Fate/hollow ataraxia
Windows:\6800(税込み\7140/初回版)
かなり楽しませてもらった『Fate』のファンディスクが出るという事で楽しみにしてました。
で、早速買ってプレイする訳ですが、予想に違わず(一部予想とは違ったんですが)楽しませて頂きました。
早速レビューへ行きます。
まず、初めに言っておかなければならない事は、一種のパラレルワールド的な設定になっている事かな。
『本編(Fate/stay nightの事をココではこう言います。)』の結末とは少し違う設定になっています。
もう少し言うと、『本編』で死んだキャラが生きてる事になってます。
少しだけどイベントがありますし。
性格が変わったキャラもいたなあ、キャスターとか。
おねいさま系が好きな僕は、結構好みですよ(苦笑)。
ですから、こういう部分を許せない人は、このゲームをプレイしちゃイケないと思います。
次に、このゲームでは4日間を繰り返しプレイする事になるのですが、
そこにキチンと意味があった事は評価したいです。
ハッキリ書くとネタバレになってしまうので書きませんが、ココは感心しました。
コレに絡みますが、冒頭に書いた僕の予想とは違ったのは、結構骨太のストーリーがあった事です。
ファンディスクだと聞いていたし、
TYPE-MOONのホームページを見ると明るい感じのグラフィックのスクリーンショットばかりだったので
もっとおちゃらけた明るい良い意味でのバカ話が展開されると思ってました。
(フリー移動のイベントは結構おちゃらけたものがあって、それはそれで笑わせて頂きました。)
良い意味で予想が裏切られちゃいました。
でも、キチンとストーリーは『Fate』だったと思います。
ストーリー部分のメインの新キャラとしては、カレンとバゼットがいるのですが、
僕としてはカレンの出番を増やして欲しかったし、もう少し早い段階で説明が欲しかった。
バゼットは早い段階で説明があるのですが、カレンは中々説明なかったですから。
だから、プレイしていてかなり違和感というか、何か気持ち悪かったです。
「何なんだろう、このキャラ。士郎は知ってるみたいだけど」って。
そういうのも制作者の狙いかなあ。
他に評価すべきは、パッドでプレイ出来るようになっている事もあるかな。
大体、この手のパソゲーは、マウスプレイが前提になっていて、
僕は何とかキーボードで対応しているエンターキーを押してプレイしてたりします。
だから、パッド対応は珍しいし、有難いです。
そして、プレイ時間は、本編だけで30時間ほどあります。
ナメてかかっちゃダメですよ。
攻略に関しては、さして難しい部分はないと思います。
というのは、クリアしてないイベントには『!』や『New』のマークがつくのでどこをやってないかは分かるからです。
だから、しらみつぶしにやってればクリアできるし、
クリアしてもまだ見てないイベントを見る事はできます。
キチンとコンプリートできるので、ご安心を。
『Fate』の売りの1つである画面エフェクトは、『本編』より凝っていると思います。
拡大・縮小、さらにスクロールも効果的に使っています。
だてに、マシンパワーを要求するゲームじゃないです。
(まあ、今のゲームは、ペンティアム3の1ギガくらいを要求してきますが。)
ただ、アンマリのべた褒めもダメだと思うし、不満点はあったので、そこはココでキチンと書かせて頂きます。
まず、テキストの既読達成率があるのですが、コレが結構いい加減なカウントされてるんですよね。
カウントしないイベントもあるし、
カウントされるケド、どうもパーセンテージ的に増える量が多かったり少なかったりするし、おかしかった。
そのためプレイしてて、「コレ、ホントに100%になるのかな」って結構心配しました。
最終的には100%になりましたが、プレイしててかなり不安でした。
他にはイベントフラグを確認できるのですが、それが非常に分かりづらい。
ゲットした時に表示されるテキストと、そのフラグ確認画面で見れるテキストが違うので
どこがどうなったかが非常に分かりづらい。
新しくゲットしたイベントフラグは最初に表示した時に違う色で表示するなどの工夫が欲しかった。
文面が違うのは仕方ないとしても、何をゲットしたのか分かりづらいのは攻略記事を作る側としても困ります。
ココで挙げてる不満点って基本的に攻略記事を作るのに困る部分なんですが、
普通にプレイされてる方も思うんじゃないかと思います。
それと、各イベントを再度見ることができるのですが、
イベントの名前でどういうイベントが出るのかがサッパリわからんです。
だから、僕は全く見なかった。
で、攻略記事を作るのが非常に難しいです。
現時点で考えているのは、自分のプレイレポート的な書き方をして、それに説明を加える形にしようと思います。
基本的に、未読イベントは『!』や『NEW』の印がついているので分かりますし。
というか、イベントをチェックしていたら、面倒で僕が参ってしまうし、時間がいくらあっても足りません。
まあ、その分、説明文を丁寧に書こうと思っています。
最後にもう1つ不満点がありました。
Hシーンは要りません。
ほとんどのHシーンが、外伝のさらに外伝的な話になっていて、物語に全く絡まない形でHイベントが展開されています。
あんなの要らん。
というか、単にシチュエーションで遊んでるだけで全く無意味だから。
Hシーンを削って、全年齢で出して欲しい。
というか、僕は、コンシューマで展開してもいいと思ってるゲームだからです。
でも、本編の桜編は難しいと思うケド、本編の骨太のストーリーだけでも楽しんで欲しいなあ。
あと、この外伝発売に合わせて、本編の内容をまとめたDVDが出てましたが、
商売として阿漕すぎるし、本編の廉価版を出すなどの本編をやろうという宣伝をしてほしかったな。
プレイ時間(約30時間)
30時間というのは、テキストを読み進めることだけ、
つまり達成度を100%にするってことです。
ミニゲームはそれほどしていませんし、
全部のCGをゲットするには、ミニゲームをプレイする必要があるみたいです。
困ったなあ。
僕、花札はアンマリ知らないし、勝てないんです(涙)。
そして、そのミニゲームがサクラ大戦まんまだったのはチョットダメだと思いますよ。
点数は、本編は100点を付けましたが、
この外伝はゲームデザインの悪さが目立つため、その分点数を引きました。
<80/100点>