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最終更新日:2005/12/10
車輪の国、向日葵の少女
シナリオ
読ませる力はあります。
伏線を上手く張り、きちんと回収されています。
どこかで聞いたことがあるような気がするけど、上手く騙されている感じ。
章構成で一つの章毎に一つずつ解決させていきます。
涙腺弱い人は泣くかもしれません。
ヒューマンドラマADVの名にふさわしい作品かと。
一本ルート構成で、回収が面倒なのが難点といえば難点。
あと、とってつけたようなエンディングは勘弁して欲しかったです。
あらか様に感動させようとしているという風に見える点がちょっとありますが、そういったものが気にならなければプレイして後悔はしないと思います。
世界設定も非常に良い感じです。
グラフィック
綺麗だけどもうちょっと。
若干癖があるので、苦手な人とかいるかもしれません。
サウンド
ゲームに合ってて良かったです。
ボーカル曲のほうも良い感じ。
システム
ちょっと難有り。
CG回収とか。
あと、動きや起動させるのが重い気がしました。
総合
興味を持ったらとりあえずプレイって感じです。
読ませる力もあるし、先もなかなか予測させません。
良い作品であると思います。
以下ネタバレです。お読みになられる方は、反転させてお読み下さい。
第二章の三ツ廣さち。
かなりのダメ人間に見えます。
当たり前のように絵が完成しなかったのは素敵でした。
このキャラだけ、はっきりとした自分の罪ので苦しんでたけど。
第三章の大音灯花。
主人公が役に立っていたけど、自分の力で解決。
義務を取り下げられたからもありそうな話でキャラの良さを上手く出せていたと思います。
第四章の日向夏咲。
他の章に比べ、いろいろ詰み込んだ感じがあります。
主人公との過去も関係してくるから仕方ないのかもしれませんが。
章最後の告白の展開はありがち故に、感動すると思った。
第五章(最終章)の樋口璃々子。
世界に存在を認められない義務の持ち主。
主人公の独り言は全て此処へ回帰します。
今までのことがなるほどと納得ができたりもします。
法月の足が実は問題ないのも結構ありがち。
一本道シナリオにするしかなかったのですが、それ故にあのエンディングは残念です。
二回目をプレイしていろんなことに気づかせたかったのかもしれませんが。
補完というか、何らかのつけたしがあればなお良かったです。
キャラ別のシナリオはそれぞれ好き嫌いが分かれると思います。
ただ、やはり前半のほうが後半部分よりうまく書かれている印象は残りました。
ここまでです。
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