実況パワフルプロ野球
Dreamcast Edition
ドリームキャスト:¥5800
パワプロのについての
野球のゲーム性については
前回のサターン版の『パワプロS』で書いたので
今回は純粋なゲームレビューを書きます。
それではレビューだ、レッツ・ゴ〜!!
このゲームはプレイステーション1で発売された
『実況パワフルプロ野球99(決定版)』をベースに
2000年度の新選手データにしたものです。
始めに思ったコトは
プレステ版の移植で
「プレステ2版の移植じゃなかったの?」
という点。
この99年度末頃の時点でプレステ2版のパワプロが
出てたハズだったので
そっちの移植にして欲しかったと最初に思いました。
DCとプレステ2って
ハードの性能はそんなに違わないというのもあるし。
次にVGA対応にして欲しかった。
特にこのゲームは投高打低で打つのが難しいので
少しでも鮮明に画面を見れる環境でプレイしたかった。
もっとも、ふつうのテレビ画面でも
元のプレステ1版より見やすいのは付け加えておきます。
上に2000年度の新選手データになっていると書きました。
以前のSFC時代のロム版のパワプロで結構批判を浴びました。
決算期の3月に合わせてソフトを発売するために
新戦力の選手のデータが予想したものを加えましたが、
現実とは違ったりしてスゴク批判を浴びました。
特にダメだったのが巨人にいたサントスで
登録名がルイスで名前からして間違ってたし、
パワプロのデータは良いものの
現実ではサッパリでした(爆)
今回、このDC版では発売時期から
新戦力の予想を加味したデータになっています。
ダメなんですよ、コレが(笑)
僕はセ・リーグのドラゴンズのファンですのでセ・リーグで書くと
中日では曹投手という選手がクローザーになってますが
現実には1回も一軍登板がなくて2002年度で引退してますし、
タイガースでも与田がクローザーだったりして。
コイツも一軍登板ナシで引退してます(笑)
どうせなら、99年度決定版の選手データと
2000年版の選手データを両方入れておいて
ペナントやアレンジではどちらか選べるようにして欲しかった。
その選手に愛着があるかどうかで
遊ぶ気持ちが左右されるんで。
ただ、選手のパラメータの数値は良くなったと思います。
若干、数値はキビシ目になっています(苦笑)
ピッチャーならその投手が投げるけど
ウイニングショットに出来る球と出来ない球の
数値の付け方がハッキリしています。
例えば、中日の山本 昌広投手だと変化球で
スクリューがレベル5
カーブがレベル1
スライダーがレベル2の設定になっています。
多分、カーブはもう少しレベルが高くても良いと思いますが
スクリューのレベルが高いので
(特に対戦で)
スクリュー待ちでスクリュー以外の球が来た場合
全く対応できず打てません。
ですから、現実の数値とは違うかもしれませんが
ゲームとしてディフォルメするのは
良いと思います。
ゲームでDC版は守備が難しくなっています。
飛んでいった打球と影でフライを捕る位置を判断するのですが
DC版ではボールが消えて見えない時があるために
位置が把握できなくて、ポロポロ落としました。
さすがに問題アリと判断して
『落下位置』を表示させるようにしました。
コレまで、そんな軟弱な機能(笑)は使わなかったのですが
試合にならないため、やむなくの措置ですが
何か自分が劣ったのかと思うと悔しかったです。
コレ(↑)と良く似たコトで格闘ゲームで
コンピュータのレベルを下げるのがあります。
デフォルトのレベルだと自分が勝てないから仕方ないのですが
レベルを下げるのは自分のプライドが許さないっていうか(苦笑)
皆さんはそういう思いをされた事はありますか?
他には、十字キーで操作していて
守備でセカンドへ送球しようと思ったのに
違う塁へ送球してしまうときがあります。
バッティングもそうですが
多分アナログキーで操作する事が
前提なのでしょうね。
良くなった点では、プレイ時の計算がシッカリしている事です。
以前のバージョンだと
4点差ランナーなしでで最終回に登板して
1イニング抑えた投手にセーブがついたりとか
エラーしたあと点が入った時の投手の防御率計算がおかしかったり
中継ぎ投手のリリーフポイントの計算もおかしかったのですが
キチンと計算している点です。
コレは評価できますね(笑)
つ〜か、こういうのって出来て当たり前かも(爆)
このゲームは基本的に対戦が楽しいのですが、
1人でやるときはサクセスやペナントで楽しむ事になります。
サクセスは、僕はしませんでした。
このゲームのサクセスは
年々ボリューム(サクセスだけで1本のゲームになるくらいの)
と難易度が上がっていて
僕はサクセスを遊ぶのがイヤだったんです。
ま、ネットでは超人的な能力の選手が発表されてるんで
出来ない事はないと思いますが
自分はそこまで極めるほど出来ません(苦笑)
以前のサクセスは気軽に数時間頑張れば
1選手の作成、育成が終わったし
それなりに使える選手が出来たのですが、
最近のは難しくなりすぎているし
自分はさっさとペナントを楽しみたいので
僕は敬遠して、あまり遊びませんでした。
今作の最大のセールスポイントとして
ペナントではドラマチックペナントが導入されました。
選手の普段の体調から管理するもので
守備が悪いから守備力アップのトレーニングにするとかして
戦力の底上げがはかれます。
しかし、僕はドラマチックペナントも選択しませんでした。
ふつうにペナントを楽しみたかったので
そういう余計なものを加えて
プレイ時間が増えるものを遊びたくなかったのです。
その辺は製作者側も分かってたみたいで
通常ペナントとドラマチックペナントを選べるように
してくれていたのは、助かりました。
ただ、『ケガ』はアリに設定したので
少しはドラマチックペナントらしさを味わったと思います。
調子が悪いのに使っていると
アッサリケガして試合出場が出来なくなります。
選手の使い所が少しだけ難しくなっています。
ゲームのプレイに関して書きます。
このゲームは投高打低だと何度も言ってますが
今回は更に差がついてしまいました。
ストレートの速度がグ〜ンと速くなって
バッティングが一段と難しくなっています。
以前はストレート待ちで変化球が来ても何とか対応できましたが
(変化球待ちでストレートが来た場合の逆の対応もアリです)
今回はムリです。
変化球を待っていてストレートが来たりすると
アッサリ空振りします(苦笑)
バットカーソルの移動が遅いのですが
コレはアナログコントローラで操作する事を前提に
作られているからでしょう。
僕はSFC時代から十字キーで遊んでいたので
十字キーで操作していましたから
僕の方が悪いのかもしれません。
あと、バッティングが難しくなった一因に
サクセス選手の存在があると思います。
ネットで公開された方の選手データを見ると
デフォルトでいる選手とは比較にならない程
スゴイ選手がいたりしますから。
そういう選手でプレイすると
振り遅れてつまっていても
アッサリとスタンドインしちゃう事が結構あるので
そういう部分も考慮して
バッティングが難しくなって来ているのでしょうね?
パワプロは2頭身のあのキャラがイヤだと言われる方がいますが
野球ゲームとしては本格的であり
であるからこそ、
プレイに求められる技量も高いのです。
でも、ファインプレイを決めたときは嬉しいし、
実況がそのプレイを盛り上げてくれるので
嬉しさも倍増ですよ!
僕自身は、パワプロを『卒業』しようと思います。
操作関係などは、コレまでの経験で分かっていますから
プレイして全く試合にならない事はないでしょうから。
友人宅で接待として遊ぶ分には問題ないでしょう(苦笑)
パワプロは、元々プレイするのも難しいし
だからこそ、対戦相手がいない。
いても、試合になるまでに
それなりの養成期間がかかります。
一人で遊ぶとしても
サクセスなどボリュームがあり過ぎて遊ぶ気になりません。
最初のSFC時代からパワプロと付き合っている人は
今のものでも何とかやっていけますが
もう初心者お断りのレベルまで来ていると思います。
製作者もそこを理解して新作を作っていかないと
イケナイですよ?
<プレイ時間>
ペナント135試合+日本シリーズで
1試合25分と考えて約140試合で約60時間。
さらにゲームのバージョンが変わったのに慣れるためと
エディット選手をたしかめるための時間が
無限大(∞)です。
それなりの時間、遊ぶ価値はあると思います。