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クロノクロス

PlayStation:¥6800(廉価版:¥2500)

ジャンル:RPG(戦闘はコマンド選択式)


爽やかな青空ですよね!


このタイトルは、気にはなっていたけど

機会がなくて遊んでなかったのですが

廉価版発売を機に買って遊んでみる事にしました。

 

しかし、買ってきてパッケージを開けて驚きました。

このゲームは、ディスク2枚組なのですが

パッケージが薄いケースが2個あって

ディスク2枚組だと

バラバラの2個のケースに別れて入っています。

うかうかしていたら、どっちかのディスクをなくしてしまうかもと

余計な心配をさせてくれる

製品構成にプレイ前からガックリさせてもらった所で

レビュースタートです!!

 

イヤ、パッケージ構成については凹みましたが

ゲーム自体は楽しませて遊ばせてもらいました(笑)。

 

 

このゲームの一番のセールスポイントは『戦闘』ですね。

小攻撃、中攻撃、大攻撃とあって

それぞれに命中率が設定してあります。

威力の小さい攻撃ほど命中率が高く

攻撃するごとに命中率が上がります。

さらに行動ポイント(スタミナ)も設定されています。

攻撃は無制限にはできません。

 

ですから、小、中、大、小攻撃という風に

行動ポイントと命中率を考えて攻撃していく事になります。

 

他にも、戦闘の良さはあります。

『エレメント(魔法の事です)』を

『グリッド』と呼ばれるスロットがキャラ毎にあり

『グリッド』に『エレメント』をセットすると戦闘で使えます。

エレメントも使用制限があり

大抵は、戦闘で1回使うと

そのグリッドにセットしたエレメントは

その戦闘では使えません。

 

またエレメントの効果は『フィールド属性』によって決まります。

戦闘画面の左上に円で3つの色があります。

それがフィールド属性でこの色によって

使うエレメントの威力が決まります。

つまり、緑属性の魔法の効果を上げたければ

フィールド属性を緑一色にすればいいのです。

そこに戦略が生まれます。

 

あと、ボスも個性付けがキチンとされています。

つまり、直接攻撃が良く効くボスや

エレメントの方が良いボス、

さらに、弱点の属性のエレメントで攻撃してはいけないボスなど

キチンとしているでしょ?

 

さらに、このゲームは

キャラが強くなり過ぎてボスですらザコ同然

という事はありません。

キャラの強さは『レベルスター』という物で

管理されています。

ボスクラスの敵を倒すと

『★をゲット

セルジュたちは新たな成長段階に入った』

とテキストが出てパラメータがアップします。

このパラメータアップもイキナリ10や20も上がらず

1ですね、大体。

HPだけは10くらいです。

余談ですが、武器を強いものに変えても

イキナリパラメータが10とかアップしません。

それで、そのあと数回ザコ敵と戦うと

HPなどが少し上昇して

それからはザコ敵といくら戦っても

パラメータは上昇しません。

 

少ないようですが

最初の頃の敵は、中盤くらいの強さのキャラで戦うと

一撃で倒せてしまいますから

バランスはキチンと取れています。

 

ですから、イキナリ強くならないんです。

最近のゲームは丁寧に進めればボスですら

ザコ同然のゲームが多いですから

こういうゲームは貴重です(笑)。

このように『エレメント』、『フィールド属性』、『レベルスター』

など、このゲーム独特の斬新な設定や

それらが絡まって戦闘を飽きさせないように

また、ボスとの戦闘に適度の緊張感を持たせるように工夫されています。

総合して考えると、ムダに戦闘を重ねる事を排除しています。

 

 

ただ、欠点もあります。

グラフィックがキレイ過ぎて、マップ自体が解り辛かったです。

特に水中にある宝箱などは

サッパリ解りませんでした(苦笑)。

こういう部分で迷うのはアホらしいので

仕方ないけどマップだけは攻略本を見ました。

 

 

あと、ストーリーですが

主人公のセルジュに喋って欲しかったです。

僕自身が喋るキャラの方が好きなのもありますが

セルジュにとって大きな運命の分岐点なのに

全く無関心の如く何も言わないので印象に残り辛かったです。

周りのキャラが次はこうしようって

ストーリーが勝手に決まっていく感じでしたから。

 

僕はこのゲームを一旦途中で中断しています。

主人公が喋らないためにストーリーが印象に残り辛い事と

(仲間たちが話して勝手に決まっていく感じがしました。)

マップが細かくアイテムがアチコチに配置されていて

それを残らず取っていく事に疲れた事と

さらに、戦闘のためにエレメントや武器、防具をセットする事で

疲れてしまったんです。

 

武器、防具、エレメントをセットするのは、メンド臭かったですね。

このゲームはキャラにも属性が設定してあって

ゲーム中全て同じキャラでプレイする事は

基本的に不可能です。

イヤ、出来なくはないと思いますが、

ボスの属性に対して弱い属性のキャラで戦うと

先に進むのは難しいですから。

 

だから、ボスを倒してストーリーを進めると

キャラを入れ替えます。

その時に、武器、防具、エレメントを

付け替えなくてはいけないのです。

コレが実に面倒でした。

エレメントには『オススメ装備』というコマンドがありますが

コレとて万能ではありません。

その属性のキャラにある程度準じた属性のエレメントをセットするので

その場面では無意味なエレメントも多く

結局、手動で調整する事になります。

 

スクウェアのゲームは総合的に高い水準だと思いますが

手動で調整しなければいけない部分があり

そこで余計な疲れが出て来てしまいます(怒)。

 

FFなんか毎作そうですね。

パーティキャラを入れ替えると手動で調整しなければいけない

ってのがあるのは(苦笑)。

惜しいですねぇ。

 

そうそう、このゲームは40人くらいのメンバーから

3人のパーティを選んで進めます。

パーティメンバーに誰を入れても

納得いく言葉(テキスト)を話すんですよ。

例えば、AというキャラとBというキャラでは

違う事を言う場合があります。

つまり、あるイベントが起こった時

Aというキャラは、このイベントを知っているから

こういう言葉を話し、

Bというキャラは知らないから

ああいう言葉を話す。

特にメンバーの数が多いので

スタッフはつじつま合わせに苦労しただろうなあと

ヘンに感心してしまいました(笑)。

 

 

ただ、ストーリーに関して困った部分があります。

核心部分で前作をプレイしていないと

サッパリ解らない部分がある事です。

 

見た目は、前作が2Dドット絵で

今作が3Dポリゴンになっていて

ストーリーも最初のウチは前作と全然関連がなかったので

安心して進めていたのですが、

佳境に入ってきた頃に困ってしまいました(苦笑)。

前作を知らないと

サッパリわかんなかったからです。

 

ですから、それを紹介する部分やイベントなどを

作って欲しかったですね。

僕自身、前作クロノトリガーをSFCでプレイしたのは

もう10年くらい前の話ですし。

 

ストーリー自体は、

パラレルワールドが設定してあって

ゲームや映画などでしか味わえない

ある意味、ゲームらしいテーマでした。

例えば、

ある登場人物はコッチの世界では成功しているけど

アッチの世界では失敗して落ちぶれている

というように対照的な設定が多かったですね。

で、僕は意地悪なので

仲間にしたキャラを別の世界の同一人物に会いに行かせて

話しかけたりしていました。

それぞれのキャラの反応が、面白かったですよ(笑)。

メインもシッカリ作ってあって

脇道も手を抜いていない良いゲームに仕上がっています。

 

 

最後に、このゲーム、

どうもゼノギアスに似てると思ったのですが

(セーブポイントの作りや

ゲームでキャラを動かした時などなど)

あとでスタッフのインタビューを見たら

スタッフが重なっているようですね。

 

あと、エンディングはゼヒ見て欲しいですね。

このゲームの評価はエンディングを見たかどうかで

ある程度、変わると思いますから。

エンディングのスタッフロールに歌が入っているんですが

なんかこう冒険が終わったんだなと

ジーンときて良かったです。


プレイ時間(約40時間)

最初からエンディングまで通してプレイした時間です。

少し点数が低いのは

マップや特殊アイテムをゲットするには

攻略本がないと解らない部分があるからです。

ですから、攻略本を見る事が苦にならない人なら

下の点数にもう10点プラスして考えて下さい。

<60/100点>


とりあえず<戻る>