テイルズ オブ ファンタジア
SFC:¥11800
プレイステーション:¥5800(廉価版:¥2800)
このゲームが、SFCで出た時は衝撃でした。
電源を入れると始まるデモに歌が一曲丸々入っていたのです。
他にも戦闘シーンで喋りまくりとか
キレイなグラフィックも加わって
スゴク見た目からスゴイと解るゲームでした。
もちろん、内容もシッカリしています!
ゲームの出だしは、
世界を破滅させる魔王ダオスの封印が解かれ
昔の勇者の血筋を引く主人公たちが
冒険に巻き込まれていきます。
キレイなグラフィックの町やダンジョン、フィールド画面で
キャラを操作して移動していると
敵に会って戦闘になります。
戦闘シーンは横スクロールのアクションになっていて
ある程度リアルタイムの要素を含んでいます。
例えば、呪文を使ったとしても
唱え終えるまで発動せず
その際に攻撃を受けてしまうと中断します。
(↑コレはシリーズの伝統です)
戦闘シーンはアクションですが、それほど難しくありません。
出会った途端に瞬殺される危険は、あまりありません。
ご安心を。
各キャラに強い属性と弱い属性が設定されていて
たとえば、火属性を持つキャラは水属性に弱いので
水属性を持つ武器や呪文を使えばラクに倒せます。
つまり、属性をシッカリ見極めて対策を取れば良いのです。
他には、敵が呪文を唱えている最中に攻撃して
呪文をキャンセルさせるという戦法も大事です。
(この呪文詠唱中に攻撃してキャンセルというのは
テイルズシリーズの戦闘の基本です)
ストーリーについては、
主人公が属する側が<善>でダオス側が<悪>という
単純な勧善懲悪ではありません。
(ゲームに出てくる)国家や悪とされるダオスにも
それぞれの思惑があって
単純に良い、悪いと決めつけられないのです。
ただ、ゲームのストーリーは、少し解りづらいと思いました。
時空転移して違う時代に逃げるダオスを追って
主人公たちは、現代から過去・未来へと飛んでいきます。
登場人物が、以前いた時代の子孫だったり
または、子孫はいなくて滅亡していたりして、時代の流れを感じます。
しかし、ドットキャラでは、
デザインが一緒で、色が違うだけなど違いが解りにくくなっています。
全部で200年前後の時代を移動しますが、
自分達のいた現在と比べて
未来は文明の水準がスゴク進んでいたりとか
過去が全然未開だったりしないので
(あくまで中世ヨーロッパ風で統一されています)
過去や未来の時代を行き来しているという実感に欠けます。
過去では現在では使えない呪文が使えたり
未来では新しい呪文の理論などが確立していたりしますが、
普段の生活での変化がないので
パッと見でわからないんです。
登場人物も
未来や過去からきた主人公たちに対して
大して疑いを持たないし、
各々が持っている常識の違いが見れないとか‥‥。
その辺は、ゲームのご都合主義だから
と言ってしまえばそれまでなんですけどね(苦笑)
ストーリーについて少し不満を書きましたが
ゲーム自体は素晴らしいです。
ダンジョンには、それぞれキチンと謎解きがあり
進むにつれて徐々に難易度が上がっていきます。
テキストで読ませる部分も内容もキチンとしていますし、
バランスも取れています。
また、必ずしもクリアしなくても良い隠しダンジョンもあり
(隠しダンジョンをクリアしなくても、
ゲームそのものは普通にクリア出来ます)
そこには、当然レアアイテムと強敵が待っています。
加えて、やり込みがいのあるシステムですし、
ハードな状況が好きなゲーマーさんも満足できるハズです。
ダンジョンの謎解きに関して最高にスゴイと思ったのは
アーチェに関してです。
アーチェは魔法が使えてホウキに乗って空を飛んでいます。
この空を飛ぶ能力が使えると理解してないと
解けないダンジョンがあって
この謎の解法を知ったときは「なるほど!」と感心しました。
ホウキと言えば、ゲーム終盤で飛行艇を入手するのですが
アーチェは魔女なので
彼女だけ空飛ぶホウキに乗っています。
こういう細かい演出にまで気を配っているのは好感が持てます(笑)
ただ、システム上の不満点もあります。
「料理」が使いづらいです。
このシリーズは、製作者が食べ物に執着があるのか、
食べ物の設定が細かくて「料理」コマンドがあります。
複数の食べ物のアイテムを使ってパーティの能力を回復させますが、
この使い勝手が悪い。
熟練度が各キャラ、各料理にありますが
すぐには上がりません。
しかも料理をして食べると、お腹がイッパイになるという設定から
戦闘後1回しか出来ないからです。
料理して食べたとしても、それほど便利でもないので
僕はゲーム中でほとんど使いませんでした。
もし、料理をしなければ見れない隠しイベントがあったら
このゲームの評価は下がっていたと思います(笑)
(最新作エターニアではこの欠点は改善されてます)
あと、ムービーの演出があるのは残念でした。
ただ絶対に悪いとも思えないし
ムービーが使われている箇所(数カ所です)も多くないのですが、
(さすがにオープニングは、ムービーで良かったと思いました)
出来ればドットキャラの演技で示して欲しかったです。
ムービーを使うと豪華そうに見えますが、
僕はチビキャラの演技の方が良いと思います。
ムービーだと普段のゲーム画面のキャラとのギャップを感じるからです。
逆に、ムービーを使いそうな箇所なのに
普段のゲーム画面を使った演出もあったりして
判断に迷う所です。
(また、その演出が素晴らしかったりするんで(笑))
ゲームの難易度調整もグラフィックも全てにおいて一級品です。
機会があれば、ゼヒ遊んでみて下さい★
最後に、GBA版が発売されるそうですが、
僕としては、プレステのベスト版で十分かなと思います。
というのは、原作のSFCよりGBAはボタン数が少ないから
操作性の低下が考えられるからです。
プレステはSFCよりボタン数が多いから、何の問題もありませんでした。
それに、プレステ版はCDロムですが、
読み込み時間がほとんどなく、気になりません。
今年、僕が遊んだRPGではピカイチの出来でした。
断言しますッ!
機会があれば遊んで見て下さいね!!
<追伸>
『ファンタジア』の続編
『テイルズ オブ デスティニー』の評価が低いのは
この『ファンタジア』を遊んだあとに遊ぶとスゴク鮮明にわかります。
シナリオの根本から細かいゲームとしての遊び易さまで
完全に出来のレベルが違うもの。
さらに続編『テイルズ オブ エターニア』も
『ファンタジア』に及ばない気がします。
『エターニア』は前2作の欠点の改善はキチンとしていますし
遊べるゲームですが
やはりストーリーの骨子が
僕的には『ファンタジア』には及ばないと思うのです。
ただ、現在では3作とも廉価版が発売されていますし
廉価版なら値段分はキッチリ遊べるゲームである事は
明言しておきます。
クリア時間:約37時間
なお、このデータでは隠しダンジョンをクリアしていませんので
クリアするなら、必要な時間はもっと増えるハズです。
攻略のーと『テイルズ オブ ファンタジア』へ(工事中)