花組対戦コラムス２
ドリームキャスト：￥５８００
（１）ゲームの紹介
人気作サクラ大戦のキャラクターを使って
コラムスを遊ぼうというゲームです。
ゲームの時代設定は、サクラ大戦２の時のものです。
ただし、キャラの人気に乗っかっただけのゲームとは違い
ゲームとして、とても楽しめる内容になっています。
僕は発売当初に購入したものの中々遊びませんでした。
それはパッドの方向キーが花コラ２だけはキチンと動作してくれない
といったもので、コレに関しては新しいコントローラーを購入しました。
そして、敬遠していた最大の理由は、
僕がこのゲームを遊ぶ事がヘタクソだったのです。
すぐに負けてしまって、
「コレはクソゲーだ！サターン版の方が面白かったぞ！！」
と、１人で勝手に怒っていました（苦笑）。
原因は、ＣＰＵが賢くなった事と
ゲーム自体がスピーディーになってミスをリカバリーするヒマがなくなった事です。
２００１年の年末にサクラ大戦２を完全クリアし
チョット気軽に楽しもうとストックの中から取り出したのがこのゲームでした。
それでは、レビュー行きます！！
操作性とか音楽は及第点ですし、今回語りたいのは
ゲームデザインに集中しているので、そちらを重点的に書きます。
（２）ゲームデザイン
『花組対戦コラムス』というゲームがサターンで発売されていて
本作はその続編にあたります。
ゲームデザイン自体はサターンの『花コラ』で完成された良い物でしたので
『花コラ２』はバージョンアップ版のようなゲームです。
先にキャラ人気に乗っかっただけでないと書きましたが、
幾つか例を挙げて説明しようと思います。
『対戦』と銘打っていますが、
人対人の対戦だけでなく、
ＣＰＵ相手の１人プレイ用の対戦もキチンと作られています。
勝ち抜き戦の『少年レッド』モード
お話を楽しむ『ストーリーモード』
君の頭脳に挑戦する『パズルモード』
などなど、１人でも十分にやり込む要素はたくさんあります。
また各モードでクリアキャラが増えていくと
『プレゼント』と称して新機能が加えられていきます。
新機能のプレゼントを楽しみについつい遊んでしまいます。
プレゼントで新作戦が追加されてクリア出来たキャラがいます。
『藤枝かえで』です。
どうしてクリアが難しいかは、遊んでみたらすぐに分かりますよ（苦笑）
まず、コラムスとして見た場合、キャラの能力がキチンと設定されています。
それも攻撃に強いキャラや防御に向いたキャラであったり
それも本編サクラ大戦の設定に基いて、キッチリ能力付けされているので納得できます。
ストーリーモードのお話自体はドタバタ劇で
花組メンバーとコラムスで対戦する事が多く
（対戦コラムスですから、そういうゲームですけど（苦笑））
攻撃力の弱い防御的なキャラ（李紅蘭など）の場合どうするのか
と思っていたのですが、キチンと救済策が用意してありました。
対戦でなく、パズルを解く事をメインにしてあるのです。
あと、ストーリーモードでコラムスに負けてしまってコンティニューすると
対戦相手の能力値が下がって弱くなっています。
（具体的には対戦相手のバーメータの上昇率がゆるくなったり
パズルなら制限時間が増えたりします）
ある程度の制限はありますが、
製作者が僕ら遊び手にゲームを楽しんで欲しいとの願いを感じ取れます。
ストーリーモードにサクラ大戦２であった『連鎖ＬＩＰＳ』や『タイミングＬＩＰＳ』など
が盛り込んであって楽しめるようになっています。
『パズルモード』も１級１０問×９級で９０個あるのですが、
全て解けないと上の級の問題にイケナイという事はありません。
その代わり、その級で４問以上クリアすると進級問題が出てきて
その進級問題をクリアすると、上の級には行けます。
前作では、『１回で１５個ブロックを消せ』という僕が詰まってしまう問題があって
何度やってもそこがクリアできずパズルモードは諦めた経緯があるので
この措置はありがたい事です。
（３）最後に
サクラ大戦シリーズのゲームなので
ゲーム本編と何か連動した部分が欲しかったです。
もっとも、ＤＣで一番最初に出たサクラ作品なのでムリなお願いかもしれませんが（苦笑）
そして、ＤＣ自体では、サクラ大戦４が最後のサクラ作品となるわけですが、
巴里花組のコラムスも見たいですね（切実なお願い！！）