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FUTAKUCHI-ONNA  二口女
妖怪 日本                      戻る

二口女とは、頭の後ろにもう一つの口を持った女の妖怪です。
「くわずにょうぼう」、「飯食わぬ嫁」などといった民話に登場します。

以下に、民話のあらすじを簡単に紹介します。


昔ある所に、けちな男が住んでいました。
男は飯代がかかるという理由で、嫁を取ることをせず一人で暮らしておりました。

ある日、男の所に一人の若い女がやってきました。
なんとその女は、ものを食べなくても生きていけるという奇人でした。
すぐに男はこの女と結婚しました。

本当にその女は、朝も昼も晩も食べ物を一切口にすることはありませんでした。
男は大変満足でした。
しかし、どうも妙なことがありました。
蓄えていた米が、何故か日に日に減っていくのです。

ある日、男は仕事に出かけた振りをして、家の中を覗いてみることにしました。
そこで男は世にも恐ろしい光景を見てしまいました。
なんと、女は頭の後ろの大きな口で、握り飯をがつがつと食べていたのでした。

男は思わず叫び声を上げてしまいました。
見られたことに気付いた女は、山姥(やまんば)の姿になり、男を捕まえ山へ連れ去ろうとしました。
男は逃げ出し、菖蒲の茂った湿地に身を隠しました。
男を追ってきた山姥は、菖蒲に触れると、溶けて死んでしまいました。

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