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機動戦士ガンダム

原作:矢立 肇・富野由悠季

画:岡崎 優

1998年(初版発行)

全一巻

←「めぐりあい宇宙」も同時収録でお得です。

今となってはもはや知らない者はいないであろうという超有名アニメ!

機動戦士ガンダム

このマンガはアニメとほぼ同時進行で「冒険王」というモノで連載されていたものらしいです。

ですがこれはアニメ版とは世界観およびストーリー展開的にはほぼ一緒ながら

微妙になんか違うんすよ・・・・コレ

ハッキリいって今の熱狂的なガンダムオタが見たら

本を投げ捨てなくなるような事がココには赤裸々に描かれております。

まず冒頭部分っす。

人工の強大な宇宙都市スペースコロニー

そのひとつがジオン公国と名乗って地球連邦に対して反逆のノロシを挙げた

ジオン公国の一方的な攻撃は 第一波 第二波 と行われ

この戦争で 人類は50%弱の人々を失い

同時に 多くのスペースコロニーも失っていた・・・・・・

ん〜・・・なんかいってる事はあってるような気がするんだけどなんか違くないかい!?

つぅか「反逆のノロシ」ですか!? そういう表現もあんのかぁ。

ジオン公国の一方的な攻撃って・・・

最終的にはそんな感じだったけど表現としてなんか違うような気がするんですがねぇ。

まぁそんなこんなカンジで物語が始まって舞台はいよいよサイド7へ・・・・

 

熱すぎるぜ!僕らのスーパーアムロ!

そしていよいよ僕らのヒーローであるアムロ君が登場するわけですけども

このマンガのアムロはアニメの女々しいアムロではなく

漢レベルほぼMAXのスーパーアムロ君なのです!

あなたはアムロ・レイの仮面をした兜 甲児(マジンガーZのパイロット)ですか?

と思わず訪ねたくなるような行動っぷりがナイス!

例えばガンダムが発進する時の掛け声なんか

あの名ゼリフ「アムロ行きまーす」ではなく

「ガンダムゴー」です。ガンダムファイトですか!?

まぁ基本的には「ガンダム発進」っていって発進するからいいんですけども

時たま「ガンダムゴー」です。通訳すると「ガンダム行きまーす」だからかい?

さらにスーパーアムロ君の暴走は加速化し

台詞はもちろん漢しゃべり!そして行動はダイナミックに大変身!

ガンダムに初めて乗った時なんか「ええい このスイッチだ!!」っと適当にスイッチを押す始末!

その後ガンダムパンチ(一発)でジーンとデニムの乗ったザクを同時に撃破されました。

アニメ同様ブライトに鉄拳を食らうのですが、

スーパーアムロ君は全然メソメソしてません!

むしろ「おまえのパンチは効いたぜっ!」とか言いそうな顔してる。

しかもその後に平然とブライトと話を進めてるし・・・

さらに話が進むにつれ手の付けられないレベルまで達してきたスーパーアムロ君

なぜならばブライト艦長と戦闘中こんな言葉のやりとりをいたしました。

ブ「アムロ大気圏内に飛び込め!!」

Sア「逃げろというんですか!?」

ブ「バカ!!避難民の命だってかかってるんだ。突破口を開くんだ」

Sア「くそ しょうがねぇな」

え!?しょうがねぇな・・・・!? 好戦的すぎるぜ僕らのスーパーアムロ!

普通に考えるとその場面は「わかりました」とかでしょうがぁ

さてアニメとは別ルートでの成長をしてきたスーパーアムロ君ですが

スーパーアムロ君の漢レベルがMAXに届いた時の場面です。

←ギレン閣下の演説を見た後のスーパーアムロ君

握り拳が熱いぞ!でも表紙の彼は一体誰なんだい!?

とても君と同一人物とは思えないぞ。

ん〜たくましく育ったな。アムロ君

後ろのブライトの「頼りにしてるぜ!」みたいな顔もナイス!

そんなスーパーアムロ君が操縦するガンダムは超パワフルです。

ランバ・ラルの率いるグフ部隊(!)が登場した時なんて酷いモンでした。

ですが肝心のランバ・ラルは高みの見物Σ( ̄□ ̄;)

しかも逃げ腰です・・・・

アニメの歴戦の勇士とはどえらい違いがございますが、顔の感じは確かにラル氏です。

さてスーパーアムロ君の操縦するガンダムの話に戻りますが

不意を突かれて二体のグフのヒートロッドに両腕の自由を奪われたガンダム

その後そのガンダムが取った行動とは何でしょうか?

1,見方に援護を頼んだ

2,頭部は無事なのでバルカンで蹴散らした

3,無理矢理引きちぎった

どれでしょう!?

正解は・・・・

 

 

 

 

 

 

←コレ

腕一本でMSをもちあげておりま〜す。

引きちぎった方がまだマシです。

 

その後にいつの間にか持ち出したなんか変な形のガンダムハンマーを振り回して

残りのグフどもを蹴散らしておりました。

ラルも思わず「引き揚げるぞ こっちも危ない!」とつぶやいて逃げてしまう始末。

ブライトもブライトで「かなわんな まったく・・・・」と漢レベルの高さに呆れるばかり

その後ブライトはこんな事を言いました。

「アムロは最近まるで人間が変わっちまった・・・・」っと

僕たちからすれば始まったばかりからめちゃくちゃ人間が変わっておりましたが・・・

っとツッコミを入れたくなりますぞ。ブライトさん

 

赤い男の恐怖!

こちらの世界のシャアもシャアでほんのちょっと違います。

アムロ君やラル氏のように人間そのものが違うみたいな事が無いので一安心です。

ちゃんとガルマ坊もはめ殺しちゃったし キリシアさんもバズーカーでぶっ殺しちゃったし

っで何が違うかといいますと

彼の乗っているMSが色んな意味で違うんです。

アニメでの彼の搭乗機体は

ザクU・ズゴック・ゲルググ・ジオング ですよねぇ。

ですがここでは・・・・・

ザクU・アッガイ・ゲルググ・ジオング です!

何が悲しゅうてアッガイなんぞ乗ってんですかな!?シャアさん

しかも赤くないアッガイ!赤いアッガイも見てみたかったんですが残念

それでもガンダムとほぼ互角に渡り合ってるところがすごいぞ!

つぅかアッガイに乗りながら「少しは腕を上げたようだな!」とかいってる辺りがスゴイ

この世界のシャアが赤いズゴック乗ったらどうなるんでしょうか?想像も付きません。

しかし専属アッガイ乗りのアカハナみたいのも2コマぐらい出てくるんですけども

肝心のアッガイたんにシャアが搭乗してるんで彼の戦闘での出番無し!

やられシーンとかももちろんカットです。

名もない戦士たちと一緒にシャアをかばったのかな?

他のMSに搭乗してる時はまぁ若干普通でしたね。

でもこの世界のシャアが乗るザクUはスピードだけではなく

パワーも通常の三倍です。

なんとガンタンクを両手で持ち上げて投げ飛ばしちゃいます(笑)

その投げ飛ばしたガンタンクをガンダムにぶつけてました。

たぶん当時のMSで出来るどんな攻撃よりも強力な攻撃ですね。

敵の機体を投げ飛ばして敵にぶつけちゃうなんてさっすが赤い彗星!

名付けて「MS彗星落とし」っていうのはどうでしょうか?

 

その他ストーリーを彩るサブキャラクターたち

このマンガは無駄にアニメの設定とか引き継いでたりとか

無茶してアニメと一緒の展開にしててだいぶウザイです。

何の前触れもなくリュウ・ホセイが死んでたりとか・・・

たった2ページでオデッサ攻略作戦(だっけ?)

およびヨーロッパ辺りの戦いを全部終わらせてるし・・・

さてヨーロッパ戦を終えた後にベルファスト基地でストーリーが進んでいきます。

ゴック(そう書いてある)たった一機をホワイトベースで踏みつぶす(パイロット確定即死)

という奇天烈な戦法にそれを見ていた連邦兵は思わずこう言ってしまいました。

 

バカにしてますね?

えらい人にしか解らないモノの考え方なんですね。

僕も右の彼と同意見ですよ。将軍のいう事はやっぱり違う!

そして話は進み宇宙へと戦場が移って行きます。

宇宙へ行くと何の紹介も無しにいつの間にかスレッガーが仲間になってます。

まぁつぅかカイの紹介とかも全然無かったし しょうがねぇかなぁ

それよりも自分が一番気になったのは・・・・

さんざん生身でのドズル兄さんの男らしさを我々に伝えておいて

たった数ページでビクザム破壊せんでも良いじゃないですか!ってこと

ビグザムが登場してすぐさまスレッガーさんが特攻しちゃったところが無茶ありすぎですよ。

あれじゃあビクザムがただのでくの坊扱いですよ。

アニメでのあの圧倒的な力は一体何処いったのやら・・・・

それよりスレッガー特攻すんの早すぎ!

なんだかんだで宇宙に行ってからのからの話は地上にいた頃よりもあんまり無茶してません。

確かに無茶してるといえば無茶してるんだけども

MSを戦艦で踏みつぶすとかそういったアニメで全くやってない事を

描いちゃったりしてないみたいなんでだいぶOKラインですよ。

まぁストーリーはだいぶ省略してますけどもね・・・・

それはそうとなぜか「黒い三連星」が出てこないところが気になりますが

ラル氏のように見てて気の毒になるぐらいだったら出てこない方がよかったかも・・・・

そんなこんなでアニメでは語り尽くせなかったもう一つのアムロたちの物語が見る事ができます。

この一冊で一年戦争を大まかに理解する事が出来るというすばらしいマンガ

ガンダムを見たお友達も見てないお友達にも是非とも読ませてあげたい一冊です。

興味を持った方々は今すぐ本屋さんへダッシュだ!

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