幻想水滸外伝 vol.1 ハルモニアの剣士
PlayStation:¥5800(廉価版:¥2800)
ジャンル:アドベンチャー(ノベルタイプ)
ゲームショップへ行った際、
たまたま見かけて
財布に余裕があったので買いました。
幻想水滸伝は、RPGの1と2を終えていて少し興味があったから
期待しながら遊んでみました。
それでは、レビュー行きまッす!
はじめに感じたのは、このゲームを5800円で売るのは
詐欺だと思いました。
出来の良さ、悪さは別として
ゲームとしてのボリュームがなさすぎます。
僕は『ときめきメモリアル・ドラマシリーズ』を
遊んでいるから、その差(ときメモの方が良い)に驚きました。
僕は、今回ベスト版の2800円のを買ったんですが
5800円の値段で買っていたら怒っています。
正直、プロの商品とは思えません。
同人ソフトかって思いました。
クオリティが僕の基準点をクリアしてないからです。
詳しくは、このレビューで書いていきますので
読み進めて下さい。
この『幻想水滸伝』というゲームは
108人の仲間がいてそれぞれにストーリーがありますが
完全に語られているキャラばかりではありません。
ゲームや映画、小説、マンガなどで、
話やキャラの描写が中途半端で
考える余地があっても良い、と僕は考えているので、
それは構いません。
しかし、設定資料集や人名辞典などの
ゲーム以外に他のグッズを出して補完する形を取るのはキライです。
そういうのは、同人オタクは喜ぶと思いますが、
僕みたいなそういうのに興味ないオタクは
他のグッズを買って見ようとしないからわかんないです。
そういう商品展開をするくらいなら
肝心の本編のゲームでキチンと描いて頂きたい。
なぜかというと、以降出た続編を遊んだ時
そういうグッズの情報を見てないとわかんない描写があったりして、
「ありゃ〜、オレ、どっか見落としたか〜?」
って混乱して非常にストレスを感じます。
だから、やめて欲しいです。
少しズレましたが、ゲームの話に戻します。
出だしは期待してたんです。
メーカーロゴのあと、
美麗なムービーが、デモにしては長い時間流れていたから。
始めたら、1枚絵と立ち絵のグラフィックの差が大きい。
僕は、ゲームでグラフィックに文句をつける事はあまりないですが、
ADVはグラフィックに感情移入する部分が大きく
他のゲームより(特にキャラの)グラフィックの良さへの
比率が大きいと考えています。
1枚絵は合格レベルですが、立ち絵は不合格です。
だから、デモムービーや1枚絵を見ると、その差の大きさにガクッときます。
正直言うと、デモムービーを入れるより
デモムービーなしでも立ち絵が良ければ
僕の評価は高くなっていました。
僕は『萌えない』と常々言ってますが、
ヘンに気持ちが入り込まないだけで
ゲームしていてキャラや絵について良い、悪いは考えます。
次に、ノベルタイプのゲームとしては、
テキストの表示速度やスキップなど
最低限の機能は持っていますが、物足りませんでした。
特にテキストの表示速度は「瞬間・普通」の2種類しかなく
「瞬間」だと大事な部分を読み飛ばす事が多く
「普通」だとノロくてイライラしました。
普通のゲームなら「高速」とか「低速」とか
何種類かのテキスト表示速度が用意されているので
配慮が少し足りないと感じました。
それと、メッセージスキップをしても
それほど早く進むようには感じませんでした。
コレはグラフィックの表示が通常の時と変わらないからです。
最初からエンディングまで通して
2時間くらいかかります。
ゲーム本編を普通にスキップしないで進めると
5〜6時間前後なので
スキップすると早い・遅いのどちらに思うか、どうでしょうね?
他には、選択肢が出ている時にセーブできないのは
大きな減点要素です。
ノベルタイプのゲームは選択肢によって
ゲットできるグラフィックがあり
全てのグラフィックをゲットしたいなら、
基本的に全ての選択肢を試す必要があります。
だから、選択肢の場面でセーブしたいのです。
それが出来ないから、
ある程度ストーリーが進んだらセーブしておかないと
選択肢に来た時に困ります。
つまり、ある選択肢を選んで少し進めてセーブして
その選択肢以前のセーブデータをロードして
多少、テキストをスキップしたり、読んだりして
選択肢まで辿りつかなくてはイケナイ。
コレは、ストレスがたまります(苦笑)
他には、メモリーカードのセーブ・ロードの読み書きが遅い。
上に書いた
選択肢を試そうと思ってセーブロードを繰り返しますから
選択肢でセーブ出来ない欠点と合わさって
時間を食ってイライラします。
こういう欠点は、製作中にメーカーで
デバッグしていて指摘されなかったですか?
こういう基本的な部分が出来てないのも
プロの商品とは思えないのです。
ストーリーに関しては、
完全に『幻想水滸伝2』を遊んでいる事が条件になっています。
『幻想水滸伝2』に出ていたキャラやストーリーが絡んできますが、
その説明は一切ないからです。
僕は、当然『2』をクリアしていて
「ああ、こういう話があったな〜」とか思い出しながら
楽しく遊んでました。
ストーリーに関してですが、
このゲームではセリフの上に
キャラの名前を表示する部分があります。
『幻想2』で出ていますが
このゲームで初めて出てきたキャラの名前が
プレイヤーキャラは知らなくて
話もしてなくても表示されていて、違和感を感じました。
細かい演出ですが、
こういう部分も大事にして欲しいと思いました。
あと余分かもしれませんが
やたらと感嘆符(!←コレね)が多い文章を読むのは
僕には抵抗がありました(苦笑)
最後に、この手のゲームは
ゲットしたグラフィックを閲覧できる物が多いです。
例にももれず、このゲームもそのモードがあります。
ストーリーを一通り見たあと、
まだゲットできてないグラフィックがあって疑問に思いました。
それで、攻略サイトをチェックしてみたのですが
どうやら、特定の条件でクリアすると
ゲットできるグラフィックがあります。
しかも、最初から最後まで通して遊ばないと
見れないグラフィックでこういうやり方は、キライですねえ(苦笑)
何しろ、最初から最後までスキップして遊んでも
2時間くらいかかりますから。
まあ、買った以上全てのグラフィックを見たいから
やると思いますが、
中古屋対策のような今回のやり方は抵抗を覚えます。
メンド臭いだけだもの。
現時点で、この外伝は2作出ているように
今回の1の終わりは続編を意識させる物でした。
伏線はサッパリ明らかにならずに終わりましたし、
ハッキリと『to be continued』と出ましたし(苦笑)
しかし、僕は2を買って遊ぶかと言えば少し微妙です。
今回の1は不満がたまる部分が多かったので(苦笑)
プレイ時間
最初から最後まで通して約6時間。
グラフィックゲットや分岐を調べるために
さらに10時間ほど遊んでいます。