幻想水滸伝
プレイステーション:¥2800(ザ・ベスト版)
セガサターン:¥3800
ウィンドウズ95:¥6800
(1)はじめに
サターン版はプレステ版からずいぶん遅れて発売されました。
すでにプレステ版では、このゲーム自体ベストで出ていましたし、
続編の2も出ていました。
それでも、敢えてサターン版を買いました。
発売元のコナミが上記したプレステ版の状況を
考えて安い価格でサターンで出してくれたからです。
多分、発売当時のサターンの市場を考えれば
2が出そうにもないと分かっていたのですけどね(苦笑)
結局、発売されませんでしたけど(爆)
そんなこんなでレビュー開始です!!
(2)第1印象
一番最初のプレステ版の発売当時から
『古い』という意見が雑誌レビューでありました。
うん、僕も古いと思います。
ムービーがなければSFCのゲームと言われても納得できます。
ムービーがあるのはデモだけです。
僕は3Dポリゴンのゲームを遊んでいるので
こういうゲームを遊ぶとホッとします。
プレステ以降、ポリゴンで表現しなければイケナイと
思い込んで作られたゲームが増えていたので
却って新鮮でした。
(2)操作性
そんなに悪くありません。
しかし、良くもありません。
可もなく不可もなくと言った感じです。
タイミングの要る反射神経の要る部分はありませんから。
でも、レパントの屋敷のルーレットは
キーレスポンスが悪かったように思います。
うまく進めなくて1時間くらい往生していたね(苦笑)
まあ、大体においてOKですよ、ご安心を。
(3)ゲームデザイン
困ってリセットする部分があります。
このゲームでパーティを組むキャラはイベントによって
何人かが強制的にパーティに入ります。
それらのキャラがイベント進行によって
パーティからイキナリ抜けてしまう事があります。
このゲームでアイテムは各キャラ毎にアイテムを持たせるシステムです。
回復アイテムや良い装備を集中して持たせたキャラが
イキナリいなくなってしまうと、どうしようもなくなって
リセットしてやり直しという事もあり得ます。
実際、僕は何度かリセットしました。
ただ、アイテムの持てる数に制限がある事で
ゲームの難易度が少し上がっています。
ですが、元々難しくはなく優しいので
このくらいで丁度良いと思います。
軍団を指揮している感覚を味わえる戦争も良いですよ。
良い部分は、ジャンケンのような3すくみのバランスが取れているからです。
「突撃は弓矢に強く魔法に弱い」
「弓矢は魔法に強く突撃に弱い」
「魔法は突撃に強く弓矢に弱い」
といった具合になっています。
勝てなかった時は、相手のコマンドから考えて
どうしてかというのが一目瞭然ですから。
レミングスのようなチビキャラがワラワラしているのも微笑ましいです。
良い意味でバカっぽくて(笑)
ただ、アイリーンがすぐ死んでしまうのが痛い点です(苦笑)
本拠地システムも良いです。
仲間が少しずつ増えていくのは気持ちが良いし、
揃っていくほど、宿屋や防具屋といった便利な機能も付いてきますし、
戦争での兵士の数も増えるといった
いい事ずくめです。
裏ワザで付きそうなミュージックモードなどの機能も
その役割を持った仲間がいるという事で
裏ワザでないというのも好感が持てます。
このように、欠点はあるものの
遊びがいのある良い部分もあって一概に出来の悪いクソゲーだとは言えません。
(4)ストーリー
うん、モロに大河ドラマです(笑)
選択肢が時々出てくるのですが、
情を絡めて「助けよう」という選択肢を選ぶと
「あなたは解放軍のリーダーです。そんな事言ってちゃいけない」
という具合に諭されます。
実に多いんですよ、諭される回数が!
それに加えて、主人公が全く喋りません。
ですから周りが何だカンだと動いてくれます。
そういった部分からも王侯貴族といった感じがします。
あと、いい意味でこのゲームのストーリーも直球勝負です。
大河ドラマと書いたように最初から最後まで
一貫した姿勢を貫いています。
拍手するで、ホンマに!
(5)グラフィック
とびきり良くもなく悪くもなくといった感じです。
手を抜いているとは思えないし。
一定の水準にまとまっています。
戦争画面で背景がスクロールして良い演出を出していますし。
戦闘でもメッセージを表示しなくとも
拡大表示でクリティカルヒットだと分かるようになっていますし。
ですから、ゲームを面白くするのはハードの機能でなく
創り手のセンスだと思います。
(6)最後に
全体として正統派で、
コナミのドラクエとでも呼ぶべきゲームを遊ばせてもらいました。
いつになるかは分かりませんが、
コレから遊ぶ2が楽しみです★