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単行本版13巻
表紙は全員集合(沙織さんもいます)。=文庫版2巻にも使われていた絵でもある。
奥付の著者近影。車田先生の後ろに見えるのはアニメ版一輝だ・・・(絵から察するにサントラ2枚目(後にコンプリートソングコレクションのジャケットに使われた)の絵を元にしたポスターみたいだが・・・)
アニメ版の一輝は髪と目の色がダークブルーで、聖衣は白とメタリックレッド(前半)なんだけど、髪の色がダークブルーなのは黒髪でいくと紫龍とかぶるからなのか?(アニメ版星矢は青い髪のキャラが多かったが・・・)

「その名はサガ!」
星矢のピンチに現れた一輝。すぐさま鳳翼天翔を放ち、星矢を助けるが、サガはケロっとしています。
一輝はサガに対し「不死身か・・」なんて言うけど、人のことは言えないよ。兄さん。
もう一度鳳翼天翔を放つ一輝。今度は威力が無力化された。自分の技の威力を受けて、吹っ飛ばされてしまう。
間髪いれず、一輝を攻撃する悪サガ。悪サガってサド?
「たっぷりと苦しませてから殺してやる!」なんて言うし。
今度は精神拳のぶつかり合いになったこのバトル。サガの拳の方が早かったようだが、サガも幻魔拳にかかっていたためこの勝負は引き分け。首チョンパシーンまで用意されていたが、エグイな・・・
(幻魔拳ってアニメ版ではダイヤモンドダスト同様汎用性の高い技らしく、他人を操って見せたり、敵の心の中まで読んで見せたり・・・)
「ジェミニ、次に見るのはお前の最期だ!!」
「だがこれは、まぼろしではなく現実だがな!!」

と、一輝のセリフの後、12宮へ。
黄金聖闘士たちは教皇様の正体を話し合うシーンに。本物の教皇は既に死んでいて他人が教皇になっていることをムウが話す。双子座の聖闘士、サガが教皇の正体だとわかるんだけど・・・名前はここで判明したわけだ。
アニメ版の教皇の設定ってメチャクチャで、星矢に聖衣を与えた教皇ってシオン様らしく、悪のボスとして登場するアーレスは先代教皇の弟という設定。アニメ版は原作と平行していた部分もあるためか、なんか訳がわからなくなってきたわけか・・

―教皇の間
幻魔拳の威力に驚くサガ。精神拳同士の戦いは引き分けという事で、再び小宇宙のぶつかり合いに。
なす術もなくサガに吹っ飛ばされる一輝。
サガが必殺技「ギャラクシアン・エクスプロージョン」を放ったところで再び12宮に舞台が移る。
ムウが教皇の指名について話していたが、ここで設定がひとつわかったことになるな。
黄金聖闘士の子供時代が出てきたが、アフロディーテってこの頃からバラ咥えていたのね・・・
サガの話をしている途中に響く声。

「そうだ、オレは神だ!!」
「これよりのち、この聖域はおろか地上全てを支配する大地の神となるのだ!!」
「このサガがな!!」

と勝ち誇るサガ。「オレは神だ!!」発言を聞いているとシャピロか?と突っ込みたくなる・・・
「これもこのサガを教皇に選ばなかった真の教皇の罪だ!」という黒サガの発言の後13年前の回想シーンへ。後の話の伏線とかもこのシーンで窺い知ることができます。
サガは真の教皇に本質を見抜かれたために次期教皇に選ばれなかったわけだが、サガ自身裏ではアイオロスに嫉妬していたのだろうか・・・?それにわざわざスターヒルにいる教皇の所まで文句を言いに行っていたが、この人本当に権力が欲しかったのか?

―12宮
すべての真実を知った黄金聖闘士たち。中でもアイオリアは
「うう・・・そしてなおかつ幼い女神を殺害しようとし、女神を救ったアイオロス兄さんを
      反逆者に仕立て上げ、十三年もの間教皇に成りすましていたというのか・・・」
「正義であるべき聖闘士の・・・しかもその頂点の教皇として・・・うう・・・」
「おのれサガめ・・・全てがはっきりした以上、もはやここに留まってはおれぬ!」
「このアイオリアが容赦はせぬぞ!!」

サガのやり方に立腹しています。一人でサガを倒しに行こうとするが、ムウがアテナの試練といって引き止めます。

12宮の入り口では沙織さんを守る邪武たちが心配になって火時計を見つめています。みんなの願いが通じたのか、星矢が再び立ち上がった!
五感を絶たれながらもアテナ神殿に向かっています。星矢の不屈の闘志に驚いていたが、我に返り星矢を倒そうとするが、サガの前に一輝が立ちふさがった。
思えば、一輝って、アニメでは瞬や星矢をかばって倒れるシーンがあったり、星矢に助けてもらっていたシーンがあったな・・・
瞬を助けるのは血を分けた兄弟だからが理由なんだろうけど、星矢を助けるのは自身の心を救った人間だから?
一輝が自分をかばったと知った星矢。アニメ版の聖域編のラスト(71〜73話)は展開がかなり異なっていて、アニメ版聖域編最終話である73話では重傷を負っていたけど、一輝もいて5人でサガに挑むシーンが用意されていた。
原作版はアニメ版とは違って5人そろって…というシチュエーションがあんまりないが、これはなぜ?
「お・・思えば今まで何人の友か、兄弟が倒れていったろう・・・」
「俺をここまでたどりつかせるために・・・女神の命を救うために・・・」

という星矢のセリフの後次の章へ。

「女神復活!」
星矢を呼ぶみんなの声が響く中星矢は倒れてなんかいられないと悟り、再び立ち上がろうとする。
「うう・・・も・・・もう一度最期にもう一度だけでいい・・・」
「小宇宙よ・・・心の小宇宙よ奇跡をおこせ・・・」

と言う星矢の言葉が通じたのか邪武たちや、倒れていた紫龍、氷河、瞬の小宇宙が星矢に力を与えた。仲間の小宇宙の加護を受けた星矢の彗星拳が炸裂!やっとの思いでサガに勝った星矢はわずかな力を振り絞ってアテナ神殿へ。倒されたはずのサガは起き上がり、星矢の行動を阻止しようとする。タフですなこの方は。サガの前に立ちはだかったのは、双子座の幻影。おそらくサガの良心が具現化したものでしょう。サガの良心(善の心)と悪の心が葛藤しています。
火時計の火が消えるのと同時に(というか消えたと思った瞬間に)アテナの盾の力で沙織さんに刺さっていた黄金の矢が消え、サガの中の悪の心が浄化されていった。

聖域にいる聖闘士たちは改めてアテナに忠誠と地上の平和のために戦うと誓いを立てた。しかし、星矢達のことが気になる沙織さんは12宮へ。
「氷河、紫龍、瞬、一輝・・・星矢・・・」
「できることなら私は女神などではなく、普通の少女として生まれてきたかった。
そ・・・そして・・・そしてわたしは・・・」

と自分の本音を吐露。
星矢達を探している沙織さんの前に現れたのはサガ。サガは自分の罪を沙織さんに詫びた後、自害。死ぬ前に
「うう・・・女神こんなことでわたしの罪が許されるとは思っておりません。」
「で・・・でも、このサガ本当は正義のために生きたかったのです・・・」
「ど・・・どうか、それだけは信じてください・・・」

と沙織さんに詫び、沙織さんも
「サ・・・サガ・・・信じますよ。本当のあなたは正義だったと言うことを。」
とサガにいいます。沙織さん、女神らしさが身についてきました。サガもサガで生きて自分の罪を償えばよかったのに…死ぬことは逃げだよ。これは。
「星矢、紫龍、氷河、瞬、一輝・・・」
「やはりわたしはふつうの少女としては生きられないのですね。
     あなたたちが闘ったように、多くの人たちが倒れていったように、
               わたしもこれから倒れるまで闘い続けます。女神として・・・」

という沙織さんの女神としての決心を固めたセリフで聖域編はお終い。

外伝「氷の国のナターシャ」
氷河を主人公にした外伝的な話。アニメでの氷河人気を受けて作った外伝なのか?
最近リミックスを購入したが、単行本とリミックス(おそらく文庫版準拠)ではセリフがかなり違っていた。リミックス版のほうは簡潔にセリフがまとめられています。
ツッコミはアレクサーの手下の氷戦士、体格差はあるが、ほとんど同じ顔。リンかけの影道一族の連中みたいだ。
後半、氷河が聖衣を纏い、氷闘士に挑むシーンでは読んでいるとアニメ版の聖衣姿が浮かんできます。
この話で氷河のマーマの名前がナターシャと言う名である事が判明する。

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