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CAIT-SITH  ケット・シー
妖精 イギリス 画:UME
文:SMOKY      戻る
ケットシー

 スコットランド地方高地の猫の妖精。犬ほどの大きさがあり、知性に輝いた緑色の目をしていて人語を解することができる。普段は正体を隠し普通の猫のふりをしている。
ケットシーはうろの中や廃屋に自分達の王国を持っており人間同様に王族や僧侶や一般市民がいるという。
こんな話がある、あるとき一人の寺男が墓掘りの仕事をしていたところ近くの墓穴の縁に喪服を着た9匹の猫がいるのに気づき、何気なく猫達の会話を聞き「猫の王が死んだ」という話を聞く。
家に帰った男は不思議に思い、帰ってすぐに女房にその話をするとその傍らにいた飼い猫が突然立ち上がり「何、王が死んだと?では次の王は私だ。」と叫んで消えてしまったというのである。
この話のようにケットシーはあたりまえのように人間界で暮らしているのである。