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サクラ大戦2

セガサターン:¥6800

ドリームキャスト:¥5800(初回限定版¥7800)

(1)はじめに

僕はこのゲームをサターン版発売と同時に購入しましたが

サターン版でクリアは『真宮寺さくら』の1回だけです。

当時は仕事が忙しかったなどの理由があったのですが

どうして全キャラクリアしなかったか自分でもよくわからなかった。

そうしているうちにDCで発売、最新作サクラ大戦3とリンクしているらしい、

「買わねば!」というわけで購入して、ようやくDC版で全キャラクリアに至るわけです。

 

DC版を遊んでいる頃には、僕自身のレビュー書きとしての

経験があって、どうしてサターンの時に中断したのか

上手く説明できるようになっていました。

 

はじめに断わっておきますが、今回もブッタ斬り記事です。

覚悟して読んで下さい。

記事は、主にDC版の方を遊んで書いています。

ご了承下さい。

 

(2)ゲームデザイン

軽くゲームの内容を紹介します。

サターン版と大して変わりないです。

元々が完成されたシステムでしたので、問題はないと思います。

 

変更点は、

セーブファイルを複写・削除など管理しやすくなった事、

戦闘時にセーブ出来る事、

文字フォントやグラフィックが見やすくなった事などです。

 

ゲームは1話完結方式で、テキストを読み進めて

制限時間つきの選択肢を選んでキャラの好感度を上げていきます。

他に自由行動でも選択肢があり、そこでもキャラ別のイベントがあります。

戦闘はザコ戦、中ボス戦、大ボス戦のようになっています。

最初はキャラ紹介の感じで徐々戦いに巻き込まれて行きます。

このように話数を重ねていくうちに

最初の大ボスを倒して束の間の平和の後

真のボスが登場して、それを倒せばエンディングとなっています。

 

(3)音楽

サクラ大戦で大きなウェートを占めているのが音楽です。

1の時からそうなのですが、

この音楽が鳴るから、このキャラ中心なのね、と感じます。

今回も良い音楽ですよ。

 

(4)どうして不満があるのか?

一言で言うと

「全てが長い。多い。しかもメンド臭い」と感じるのです。

基本的に戦隊モノのメンバーの数は5人くらいだと思います。

でも、すでに6人いるのに

今回は更にキャラが2人加わって8人になっています。

それも、ムチャクチャ高飛車なキャラ(織姫)と

全く人間性の少ない(ないのではない)中性的なキャラ(レニ)です。

キャラ自体にケチはつけませんが、極端なキャラを加えてきましたね。

元もとの花組のメンバー自体メリハリのついたシッカリしたキャラたちがいるので

かなり強烈にしないと新キャラとして加える意味がないのもわからんでもないですが、

レニは狙い過ぎです(笑)。

あ、ケチつけてるね(苦笑)。

 

で、自由行動のイベントの消化に関してですが、

時計がついた事で、僕は圧迫感を感じました。

「あと10分でコレとコレのキャラのイベントをみたいんやけど、ムリだなあ。」って。

 

戦闘に関しては、確実にテンポが悪くなっています。

協力攻撃は決まると楽しいのですけど、

そもそも、こなさなければイケナイ戦闘の数自体が多いです。

ザコ戦をこなしてから中ボス戦とか

ザコ戦自体が複数回あるとか、

中ボス戦のあとに大ボス戦があるとか、数、多いでしょ?

 

加えて、自分が操作するユニットの数も増えています。

大神の光武を入れて9体も操作するのは面倒です。

オート操作機能でも付いていれば良いですが、

そもそも、このゲームの戦闘はオートを入れるほど難しくない

ので、入れたら入れたで簡単すぎると批判が出る気がします。

それでも多少は歯ごたえを感じさせるために、

倒すべき敵キャラの数も増えています。

悪循環です。

あと、合体技もパターンが多過ぎる気がします。

僕は合体技自体は好きなのですが、

今回はネタが苦しかったのか、よくわかんない技もたくさんあります。

印象的な合体技を各キャラでガツ〜ンと1個あればよかったと思いますよ。

 

(5)まとめ

細かい部分で不満点を並べてみましたが、

ゲームそのものはシッカリ遊べる出来です。

声優さんも実力派ですし。

劇中劇で『青い鳥』を演じる場面があるのですが

レニ、アイリス、マリアの演技は必見です。

特にマリアの

「少年よ、お前は何のために戦う?」って所は最高ですよ。

 

展開も『お約束』ですし『お約束』だと言われますが、

セリフ一言に対してすら、おかしいと疑問に思う部分はありません。

もし、エンディングでヒロインが死んでしまって

大神が失意の旅に出てしまったと言うエンディングになってしまったとしたら

批難轟々だと思います。

 

不満点は先述したように『全てに対して数が多いからメンド臭い』のです。

続編になって『質』より『量』のパワーアップになっているからだと思います。

もう1度言いますが、質自体は高いです。

しかし前作を遥かに上回る量に圧倒されるのです。

ホントのダメゲー、クソゲーなら僕はレビューを書いていません。

実に惜しいです。


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