36話「永遠のフォウ」
<あらすじ>
シャアはキリマンジャロ基地攻略の指揮権をゆだねられたが、シャアは再攻撃の指示を出さない。このことに不満をもったカミーユは単身キリマンジャロ基地に潜入し、フォウを救い出そうとする。しかし、怪我の療養に来ていたジェリドに発見されてしまう。
フォウはカミーユの知っている姿になっていたが、彼女がティターンズが作り上げた強化人間であることを知る。
カミーユはフォウとともに基地を脱出するが、その最中カラバの総攻撃が始まり、爆風のショックでフォウは人格が豹変し、サイコガンダムを呼んでしまう。カミーユの制止を聞かずカラバのMS隊を攻撃するフォウ。
シャアと合流したカミーユはZガンダムに搭乗。フォウを説得しようと試みるが、正気に戻ったフォウはバイアランの攻撃からカミーユを庇ってその命を散らしてしまう。
<ワンポイントチェック>
・ キャンプで
久しぶりにカミーユのあのくせを見ることができます。
・ 単身キリマンジャロ基地へ向かうカミーユ
シャアと対立したカミーユは単身キリマンジャロへ。この際のカミーユの格好はティターンズの防寒着姿だが、一体どこで調達してきたんだろう?
・ フォウのお風呂シーン
久しぶりのお色気シーン。
・ 療養に来ていたジェリド
キリマンジャロに療養に来ていたジェリド。30話で怪我を負っていたからその療養なのはわかるが、何故キリマンジャロなんだろう?キリマンジャロがグリプスよりも設備がいいから?
・ フォウのことを怪しむカミーユ
35話では無愛想だったのに、今回はホンコンでデートした時のように無邪気に。カミーユが怪しむのは当然?
・ 突然苦しむフォウ
頭痛に苦しむフォウ。薬漬けになっているから?
・ フォウの事を知るカミーユ
ナミカーの研究室でフォウが強化人間だと知るカミーユ。ナミカーはニュータイプを人工的に作るなんで言うとカミーユは怒りをあらわにしていたが少年らしいです。
・ 本性を出したナミカー
カミーユはナミカーに「(フォウの)記憶を戻してやれ」というと、ナミカーは記憶など簡単に消したり戻したりできるわけがないなんて言ってたが、人の記憶をもてあそぶなんて研究者の非情さというか、戦争の非情さというのがわかる。
・ 基地の外へ
外の雲を見たフォウは「雲のじゅうたんあったかそう…」と言いますが、ここは彼女本来の少女らしさが出ているセリフです。
・ しつこいジェリド
エレカで二人を追い掛け回すジェリド。病人らしくできないんですかね・・・?
・ 運のいいジェリド
カミーユに投げ飛ばされたが運良く助かっていたジェリド。この人の悪運の強さはガンダムキャラ一?
・ 爆発のショックで
人が変わってしまったフォウ。オーラをまとってサイコガンダムを呼んでいるがここまで来るとエスパーだな…
アニメージュ1985年5月号で富野氏は*「幻魔大戦」にはしないと言っていたが、その約束を破っているような…
* 幻魔大戦:平井和正氏の小説。宇宙からの侵略者「幻魔」が地球に襲来。トランシルバニアのプリンセス・ルナは大いなる宇宙の意思・フロイのお告げを受け、世界各地から超能力者を集め幻魔に立ち向かう。アニメ映画化されましたが角川アニメ映画の第一号で「AKIRA」の大友氏らがスタッフとして参加していたとか…
・ カミーユとシャアの対立・2
カミーユを迎えに来たシャア。しかし戦場でも二人は口論を繰り広げます。フォウを討てないカミーユは涙を流しながらシャアに「僕は人間です」というが、ごもっとも。
・ シートベルトを締めるカミーユ
ノーマルスーツではなく、防寒着だったためにシートベルトをつけたものと思われる。
・ フォウを説得するカミーユ
まともじゃないような・・・下手をすれば自分が死ぬんだし…このカミーユの行動は
好きな人を自分の手元に引き寄せたい欲求から来ているみたい。
・ フォウの死
バイアランの攻撃からカミーユをかばって倒れたフォウ。これってファーストのララァの死の二番煎じだが(愛する人をかばって死ぬくだりが)、ファースト嫌いな自分としてはこっちのほうが好み。ちなみに小説版でのフォウの死因は脳死だったのですが。
・ シャアのセリフ
「カミーユ。かわいそうだが、君はまだ死ねない体だ。戦士は生きている限り戦わなければならんのだ。」
戦士の心情が出ています。