ファナティック
PlayStation2:\6800(初回限定版:\7800)
Windows:\7800
最近の僕には珍しく、限定版の方を買いました。
付録が音楽CDというのが大きかったかな。
大きな箱だったらイヤだなと思っていたのですが、思ったより大きくなかったのも良かったです。
さて、レビューの方にいきます。
タイプ的にはごくごく普通のノベルタイプのゲームです。
テキストの読み返し機能やクイックセーブ、ヒストリーモードなど、基本的な機能は全て付いています。
しかし、イマイチなんですよねえ。
テキストの読み返し機能はあるのですが、表示するテキストの量が少ないと思います。
○ボタン2つ分の量のテキストしか表示してないですから。
だから、読み直すのに、方向キーをたくさん押さないとイケナイのはダメです。
あと、選択肢を選ぶ時に、読み返せないのもダメですね。
このゲーム、共通部分がある程度あって、僕はその部分はスキップ機能でプレイしています。
で、選択肢を選ぶシーンに来て、その前の展開から予想します。
読み返しができないので、質問の意図を理解しづらいのです。
説明書にも、誤植がありました。
「□ボタンを押すと(読み返しの)ヒストリーモードになります」と書いてあったのですが
実際は「方向キーの上」なんです。
だから、選択肢が出ている時は、方向キーの上下で選びますから、
読み返し機能が使えないんです。
コレは大減点です。
開発中のゲームで説明書を書いたと思うのですが、僕は□キーの方が良かったと思います。
クイックセーブも使いづらいかなあ。
プレステのメモリーカードの読み書きは時間がかかるので
メモリ上で一箇所データの記録と読み出しができるようになっています。
が、どこで記録したかわかんないんですよ。
ボタン1つで確認のメッセージもなくイキナリ発動しますから、
ウッカリ押してしまうと、ストーリーのどの辺りかサッパリわかんないんですよ。
そして、クイックセーブ・ロードを使うキーがL1とR1キーという
実に、ウッカリ押してしまいそうなキー配置。
僕は、何度かやってしまいました(笑)。
あと、どこでセーブしたか確認できないのも使いづらさを増しています。
1回、L1(R1)キーを押したら、通常セーブと同じく確認画面を出して
もう1回L1(R1)キーを押したら実行するやり方に変えた方が良かったように思います。
ストーリーに関しては、悲劇的な話が多かったです。
全部のキャラをコンプリートして全てのストーリーを見たら、納得いくのですが
そこまで行くまでに結構な時間がかかるので、行かなかった人の評価は低いように思います。
実際、僕も8割くらい行くまでは、暗い気持ちでしたし。
ただ、ストーリーの核心部分は明かされてないので、
「コレで終わりじゃないんだ」と自分を納得させてプレイしてました。
ストーリーのボリュームはシッカリあります。
また、同じ核心を持つストーリーの流れで、各キャラによって微妙に話が異なるうまいやり方をしています。
全体のボリューム的には、凄いたくさんあります。
このゲームの少し発売が遅れたのですが、チェックが大変で遅れるのもやむを得ないように思います。
あと、ゲーム的なご都合主義な部分もあるのですが、
ただ、ゲームを最後の方までクリアすると、
そういう展開になる理由づけもキチンとされていて感心しました。
この手のゲームは「大人が読む絵本」的な意味合いもあって
少々おかしい部分は追求せずに遊ぶものという暗黙の了解があるのですが
そういう部分を少しでも減らそうという努力は評価したいです。
あと、ストーリーの核心部分は同じというのも評価したいです。
「Kanon」のようにオムニバス的なゲームもいいですが、
骨太のストーリーが一本通ったゲームもいいですね。
細かい部分で改良した部分はあると思いますが、総合的にはよくできたゲームだと思います。
萌えられる部分もキチンと用意してありますし、大きなお友達も遊べると思います。
ただ、悲しい話が多い事と、グロイ要素もありますので
(ゾンビ系のグラフィックと、グチャグチャと効果音があります)、
そういうのが嫌いな方は注意して下さい。
プレイ時間(約50時間)
このゲームの評価は、最後までクリアしてコンプリートして
初めて決まるタイプです。
操作性で少し問題点がありますが、
面白いゲームになっていますので、機会がありましたら、どうぞ。
<75/100点>