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携帯ドラムセット(試作段階)
なんじゃこりゃ?

何これ?
 そのまんま、持ち運び可能でドラムセットの音を出し、演奏をちょっと楽しめるものです。上の写真はお客さんからの視点。演奏者からは下のように見えます。
 タクトスイッチが8個並んでいて、それぞれ押しますと、BassDrum、SnareDrum、HiHat-Close、CrashCymbal、HiHat-Open、Tom1、Tom2、FloorTomの音が鳴ります。

なんでこんなものを?
 ある日トランペットを携帯している人を知りました。楽器を愛するとともに、いつでもどこでも演奏を披露してしまう。そんな生き方に「ハッ」としたついでに、自分だったらどんなもんかなぁ〜と考えたのでした。自分は打楽器奏者。ん〜・・・打楽器・・・。携帯でき・・・る! ということで作り始めたのでございます。

どうなってるのこれ?
 作り始める前にノートにメモったのはだいたい以下のことでした。
スイッチアレイ

PIC16F877

ミュージックシーケンサーQY8

パワーアンプIC TA7252AP

スピーカ
 これだけ・・・。あとはいつか知ったMIDI信号を確認するくらいで、なんともいいかげんなプランで作り始めたのでした。
 というわけで、以下は適当に撮った写真の紹介。


 TA7252APを使ったパワーアンプ部。この基板はボックス内部上面に写真とは逆さまに付いています。元々電子回路に興味を持ったのがこのアナログな分野だったのですがなかなかやる機会がなく、やっとこさの工作。秋月電子でたまたま目に付いたから「これにしよう」って買っただけ。周りの部品は適当に集めたこれまたいいかげんな工作。セラミックコンデンサが映っていますが、つながれておりません。発信防止用で、本来はスチロールコンデンサ推奨なんですが、とりあえず同値のセラコンでやってみたら極めて確実に発振しやがりました。何もなしで正常動作なんて・・・これまたいいかげん。


 今回の電源、7.2V300mAhニッケル水素バッテリー2個。改造エアロアールシーでもお世話になっているものです。上のTA7252APが12V付近で使うのが普通のようで、なるべく大きい音を目指すため、少々高めになるのは構わないと思ってこれにしました。本番の演奏時間はそう長いものではありませんから、この小さなバッテリーで十分持ちそうです。家での長時間練習には安定化電源などを用います。もう少し大きい音が出ないかと8.4V200mAhでも試しましたが、おっといけねぇ、内部のコンデンサは16V用でした。


 内部の様子です。上部の板はネジで固定、もしものときにも開けられます。このスピーカも拾ったっきり使い道がなく困っていたものです。今回めでたくこのような使命を与えられました。こんなんでも45W出るらしいので、出しきればちょっとした演奏会に使えそうなんですが・・・? 木の丸棒を使った簡単なダクトがありますが、適当なためそれほど効果はないみたい?


 試作段階丸出しのブレッドボードです。上に映るICがPIC16F877、今回初めての利用です。たくさんの足が必要になるというだけの理由で選びました。右上は7805。スイッチが抵抗でつながれていますが、ちょうど良い線が無かったから。(^^;)


 本作品の音源となるミュージックシーケンサーQY8。MIDI遊びがPC中心になるとめっきり出番がなくなってしまったのですが、古く手頃な物の割に音質がなかなかの音色もあり、今回の作品にはちょうど良かったのです。


 MIDIの端子に直接突っ込んでいる線。こんなんでもMIDI信号を送れちゃうんだから気楽なもんです。

改善目標
 まだまだ試作段階。これからやるべきことは・・・

・スイッチをマトリクス配線し出せる音色を増やす
 今は8個でのテストに過ぎません。QY8がもつ約60の打楽器音色全てを出せるようにすれば、ドラムセットだけではなくラテン系の音も出せるようになります。いつかは基板上で配線し様々な演奏に参加できるようになればと思います。
・更なる出力アップ
 スピーカは45Wの物ですが、TA7252APではそんなに出ません。家の中で練習するには十分出ますが、ホントに演奏に使おうと思ったらまだちょいと足りません。パワーアンプ部の回路を作り変えるか、動作が18VまでというTA7252APももう少し高めの電圧でも動いたので定格オーバーを楽しんでみるか、まだまだ試すことはありそうです。
・携帯性をアップ
 紐でも付けて首から掛けられるようにすれば本当にどこでも演奏できるかと思います。現在のままだと机でもないと・・・。
・もうちょっと見た目を
 やっぱり塗装くらいはしなきゃいけないかな。別の用途に使った黒スプレーが余っているのでソレかな。スピーカの色にも合うし。
・もちろん練習
 とりあえずの試作段階で演奏してみても、ムズイ。まぁ現在の配置ってこともありますがこれはこれで慣れないとダメダメです。


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