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天外魔境
〜第四の黙示録〜

セガサターン:¥6800−

(1)はじめに

天外魔境といえば、PCエンジンを代表する作品です。

まず僕の天外シリーズのクリアは、天外魔境2(PCエンジン‥‥データ破壊につき未クリア)
天外魔境ZERO(SFC‥‥クリア)、そして、この第四の黙示録です。
本作は外伝との位置付けから、
別段、シリーズ物として他の作品をクリアしておかないと解らないという必要がありません。
その点では単体で安心して遊べます。

(2)本作について

市場の評価は、ハッキリ言って厳しかったです。
発売から早い時期で安売り、ワゴンセールとかで見かけた方が多いと思います。
僕は、そんなに悪いゲームではないにせよ、欠点がハッキリわかりました。
天外シリーズはテーマ性が強い作品なので、ストーリーを語るとそこまでなので
ゲームシステム面から見て記事を作成していこうかと思います。

(3)戦闘

戦闘がマズイという評価をあちこちで受けました。
テンポが悪いと言う評価ですが、
僕は決められたカット数で動きを感じさせるグラフィックが結構やるなあ
と思っていたので一般の評価と正反対です。
コレは戦闘を攻略本を見ながらしたり、経験値稼ぎを考えると、だるいかなと思います。

4PLGS
(パーソナル・ライブ・ゲーム・システム)

アメリカンドリームの実現として、本作では主人公がカジノを経営できるのですが、
その経営や元手とかが、サターン本体の内蔵時計を利用して入っています。

問題は、サターンの内蔵時計を操作する事によって、
――具体的には時計を進めてお金をバンバン入るようにする――
バランスを崩してしまっています。
また、ミニゲームとして格闘ゲームも入っているのですが、
コレを遊ぼうとすると
『ディスクを交換してください』と出てきて、興ざめします。

他にもカードゲームで効果音が無かったり、
メッセージが英語のみで読みづらいなど細かいシステムで損をしています。

5足長おじさん(特筆したいので別項目)

僕は、あんまり、カジノのカードゲームとか強くないし、賭け事もうまくいかない。
株では大損こきました。相場の上下の条件がわかっても、
次、何が売りか買いか読めませんでしたよ。

だから、唯一、足長おじさんを楽しみにストーリーを進めていったんですよ。
−冒険を進めていくと、ある街の宿屋で学費を援助した女の子から手紙が来る−
というものなのですが、進めていっても一向に手紙が来ない。
新しい街で、装備が買えなくなるくらい、奨学金としてお金をつぎ込みました(涙)
そして、もうゲームが終わってしまうぞという頃の街で、手紙がドバーッと1度に来て、
最後に『ありがとうございました、さようなら。』

‥‥

‥‥一瞬の間‥‥

‥‥

エエーーーーーーーーーッ!!そりゃねえだろう!!

『最後に私の事を想っているなら、逢いに来てください』

‥‥

‥‥今度は怒りの間‥‥

‥‥

わかったよ。逢いに来いッてんだろ!

逢いに行ったら、アッサリさようなら、もう怒りも通り越しました(T_T)。
彼女には、その後、また会えてアイテムなどをもらえると雑誌で見ましたが、
その頃には別のゲームに取りかかっていましたね。

(6)総評

僕のプレイ感想として、ストーリーをシッカリ追っていったので、
ゲームで詰まることはありませんでした。
むしろ、結構楽しんでいました。

しかし、最初に書いたように全体を捉えた作品としてこのゲームを見た場合、
システムの作りこみや脇の甘さからクソゲーに近いように見られてしまったように思います。

あと、製作者が構想を大きくしていったために、3部作になるとか
インタビューで語っています(説明書にもそういうカットがあった)。
コレもマイナス要因です。

だって、コレから3本も遊ばなければいけないのかと思うと、ゲッソリします。

ストーリー面についても、最後のほうは、よく解りませんでした。
本作は、アメリカの価値観をディフォルメして強調して
日本人に見せるというお話ですが、
最後の方の敵は、ただプレイヤーの邪魔をするために配置されたという印象が強かったです。
ただし!新しいアメリカ像を見たほど強烈なものでした。

PLGSがSFCでそれほど酷評されなかったのは、完全にロムカートリッジの中の時計によって
時間が管理されていてズルがきかなかったからで、
ズルがきくサターン版はいっそのこと初めからなかったほうがよかったように思います。

あとは、アスペクトから攻略本が出ていましたが、
前述した主人公の街で、別荘を建てパトロンの真似事が出来るのですが、
保護すべきキャラがどこにいるのか解りづらいので、
本を回答代わりに立ち読みしていました(自分で思うが立ち読み多いな(苦笑))

ところが、「自分で探そう!」みたいなコトが書いてあって、幻滅しました。
実際、攻略本が要らない程度の難易度なので、隠し要素しか本で見るべきところがないのです。

掲示板に書きこんでくれたユニユニモレさんの指摘、
「使徒がアニメ・エヴァンゲリオンと重なってマズイ」と広井王子(総合プロデューサー)さんが
雑誌インタビューで言っていたんですが、
僕は、13という数くらいが聖書に絡んで同じなだけで、
テーマが違ったので重なっているとは思いませんでした。

厳密に僕は、聖書について勉強した事がないので、
「ココがこうなんだよ」という書きこみはやめて下さい。
タダでさえ濃い掲示板が余計に濃くなってしまいます。

最後に、この天外魔境とサクラ大戦は随分、重なった部分があるのですが、
総合プロデューサーが同じだから当然ですが、
本作で失敗した部分が生きているのかなと思います。

最後の最後に、天外の新作が見たいですねぇ〜、やはり。

P.S.ユニユニモレさんのリクエストで今回の記事作成が決定しました。
気軽に皆さんのリクエストなどもして下さい。
なお、リクエストして記事になったからといって、
返事を書かなくてはいけないような強制は一切ありません。
安心してください。
ユニユニモレさん、リクエストありがとね♪


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