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精霊機ライブレード

プレイステーション:¥5800

ドリームキャスト:¥5800

(1)はじめに

このゲームの会社は『スーパーロボット大戦シリーズ』を作っているところです。

というわけで、ライブレードというゲーム自体が

『スパロボ』と同じ風に作られている部分もあり、

『スパロボ』を知っていれば抵抗なく入れると思います。

 

最近のゲームは続編物が多く、

今回取り上げるような完全新作は少なかったので期待して遊びました。

 

(2)ゲームデザイン

いい部分もあり、悪い部分もあるのですがシッカリ書きます。

 

このゲームを遊んだ人全員が思う事だと思いますが

ディスクの読み込み時間がスゴク長い。

待てるか待てないかと尋ねられたら僕はガマンできる限界付近ですが、

ガマンできない人もいると思う。

ドリームキャストが壊れるんとちゃうかと思うくらい

ジージーと本体の作動音が鳴ってます(笑)

データを小出しに読んでいるからとだと思いますが、

『それにしても長い』と思う時もあります。

多分ロムカートリッジと同じ手法で製作しているのだと思いますが、

次回は絶対に改善して欲しい点です。

 

ゲームの難度は簡単すぎず難し過ぎず良いバランスだと思います。

レベルを上げないとどうしようもないステージもあります。

武器の威力やくらうダメージに明確に差が出ますから。

もっとも、どのマップでもレベル上げをする必要はありません。

ほとんどのステージは

レベル上げしなくても撃墜されるかどうかでクリアできる微妙な難易度ですよ。

 

ところで、このゲームの肝として

敵味方の『増援』について知っていないと苦しい点があります。

もうクリアだと思う時に敵の増援が来てしまって

ゲームオーバーという場面も当然あり得ます。

このゲームは『スパロボ』にある

一画面で全体を確認できる画面が用意されていません。

SLGでユニットの位置関係がつかみづらいのは

死活問題なので、この欠点は大きいです。

メモリが足りないなどで、たとえディスク読み込みが増えるとしても

一画面で確認できる機能を付けるべきでした。

 

ユニットについては

遠距離攻撃はスゴイけど接近戦はダメとか

その逆とか、

補給オンリーに使うユニットとか、

キチンと特徴づけされています。

 

『スパロボ』ではユニットの数が多過ぎて

使わないユニットが出てくる事と

後半になればなるほどユニットの数が増えて

使えなくて全然使わないユニットが出てくる事が

大きな欠点だと思います。

『魔装機神』や『ライブレード』のユニットの数くらいが把握できてチョウドいいですよ。

使えないユニットも何とかプレイヤーがカバーできる範囲だと思います。 

 

(3)ストーリー

基本的に勧善懲悪ですが、

第3勢力や謎の登場人物もいるので単純にひとまとめにできません。

それはそれで良いと思います。

たくさんの人物が出てくるので登場人物の辞典が用意されていますが、

ココに欠点があります。

『あいうえお』順で全員が出ているだけで、

組織別に分けてないのです。

全員カタカナで似たような名前のキャラもいたので解りにくかったです。

組織別に分けて組織の説明も加えるのがベストだと思います。

ついでに言えばユニット辞典も同じように混乱します。

僕の個人的な経験から考えて

用語辞典では『タクティクスオウガ』が一番丁寧に作ってあったと思います。

アレくらいに仕上げてくれればベストです。

 

『スパロボ』、『魔装機神』と

違う部分として盛りこまれた部分に『プライベートパート』があります。

『サクラ大戦』のフリー移動みたいな感じです。

キャラがどこにいるかはアイコンで表示されて解るのは良いです。

特定のイベントを見るために制限ポイントが用意されていて

キャラ全員のイベントを見れないようにしているのも良いです。

欠点は1フロアが1画面に入ってない事でしょう。

一々、キャラを移動させて

入り切らない部分を表示させて確認するのが面倒でした。

1画面に入り切るようにデザインして欲しかったです。

 

(4)グラフィック

メカデザインやメカの動きはカッコイイと思います。

派手ではないですけど、うまく動きを表現していると思います。

ムービーも30秒程度で長くなく、しかもたくさんあります。

1枚絵もムービーもよくディスク1枚に収まったなあと思うくらいたくさん。

でも、本体の作動音がうるさいけど(苦笑)

 

グラフィックについて触れるべき点はあまりないです。

基本的にキチンと作られていて「おかしい」と思う部分はないですから。

 

(5)まとめ

今回ゲームデザインの部分をとても多く書きました。

ストーリーの部分もゲームデザインで触れるべき内容もありますし。

結構不満点がたくさん書いてあるので勘違いされないように言っておきますが

僕は完全なクソゲーは『あるゲー』に取り上げません。

文句だけをボロクソに書くなんて、

書いている僕自身もスゴクつまらないですから。

あとゲームの出来がクソでも

僕の紹介する文章が面白おかしく書ければいいんですけど、

(悪趣味ゲーム紀行みたいに(笑))

僕にそんな文才はありません(爆)

 

『ライブレード』は欠点が多いソフトですが、

ゲーム自体は、それなりに遊べるように仕上がっています。

『それなり』という言い方は失礼かと思いますが、

欠点があるため万人が認めるとは思えないし、

欠点がイヤで最後まで遊んでもらえないかもしれないからです。

 

『ライブレード』がワゴンで安売りしているのを

時々見かけます。

こういうのツライです。

僕としては遊べるソフトなのになあって。

『万人受けはしないけど、オレは認めてるよ』

ってゲームが誰でも1本くらいあるでしょ?

今回の『ライブレード』がまさにそれ。

以前そう思って取り上げなかったゲームに

『バウンダリーゲート』というゲームがあります。

取り上げなかったのは、ゲームデザインが古すぎる事でした。

今回ライブレードを取り上げたのは

デザインの古さはクリアしているからでした。

まあ、プレステ2で続編のタイトルが

新作予定表に書いてあったので

次回作で欠点が改善されている事を期待します。


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