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「今だからこそ立体」 5月 7日(土)


 
1月22日の落書きに、次世代ゲームボーイはどうなるのか、みたいな事を書きましたが、実際どうなっているんでしょうねぇ。いつも書いているように個人的には一番可愛がっているハードなんですよ正統派だしシンプルだし。そろそろ次世代機でワクワクさせて欲しい時期に入りました。


 NDSももちろん大好きだし、今後の展開が気になりますけど、やっぱりフッとした瞬間に手が伸びるゲーム機は「ゲームボーイアドバンス(SP)」なんですよね。何のストレスもなく、ややこしいこともなく、特殊な事も一切なく、だたひたすら無心に純粋な「ゲーム」を遊ばせてくれる至高のハードだと思います。

 で、前に書いたときは個人的希望ばっかり自分勝手に書きまくっていたので今回はちょっと真面目に予測してみようかと思いました。御用とお急ぎでない方はちょっくら読んでみて下さいませ。


 任天堂自身が「3本柱で行く」と明言している以上、GBAの後継ハードも開発が大分進んでいると考えてもいいと思います。何ヶ月か前に「次世代ゲームボーイ」の仕様に関する噂が海外発でかなりまことしやかに流れましたね。名称は「ゲームボーイ・エボリューション」でゲームキューブと互換性があるというトンデモナイ代物。つまりはGCのディスクがそのまま使えて、そのまま走ると、そういうわけです。

  うーん、多分それはないでしょうねぇ。あの任天堂が「はい、ゲームキューブのソフトが遊べるゲームボーイです」なんて安直に出してくるとは思えません。
 あえて言えば名称が「ゲームボーイ・エボリューション」というのはありそうな気がする。

 GBAの次世代機を考える時、重要なのはどういうコンセプトで行くのか、ということのような気がします。
 今のGBAのコンセプト、というか人気の秘密って「コンパクト、手軽」という部分ではないかと思います。HEDのように「つい手にとって遊んじゃう」という人も多いのではないでしょうか。好評を博している以上は路線変更する意味がないので、GBAと同一ライン上に立ったコンセプトで来ると思います。

 その辺を踏まえていくつか予測したことを箇条書き。

・ネーミングは「ゲームボーイ・○○○」で来る。
・デザインはGBASPに準じたタイプで一回り大きいくらい?
・グラフィック性能はドリームキャストと同程度くらい?
・グラフィック性能向上に乗じて解像度も大幅にアップ。
・ボタン数は現状+2つくらい。(スーファミと一緒)
・ステレオスピーカー搭載。
・メディアはコンパクトな光ディスクでくるかも。
・ただし読み込みは最低限に抑えられたMDのような頑丈な形状。
・価格は15000〜20000円くらい。



 と、こんな感じでしょうか。
 まず間違いなくグラフィック性能は大幅に上げてくるでしょう。
 シンプルなグラフィックは気軽なゲームの本質であり、3Dゲームが跋扈している現代においてある意味GBAの大きなアドバンテージではありましたが、やはり時代の流れ技術の進歩に歯止めをかけることはできず、ある程度の表現力は持ってくると思います。

 マシン性能の向上は「ゲームの面白さ」を引き上げる要因にはならず、むしろ「ゲーム離れ」を引き起こしている。という任天堂の持論ではありますが「性能を追い求めないとは言ってない」とも名言している所がミソ。問題なのは「ただ闇雲に性能アップすること」なのであります。
 恐らく任天堂は上に書いた仕様に「もう一手」、単なる表現力アップに留まらない「新要素」を入れてくると思います。

 「タッチパネル」や「音声認識」、「2画面」、「無線通信」という特殊技術のデパートみたいなNDSとはまた違った、シンプルかつ直球勝負な「新感覚だけど、今までのゲームの延長線」のような目玉を持ってくるんじゃないかなぁと思います。

 
 2002年前後にこんな記事が出ていました。

 
「シャープと英国Sharp Laboratories of Europeは,立体映像を表示できる液晶ディスプレイを共同開発した.立体映像だけでなく,通常の映像も表示できる.立体映像を見る際に,専用のめがねなどを使用する必要はない.2002年秋に量産出荷を開始する」

 さらに今年4月には東芝発でこんな記事が。

 
(株)東芝は15日、東京・浜松町の本社ビルにプレス関係者を集め、平置きでの利用を想定した“インテグラルイメージング方式”の“裸眼立体3Dディスプレイ”を開発したと発表した。「2年後をめどにアーケードゲームや教育市場、さらに家庭用ゲーム機や携帯ゲームへと用途を拡大し、将来的には次世代TVなどのマス市場へと用途を拡大していきたい」(研究開発センター 所長 有信睦弘(ありのぶむつひろ)氏)としている。」

 特にシャープの方はGBASPの液晶を製造している任天堂陣営の急先鋒。さらにこの立体液晶の技術に関わる企業の連合体には任天堂も名前を連ねています。


 以上のことから考えると、冗談抜きに「立体視が可能なゲームボーイ」が来るかもしれません。
 立体のゲーム機というと誰もが「バーチャルボーイ」の失敗が頭をよぎると思いますが、それはあまりネガティブに考える必要はないかと。


 HEDは昨年バーチャルボーイを購入してみました(ソフト8本くらい付きで)。「レベルX」に行った時にも書きましたが、これなかなか今見てもインパクトあるんですよねぇ。技術的には。個人的にこのハードの失敗は立体に見えること自体ではなく、グラフィックのショボさやプレイに物凄く姿勢を要求されるという辺りだと思います。今は全くと言っていいほど遊んでませんがもしこれでゲームボーイのように手軽なら、今でもチョコチョコ遊んでいるかもしれません。

 
 これも「レベルX」の時に書きましたが、今の3Dグラフィックの美しさで立体視が実現したら実際かなり面白いんじゃないかなぁと思います。「MYST」のような世界が立体で楽しめたらと思うとワクワクしませんか?

 メガネも使わずに気軽に立体が味わえる技術が安価で実現するなら、次世代ゲームボーイにはかなりお似合いでは?
 今までのような錯視に近い感覚の疲れる立体ではなく、最新技術で普通に画面を見れば立体に見えるというなら尚のこと。テレビを巻き込まなくてはならない据え置き機では実現ははるか未来になりそうですが、ディスプレイから独自性を出せる携帯ゲーム機なら・・・。
 さらにGBのような携帯マシンのいいところは「ゲームの世界をスッポリ手の中に納めてしまう」という征服感みたいな部分もあると思います。奥行きのあるゲームの世界を自由に持ち出せたら・・・楽しそうですね。


 任天堂としてはおそらく次世代GBを単なる性能アップだけにはしたくないはずです。
 PSPのように「ゲームキューブ(もしくは次世代機)でやればいいじゃん」と言わせるわけにはいきません。NDSのように「据え置き機では絶対味わえない何か」を入れてくるはず。加えて「エミュレーター対策」にもぬかりはないでしょう。
 ただし、多分入力系に変化は求めず、従来の十字キー+ボタンという正統派で来ると思います。そうじゃなければDSとマシンコンセプトがかぶっちゃう。
 そう考えると、「見え方」に新鮮さを求めてきても全然不思議ではないと思います。現在全く確立されていない未知の技術なら雲を掴むような話になるかもしれませんが、上で書いたように身近で実現し始めている技術であるわけだし、「ゲーム」をややこしくすることなく進化させるには妥当な線とも言えます。
 
 まぁHEDのような素人には現実に立体液晶の技術がどれほど進んでいて、どの程度のコストで導入できるのかなど全く想像もつきませんが、最近は携帯電話の液晶やノートパソコンの液晶にも立体液晶は既に導入され始めていることを考えるとそんな大袈裟なことでもないのかなと思います。


 いくらDSが好調とは言え、GBシリーズをこれ以上長く放置しておくとはとても考えにくい。いきなり次世代にはならなくても、SPの改良版くらいは場つなぎ的に出てくるかもしれません。なんにせよ、近々動きがあるんじゃないかなぁ。
 予想の範疇でくるか、全く想像の域を超えた形でくるのか・・・とりあえずE3での動きに注目したいです。


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