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No.01 空の境界(上下巻)

上巻 \1100
下巻 \1200(いずれも税別)
[小説] 奈須きのこ・著/武内崇・イラスト KODANSHA NOVELS/講談社

「月姫」や「Fate/stay night」のシナリオを書いた奈須先生が書いた小説です。

イラストは、それほどありません。
パッケージのカラーイラストと章の表紙に1枚イラストがある程度。

内容は、TYPE-MOON作品を遊んで楽しめれば、この作品も読んで面白いと思います。
魔法と魔術の違いとか、奈須先生が展開する理論とかは共通してますし。

内容そのものは、少し盛り上がりに欠けると思いました。
最後まで読んで続きがあってもおかしくないような展開でしたし。

残念だったのは、本が厚い事。
上下巻という事で、上巻の方の売上が多いと思います。
(コレは、どうしてもそうなると思います。)
それで、下巻も売るために、上巻の最後の話は下巻に続いています。
(5章は、全体でもっとも長い話です。)

僕が本を読む時は、大抵ベッドに横になって眠る前に読む事が多いです。
で、本が厚過ぎるために、持つのに疲れます。
そして、ビニール製のカバーが滑って外れちゃって
仕方ないからカバーを外して本を裸にして読んでました。

分割して4巻くらいにして冊数を増やせば丁度いい厚さになると思うのですが
そうすると売れ行きが必ず下がりますから上下巻という構成にしたのだと思いますが。
う〜ん、少し残念でした〜(涙)。
冊数を増やせば売上は確実に下がります。
それは本の面白さに関係ありません。
だって、たまたま次の巻を見つけられなかったりとか
飽きたとかでどうしても下がってしまうのです。


70/100点

もう少し盛り上がりがあれば、点数は高くなったと思います。


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No.02 機動戦士ガンダムSEED(全5巻)

1巻 すれ違う翼 \552
2巻 砂漠の虎 \533
3巻 平和の国
4巻 舞い降りる剣 \590
5巻 終わらない明日へ \600(いずれも税別)
[小説] 後藤リウ・著/大貫健一、小笠原智史・イラスト 角川スニーカー文庫/角川書店

基本的にはアニメに沿った内容になっています。

ライトノベルですし、読みやすい文体、文章で書かれています。

良い部分として、アニメでは語られなかった部分が追加されている事です。
例えば、フラガがなぜコーディネイターと対等に戦えるかとか。
僕的に一番助かったのは、アニメで一番分からなかったクルーゼの素顔についてとか。
(終盤にマスクが飛んでしまうシーンがありますが、素顔は見せてくれなかったので
 なぜ素顔を見たキラとフラガが驚いたかが、イマイチわからんかったのです。)
そして、なぜクルーゼの素顔がそうなってしまったか、などなど。
実際、アニメでは映像ですからバトル中心になりがちですし、仕方ないのかもしれません。

アニメを補完する意味で、この小説はいいアイテムになっています。

少しアニメには不親切な部分もありますしね。
多分、アニメは制作者が視聴者に「考えて見てね」という
メッセージを持って作っているのだと思います。

SEEDが好きなら読んでみられては如何でしょうか?
(僕はアニメのDVDボックスは高過ぎると思うし、買ってもそれほど見ないと思ったので
 小説を購入した部分があります。
 スイマセン、ケチでm(__)m。)


80/100点

アニメを補完する意味を評価して高得点。


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No.03 機動戦士ガンダム エコール・デュ・シェル 天空の少女

1巻 \476
2巻 \495(いずれも税別)
[小説] 矢立肇&富野由悠季・原案/中原健一・著 角川スニーカー文庫/角川書店

マンガ原作を小説化したもの。

と言っても、基本的にマンガのストーリーを踏襲していますが、
マンガの内容を、ただなぞっただけの小説ではありません。
ですから、メディアミックス商品ですが、全く価値のない作品ではありません。

小説では、マンガ版主人公のアスナのライバルであるエリシアを主人公にしていています。
(だから、サブタイトルが「天空の学校」から「天空の少女」になっています。)
チャンドラとか小説オリジナルのキャラもいて、話に厚みを持たせています。

この小説は(マンガ版では第1部の内容の)2巻で終わってしまうのですが、
その理由はマンガを読めば分かります。
でも、この小説のラストを読んだら、再度エリシアがマンガ版でも登場しそうな予感がします。
その意味は、小説版を読んで下さい。
それも、アスナの敵として。
とりあえず、小説を読み終わった今は、マンガ版でエリシアの再登場を待とうと思います。


85/100点

ただマンガ版をなぞるだけでない部分を評価。
読み物としても面白かったです。


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