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サクラ大戦GB2 サンダーボルト作戦

GAME BOY (COLOR only!):¥5800(限定版:¥6800)

ジャンル:RPG(戦闘はコマンド選択式)


イイ感じのパッケージイラストですね!


サターン&ドリームキャスト版の『サクラ大戦2』を

ベースにRPG風に作ったのが、

今回取り上げる『サクラ大戦GB2』です。

それではレビュー行きまッす!!

 

まず初めに、

もとになっているサクラ大戦が好きで

その設定などから少しでも外れた物を受け入れられない

人は、このゲームを絶対に遊んではイケマセン(断言)

サクラの設定や登場キャラを元にした

全く別のゲームだからです。

そこを説明していきましょう。

 

ストーリーは『サクラ2』の初期段階からスタートします。

そこに前作『GB1』で花組に体験入隊した

隊員見習い(プレイヤーキャラ)が花組の隊員今回調査におもむく

という感じでスタートします。

 

で、調査に向かった場所で出る敵は降魔です。

ただの降魔ではなく、

『魔道降魔』だの『ヘビ脇侍』だの『カンガルー降魔』だの

元あった設定から外れた敵キャラが出てきます。

プレイヤーが乗る『光武』も

腕にガトリングガンをつけたり

戦車パーツをつけたりしてパワーアップしていきます。

僕自身は、所詮ゲームだから楽しく遊べれば良いと思っているので

それほど気にしませんでしたが、

受け入れられない人もいると思うので

(というか、僕から見れば

そんなにうるさくしなくても良いやんッて思いますが(苦笑))

そういう人は遊ばないほうが良いでしょう。

 

プレイヤーと花組の隊員1名とコンビを組んで

フィールド画面を動いて

アイテムやダンジョンに連れて来られた人を救出しながら

奥へ進んでいきます。

で、敵に遭遇すれば『FF』風の戦闘画面になり

行動できる事を示すバーメータが一杯になれば

コマンドを選択して敵と戦う

というゲームになっています。

 

人を救出した時や宝箱からゲットしたアイテムが

花組の隊員の所持品だった場合、

帝劇本部へ戻った時にLIPSが出る個別イベントが発生し

好感度を上げられるという

『サクラ』おなじみのシステムもあります。

グラフィックも頑張っていてキチンと描かれていますし、

花組の隊員は『2』の時のグラフィックになっています。

(例えば、真宮寺 さくらなら

サマードレスを着たあのグラフィックです)

 

RPG部分も良くできています。

レベルを上げて、良い装備に変えたら

戦闘でキチンと強くなったと実感できるように

調整されています。

 

プレイヤーの光武は、装備を変えられるので

装備を変える事で強化できます。

しかし、花組の隊員の光武は装備変更がないので

見た目にハッキリと解るほど強化できません。

『サクラ2』でもあった<作戦コマンド>ですが

花組隊員に限っては、ほとんど

防御力アップの<山作戦>ばかりを実行してました。

『サクラ2』でもあまり使い勝手が良くなかった

<作戦コマンド>の欠点も継承しています(苦笑)

 

後半ラスト付近に来れば、花組隊員もそれなりに強くなりますが

花組隊員のパラメータのアップ条件は

LIPSで好感度を上げる事みたいですね。

 

あと、キャラ強化部分で言えば

新しく入ったアイテムばかりが使えるというワケでもありません。

その装備で使える補助の技の威力によって

難易度が変わるからです。

他にはパートナーとして一緒に行動する

花組の隊員の光武の強さも原作に忠実になっていますが

使えるキャラと使えないキャラがハッキリしています。

使えないキャラをパートナーにすると

戦闘で苦労するのでスゴクストレスがたまります。

で、各章では一緒に行動できる花組隊員が決まっているのですが

使えないキャラが多いと

余計にストレスがたまります。

 

ゲームバランスを取るには難しくなりますが、

花組隊員の光武にも装備変更を出来るようにして

少しは強くするというゲームデザインでも

良かったのではと思います。

 

僕自身は、このゲームをスゴク楽しんで遊びました。

僕は設定にウルサイ人間ではないですから。

(が、まあ、サクラのキャラを使ったエロゲーが出たら

さすがにイヤですが(苦笑)

実際、セガソフトで『キャンディストライプ』というゲームで

そういう展開があったんです(笑))

所詮ゲームだし、設定に縛られて

ゲームがつまらなくなってしまうよりはマシだと思っています。

 

ただ、ハードがゲームボーイというコトで

ストーリーが子供向けでそれほどボリュームがない点は残念でしたが

LIPSの選択肢の傾向やグラフィックなどは

まぎれもなく『サクラ』してました。

一章につき1時間程度でクリアできるというのも

好感が持てました。

携帯ゲーム機で遊ぶので長時間遊ばないとイケナイと

目が疲れますからね(苦笑)

 

最後に、前作の『サクラ大戦GB1』が

ゲームの出来は悪かったのですが、売れてしまいました。

(評価は、現在の価格を見れば納得するでしょう。

新品・中古とも投げ売りの状態ですから(涙)

まあ、僕も『GB1』は捨て値で買いましたが(苦笑))

で、今回の『サクラ大戦GB2』は

ゲームの出来が大幅に改善されているにも関わらず、

それほど売れませんでした。

少なからず『GB1』の出来の悪さが影響していると思います。

 

ドリームキャストやPS2で展開される『サクラ大戦』自体は

ボリュームもグラフィックや音楽も全てが大作ですが

もっと幅広いファンを獲得するためには

こういう携帯ゲームで気軽に遊べる作品も必要だと思います。

実際、PSだの、ゲームキューブだの、X箱だの騒いでいますが

年少層が一番遊んでいるハードは

ゲームボーイアドバンスですから。

彼らが大きくなって据え置き型の高いゲーム機で

遊ぶようになった時のためにも

携帯ゲームでサクラを出しておく意義はあると思います。

 

今度出る(としたら)『GB3』は巴里組だったら良いですね(苦笑)


プレイ時間

1章につき約1時間で

全部で9章で約9時間くらい。

で、多少余分に見て10時間くらい遊びました。


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