MSXについて
とにかく、よく言われた事は「オモチャみたいなパソコン」という事だった。
内心、「パソコンは(実生活に役に立つ冷蔵庫のような)機具じゃないじゃないか?」と思った。
今でも、仕事で使う人が増えたといっても、パソコンはオモチャの域を出ていないと思う。
MSXが、オモチャでよかった事は、「いろいろ試してみる気になる」という事でした。
コレは重要だと思う。
僕は、雑誌に載るプログラムを打ち込んでみたり、
他の人だと簡単に曲をPSGやFM音源で作ったり、
何をするにも、とにかく簡単だった。
高級機であるPC−88MKUSRとかPC−98とか持っている周りの友人は、
「ゲームの起動しかした事がない!」という人が多かった。
(プログラムを組んで雑誌に投稿したりとか、出来る人と出来ない人の差が大きかったと思う。)
彼らが言ったことは「MSXはグラフィックがショボイ(注:悪いの意味)」
‥‥と、よく言われた。
確かに、グラフィックはローレゾだった。
単色のスプライトだもん(苦笑)。
でも、僕は彼らより値段分は使いこなしているという満足感があった。
それは、今のホームページのタグなどで全く違和感なく出来た事でも生きていると思う。
何しろ、タグの勉強は2週間くらいで、もうアップロードしていたから。
何事も挑戦です。
あと、よくファミコンを持っている友人と激論になったりもした。
例えば、コナミのグラディウスの出来がどうとか、すごくつまらない事で‥‥。
今でいう「ソニー」と「セガ」みたいなもの。
だから、プレステ系の雑誌やサターン系の雑誌で、
どちらか一方をけなしていたりすると、
「昔も今も、あんまり変わらんなぁ」と感慨にふけるものがある。
MSXは、今のウィンドウズの理念である
互換性を持っていたパソコンでもあったと思う。
逆に、完全互換性がアダとなって、
新しいパソコンのレベルに追いつけなくなって、ダメにもなったけど‥‥。
今、使っているパソコンと比べると、MSXって隔世の感があるけれど、
思い入れがあります(^.^)。
ちなみに、僕の持っていたMSXの仕様はこうです!
台数 | 機種名 | RAM | VRAM | カートリッジ スロット |
その他 |
1台目 | FS-1300 (National:MSX1) |
64KB | 16KB | 2 | カセットテープ端子 |
2台目 | HB-F1XD (SONY:MSX2) |
64KB | 128KB | 2 | カセットテープ端子 フロッピーディスクドライブ1台搭載 |
3台目 | FS-A1GT (Panasonic:MSX turbo-R) |
512KB | 128KB | 2 | MIDI端子 フロッピーディスクドライブ1台搭載 |
嗚呼、MSXよ、永遠なれ(爆)!!