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メイド祭りダイジェスト

苦情、要望はご連絡ください。


無題 Name 名無し 2004/02/27(金)21:09 No.51922

メイド祭り(フェスタ)…
それは国中のあらゆる貴族、名士達の下に働く
メイドが、日常業務から格闘に至るまで
様々な競技で対決し、体力、知力、精神力――
その持てる全てを競い、国で一番優秀なメイドを
決定するという大々的なイベントである。
このイベントは普段陽の目を見ることのない
メイド達にとって最高の晴れ舞台であると同時に、
メイドを雇っている者達にとっても、
己の力を誇示するために恰好の場である。
故にメイド達の華やかな笑顔とは裏腹に、
毎年熾烈を極める闘いが繰り広げられるのである……


メイド祭りダイジェスト Name 名無し 2004/02/28(土)21:34 No.52422

「す…すごい…!動きにまるで無駄がない…
けれど優雅でエレガント…踊りを踊るかのように
仕事をこなしている!」
(フフ、見なさい私の洗練された美技を…!
あなたのような田舎娘との格の違いってやつを
見せつけてあげるわ!!)


メイド祭りダイジェスト2 Name 名無し 2004/02/29(日)22:52 No.52846

「あ、あなた…そのクッキーはなに!?
競技種目は『そうじ・洗濯・お茶の準備』で
そんなものを出せとは一言も言われてないはずよ!」
「あ、はい、制限時間を聞いたときに余裕が
ありそうだなと思ったので焼きました。おかげで
時間いっぱいまでかかっちゃいましたけど。」
「フッ…審査員への点数稼ぎのつもりかしら?
私達メイドは、与えられた時間でいかに仕事を
素早く、的確にこなすかが重要なのよ!?
要求されてもいないことに割く時間なんて…」
「それはそうかもしれないですけど…でも…
でも、やっぱりお茶を飲むときになにもないと、
さみしくありません?
お菓子とかあったほうがおいしく飲んで
いただけると思うんです。」
(…こ…この子…!)


メイド祭りダイジェスト3 Name 名無し 2004/03/02(火)21:47 No.53535

「ふんっ、所詮あなたみたいな田舎娘と
生まれながらに名家に仕えるべく育った
私とでは格が違うのよっ!」
(くっ…アリシアさん本当に強いっ…!
一撃一撃が重い…)
「あなたを雇ってるようじゃっ、
きっとあなたのご主人様っていうのも
大した人物じゃないんでしょうねっ!」
「!!…ご、ご主人様を悪く言うと
許さないっっ!!」
「あははっそうよ、やればできるじゃない!
その調子でもっと私を楽しませて頂戴!!」


メイド祭りダイジェスト4 Name 名無し 2004/03/05(金)21:41 No.54712

『では、第一回戦の勝者を発表する。
勝者、メアリ・サーランド。』
「!な、なぜですの!?
そうじ、洗濯、格闘…全ての競技で
私はこの子の得点を上回っていたのに!!」
『確かに、君の仕事は完璧だった。
単純にそれだけを見れば、君の圧勝だろう。
しかし、我々が求めているのは仕事だけを
こなす機械ではない。
些細な気遣いを嬉しく思う気持ちもある。
そういった心遣いが、少なくとも今の君には
欠けていると思うのだがね。』
「う…くっ…」


メイド祭り・敗者のその後 Name 名無し 2004/03/07(日)22:01 No.55414

「…すみません…負けてしまいました。
奥様に恥をかかせるような結果に
なってしまい、申し訳ございません…」
「あら、なぜ私が恥をかくのかしら?
闘ったのも負けたのも貴方なんだから、
恥を掻いたのも貴方だけよ?
つまりぃ、負け犬は、貴方だけ。」
「…はい…」
「負けて悔しい?なら、もっと
がんばりなさい。貴方の失敗を
取り返せるのも、やはり貴方だけ
なのですから。ね?アリシア。
あの子のように初心に戻って。
私に言えるのはそれだけよ。」
「…はい…!」
「それともう少し言わせてもらうと
貴方最近仕事が雑じゃない?
あと、下の子に仕事を押し付けて
自分は楽してるんじゃない?
教育だっていうのはわかるけど…」
「…はいぃ…」


メイド祭り・本戦1回戦終了 Name 名無し 2004/03/11(木)22:41 No.56659

「1回戦を突破したんだって?
すごいじゃないか、メアリ!」
「あっ、はい、そうなんです!
自分でも信じられなくて…
対戦相手のアリシアさんもすごい強かったのに
運が良かったっていうか…」
「そんなことはないさ!
君は毎日がんばってるじゃないか。
その成果が出たんだよ。」
「え…へへ、ありがとうがざいます。」
(うん…!次もがんばって勝って、
ご主人様に褒めてもらおう…!
…勝てたらだけど…)


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