創造のための破壊を司るヒンドゥー教の主神の一人であるシヴァ。日本では七福神の一人、大黒天としてその名を広く知られている。
意外なことにシヴァの名前の由来は「吉兆」に由来している。現象が打ち砕かれることこそ次の創造に通じると考えられていたためなのだろう。
ヒマラヤのカイラース山に住み弁髪からガンジスの源流が吹き出ているとされ、コブラを首に巻き手には三叉戟を持ち、虎の毛皮を腰布にし、第3の目をもつ姿であらわされることが多い。
この第3の目は森羅万象を見通し、邪悪なものを焼き尽くすとされている。
あるとき妻であるパールヴァティーが瞑想に耽ってばかりいるシヴァの気を引こうと後ろから両手で目隠しをするとそのとき世界は暗闇に包まれシヴァの額にもう一つの神眼が生じ暗黒を切り裂くほどの光を発したのである。
ちなみにヴェーダの時代にはシヴァは嵐の神であるルドラの異名であるとされていた。
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