によりオープンエアに迫る音質」「騒音の中でもコンデンサ型の繊細な音質」などといった文句が見えます。密閉型ならではの力強い低音にも期待できそう。

 価格が15万円というのはかなり高額ですが、単に遮音性があり音漏れが少なければ良いというのであればダイナミック型で済んでしまいますので、コンデンサ型ならではの音の良さを(密閉型にもかかわらず)前面に出した製品となったのでしょう。スタックスのヘッドホンはドライバユニットが必要になる関係上、導入費用はどうしても高くなってしまいます。それならコスト面で妥協せずに、密閉型でも音の良いものを作ってみようということなんだろうかと推測しています。

 ただ、気になるのはその重量で、0.625kg(本体のみ:0.48kg)という、かなりの重量になっています。普通のダイナミック型ヘッドホンの場合、オープンエアヘッドホンが200g-300g、密閉型ヘッドホンでも300-400gなどが普通ですから、これはかなり重たいヘッドホンです。スタックスのヘッドホンはケーブルも幅広で独特の使用感があるので、肩がこらずに長時間モニタできるのかどうか、心配です。

スタックス
4070カタログ(PDF)

 

01/08/08 ヘッドホンショップAIRY、サイトを移転

 ヘッドホンショップAIRYさんのサイトが、従来のfreewebからhttp://www.airy.co.jpに移転しました。
 なかなか個性的な製品、国内では入手困難な製品を取り扱っていますから、まだAIRYさんをご存知ない方はチェックしてみてください。
 現在、移転記念ということで、ゼンハイザーのHD590、HD25を1000円引きで販売しているということです。

 8/20より、Perpetual Technologiesの製品の取り扱いをはじめたようです。96KHz/24bit(192KHz&DSDオプション)対応ハイビット・ハイサンプリングDAC「P-3A」は、DVD Audioなどのソフトをたくさん持っておられる方には、興味深い製品ではないでしょうか。また、デジタルtoデジタルコンバータ「P-1A」は、ジッタ除去、CDのデジタル出力のアップサンプリング、デジタルイコライザ機能などをもつユニークな製品です。

 

01/07/31 B&O A8とULTRASONE HFI2000

 秋葉原に出向いたところ、ヤマギワ本店5Fオーディオフロアにて、バング&オルフセンのA8イヤホンと、ウルトラゾーネのHFI2000が展示してありましたのでご報告。

 A8はショーケースに飾られているだけでしたが、HFI2000は手にとって試聴できるようになっていました。
 さすがに騒音の多い店頭試聴では大体の音質傾向しかつかめませんでした。HFI2000の最大のウリである定位感は、(予想通り)それほど劇的なものではありませんでした。が、女性ヴォーカルがおでこのあたりでフワフワ浮かんでいるような不思議な感覚を味わうことができました。音のバランスは良く取れているように聞こえました。

 (急いでいたので値段はメモし忘れてしまいました)

 

01/07/12 追記

 >DolbyHeadphone搭載DVDプレーヤが出てきたら面白いだろう
 などと不見識なことを書いてしまいましたが、実はシャープより7/27にDolby Headphone搭載のポータブルDVDプレーヤ「DV-L90TC」が発売されることになっていたようです。
 Dolby Headphoneとは別に、2本のスピーカで臨場感のある再生を行えるスペーシャライザ(spatializer)機能を搭載しています。
 定価は\138,000。

 

01/07/11 SHARP、DolbyHeadphone搭載のMDプレーヤを発売

 シャープが業界で初めてDolbyHeadphoneを搭載したポータブルMDプレーヤMD-ST880を発売します。
 発売日は8/8で、店頭価格は2万8千円前後になる見込み。Dolby HeadphoneのLSIはLake Technologyと共同開発したとのことで、音響効果は3種類が選べるようになっています。

 また、従来からのシャープのMDプレーヤの方向性として、今回も少し音質面にこだわった仕様になっています。
 ・電源は単電源式ではなく、正負両電源を使用することで、音質劣化の原因となるカップリングコンデンサを廃止。
 ・アナログ式のボリューム
 ・22ビットATRAC
 
 DolbyHeadphoneは作者も注目している技術です。
 他の類似の技術よりも音が自然な感じですし、ドルビー研究所だけに、製品の普及力の点で有利だと思うからです。
 今後、DolbyHeadphone搭載DVDプレーヤや、それに対応したヘッドホンが製品として出てきたら、面白いだろうと思います。
 なお、2chソース用のDolbyHeadphoneについては、"LakePLS"というRealJukeBox用プラグインが用意されていますので、興味のある方はそちらも試してみてはいかがでしょう。

 

01/07/02 フォースフィードバック機能付きヘッドホン

 またおもしろい物を見つけました。
 Evergreen Technologiesという会社から、Rumble FX Force Feedback Headphonesというフォースフィードバック機能付きのヘッドホンが出ているようです。

 結構簡単な?仕組みになっていて、音声信号に含まれる低音を拾って、耳元で振動させるというもの。「フォースフィードバック」というのはちょっと名前負けしたようなところがあります。もっとも、簡単な仕組みのおかげで、接続はピンケーブル1本で済みますし、ソフト側で対応する必要がありません。映画でも、音楽でも、何でも好きなソースで利用することができます。

 ジョイスティックの類としては以前よりMicrosoftをはじめ数社からフォースフィードバック機能付きの製品(例)が発売されていていました。これらの製品は、たとえばフライトシミュレータで、プレーヤの入力によって変化した操縦面の空気の流れに応じてジョイスティックの抵抗力を変化させたり、機銃を発射したときの機体の揺れをプレーヤに伝える、といった使われ方をされます。
 こうしたゲームの動作と双方性があるフォースフィードバックに比べると、低音を拾って振動に変換するだけ、というのは少し物足りないような気もします。

 機能的には、パナソニックからも同様の機能をもったVMSSシリーズのヘッドホンが出ています。こちらなら入手性も良いと思います。ビデオゲームをよく遊ぶ方は調べてみてはいかがでしょうか。

 姉妹品のRumble FX 3D Sound Amplifierは、SRS WOW!を搭載した疑似3D効果をもたらす製品のようです。

01/07/02 超音波、PortaProを特価販売

 お馴染み超音波さんのニュースページの告知によると、Kossの定番ヘッドホンPortaProを7/31まで\8,400(税込み、送料無料)で販売するようです。
 PortaProは1万円以下クラスでは非常に良くできた製品で、国内外で高く評価されています。特に形からは想像できないほど豊かな低音は、聞く人を虜にします。
 ロックやポップスには最適のヘッドホンと言えるでしょう。ヘッドホンリスニングの入門用として、また上級機種をお持ちの方のポータブル用・補助用にいかがですか。
 

01/06/21 Headroomがウェブサイトを一新予定

 Headroomがウェブサイトを一新する予定とのことです。
 新しいページはデータベースを基礎に、予算と目的に応じてページを生成していく機能を備えたものになるようです。
 Headroomならではのヘッドホンの測定結果に関しては、周波数応答、方形波応答、歪み率、などのグラフが用意され、他のヘッドホンとの比較のために重ねて表示することができるようになるとのことです。ヘッドホンアンプのグラフも用意される模様。
 「物理的な数値が音質の『すべて』を語るわけではないが、『多く』を語っていると考えている」という見解には共感します。音を変に神秘化せず、数字でわかりやすく解説する方が、大衆にアピールしやすいのではないでしょうか。

  Headroom - "Our new web is on the way!"

 

01/06/19 audio-technicaから久々にART Monitorヘッドホン

 オーディオテクニカより新しいヘッドホンが2機種発表されました。ATH-A55ATH-PRO5MSです。このうちATH-PRO5MSはDJ向けモニタ用途のATH-PRO5に迷彩柄を施したもので、紹介ページには周波数特性図も載っています。価格はATH-A55が\11,000、ATH-PRO5MSが\8,000、発売日はいずれも7月21日となっています。

 ATH-A55は、久々に同社の伝統的な密閉型シリーズART Monitor(ART=audio-technica reference transducer)として発売されます。価格と型名から、97年10月に発売されたATH-A5Xを置き換えるものと思われます。ART Monitorシリーズとしては下の方の位置づけになりますが、この価格帯は手軽に買える高級ヘッドホンの入り口として、人気があるのではないでしょうか。ATH-A55は、CCAWボイスコイル、ネオジミウムマグネット、53mm径大型ドライバ、ハウジング防振機構、ベースエキサイタ、ニューウィングサポート、トータルイヤフィット設計など最近のオーディオテクニカの新機能とART Monitorシリーズならではの「おいしいところ」を持ち合わせた製品になっており、魅力的な選択肢になりそうです。 重量もオーディオテクニカの密閉型としては軽量の280gですので快適に使えると思います。
 AirDynamicシリーズのATH-AD5(\11,000)というどちらにしようか、迷うところですね。音漏れの少なさ・遮音性と力強い低音をとるか、軽量(230g)と開放感のあるさわやかなをとるか・・・。

 

01/06/13 珍しいもの

 1ヶ月以上何も更新していなかったので、作者が珍しいと思った製品のリンクを紹介します。

 USBに直結して使うヘッドセット・・・Telex H551 (Telex Computer Audio Products)
 USBに繋ぐだけですぐに使用可能で、サウンドカードも不要、マイクはノイズキャンセリング付きという面白い製品。

 骨伝導を利用した赤外線コードレスヘッドホン・・・EZ-500P (Dowumi Corporation)
 骨に振動を伝えることによって、鼓膜を介さずに音を聞かせる骨伝導の技術を応用したヘッドホン。耳を覆わないため周囲の音声が不自由なく聞き取れ、聞き疲れしにくいそうです。音質については未知数ですが極めて興味深いものです。別途ヘッドセット製品も用意されています。こちらはあわただしい場所でのコミュニケーションや英会話学習などに威力を発揮するのではないでしょうか。
 (別の話になりますが、骨伝導を利用したマイクというのもあるそうで、骨から直接人声を拾うため周囲の雑音に対してきわめて強く、音も明瞭とのことです)

 

01/05/11 HeadroomのラインアップからAirheadが消えた!?

 Headroomのアンプ商品のカタログページから、普及版ポータブルヘッドホンアンプとして人気だったAirheadが消えています。
 以前から当サイトに投稿してくださった方々のレビューで、ノイズが多いという問題点が指摘されていましたが、高音質・低価格・コンパクト・Audio-Image-Processorつき、などHeadroomの魅力を詰め込んだ名機だったと思います。
 今後は、ノイズを少なくするなどAirheadの性能を向上させたTotal Airhead($159)にバトンタッチすることになります。

 (久保様、情報提供ありがとうございました。)

 

01/05/05 超音波、ULTRASONEの新ヘッドホンを取り扱い開始

 超音波さんにて、ULTRASONE(ウルトラゾーネ)の新ヘッドホンHFI-2000(LEタイプ)の取り扱いが始まりました。
 このヘッドホンの最大のウリは、前回のULTRASONEのヘッドホン同様、頭内定位感を抑え前方定位するような音作りがされていること。この機能は、ユニットの配置位置などの音響的な工夫によって実現されているようです。
 ユニークな機能として、過大入力時に大音量によって耳が障害を受けるのを防ぐ機能を搭載しています。
 なお、LEタイプとは、Low Emissionのことで、電磁波の輻射を抑えた構造になっているとのことです(けちをつけるつもりはないですが、作者は、実使用上あまり意味のない、宣伝文句だと思います)。

 HFI-2000の日本での定価は\48,000とやや高価で、超音波の売価は\37,500です。
 今回も、大元の代理店はSAECです。
 SAECは以前からULTRASONEのヘッドホン(HFI-50)を取り扱っていましたが、ここのところ取り扱いを停止していました。
 作者は以前のモデルが石丸電気で試聴可能な状態で展示されていたのを見かけたことがあります。前方定位感はそこそこといった感じでしたが、音自体は良かったように記憶しています。今度のモデルも展示してくれるといいのですが…。

 SAECの紹介ページ

 

01/04/29 Headroomの新製品

 Headroomがヘッドホンアンプ製品群の入れ替えを予定しているようです。
 より詳しくは、こちらのページでご確認ください。予価も表示されています。

 要となるモジュール基盤に関しては、根本的な回路図の変化はないものの、細かな部分で設計/仕様の変更やレイアウトの見直しが行われているそうです。新しい基盤は上位互換のため、現行のユーザは新しいモジュールに乗せ換えることもできるとのこと。また、メイン基盤もレイアウトを見直し、アナログ特性を向上させています。
 機能面では、新バージョンのSupreme, Cosmic, Home, MaxedHome, Max,   MonoMaxには、3段階のゲイン切り替えスイッチや、周波数特性を変化させるスイッチが付加される予定になっています。室内用モデルには、普通のヘッドホンジャックに、XLRメスを組み合わせた両用タイプのジャック(!!)が追加されるほか、グラウンドリフトスイッチが用意されます。さらに、MaxedHome,Max,Mono Maxにはオプションとしてアッテネータタイプのボリュームが用意されます。一方ポータブルタイプのCosmicやSupremeにはパイロットランプが追加され、ACアダプタも改良されています。


 今度のラインナップでは、最上位モデルとしてMono Maxなるバケモノアンプが加えられるようです。
 Mono Maxとはどんなアンプでしょう?Mono Maxは完全バランス仕様で、基盤だけでなく電源などすべてが左右独立のデュアルモノアンプになっています。しかし、従来のグラウンドラインが共通のヘッドホンケーブルではこの構成を活かせません。MonoMaxではさらに左右独立を推し進めるために、Sennheiser HD600とGrado RS-1のための特別ケーブルを用意して、左右別々にバランス駆動して、完璧に相互干渉を抑えようという、ものすごいことをやる予定になっています。もう作者にはついていけません(汗) CDプレーヤ等のソースが余程のものでない限り、もてあましてしまうでしょう。このMono Max、気になるお値段は予価$2888です。他のヘッドホンアンプにも左右独立基盤のものはありますが、MonoMaxはそれらとは一線を画しています。
けれども、入門者から超マニアまで満足させる幅広いラインナップを用意しているのがHeadroomのエライところ。

 作者も文字情報だけでは新しいアンプがどんなものなのかさっぱり見当もつきませんが、「堅実な設計で安心して購入できる」、「奇抜なアイデア満載で、わくわくさせる」、といった印象を受けます。グラウンド周りのアナログ特性の向上などといった話は、ノウハウの要る所で、なかなか真似できないと思います。まさにこのジャンルのキングにふさわしいラインナップで、今後が楽しみです。
 

01/04/17 Headroom、Maxを安売り

 Headroomが最上級ヘッドホンアンプ「Max」を売り尽くすために、定価\1333のところ\777で安売りしています。
 注文はこちら

 

01/04/11 超音波、FOSTEXのヘッドホンを取り扱い開始

 インターネット通販ショップ「超音波」さんがFostexのヘッドホンの取り扱いをはじめました。
 取り扱い機種はT-40RP、T-20RP、T-7M、T-5Mです。

 注目はT-40RP/20RPです。これらの機種はアルミニウム・プリンテッド・ボイスコイルを使用しており、ダイナミック型の使い勝手の良さと、スタティック型の低歪と高速なトランジェントレスポンスを兼ね備えているというのがウリです。
 価格はT-40RPが\9,380、T-20RPが\8,500となっています。価格から言うとT-40RPが上位機種であるかのように思えますが、T-40RPは密閉型、T-20RPはオープンエア型となっており、簡単にどちらが良いということは出来ません。BeyerのDT-931(オープン)/DT-831(クローズド)のようなものですね。

 

01/04/11 ヘッドホンショップAIRY

 以前からリンクページでも紹介していた、ヘッドホンショップ「AIRY」さんですが、なかなか魅力的な取扱商品ラインナップを誇っていますので、改めてここに紹介しておきます。

 特に、HD600が\35,000、HD590が\25,000というのは平行輸入品ならではの安さです。Grado RS-1が9万円、SR-60が\12,500というのも、がんばっているといえるでしょう。
 KossのTHE PLUGやCorda HA1、Sugden Headmaxなどといった国内では入手困難な商品も取り扱われています。

 

01/04/08 SensauraがX-BOX、PlayStation2に搭載

 現在もっとも有名な3Dオーディオテクノロジのひとつ、「Sensaura」が、マイクロソフトのX-BOXやソニーのPlayStation2に使用されることになったようです。

Sensauraのプレスリリース:
Xbox to use Sensaura 3D positional audio
Sensaura develop 3D audio middleware for PlayStation2

 

01/03/31 超音波、Gradoの取り扱いを開始

 インターネット通販ショップ「超音波」さんがGradoのヘッドホンの取り扱いをはじめました。
 ローコストハイパフォーマンス機SR60が\13,800、マホガニーくり抜きチェインバー使用の最高級リファレンスRS-1が\98,000となっています。
 SR60はやや高めの価格設定で、海外で言われているほどのCPにはならないかもしれませんが、同価格帯の国産よりは魅力的だと思います。
 RS-1は海外でも相当な高値で取引されていますので、国内で取り扱われる際には10万円を超えてしまうのではないかと心配していましたが、案外常識的な(!?)価格に収まりました。

 どちらのモデルも良い意味で色付けや音作りが行われていて、豊かな低音には定評があります。

 

01/03/16 Headroom、"Max"に無料でHD600を付属

 今、HeadWizeの記事を見たことを申告の上HeadroomにMaxの注文をすると、無料でSennheiser HD600を付属してくれるようです。
 それから、ちょっと前からTotal Airheadの販売が再開されています。価格は$159。こんどはどんなICを使っているのでしょうか。
 動作時間も15時間に伸びているようです。

 

01/02/14 Headroom、HD580+Free DSP Proのコンボ販売を終了か?

 これは重要かもしれないので更新しときます。
 久々に商品リストを見ていたら、Includes Free DSP Proの表示が消えていました。
 audio advisorの方はまだやっているようです。




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