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ブラック/マトリクス アドバンスド

カケ網を使ってみましたが、手抜の上、誰だか分かりますか?

ドリームキャスト:¥6800

まずはじめに、このゲームについては、ドリームキャストFAN、または、
サターンFANでペンネーム、Mr.プロブレムで掲載されています。
ですので、重複する部分があると思いますが、同一人物が記事を書いているという事で、
ご了承下さい。m(__)m

 予告では「天外魔境」としましたが、このコーナーに最近のゲームがないので、
差し替えました。重ねてご了承下さい。天外は折をみて必ず取り上げます。

どんなゲームですか?

戦闘を繰り返し、レベルを上げ、自由戦闘で他の仲間のレベルを整える。
武器を入手し、ブラッディポイント(以下BP)を使って、武器を強化していく。
基本的な流れはこんなものです。

最初の話題性

このゲームは、セガサターンが最初なのですが、初回限定生産という
業界初の無謀な売り方で話題をさらいました。
(この売り方を否定した投書がサタFANに掲載されました)
続いて、ゼロの発表。男同士で愛する?という禁断の世界を描くという事で
話題を作りました。
しかし、そこまで苦労して手に入れたサターン版はクリアせずに放り出しました。
なぜなのか、説明します。

攻略本を見ないとゲームを進められない

どういうコトかというと、武器にBPを振り分けて特殊効果を引き出して
強化していくわけですが、どれだけ振り分けていいか全くわからないんです。
範囲は1〜255までで、例えば51振り分けたときしか反応しない武器など
ふつう、わかるでしょうか?
結果的に攻略データを見ないとわからないと思います。
僕のプレイスタイルとして、『攻略本をなるべく見ない』というもので、
サターン版を遊び続ける事は非常に苦痛でした。

だから、未クリアです。

さて、DC版の評価に入ります。

遊ぶ事の楽しさを考えたゲームデザイン

もともと、戦術SLGとしては、簡単すぎず、難しすぎず、非常に遊べます。

先に触れたBPの振り分けで、いくら振り分けていいか、数値が示されていますし、
リストも用意してあって、効果は使ってみるまでハッキリとは、わかりません。
しかも、使いこんでリストを埋めていかないと、
「UNKNOWN(知らない)」と表示されるものもあってやりがいがあります。

加えて、ハード上の性能向上によるデータのローディング時間の短縮、
ゲームの難易度設定
ボタン配置が変わりましたが、ショートカットキーの存在など
とても、遊びやすくなっています。
実際、僕はショートカットキーばかり使っていました。

このゲームは難易度EASYで1回クリアしました。
EASYにしたのは、攻略本を買っておいたのですが、
見ずにクリアしたかったからです。(結局、クリアまで見ませんでした)

賛否両論の多い意見について

(1)キャラクターデザイン

最初のサターン版は、が土屋 杏子さんという漫画家(イラストレーター?)の方でしたが、
DC版は諸々の都合から、他の方(というか会社)が担当しています。
当然、絵柄が変わってしまい、それについての反対意見も多かったですね。
僕としては、仕方ないかと思います。
最近、キャラ人気を煽るため、人気漫画家などを
キャラデザインなどに起用するケースが増えていますが、
続編を作るときなどに
作家さん本人の葛藤、スケジュールの都合がつかない場合があり、
余計もめてしまうので、やめた方がいいのかもしれません。
あと、ギャラのモンダイ‥‥(苦笑)

しかし、キャラデザインで許せなかった点が1つ。
会話画面とSLGキャラの髪型・色が違うのはどうかと思います。
ちびキャラが金髪で、会話画面のアップが緑色だと、
さすがに「ちゃんと仕事しろ!」と思いました。

(2)アニメーション追加

コレ、プロデューサー氏がウリにしてたんですが、僕は反対でした。
サターン版とDC版を見比べればわかりますが、
ちびキャラで細かく演技しているサターン版の方が、分かりやすい。

あと、コレはそのうち『今週のつぶやき』で取り上げようと思うんですが、
アニメを導入した事で普段の画面と違和感を感じる事、
(1)とこの(2)の全ての部分を合わせて
声優さんの熱演による吹き込みなどのため、
制作費がかさむのはどうかと思います。
もっと安く創って欲しかった。
アニメ・音声なしで(もう少しテキストも練ってもらって)
GD−ロム2枚組(¥6800)でなく、1枚(¥5800)にしてもらうとか。
話題先行で入手できなかったサターンユーザーの人を思うと、
ホントのファンサービスって、こういうものじゃないですか?

(3)ストーリー

この作品では、善悪が逆転した世界がウリですが、
主人公たちが常識的な行動をとるために大したインパクトがありません。
ドリFANのレビューを見て苦笑したのですが、「勧善懲悪」‥‥
こう僕は指摘したんですがね、サターン版のときに!
あと、悪役を悪く見せようとして卑猥(ひわい)な言葉を喋せるんですが、
中身がない上っ面だけなので、ホントに悪いとは感じませんでした。

(4)勧善懲悪と思わせる要素

が、あると思います。
ストーリーの見せ方なのですが、時代劇みたいなパターン的で
途中で投げ出したくなってきました。
つまり、大邪神の鎧を主要メンバー全員が手に入れるまで、コレの繰り返しなのです。
この葛藤は、終盤一気に解消されましたが、
40時間くらい(個人差あり)遊ばないと、
やる気にさせないというのはいけないと思います。
特に、ストーリーにマンガ原作のビトウ・ゴウさんという
ゲーム製作に関しては、素人の方を起用しているので、
この辺が、ゲームデザイナーの腕の見せ所だと思います。

(5)面白い戦闘

このゲームの戦闘パートは、タクティクスオウガ以降、
影響を受けて発売されたゲームの中で、一番匹敵する出来だと思います。

・武器交換

コレはBP振り分けで『ラウム』という特殊効果を発動すると、
自分と攻撃した相手の武器を交換するものです。
かなり、強力な武器を手に入れたときはルンルンです♪
その敵ユニットを殺さず放っておくと、向こうもラウムを発動して、
奪い返されるという‥‥スリル満点です(笑)。

が、後半は武器交換を無効にするアクセサリーを装備している敵ばかりなので、
出来ないので、ちょっとつまらないですが‥‥(-_-)

・場所移動

コレもBP振り分けの特殊能力『ガープ』を発動すると、
攻撃したキャラ同士の位置が入れ替わるというものです。
役立つのは、勝利条件が「敵リーダーの死滅」のときでしょう。
コレを使えば一気に、そのステージがクリアできてしまいます。

コレもスリル満点=欠点もある‥‥というのは、
自分のターン内にワープしてきた敵キャラを死滅させれないと、
敵のターンで向こうにワープしていった自軍のキャラがボコられて死んでしまいます。

この辺のバランスが絶妙やねぇ‥‥。

(6)まとめ

まず「話題性ありき」という製作会社NECインターチャネル社の姿勢が許せません。
ゲームとして、キチンと楽しめるのに、
どうしてユーザーを惑わせる行動ばかり取るのですか?

最後にプレイステーション移植が決定しましたが、
非常に気にかかるのが、分かる人には分かる 『例の規制』です。
どうして御社の作品はOKなのか?となるか、
このデキじゃB/Mとは言えないと非難を浴びるのか、
更には、最高の完成作品として絶賛されるのか、
非常に興味深いところです。

僕はセガ派ですが、別に、ゲーム業界全体を考えれば、
良いゲームが出る事は望ましい事です。
プレステ版B/Mは、3番目の評価である事を望みます。

今回いつもと違う感覚で記事を作成してみました。
感想を心よりお待ちしております。


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