日本の歴史とアメリカ大統領輩出政党
アメリカという国は、日本に大きな影響を及ぼす。
開国、日露講和の仲介、国際連盟、大陸、第二次大戦(日米戦争)、米ソ冷戦体制、東アジア安全保障、などなど、アメリカの動向が伝統的に日本に大なり小なりプラスなりマイナスなりの影響を及ぼす。
現在のアメリカは共和党と民主党という二大保守政党から大統領が輩出され、その時々のアメリカの方向性を担っている。アメリカは大統領が替わると各国大使から何から全ての行政スタッフを入れ替えてしまうため、旧来の大統領輩出政党の意向(性格)を見ることは、今後の日米関係を知る上で重要と思われる。
日本開国以前はこの際省略し、さらに日本に特に深く関わった大統領とその所属政党を以下にピックアップする。
歴代 | 在任期間 | 名前 |
所属政党 |
メモ |
13 | 1850〜1853 | ミラード・フィルモア | ホイッグ党 | ペリーを日本に派遣。開国の圧力に |
16 | 1861〜1865 | エイブラハム・リンカーン | 共和党 | フォード劇場で暗殺(北軍)。日本は明治維新前夜 |
17 | 1865〜1869 | アンドルー・ジョンソン | 民主党 | アラスカ買収。大政奉還、日本開国。 |
18 | 1869〜1877 | ユリシーズ・グラント | 共和党 | 南北戦争北軍の司令官。日本は明治維新の最中。グラント将軍は日本でも人気があった |
26 | 1901〜1909 | セオドア・ルーズベルト | 共和党 | 日露戦争講和を仲介。ノーベル平和賞授賞 |
27 | 1909〜1913 | ウィリアム・タフト | 共和党 | 日本から友好の印として桜とハナミズキを送る |
28 | 1913〜1921 | トマス・ウッドロー・ウィルソン | 民主党 | 国際連盟。ノーベル平和賞。 ※国際連盟はアメリカの人種差別的反対が大きく充分に機能しなかった。 |
32 | 1933〜1945 | フランクリン・ルーズベルト | 民主党 | ニューディール政策。 蒋介石の誘いに乗り日米戦争に参戦を決定 |
33 | 1945〜1953 | ハリー・トルーマン | 民主党 | フェアディール政策。日本に原爆投下 |
34 | 1953〜1961 | ドワイト・アイゼンハワー | 共和党 | コロンビア大学総長。 米ソ冷戦体制下で対ソ戦略として日本を西側陣営に引き入れるために厚遇。朝鮮戦争で日本を活用→戦後復興の足がかりに |
35 | 1961〜1963 | ジョン・F・ケネディ | 民主党 | 最年少。暗殺。カトリック初。 |
37 | 1969〜1974 | リチャード・ニクソン | 共和党 | ウォーターゲート事件。 この頃、田中角栄が日中平和友好条約の足がかりを付ける(1972) |
39 | 1977〜1981 | ジミー・カーター | 民主党 | 78年に日中平和友好条約調印。 カーター施政下でジャパンバッシングの萌芽 |
40 | 1981〜1989 | ロナルド・レーガン | 共和党 | 映画俳優。 中曽根元総理とロン・ヤス関係(日米同盟強化) |
41 | 1989〜1993 | ジョージ・ハーバート・ウォーカー・ブッシュ | 共和党 | |
42 | 1993〜2001 | ビル・クリントン | 民主党 | 日米貿易摩擦問題。 米朝合意で対北宥和政策を促進 |
43 | 2001〜 | ジョージ・ウォーカー・ブッシュ | 共和党 | 小泉総理と歩調を合わせ日米同盟を強化。 対北でオフェンス担当 |
歴史的に見て、日本に不利益を及ぼす政策決定をするのは民主党。
戦後の日米同盟重視するのが共和党。
中国朝鮮に甘く、日本と競合する(日本を商売上のライバルと見なしている)ことが多いのが民主党。
中国朝鮮ににらみをきかすことが多いのが共和党。
戦争を始めるのは共和党、収拾を付かなくするのが民主党。
日米戦争は初めから終わりまで民主党。中国・蒋介石にのせられてハルノートを突きつけたのも民主党。
ケネディは馬脚を現す前に暗殺されちゃいました。が、キューバ危機の当事者であり、ブラフを読み切れなかったなど、現状認識の甘さという意味では伝統的な民主党員だったかな、と。
80年代に日本と製造業の派遣を争い、ジャパンバッシングの先頭を突っ走り、日本車をハンマーで壊しまくってたゲッパート下院議員は、ケリーを担いで民主党。
次期大統領候補ケリーは民主党。
親イスラエル・パレスチナ強硬派で、日本嫌いで、対日スーパー301条適用をすでに検討中で、ゲッパートに担がれて、対企業因縁吹っかけ賠償金ふんだくり訴訟のエキスパート・エドワード上院議員を副大統領に据える、民主党。
※なお、すべての性質が例外なくアメリカ共和党/民主党輩出大統領に当てはまるわけではありません。
※この文書には多少恣意的な表現があります。
※ただし、歴史的事実及び現時点までに入手できた情報(思想と行動)については誤りはありません。
※全ての情報は疑ってかかり、必ず自分で洗い直した上で判断しましょう。
※情報の扱いは個々人の理解と責任で。