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同窓会2 again & refrain

ドリームキャスト:¥6800


原画の水谷さんの画風が変わっちゃいましたね(涙)


今回のレビューはいつもと少し違うようにします。

というのも、このコーナーでギャルゲーを何本か取り上げていますが、

基本的に書く事がないんですよ(笑)

 

よそのHPのレビューを見たりしますが、

ストーリーの内容についてどう思うか書いて酷いネタバレになったり、

声を当てている声優さんの印象とかを書かざるを得ません。

僕はそういうレビューは書きたくないので、

あくまでゲームデザイン面を中心に思う事を徒然に書きます。

それでは、レビュースタートですッ!!

 

僕は、DC版を遊ぶまでにPC版の『同窓会again』しか遊んでなかったです。

で、PC版の『again』のストーリーはそれなりに楽しみましたが、

遊んでいて面白くなかったです。

 

というのは、

攻略したい女の子に絡む選択肢を徹底的に選ばなければ、

その子とのハッピーエンドには、たどりつけなかったからです。

あとは、キャラの全員大学生というコトで

行動時間のパターンが似通っています。

大体、同じ時間帯にイベントが起こって

一緒にいるキャラが違うという感じでしたから

印象が良くなかったですね。

 

PC版には、ハッピーにしろバッドにしろ

エンディングを迎えた回数によって、

この選択肢を選べば、どの女の子が出て来るかわかるような

『ヘルプ機能』が付いていました。

(注:DC版には、『ヘルプ機能』はありません)

しかし、僕は「ヘルプ機能に頼るのは邪道だ」とかたくなに思っていて

何度も最初から最後まで『ヘルプ機能』なしで通して遊んでました。

結果は、全部バッドエンド(爆)

 

そしたら、バッドエンドを迎えた回数だけで

ヘルプ機能が全て使えるようになってしまって

「なんちゅう、難しいゲームなんや(涙)」

と途方に暮れて、一旦ゲームを中断しました。

それでも「何とかしなければ」と思い

ついに、ヘルプ機能を使いました。

 

やってみて解ったのは、

攻略したいキャラの選択肢しか選んではイケナイという事でした。

「何だ、こんな事か」と、拍子抜けしたのですが、

僕には、サッパリ解りませんでした。

この苦労は、DC版での「キャンバス」でシッカリ生きました。

このゲームも、原作のPC版は同じ会社が製作しているので

「多分、そうなんだろうな」と思って遊んだら、案の定でした。

 

ただ、『同窓会2』も『キャンバス』も、ゲームとしては、面白さは少ないと思います。

考える部分が、ありませんから。

攻略したい女の子に関わる選択肢を選んで行けば、

大体、何とかなりますから。

だから、ストーリーがどうだとか、声優がどうだとか

というレビューが多くなってしまうんでしょうね(苦笑)

 

ですから、僕はDC版での『同窓会2』の当初の評価は高くなかったです。

前作『同窓会(サターンでは『フレンズ』というタイトル名)』

の評価の方が、高かったです。

ゲームとして楽しめる部分がありましたから。

『フレンズ』で「自由行動時に誰かいるけど、誰かは解らない」

という、絶妙なゲームデザインがありましたし、

そのキャラがいる場所にもキチンと理由があって納得いくものでしたから。

 

『同窓会2』は、

PC版の『同窓会』の難易度が高過ぎたために

難易度を下げたと思います。

製作者も「ストーリーを楽しんで下さい」という考えなのでしょう。

 

えっと、少し脱線してしまいましたね(苦笑)

どうして、DC版の『同窓会2』を買ったかというと

僕はPC版の『同窓会 refrain』を遊んでないからです。

 

『refrain』を買わなかった一番の理由は、

僕のPCのスペックが低く、動作がノロイからです。

ムービーなどがまともに見れず

DC版のムービーを見て

「なるほど、こんなになってたのか〜」

と、妙な所で感心してました(笑)

 

だから、

「refrainのストーリーを楽しんでないから、DC版も買っても良いな」

というコトで、買いました。

ソフトを買った時点でも、

『あるゲー』でレビューを書こうと思ってませんでした。

やはり、理由はゲームとしては書く事がないからです(爆)

 

それが逆転したのは、『refrain』のシナリオを遊んだからでした。

『again』より難易度が上がっているんですよ。

どのキャラが、どの選択肢で出てくるかが解りにくくなっています。

先に書きましたが、『again』は、キャラが全員大学生というコトで

同じようなタイムテーブルや展開になっています。

しかし、『refrain』は社会人も中学生もいるので

多少、登場パターンが変わっています。

選択肢によって、展開が微妙に変わったりして

「展開が洗練されているな」と感心しました。

あるキャラを攻略していても、

他のキャラに絡む選択肢が、たくさん出てきます。

ですから、僕は選択肢と出てくるキャラをメモして遊びました。

 

つまり、『again』の選択肢の選び方の傾向を

<練習>と考えれば納得がいきます。

<練習>の『again』をこなしたあとは

<実戦>の『refrain』を遊ぶという風にすればいいワケです。

 

ストーリーについて書きましょうか?

僕はキャラがどうとか、ストーリーの内容についてどうとかは

今回に限らず、基本的に書きません。

しかし、ストーリーの扱いで

「あるゲー」のレビューを書こうと思ったので

その点を書きます。

 

僕がゲームを遊んでストーリーについて書かないのは、

基本的に「萌え萌え〜」とか夢中にならないんですよ。

 

よくギャルゲーをキライな人の意見に

「現実にはいない(男にとって都合のいい)女性キャラばかりいる」などの

現実とは違う部分に不満を持っている方がいます。

僕は、その意見は正しいと思っています。

 

そもそも、ギャルゲーは

現実の恋愛をある程度経験した

年齢の高い層が遊ぶべきゲームだと思っています。

でないと、現実にはいそうにないキャラを見たりとか

もしくは、現実の恋愛とは違う展開やゲームデザインなどを

笑って許せないからです。

 

例えば、「ときめきメモリアル」が、

プレイヤーキャラが勉強もスポーツもガンガン出来る

スーパーマンになって女の子にモテモテになるのはおかしい

という批判がありました。

僕は「そう思うだろうな」と思いました。

 

そもそも「ときメモ」は、

プレイヤーに現実になさそうな状況を作って楽しんでもらう事が

ゲームデザインの前提になっているからです。

それを、15歳前後の高校生くらいの人が

雑誌の投稿で「つまんない」とか言うのは、当たり前だと思っていました。

そのくらいの年齢は、

ゲームなんぞより実際の恋愛をすべき年齢なんです。

だから、ギャルゲーは

現実に結婚していて、他に好きな人が出来て付き合うと

犯罪になってしまうくらいの年齢の人が

遊ぶべきゲームだと僕が思うのは、そういうワケなんです。

 

少し、脱線しました。

このゲームのストーリーについて書きましょう。

僕はストーリーに「萌え萌え〜」ってなる事が少ない人間だ

という事を何度か言っています。

ただ、全く何とも思わないワケではないですよ。

悲しいシーンにはジーンときますし、

キャラがヒドイ扱いをされると怒ったりもするし、

ギャグシーンはゲラゲラ笑ったりします。

ただ、それは、ゲームという枠組の中での一部分に過ぎず

「現実とは違う」という醒めた視点を僕が持っているからです。

 

例えば、ギャルゲーだと

この選択肢を選ぶと、

どういう展開になるか僕が考えて選択肢を選び、

それに対し、製作者がストーリー展開で

僕の考え(予想)に正解か不正解かを示してくれる

という感じで遊んでいます。

で、たまに1枚絵の大きなグラフィックをご褒美にくれる

という感じの受け取り方です。

チョットしたパズルみたいだと思っています。

 

という風に、僕は、(全ての)ゲームを

ある一定のルールの枠組として捉えるから、

ギャルゲーでも「萌える」事が少ないんだと思います。

 

で、ギャルゲーで常々疑問に思っている部分があります。

例えば、普通に放っておけば

一緒になるカップルの二人などがいますよね?

プレイヤーキャラが、

そのカップルのうちの1人とハッピーエンドを迎えるには

カップルの仲を引き裂いて奪う形になります。

で、エンディングを迎えてヨカッタヨカッタというのは

おかしいと僕は常々思っていました。

 

例えば、現実に恋愛で一人の女性に対して

二人の男性が好きになってしまったら

その女性は一人の男性としか幸せになれないから

(浮気とか二股はしないと考えて下さい)

結果的にどちらか1人の男性が女性を奪う、蹴落とす

という形になるとは思います。

もしくは、女性が男性を選ぶという形もあります。

 

ただ、今回の「同窓会2」ではオマケの『Another story』で

順当に行けばあの二人はこうなるだろうという

1つの解答を示してくれていました。

単純な事ですが、解答を用意してくれたゲームを

僕は『同窓会2』で初めて見ました。

ズイブン救われました。

 

ただ『Another story』でも

振ったり振られたりのシビアな展開もありますが、

それはそれで仕方ないと思っています。

 

 

最後に、ゲームデザインについて書きましょう。

 

通常のゲーム画面に

ゲーム内での日付が解るようにして欲しかったです。

 

というのは、

<攻略のーと>を僕が作っているせいなんですが、

このイベントが何月何日だっけと

解らなくなってしまったんです。

もっとも、この不満点を持つ人は少ないと思います。

 

最大の不満は『声優さん』に関してでしょう。

前作「フレンズ」とは違う声優さんが演じています。

それがイヤな人はイヤだろうなあと思います。

ただ、僕は、それほどヒドイ演技もしてないし、

キャラの特徴をつかんで声優さんを起用しているから

最初は少し違和感がありましたが、

特に不満ではなかったです。

もっとも、僕は声優さんがゲームの面白さの

決定打ではないと思っているから

ゲームについては、

さほど声優さんを重視しない事をハッキリ書いておきます。

 

それより、不満だったのは

男性キャラの音声が全くない事です。

主人公の音声がないことは構いません。

(僕の持っているゲームで主人公に音声があったのは

『この世で恋を歌う少女 YU−NO』だけです)

でも、他の男性キャラには音声が欲しかったです。

女性キャラの声が流れている時に

男性キャラが出ると、途端に無音なのは

違和感を感じますね。

 

あと<つぶやき>の方に書きましたが、

パッケージに画面写真を載せないのはイケナイと思います。

理由は、お店に来て初めてこのゲームを手に取った人に

キチンとした情報を与えないからです。

基本的な事だと思うんですが。

現在のDCでゲームを買う人は

そういう情報くらい知っているとメーカーさんは

高をくくったのでしょうか?

ギャルゲーでPC成人向けソフトの移植という点で

その可能性は限りなく大きいのですケド(笑)

 

今回の記事は、ゲームの内容より

僕のギャルゲー論っぽくなってしまいました。

加えて、いつもと構成を変えてみましたが、

如何でしたか?

ご感想をお待ちしております。


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今回のメーカーさんHP紹介はナシです。

というのは、製品情報だけで

得るものは何もないからです。