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エメラルドドラゴン

PC Engine:¥7800

SUPER FAMICOM:¥9800


僕は、イラストレーターの木村さんの絵も結構好きですよ★


前回のあるゲー・同窓会2で

レビューの書き方を少し変えました。

自分の書きたい事を徒然と書いていっただけですが

自分としては気に入っているので、しばらく続けてみようと思います。

 

さて、今回レビューするソフトは、PCエンジンのゲームです。

ウチは、サターン・プレステがメインで

現在の機種と比べると1世代前のものですが

今回は、さらに前の世代のものを取り上げます。

 

あるゲーでは、レビューする価値があり

ある程度入手できそうなソフトを取り上げていましたが

僕自身、現行機種を持ってなくて、

でも、古い機種のソフトでも面白いソフトは面白いから取り上げよう

と吹っ切ったので、取り上げます。

次回予定は、PCエンジンの「スナッチャー」だったりします(笑)

乞う、ご期待ってトコで★

 

それでは、レビューに行きますねッ!!

 

このソフトの最大のポイントは

オリジナルのあとで出る移植版ソフトの良い特徴を持っている事です。

そして、現在のロープレの基本ポイントを抑えているのです。

 

まず、移植についての改良点を、少しだけ書きます。

 

その(1)

このゲーム、キャラをだだっ広いフィールド画面を歩いていきます。

ストーリーを進める上の条件から、世界を行ったり来たりします。

当然、メンド臭くなってきますよね?

そのために、「馬車」を使う事で町から町へワープする事が

出来るようになっているのです。

 

その(2)

アイテムを持てる数に限りがあるので

「預かり所」を用意してあります。

もちろん、預けられるアイテムの数も限りがありますが

重要なアイテムは、十分預けられます。

 

その(3)

このゲームは、キャラがドンドン入れ替わります。

その際、キャラが抜ける時

そのキャラが持っているアイテムは諦めるしかなかったのですが

「預かり所」に転送されています。

 

その(4)

オリジナルでは、キャラが歩く速度は遅かったですが、

適度な速度に調整されています。

また、移動速度の速さの調整も

「速い、普通、遅い」の3通りに設定できます。

 

良い点を少しだけ書きましたが、

(全部羅列しても意味ないですから)

僕はオリジナルのPC版(MSX2版)を遊んだのですが、

その時に持った不満点が、

PCエンジン版では全て改善されて解消されています!!

 

移植版で「改善」出来ているゲームが、現在でも少ないです。

「誰が遊んでも、ここは文句あるやろ?」

という欠点を直して移植されるゲームが少ない。

ヒドイ場合だと、バグまでそのままとか(笑)

 

このゲームのデザイナー、桝田 省治さんと岩崎 啓真さんのコンビは

PCエンジンで、たくさんの名作を発表しています。

桝田さんのインタビューをゲーム批評(Vol.1)という雑誌で読みました。

 

どういう内容かと要約すると、

「ユーザーのアンケートハガキを読んで、要望を取り入れなさい」

という事です。

 

新品のゲームソフトを買うと、大抵、アンケートハガキが付いていますが

このアンケートハガキを見ると、

大体のハガキには大した事が書けません。

つまり、このソフトをどういう店で買ったとか

どういうメディア(雑誌とか)を見て知ったかを書く部分はありますが、

遊んだゲームについて、どういう要望・不満があるかを書く欄は

ほとんどありません。

このソフトについて思う事を書いて下さいって欄があっても、

あんな小さなスペースに書けないでしょ(笑)?

 

もっとヒドイ会社になると、

アンケートハガキ自体がソフトに入っていないのもあります。

具体的には大作ソフト。

そりゃ、何百万本も売れたソフトから戻ってくるハガキの数は

売れたソフトの数全てではないだろうけど少なくはない、

バカにならん数だとは思うケド(苦笑)

 

桝田さんは

「大抵の会社は、アンケートハガキを全然活用していない」

と言っていて

「ヒドイ会社だとハガキをソフトに入れるだけで

戻ってきたハガキもそのまま」

だそうです。

 

そして、

「アンケートハガキを見ると、ユーザーが何を望んでいるかハッキリ解る」

とも言っています。

 

さらに、

「自分でソフトを5〜6本当てるまで、自分の感覚でゲームデザインをするな」

とも言っています。

 

まあ、極端な言葉ですが

ゲーム会社がアンケートハガキからくるユーザーの声を全然聞いていない

というのが分かってくると思います。

 

実際、PC版のエメドラを遊んだ方なら

エンジン版で不満点がシッカリ改善されているのが解りますし、

PC版未経験者でも

エンジン版のエメドラを遊んで不満点は持たないでしょう。

 

次に、現在のロープレの基本点を押さえている事を書きましょう。

 

まず、このゲームは、ストーリー重視です。

昔のゲームは、容量の問題からストーリー性を盛り込めなかったので

謎解きをメインにしています。

エメドラは謎解きよりもストーリーに重点を置いています。

魅力的な(美形)キャラが、たくさん出てきます。

めまぐるしくキャラが入れ替わるのですが、

コレについてストーリー原作者の飯 淳さんの発言をファミ通DCで見ました。

「昔のPCはメモリが少ないので、キャラのデータさえ持てないくらいでした。

そこで、ストーリーでキャラを入れ替える事で、キャラの強さを調整しよう」

という発言でした。

 

僕はビックリしました。

このゲームは、結構ストーリーが良いと思っていたので

まさか、そんな理由からキャラが変わっていったとは

少しも、思いませんでした。

 

次に、戦闘が難しくありません。

今のゲームの基本ですよね?

と言っても、コレは悪い点ではありません。

 

なぜかというと、このゲームは

基本的に主人公キャラのアトルシャンしか操作できません。

他のキャラはオートで自分で勝手に判断して行動します。

ですから、

頻繁に他のキャラに指示を出さなければイケナイのなら

面倒過ぎます。

 

敵の行動パターンは、基本的にヒット&アウェイです。

1人のキャラを敵が集中的に攻撃したりしません。

1回攻撃して、少し離れて、他のキャラを攻撃するって感じかな?

ただ、HPが0になって戦闘不能になる事は、あります。

敵キャラの強さもいい加減ではなく、シッカリと調整されています。

というのは、先に書きましたが

プレイヤーが操作できるキャラがアトルシャンしかいません。

あまりにシツコク、正確に攻撃されると、

CPUのキャラはアンマリ頭が良くないので、パーティはアッサリ全滅してしまいます(笑)

だから、ヒット&アウェイでいいんです。

 

また、敵の中には、女性キャラしか攻撃しないものや

防御の弱い弓使いを攻撃してくるものなど

シッカリと性格付けされています。

 

アトルシャン、タムリン以外の自パーティのキャラは、

良い装備に変える事で強くなっていきます。

装備が良くなる前は少しキツイくらいですが、

装備変更のあとは、グッと強くなった実感が持てます。

 

基本的にフィールド画面が広いので

目的地に行ったり来たりしているだけで適度なレベルに成長します。

あんまり経験値稼ぎを必要としない点が、今のゲームっぽいでしょ?

 

このゲームは、謎解きに関して究極のヘルプ機能があります。

それは、「相談」コマンドです。

「相談」コマンドを実行すると、キャラたちの会話で次の目的地が分かります。

コレで、重要な会話をウッカリ聞き逃しても大丈夫です!!

 

他にはビジュアルシーンがあります。

今のハードだとムービーですが、エンジンは大きく描かれたドット絵のアニメです。

僕もサターンやプレステで慣れているので

エンジンのドットアニメは、さすがに見劣りしますが

プレイ中に四六時中見なければいけないわけでもないので

そんなに気になりませんよ。

要はゲーム性です!!

 

遊んで思った事を書き綴ってみましたが、如何でしたか?

僕が強調したい文は、色をつけて太字にしていたのですが

今回はやめてみました。

ゲームの感想以外にも、

文章スタイルについても感想を頂きたいですね。


ココからSFC版について書いています。


こういう構図も僕は好きです(笑)。

お待たせしました。

今回、やっとSFC版を加筆したのでお読み下さい。

 

SFC版は、PCエンジン版を

アレンジ移植した形になっています。

最大に異なる点は、アニメシーンがない事です。

しかし、悪くはありません。

チビキャラたちの演技や大きなキャラはデカキャラで表現されています。

効果的に止め絵を入れたりもしています。

 

他にも変更点はあります。

 

戦闘シーンのキャラが大きくなり、

剣を振るなどのアニメがあり、

さらにダメージを受けた時などに声優さんの音声が出るようになっています。

勿論、声優さんはPCエンジン版と同じ方が担当しています。

 

他に戦闘では、ムダな行動を取るキャラがいなくなっています。

たとえば、タムリンが何もしない事が多かったのですが

それなりに何かパーティキャラに有利な行動をとってくれます。

もっとも、原作版・PCエンジン版とも

タムリンが何も行動を取らなくても

クリアできるバランスに調整されていた事は付け加えて起きます。

 

他にも、戦闘シーンでキャラのレベルが表示されたり

それに伴う魔法などの設定も追加されています。

 

 

大きな変更点として、マップが小さくなっています。

このゲームの売りに広いマップがありますが

実は、無意味にだだっ広いだけで(苦笑)。

SFC版は小さいもののメリハリの効いたマップになっています。

多分、ムダな容量を使えないロムカートリッジのゲームだから

節約したのだと思います。

縮小マップは少し見辛いのですが

アトルシャンの位置と次に行くべき目的地を示してくれています。

このゲームに元からある「相談」コマンドと合わせて

詰まる事がないゲームデザインになっています。

 

さらに、フィールド画面では雲が流れています。

 

 

ただし、不満点もあるのでシッカリ書きましょう!

ウソ偽りなく、良い部分も悪い部分も書くのが

このコーナーのテーマでもありますし。

 

お店で装備を買う時に

その装備を使うとパラメータが上昇するのか下がるのかが

↑、↓の矢印で表示されて分かるようになりました。

PCエンジン版は、

ダメだった時に備えて一旦セーブしておいて

とにかく買って装備させる時点になって

初めて使える装備を買ったのかが分かるようになっています。

まあ、こういうのは現在では当たり前ですケド(苦笑)。

 

ただ、アイテム関連では、消費アイテムの効果が説明される

テキストが表示されないのが不満でした。

説明書を見ても書いてないし、

戦闘画面で実際に使ってみるまでどういう効果があるのか

解らないからです。

(その場で使えないアイテムを使っても

そのアイテムが減らないのは救いでしたが。)

ですから、僕は力押しでゲームを進めていました(笑)。

 

ストーリー自体は、(当時のSFCのゲームの)水準から考えても

少し古いと思います。

コレは、もう根本的に。

しかし、まるっきり変えると別のゲームになってしまいますし、

この手のリメイクゲームは

当時のファンが昔遊んだ原作版の

思い出に浸り変更点を楽しんで遊ぶものだと思うので、

コレはこれで良いと思います。

 

最後に唯一、使えない機能として

アトルシャンがドラゴンに変身して戦うものがありました。

コレってアトルシャンのHPが満タンに近くないと

変身できないし、変身しなくてもキチンとクリア出来るので

全然使いませんでした(爆)。

こういう、チョットおマヌケな所も

エメドラらしくて僕は笑ってましたが(苦笑)。

 

最後にタイトル画面で

「エメラルドドラゴン」とサンプリングの音声が鳴るんですが

アレ、ハッキリ言って無意味です(笑)。


<プレイ時間(SFC版):18時間30分>

この位の時間でゲームが終わるのが

チョウド良いのではないでしょうか?

PCエンジン版はエンディングまで26時間くらいです。

この差はPCエンジン版はマップが広く

歩き回らなければならない分

時間がかかるのだと思います。

テンポ良く進みますし、今の時間のかかりすぎるゲームを見ると

こういうゲームは貴重ですね。

今回から参考までに点数を付けてみました。

<SFC版:70/100点>


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