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Fate/stay night

Windows:\8800(初回版:\8800)


月姫という同人ソフトを出したTYPE-MOONというサークルが

商業化して会社になって出したゲームです。

ゲームとしては、ノベルゲームです。

僕自身、同人には詳しくないのですが、

月姫のソフトを友人から売ってもらって

(僕がゲットしようと思った時は、もう生産してなかったので友人に無理を言って売ってもらいました。)

そのソフトを遊んだら面白かったのと

(まだそのソフトをクリアしてないのに「Fate」のレビューを書いたりしていますが(汗)。)

また「Fate」を、ネットの知人が買ったとか、

他にも周りで結構いいとかの評判もあって購入しました。

その割には、購入には半年くらい悩んだりしてるんですが

いざ買って、PCにインストールして動作確認がてら遊んだら、一気にハマってしまいました(笑)。

というワケで、レビューに行きます。




ゲーム自体は、ごくごく普通のノベルタイプのゲームです。

声優さんによる音声は、入っていません。

それでも、完全クリアには60時間ほどかかりますから、ボリュームはたくさんあります。

(60時間というのは、あくまで僕のかかった時間です。

 僕には、ギャルゲーの経験がそれなりにありますから、

 苦手な方の場合、もう少したくさん時間が必要かもしれません。)

選択肢は、それほど難しくありません。

基本的にダメな選択肢を選んだら、即バッドエンドですから(例外は、いくつかあります。)。

何が凄い面白いかというと、話そのものが面白いのです。

ストーリーは、『聖杯戦争という魔術師の争い事があって、

マスターと呼ばれる魔術師にサーヴァントという零体の守護者がついて

聖杯を求めて戦う』というものです。

話は大きく分けて3つあり、基本設定は同じですが、どれも大きく話が異なります。

遊んでて夢中になるのはこの辺でして

1つの話が終わっても、疑問点はいくつも残っていて、次の話が見たいと思わせるのです。

(ちなみに僕が好きな話は、遠坂が呼び出したアーチャーの2番目の話です。)

プレイヤーが混乱しないように「各サーヴァントのステータス」や「武器(ウェポン)」を

確認できる画面が用意されていますが、コレは若干分かりにくかったように思います。

ゲームを進めていると「ステータスが追加されました」などのメッセージウィンドウが

ゲーム画面の右下に出るのですが、

プレイヤーが一々、コマンド画面から「ステータス」や「ウェポン」を選んで

さらに、変更・追加された部分を選んで、初めてそこに追加された事が分かるからです。

ですから、メッセージウィンドウを出さずに、じかにステータス画面などを出せば良かったと思います。

一旦、話が途切れてしまいますが、

プレイヤーにキチンと情報を与えて整理する間を取らせてあげた方が

僕は良かったと思っています。

ただ、話はメチャクチャ面白かったです。

よくこんな奇妙でどこか物悲しくて、そして面白い話を考えつくな(←褒めてます)と思いました。




あと、画面効果が、凄かったですね。

戦闘シーンで剣を打ち合うシーンで火花が飛び散ったりとかスピード感の演出とか

他にも拡大縮小回転、さらにはスクロールなどを上手く使ったいい演出がたくさんたくさん

本当にたくさんありました。

多分、製作者側も、演出には力を入れて頑張ったと思いますよ。

アンケートハガキにも「エフェクト」という点数を付ける項目がありますし。

まあ、その分、ノベルゲームにしては、必要なマシンスペックが高かったりするのですが

(AGP接続のグラフィックカードを推奨動作に挙げているノベルゲームなんて初めて見ました。)

遊ぶ価値は十二分にあると思います。

動作的に十分なウィンドウズPCを持ってて、いわゆるギャルゲーが嫌いでないなら

ぜひやるべきだと思います。




バッドエンドを迎えた場合、タイガー道場というヒントコーナーがあるのですが

単にヒントを述べる他に、難しいエンディングの分岐条件などを教えてくれるのです。

基本的なバッドエンドは、直前の選択肢を間違えた場合ですので

ヒントコーナーは別に要らないのです(苦笑)。

ですが、少数ですが、ゲームでいくつか分からない部分があって

その部分をタイガー道場で教えてくれるので、見る必要が出てくるのです。

まあ、タイガー道場を見る機会(=バッドエンドの総数)は40あり

40回のバッドエンドを迎えるとゲットできるCGもあるので

CGゲットのコンプリートを目指すのなら、ゲームを全て見なくてはなりません。

また、僕が感心しているのは、ゲーム単体で全てを終える事ができる事もあります。

まれに、凶悪な分岐条件で、攻略本でも見ないと分からない難しいゲームもありますから。




しかし、面白いゲームでした。

プレイしてホントに良かったです。

ノベルゲームが好きなら、ぜひプレイすべきだと思います。

あ、そうそう、18禁のPCゲームですが、Hシーンはそれほどありません。

1つの話に、12〜15時間ほどかかりますが、Hシーンはその中に2、3ケ所あるくらいです。

まあ、Hシーンをうまく処理すれば、コンシューマでも十分いけると思います。

次回作にも、勿論期待ですな!

あと、18禁な理由として、3番目の話のヒロインの境遇がかなりハードで

(僕はプレイしていて辛かった。)

ここら辺も18禁たりうる理由になると思います。


プレイ時間(約56時間)

とにかく文章量が膨大なゲームです。

しかし、遊ぶ価値は十二分にあると思います。

今、いわゆるギャルゲーでメジャーな萌え要素はあまりないですが、

その分、骨太なストーリーが楽しめますよ!

<100/100点>


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