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スターオーシャン3 Till the End of Time

PlayStation2:¥7800

ジャンル:RPG(戦闘はアクションを含みます。)


このパッケージイラストからは、どういうゲームか全く解らないです(苦笑)。大作はこういうパッケージが多いですね。

珍しく発売してそれから時間が経ってないソフトを取り上げます。

しかも、大作RPG系では、はじめてですね。

まさに奇跡だ!

原因は、僕がやりたいゲームを優先して遊ぶためと

このゲームを人が遊ぶから自分も遊ぶというタイプではないからでしょう。

 

さらに困った事に、

前作「スターオーシャン セカンドストーリー」を

クリアしてレビューも書いてないのに

次のスタオー3のレビューを書いてしまっています。

(GBのサクラ大戦2と1の関係も

順序を逆にしてレビューを書くのは同じですね(苦笑)

1のレビューは、まだ書いていませんが)

しかし、クリアして気持ちが乗っている

旬のウチに書いたレビューの方が自分でも納得できる

いい文章が書けるから、書きます。

とりあえず、謝って開き直った所でレビュースタートです。

 

 

フィールドを移動して

フィールド上で歩いている敵キャラとぶつかると

戦闘画面になり戦う、いわゆるFF風のゲームです。

 

 

グラフィックは完全3Dポリゴンになっています。

イベントシーンでのアップにも耐えられるレベルのグラフィックですし

戦闘シーンでポリゴンモデルが違うという事もありません。

ポリゴンで処理が間に合わないようなシーンは

ムービーで展開しますが、

キャラたちは同じポリゴンモデルで演技をしています。

 

グラフィック面では、DCの「グランディア2」を見た時と

同じ衝撃を受けました。

町やダンジョンのグラフィックが、ある一定以上の水準で

まとめられているからです。

 

ただ、グラフィックはキレイですが、

洞窟などの暗いダンジョンでは

敵キャラや歩ける場所の判断が、し辛かったです。

僕はVGAアダプタを使ってPCのモニタで見ていましたが、

見辛くて、「明るさ」と「濃さ」を最大にしてプレイしましたが

それでも、見辛かった場所がありました。

コレは大きな減点です。

ポリゴンゲームは、情報量が多く

それだけ目が疲れますから

見易さを考慮してグラフィックを作成して欲しいです。

 

 

イベントシーンでは、声優さんの音声が吹き込まれています。

コレは、ポリゴンモデルの演技だけでは

少し物足りない弱いような感じだったので

音声を入れたのかなと思います。

まあ、声優さんがどうとか

個人的な好みなどは言いませんし、

僕は、あまり好きキライはないです。

上手い演技をしてくれればそれでOKです。

しかし、イベントの量が半端でなく多く

そこら辺のギャルゲーでは、かなわないくらいの

音声が吹き込まれています。

 

あと、このゲームのポリゴンキャラで

はじめてセクシーな表情をするキャラを見ました。

PS2を買ってソフトを遊び出してから

「ポリゴンも中々イケルな」と思っていましたが、

その認識の一段上を行くキャラを見せてもらいました。

 

しかも、ポリゴンキャラが音声に合わせて口パクします。

それも喋っている言葉に合わせています。

以前、サクラ大戦のレビューで言いましたが

日本語の口パクの動きは「あ、い、う、え、お、ん」の

6種類で表現できます。

たった6種類ですが、声優さんの音声に合わせて

口の動きを作るのはスゴイ労力が必要です。

正直、感心するより呆れてしまいました(苦笑)。

 

 

戦闘はアクションになっています。

「小攻撃」、「大攻撃」、「プロテクト」の3つがあります。

 

「小攻撃」は大攻撃より速く連打できますが、

プロテクトは破れません。

場合によっては、攻撃した方がピヨります。

 

「大攻撃」は小攻撃よりモーションが大きく連打できませんが

プロテクトが破れます。

 

「プロテクト」は攻撃ではありませんが、

小攻撃を無効化できます。

しかし、大攻撃を受けると

プロテクトは破られ、ガッツが半分になってしまいます。

「カウンターオーラ」を設定する事で

小攻撃をしかけたキャラをピヨり状態にできます。

 

このように3すくみがあり、ジャンケンのようになっています。

他にガッツというパラメータがあり、

何か行動すると、ガッツが減っていきます。

ですから、ただボタンを連打しているだけでは勝てません。

 

僕はこのゲームでの戦闘のルールにある3すくみって大事だと思います。

今のゲームは、たくさんのパラメータやアイテムがありますが

弱いパラメータがあるゲームが少ないじゃないですか?

A〜Zまでのアイテムがあって

Zのアイテムをゲットすれば最強になるというゲームが多いですよね?

このルールだと、Zより強いものがないんですよ。

Zを取ればもうあとは楽勝ですよね?

目的はZを取る事で終わり。

 

しかし、Zより強いパラメータがあると

楽勝じゃないから、緊張感が続くじゃないですか?

それこそが、ゲームを遊んでいて面白い部分だと思います。

 

しかし、ゲーム開始当初、僕はこの3すくみがキライでした。

理由は、コチラのキャラが3すくみのために

ダメージを受けてしまうからでした。

しかし、ゲームを進めるうちに攻撃に戦略性があり、

敵を倒すために3すくみを利用すれば、

キチンと倒せる事に気付き、

戦略を練るのが楽しくなってきました。

 

他に3すくみがあって良かったのは

「幻想水滸伝」の戦争シーンですね。

「幻想水滸伝2」では、

ふつうのSLGぽくなってしまい、つまらなかったです(苦笑)。

 

このように、戦闘では難しいボタンアクションは要りませんが

戦略を持って戦う事が必要です。

 

プロテクトで受けてカウンターオーラを発動させて

敵キャラをピヨらせたり、

戦闘から離脱して回復魔法でHPが少なくなったキャラを助けたり

状況判断が大切で、忙しいです。

 

ただ、戦闘がスピーディになったために

魔法使い系のキャラが使えなくなってしまいました。

呪文を唱えている時間が長くて

その間に攻撃を食らってしまう事が多いのです。

だったら、魔法使いを入れるより

戦士をもう1人戦闘パーティに入れて

攻撃力をアップした方が良いですからね。

 

ソフィアというゲームの最初に主人公と一緒にいる

女の子のキャラがいるのですが

ゲームのかなり後半にならないと戦闘パーティに合流しないし、

入ってきても戦闘では使い辛く、

僕は、あまり使いませんでした。

しかも、仲間になる魔法使い系は彼女しかいませんでした。

製作者も魔法使い系のキャラの使い所が難しかったのだと思います。

僕が使ったのは

主に主人公のフェイトと、クリフ、マリアの戦士系3人でした。

 

戦闘と言えば

このゲームには後半になると強い敵が出てきます。

今さっき倒したボスキャラがフィールドでのしのし歩いていて

驚きを通り越して呆れてしまいました(苦笑)。

ただし、救済策は、あります。

逃げれば良いのです。

「逃げる」コマンドで、割と簡単に逃げれるのです。

 

今のゲームがおかしくて、僕も毒されちゃってたんでしょうね。

レベルを上げて、適当に「戦うコマンド」を選んでいれば

全ての敵に何となく勝ててしまうゲームが多いのは。

その意味では、「スタオー3」は正統派のゲームです。

さっきの小攻撃などの3すくみと同じく

強いキャラにも弱点が用意されていますから。

 

 

さて、このシリーズのウリの1つであるプライベートアクションは

前作より減っています。

ただ、本筋のストーリーのボリュームがシッカリあるので

ゲーム全体としては、短く終わるゲームではありません。

僕は、前作のストーリー部分が少なく

プライベートアクションをたくさん用意して補っているのが不満だったので

今回の「3」は楽しく遊べました。

 

ストーリーは、ファンタジー風の世界を冒険するけど

SF風味もタップリある

スタオーシリーズの伝統にのっとっています。

ファンの方は、そこら辺は、ご安心下さい(笑)。

ストーリーについては考えさせられると思います。

もともと、このシリーズは単純にラスボスを倒して良かった良かったと

いうものでもないです。

今回は、ゲームを遊ぶ事への痛烈な皮肉を考えさせられました。

コレを頭に置いて遊んでみて下さい。

このシリーズは、普通のRPGとは違う、と思えるようになりますよ。

 

アイテムクリエーションも前作よりは易しくなっています。

前作は、自分で作らなければ

一生見つからないアイテムがありましたから。

今回は、各地にクリエイター(職人)が色々いて

彼らがアイテムを作って店に流通させる事で

プレイヤーがゲットできます。

また、クリエイターが望む物を与えてプレイヤーと契約し

アイテムを作らせたりもできます。

ただ、クリエイターとの契約と

強力なアイテムを制作するために

お金がたくさん必要で、ゲーム中では常に金欠気味でした。

多分、簡単に最強アイテムをつくらせないように

製作者が調整したのだと思います。

 

 

ただ、易しくなったとは言っても

前作を経験した人が遊んだらの話で

今回はじめてスターオーシャンを遊ぶ人には、それなりに難しいと思います。

割と、このスタオーシリーズは、システムガチガチで

覚える事がたくさんありますからね。

でも、システムを理解できて使いこなせるようになると

面白さがグッと増すので、頑張って覚えて下さい(笑)。

 

 

あと、360度フル3Dポリゴンのゲームの欠点である

マップでの位置を把握しやすくするために

フィールド画面を歩く際に画面の右下に

「縮小マップ」が表示されています。

この縮小マップはプレイヤーが歩いた範囲に応じて

見れる部分が広がっていきます。

パーセントも表示されていて

100%になると、このシリーズのマスコットキャラ

バーニィのフィギュアがゲットできます。

ただ、%の桁が細かすぎるように思います。

小数点2位まであるんだもの。

例えば、69.48%とか。

見た目にはキチンと縮小マップはできているのに

細かい端っこなどが認識されてなくて

100%にならないのは、不満でした。

だから、縮小マップで全体は見えているけど

100%にならないので、

マップ全体の端っこを歩きなおしたりしてました。

コレは少し面倒でした。

 

 

思ったコトをダラダラ書きましたが、

かなりの意欲作でシッカリしたゲームに仕上がっています。

PS2を持っていてRPGが好きな方には、ゼヒ遊んでもらいたいですね。

僕はこういう業界風のネタを書くのは好きではありませんが

バグ問題が発生した事とフォローがイマイチ信頼できなかったために

売上が落ちてしまったのは否定できません。

ただ、僕はコレだけ色んな要素を盛り込んでいるから

バグが出てしまうのは仕方ないかなあとも思っています。

無論、バグなどないに越した事はないですが。


<プレイ時間:約67時間>

難易度は一番簡単な

「The Earth level」でクリアしました。

例によって、レベル上げとアイテムゲットを行ったので

クリアにかかった時間は、少し多いと考えて下さい。

それでも、クリアには50時間必要だと思います。

<90/100点>


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