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サクラ大戦3

ドリームキャスト:¥7800
(他に、限定版:¥9800、メモリアルパッケージ:¥5800があります。)

あるゲーリクエスト、17000ヒット記念レビュー
(ヒットされたのは、『まっちゅむら』さんです。)


可憐なイラストですねえ。ビューリホー★


(1)はじめに

もう、説明は要らないでしょう。

セガを代表するゲームになったシリーズの3作目です。

早速レビューに行きます!!

 

(2)ゲームデザイン

ゲームを遊んだ感じは、すでに1作目から完成されています。

普段のADVパートは、サクラ2と変わらないと思います。

制限時間付きの選択肢を選んで

上手く行けば女の子の好感度が上がるっていう

もうお馴染みですね。

あとは、サクラ2から採用された

答える時間によって選択肢が変化する選択肢もあります。

この選択肢は、

『サクラ2』では少し待って後で現れる選択肢を選んだ方が良かったのです。

しかし、今回はテキパキと最初にある選択肢を

早く答えた方が良い選択肢も多くなっていて

選択肢が洗練されてきたと思います。

 

他にはヒロイン以外に攻略できるキャラが増えています。

多分、前作までの

「帝劇3人娘を攻略したいのに出来ないから、どうにかしろ!」

というファンの声を反映したものだと思います。

ただ、僕は

「攻略対象が増えて

こなさなければならないイベントが増えそうでイヤだなあ」

と思ったコトを正直に告白しておきます。

 

で、

「今回はどこがスゴイの?」と思われる方への答えは

「戦闘が面白くなった」と、僕はお答えします。

前回までは、とにかく出てくる敵を破壊する戦闘が多く

特にサクラ2では、ただ障害となる戦闘が多く

終盤イヤになったとレビューで書きました。

 

もともと、サクラというゲームは

誰でもクリアできるように作ってあるゲームで

戦闘が難しくはないのです。

サクラ1・2のように倒すだけの敵ばかりだとつまらないのですが、

今回の3ではこなさないとゲームオーバーになる条件や作戦を設けてあり、

ゲームに適度の緊張を持たせています。

戦闘以外でも、話の流れもだれないように徹底的に調整されていますね。

今回の戦闘シーンは以前のドット絵でなく

ポリゴンで描かれていてカッコイイのです。

(人間のポリゴンはマダマダだと思いますが(苦笑))

正直、光武がこんなにカッコイイとは思いませんでした。

拡大・縮小を使って上手く迫力のあるカットが出来ています。

製作者の方もインタビューで語ってますが、

戦闘はオマケ的な要素が強かったのですが、

今回は一番力を入れているのが分かります!

 

ARMS(アームズ)という仕組みも良いと思いますが

欠点があるのでハッキリと書かせてもらいます。

以前はヘックスだったのですが、今回はありません。

しかし、1回の行動につきゲージが6個くらいあって

移動する距離によって減っていきます。

しかし、見た目にはほとんど変わりませんが

ホンの少し移動する、しないで

ゲージが1個減ったり減らなかったりします。

当然、減らない方がたくさんの行動ができるので

減らないようにキワドイ場合は

セコセコ方向キーを動かして調整してしまいます。

「えッ、コレしてるのオレだけかいッ(汗)!?

みんなもしてるよなッ??」

 

あとは、微妙な操作をしたい時に

光武がガタガタ動いて操作できなくなるバグっぽいのもあります。

コレさえなければ、完璧なんですけどねえ。

 

他に気になる良い点としてビジュアルメモリ(VM)の使い方があります。

僕は、コレが、サターンからDCになって1番の改良点だと思っているのです。

何かというと、敵を破壊する目安をVMに表示してくれているのです。

コレ便利ですよね。

もっとも、協力攻撃が発動するのは目安には入ってないので、

発動すると目安が狂っちゃいますが、

プレイヤーを不利にする要素ではないので構わないでしょう。

 

あと、サクラ3では、

限定版に付いているVMがゲーム中に小物として出てくるんです。

設定を生かす意味で、僕は良いなと思いました。

 

今回のサクラ3が以前の2作を含めて考えても

一番ボリュームがあるのですが、

(実際、<攻略のーと>の容量も一番多く使いました)

そのボリュームを多いと感じさせない、だれさせない、テンポの良い

上手い遊ばせ方をさせてもらったと思います。

 

(3)ストーリー

このゲームのキャラには

人気に差はあれ、どのキャラにもファンが付いてますよね?

どうしてだか、このシリーズを遊ばないと分からないので説明します。

ヒロインと位置付けられている

エリカのイベントが確かに一番多いと思います。

しかし、他の隊員も、ほぼ平等にイベントが用意されているのです。

複数のストーリーを持っているというゲームで

「ヒロインキャラのストーリーは10のうち8の力を入れて作りました。

残りのキャラは2で作ってあります」

というゲームは多いと思います。

しかし、このゲームは手を抜かずに

全てのキャラがヒロインになりうるくらいお話を盛りこんであります。

しかも、全体として見ても不自然にならないように調整されています。

しかも、登場キャラはキレイなお人形さんでなく

生々しい人間として、弱さや脆さ、あるいは汚さまで描かれています。

そこにプレイヤーが人間として惹かれるのだと思います。

だからこそ、サクラは女性にも人気があるのだと思います。

女としてみた場合でも、人間的に納得できるから。

 

ストーリーに対しても不満がありますので書いておきます。

このレビューを書いた時点で

すでに4が発売されているので書いて構わないと思いますが、

エンディングが続編を予感させています。

サクラ2のエンディングでも同じだと感じました。

僕は、エンディングはサクラ1が一番良かったと思っています。

実際、ファンが付いた以上、

「ココで終わりにしないで続きをやれ」

というファンの声もあるでしょうし、

会社も企業として続きを作ったほうが良いと思うでしょう。

しかし‥‥、

でも‥‥、

僕はサクラ1のエンディングが、

おかしな小細工を使ってないから良かったと思うのです。

直球勝負という意味で。

 

ストーリーで特筆すべき事で1・2の帝都花組の扱いです。

新シリーズになって新キャラというコトで

それまでのキャラを忘れ去った扱いをする物

(ゲームに限らずマンガなどでも)が多いのですが、

今回のサクラ3はすばらしいです!!

登場するし、キチンと山場が用意してありましたから。

ただ、帝都花組のキャラには好感度のチャイムがないのは残念でした。

もっとも、ゲーム中で帝都花組の好感度が生かせる場所がない事と

帝都花組を喜ばせると、巴里花組の面々の機嫌を損ねる結果になるので、

好感度は、なくて良かったのかもしれません。

 

キャラで特筆すべきは、ロベリアというキャラの存在です。

このロベリアって、

サクラはおろかギャルゲーでは全然いないタイプのキャラです。

ふつう、ギャルゲーの女の子には、

常識的で褒めている選択肢を選べばOKです。

 

ところが、このロベリアは悪人という設定からか

悪い感じの選択肢で喜ぶので

彼女を喜ばせると、他のキャラの機嫌を損ねる事が多かったです。

彼女のエンディングも他のキャラとは違うものでした。

(決して他のキャラのエンディングがダメとかいうのではないです。念のため。)

ただ、他の人はロベリアのエンディングはスゴイと言ってましたが、

僕はそんなにスゴイとは思いませんでした。

(↓ネタバレのため伏せ字です

見たい方はCTRL+Aを押して読んで下さい)

僕はロベリアが脱獄して追っかけてくると想像していたので

(ストーリーが変わっちゃいますが)

う〜ん‥‥、

僕の想像がチョット飛躍していたのかもね(苦笑)

もっとも、見所もありました。

踊り子サフィールにベタボレだったエビヤン警部が

実はロベリアだと真実を知ってしまってからの

刑事としての行動はすばらしかったです。

 

(4)音楽

音楽はいつもの歌謡曲がテンコ盛りにあります。

どのキャラのテーマも特徴をつかんだ良い曲が揃っていると思います。

 

ところで、ファンのこのゲームに対する要望を聞くので

その事についてココで書こうと思います。

それは「フルボイス化しろ」です。

僕はフルボイス化には、絶対反対です。

声優さんの音声が吹きこんであると

声を聞いている分、時間がかかってしまいます。

僕自身、音声を飛ばす事が嫌いですし、

サクラの声優さんは実力派ばかりですので

聞かないと悪い気がします。

(あんまりヒドイ音声だと飛ばしますが、サクラは飛ばす気になりません。)

「テンポが悪くなる」というのが最大の理由です。

このゲームは、声優さんの吹き込みは多い方だと思います。

僕はストーリー重視のADVパートに声優さんの音声ありで、

キャラの細かい性格を知るフリー移動パートは音声なしで

メリハリが利いていて良いと思います。

どう、思われますか?

 

(5)操作性

サクラ1から悪くはないです。

もともと、瞬間的なキー操作を要求するゲームではないですから。

あえて書くとしたら、

ディスクアクセスが短くなった事です。

このゲームに伝統的にあった

「なう ろぉでぃんぐ」の文字が表示されて

ディスクをしばらく読み込んでいるのがなくなっています。

誤解されるとイケナイので書いておきますが、

サクラ1からディスクアクセスはそれほど多くはありませんし、

待てないほど長い事もありません。

「より快適に遊びやすく!」といったトコですかね。

 

(6)最後に

ゲームの出来には関係ないんですが、

サクラ大戦で毎度起こる『限定版騒ぎ』は

どうにかしてもらいたいですね。

僕自身は、サクラ4の限定版を最後に買うのをやめました。

以前、都市部に出向く用事があって

未開封中古が定価の倍くらいの価格で売ってるのを見ると

スゴクツライ気持ちになりました。

「物は使ってこそ、価値を発揮する」

と、僕は思っているし、

サクラのような良いゲームは

たくさんの人にもっと遊んで欲しいとも思っています。

 

まあ、今度出る5(それとも全くの新シリーズ?)は

プレステ2で出るそうなので、今までより数は出て売れると思います。

その分、限定版騒動も大きくなりそうなので

その点だけは、少しイヤですかね?

 

ドリームキャストを持っているのなら

ゼヒとも遊んで欲しい名作ですよ!


クリア時間‥‥20時間×5人+αで100時間はラクに遊べます。

正確には計ってないですが、100時間は絶対に遊んでいます。


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