幻想水滸伝3
PlayStation2:¥6800(廉価版:¥2800)
ジャンル:RPG(戦闘はコマンド選択式)
このレビューを書いている1ヶ月前に
クリアはしていたのですが、
東京オフ会があって、やらなければイケナイ事ができたり
単純にオフ会で疲れたりで
アップが今まで遅れてしまいました(汗)。
それではレビュー行きます!!
感心したのは、ストーリーの見せ方です。
同じ事件を3人(実際にはコレにプラス1人)の異なるキャラからの視点、
いわゆるザッピングを用いて提示しています。
一人だけしか遊んでないと、事件の全貌は解らないので
「先が見たい!」と思いました。
まあ、ある意味正解です。
現在の大作RPGでは
クリアまでの拘束時間が60時間くらいある物がザラです。
ですから、ダラダラと物語があるだけでは
プレイヤーが、だらけてしまうのです。
ですから、こういうザッピングを用いるのは
必然の流れだったかもしれません。
実際、『幻想1』と『2』では
主人公が一人の視点で物語は進み
ゲーム開始6〜10時間程度で本拠地が手に入り
あとは仲間集めをこなしつつストーリーを進める
というワンパターンでしたから。
今回は少し違います。
無論、1より2、2より3の方が質も量もパワーアップしています。
仲間集めについても感心しました。
先ほど書いたようにこのゲームには
ヒューゴ、クリス、ゲドという3人の主人公がいます。
それぞれ、立場が違うので
基本的には別行動をとります。
それでストーリーを進める際に仲間を集めないと
戦闘が苦しくなってしまいます。
しかし、集めるべき仲間は、
主人公キャラ1人につき、それほど多くありません。
パーティは最大6人ですから、
元からいるメンバーにプラス数人という感じですね。
他にも道具屋とか戦闘には参加しないメンバーも集めますが
それほど多く感じませんでした。
ストーリーを進める上でクリアしなければならない戦闘のために
仲間をゲットしていくという、必要に駆られてなので
作業とも感じませんでした。
前作までは、
割と仲間集めがストーリーの流れをぶった切っている場合が、
あったのです(苦笑)。
当サイトにも質問が来る仲間集めの条件ですが
それほど意地悪なものはありませんでした。
全くないわけではなく、
「コレは、解らんだろう」という条件のキャラも、勿論いましたケド(笑)。
僕はこういうので悩むのはアホらしいので
データを、ある程度そろえてから遊びます。
今回の『3』では、いつも購読している雑誌の電撃PSの付録に頼りました。
それでも、クリアまでに70時間ほどかかりましたからね。
データがなければもっと時間がかかったでしょう。
正直、放り出す人も少なくないと思います。
で、戦闘についてですが
キャラによっては難易度の差がかなりあると思います。
難易度順は、クリス>ヒューゴ>ゲドという感じですね。
ゲド編から始めた人は、このゲームを難しいと感じると思います。
僕は最初にカーソルが合っているヒューゴから始めたので
良かったですが、「ゲド編から始めたら〜」というのは気にはなりました。
かなり意欲的な作りだし、総合的には良いゲームなのですが
問題点も無論あります。
それを書いていきましょう。
最大の問題点は、視点でしょう。
このゲーム、視点はすべて固定です。
(L)、(R)ボタンを押せば回転するという事はありません。
うまくハマっている場所は見易いのですが
やっぱり見辛い場面も、かなりあります。
背景で雲が流れていたりして「イイなあ」とは思いますが
やっぱり悪い場面に会うと、引っかかりを感じますからね。
視点といえば先頭の視点にも欠点があります。
カメラの動きが激しい事。
で、アップにすると攻撃しているキャラが解り辛い事があります。
小さくキャラの名前とダメージ量を記したウィンドウが出ますが
表示されて消えるまでが早過ぎて判読できない場合も結構あり
気付いた時には、
キャラが戦闘不能になって倒れている場合が多かったです。
キャラの個性付けとしてスキルポイントがあります。
戦闘で敵を倒すごとに手に入ります。
それを、武術&学術指南所でスキルに振り分ける事で
能力が上がっていきます。
キャラごとに上限があって
回避がAのキャラもいれば、得意でないのかDのキャラもいます。
まあ、スキルが上がっていくほど戦闘が楽になりますから
パーティキャラのスキルについては常に注意しています。
少しポイントが溜まったから
スキルをあげようとせっせと指南所に通いつめました。
コレは結構シンドかったですね(苦笑)。
で、戦争で困った自体が起こってしまったのです。
全くキャラを強化しなくても、
戦争に勝ってストーリーを進行させる事はできるみたいですが、
スキルを上げておくだけでも、随分、楽になるみたいなのです。
ココからが地獄の始まりでした。
ゲームの前半部分では、それほど仲間にできるキャラの数も多くなく
戦闘にも参加させていたので把握が楽でしたから
大変ではありませんでした。
後半になると、仲間の数が増えてきて
戦闘には全く参加しないキャラがかなりいたのです。
このゲームで仲間になるキャラには
仲間になった最初の時点で、ボーナス的にスキルポイントがあるのです。
その分だけでも、スキルをアップさせると
戦争が楽になるので、スキルアップしたいじゃないですか?
そうすると、何十人か分のキャラのスキルを上げなくてはいけなくなります。
そのストーリーの時点でパーティに入っている固定キャラがいますから
その他の分のフリーのキャラを入れ替えつつ
指南所に通ってスキルを上げ、
また、キャラを入れ替えて指南所に〜、というのを繰り返しました。
結構、疲れました。
たとえば、その日、ゲームを2時間してて
1時間チョイはこの指南所通いをしてたりすると
何だかスゴク時間がムダだったなあと
あとでドーンと落ち込んだりしてました(笑)。
このコツコツとスキル上げをした事が
僕のこのゲームの印象を決めたと思います。
鑿(ノミ)で少しずつコツコツと削っていく感じです。
戦争イベントそのものは、そこそこ楽しかったです。
2ほど、負けるという結果が決まっていて
面白みが全然ないものでもなかったですしね。
でも、やっぱり、戦争イベントは1が1番面白かったですね。
単純でしたが、ジャンケンのように解りやすいルールで
勝敗がハッキリつきましたから。
最後にラスト近辺では、
倒せるかどうかは運次第というボスがいました。
まあ、普段の戦闘が楽ですから
ボスは(投げてしまうほどではないですが)
難しくしたのでしょうか?
欠点もイロイロ書きましたが、
現在、ベスト版が発売されていて
その値段なら、十分面白いと思います。
僕もベスト版を買いましたし(爆)!
機会があれば、遊んで下さいね!
プレイ時間(約70時間)
ラスト近辺のボスがかなり強かったので
装備やスキルを整えたので時間がかかりました。
仲間集めの情報を知らないでプレイしたら
もっと時間がかかる事を、付け加えておきます。
<75/100点>