Dの食卓
SEGA SATURN:\8800(廉価版:\2800)
PlayStation:\8800(廉価版:2800)
3DO:\8800
リアルサウンドに続いて、またワープのゲームを取り上げます。
買ったのはリアルサウンドより、このDの食卓の方が先だったんですけどね。
ストーリーは、有名な医者であるリクター・ハリスが、
ロサンゼルスの病院で大量殺人事件を起こします。
リクターが、患者を人質に取って病院に立てこもっている所に
娘のローラ・ハリス(主人公)が駆けつけてきて病院へ乗り込む
というのが、ゲームが始まるまでのストーリーです。
ゲームが始まってすぐに、ローラは異世界に取り込まれてしまい
父を探して、古城のダンジョンの謎を解いて先へ進んでいくのがゲームの流れです。
ローラを方向キーで操作して、怪しい場面では方向キーの上を押して近づけさせたり
(A)ボタンを押して、対象物を調べたりします。
ゲームは、凄く昔の感じがします。
テキストなどがないからです。
ヒントとなるムービーなりを見たり、プレイヤー自身が考えたりして解いていきます。
ローラが持っているコンパクト(←女性がお化粧に使う道具のコンパクトね)を見る事で、
進めるべきヒントとなる映像を見る事ができますが
かなり抽象的だし、文字や音声による提示もまったくありませんので
普通のゲームのヒントとはかなり違います。
また、コンパクトには使用回数の制限があって、5〜6回使うと壊れて使えなくなります。
ゲームの進め方は、ローラを操作して怪しい場面を片っ端から調べていく事が基本になります。
触ったら即、ゲームオーバーという事は基本的になく、自分の推察力、思考力を試せます。
あと、1回でクリアするのはムリだと思います。
現在のテキストがあって、キチンと状況提示をして、
先に進むべき場所がどこかとかを教えてくれるゲームではないからです。
だから、コンパクトを使ってヒントを得ながら、少しずつ進めて行く形になると思います。
実際、僕も、少しずつゲームを進めていきました。
僕のこのゲームのプレイ時間は、トータルで5〜6時間ですが、10回くらいはゲームをしています。
難しいアクションシーンがあってゲームオーバーになる事ははないですが、
異世界から出られる時間は2時間しかなく、
ゲームも現実の時間で2時間経てば強制的に終了してしまいます。
(ゲームで、アイテムの時計を見る事で、どれだけ時間が経ったかを確認できます。)
僕は、2時間ぶっ通しでプレイした事がないので、最後のゲームオーバー時はどうなるかは知りません。
1つのエリアで1時間くらい試して、分かった事をメモを取りながら、
自分の考えた事を試して、疲れたらゲームをやめて電源を切って進めてましたから。
2時間という制限時間は短いようですが、
やる事をする時間が足りなくてゲームオーバーになる事はないと思います。
1つのエリアは、それほど広くないし、やる事もそれほど多くありません。
だから、メモなどを取って謎を手早く解いていけば、キチンとクリアできます。
僕がクリアした時の時間は、大体、1時間をチョット過ぎたくらいでした。
このゲームは、テキストなどで状況をたくさん語る事はないのですが、
イロイロと想像できる部分があって、僕には凄く面白かったです。
タイトルのDの食卓の意味も、まあ予想通りでしたが、
ゲーム全体から受けた雰囲気が気に入っていたので
印象はそれほど悪くはなかったです。
ただ、今風のゲームではないので、嫌いな人は徹底的に嫌いになるゲームだと思います。
中古で、2〜300円で買えると思いますので、機会がありましたらどうぞ遊んでみて下さい。
リアルサウンドでも言いましたが、好みがハッキリ分かれるゲームだという事を頭に置いて置いて下さい。
あと、スピーディなゲームが好きな人も遊んではいけないように思います。
このゲームは、ジックリ思考していくタイプのゲームだからです。
BGMも基本的にないですし。
僕は石の階段をコツコツ靴音を立てて歩くローラが好きでした。
プレイ時間(約5時間)
かなり古めのゲームデザインなんですが、考える部分が多く
遊んでいて、僕にはとても面白かったです。
恐怖シーンがハードの性能もありますが、あまり怖くない事と
(僕はそういうゲームは苦手なんです(笑)。)
ゲームオーバーがない事から、じっくり考える事が出来たのも
僕には良かったです。
<80/100点>